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第1話
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俺の名前は春日奈月、高校3年生。よく犬っぽいと言われる自他ともに認めるわんこ系男子。頭はそんなに良くないけど世渡り上手な方で、そこそこ人望厚く過ごしています。青春を謳歌している男子高校生ではありますが、それだけでなく、世の男子高校生の憧れる恋に焦がれる恋人持ちのリア充なのです。現在夏休みも終わり本格的に受験シーズンに入るこの頃、俺の頭の中を占めているのは大学受験、ではなく当然愛する恋人のことだった。
「夏休み中全然千晶に会えなかったよー?俺寂しくて死んじゃうー。」
「死なれたら困るな。俺はまだ奈月と一緒にいたいから。」
「~!可愛い奴め!」
俺はそう言うと可愛らしいことを言ってくれる最愛の恋人の首に手をまわし、頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。俺の恋人、冬川千晶。落ち着いた雰囲気で目立ったところはないけど一緒にいると心が和らぐ。そして何より優しいし、裏表なくまっすぐで、俺に嘘偽りない言葉を伝えてくれる、たまにつんつんしちゃう猫ちゃんみたいなやつ。そこも可愛い。そして性別、男。俺たちはいわゆる同性カップルと言うやつだった。
「出たよ、バカップルめ。いちゃつくなら僕の席から離れてくんない?胸焼けする。」
「いーじゃん、幸せのおすそ分け!」
「惚気の押し付けじゃん。」
この冷たい態度なやつが俺の友人、露木幸。ブリザードみたいに冷たい奴だけど、俺は全然嫌いじゃない。口は悪くても心は優しい。それがコイツだ。俺はうんざりとした口調で話す幸の背後に回り幸の首に手を回す。
「何だやきもちかー!ほら、お前も頭撫でてやるよ。」
「うわっ!本気でいらない!離れろ!」
「奈月くん?露木くん本気で嫌がってない?やめたげなよ。」
「そーだよー。」
俺が露木の頭にあと数センチで触れるというタイミングで割って入ったのはこれまた俺の友達、綿貫咲と師走実。クラスの中でも目立つ、というか人気のある女子2人。スクールカースト上位でありクラスの中心人物2人は女の子らしい柔らかく甘いにおいを振りまきながら幸に近づき俺に声をかけた。俺は2人の声にしぶしぶ幸から手を離した。
「俺と幸ちゃんのスキンシップだったのにー。」
「あはは、ほどほどにしなねー?」
「人が本気で嫌がったらそれは嫌がらせに変わるんだよ、覚えておきなね。あと幸ちゃんって呼ぶな。」
幸は名前も相まって見た目も一見女の子のように華奢で色白で可愛らしい。初対面の人に女に間違われることもしばしば。でも本人はそれを心の底から嫌がっており男らしくいようとするもの、筋トレをしても筋肉はつかないわ身長も伸びないひげも生えないと自分の外見に絶望しているらしい。せめて内面を男らしく、と考えた結果がブリザード口調。なので俺は幸のことが嫌いじゃない。
「奈月、そろそろ1限始まるから席座ろ。今日も一緒に帰るでしょ?」
「もち!俺千晶と一緒に帰るのが楽しみで毎日学校来てる。」
「そっか。俺は1日でも多く奈月に会いたいから学校来てるよ。」
「~!えへへへぇぇぇ~。」
「いちゃつくなって言ってんじゃん!」
綿貫と師走が席から離れ、また千晶との2人の空間に幸せを感じていると、幸がキレてしまった。
「夏休み中全然千晶に会えなかったよー?俺寂しくて死んじゃうー。」
「死なれたら困るな。俺はまだ奈月と一緒にいたいから。」
「~!可愛い奴め!」
俺はそう言うと可愛らしいことを言ってくれる最愛の恋人の首に手をまわし、頭をぐしゃぐしゃとかき混ぜる。俺の恋人、冬川千晶。落ち着いた雰囲気で目立ったところはないけど一緒にいると心が和らぐ。そして何より優しいし、裏表なくまっすぐで、俺に嘘偽りない言葉を伝えてくれる、たまにつんつんしちゃう猫ちゃんみたいなやつ。そこも可愛い。そして性別、男。俺たちはいわゆる同性カップルと言うやつだった。
「出たよ、バカップルめ。いちゃつくなら僕の席から離れてくんない?胸焼けする。」
「いーじゃん、幸せのおすそ分け!」
「惚気の押し付けじゃん。」
この冷たい態度なやつが俺の友人、露木幸。ブリザードみたいに冷たい奴だけど、俺は全然嫌いじゃない。口は悪くても心は優しい。それがコイツだ。俺はうんざりとした口調で話す幸の背後に回り幸の首に手を回す。
「何だやきもちかー!ほら、お前も頭撫でてやるよ。」
「うわっ!本気でいらない!離れろ!」
「奈月くん?露木くん本気で嫌がってない?やめたげなよ。」
「そーだよー。」
俺が露木の頭にあと数センチで触れるというタイミングで割って入ったのはこれまた俺の友達、綿貫咲と師走実。クラスの中でも目立つ、というか人気のある女子2人。スクールカースト上位でありクラスの中心人物2人は女の子らしい柔らかく甘いにおいを振りまきながら幸に近づき俺に声をかけた。俺は2人の声にしぶしぶ幸から手を離した。
「俺と幸ちゃんのスキンシップだったのにー。」
「あはは、ほどほどにしなねー?」
「人が本気で嫌がったらそれは嫌がらせに変わるんだよ、覚えておきなね。あと幸ちゃんって呼ぶな。」
幸は名前も相まって見た目も一見女の子のように華奢で色白で可愛らしい。初対面の人に女に間違われることもしばしば。でも本人はそれを心の底から嫌がっており男らしくいようとするもの、筋トレをしても筋肉はつかないわ身長も伸びないひげも生えないと自分の外見に絶望しているらしい。せめて内面を男らしく、と考えた結果がブリザード口調。なので俺は幸のことが嫌いじゃない。
「奈月、そろそろ1限始まるから席座ろ。今日も一緒に帰るでしょ?」
「もち!俺千晶と一緒に帰るのが楽しみで毎日学校来てる。」
「そっか。俺は1日でも多く奈月に会いたいから学校来てるよ。」
「~!えへへへぇぇぇ~。」
「いちゃつくなって言ってんじゃん!」
綿貫と師走が席から離れ、また千晶との2人の空間に幸せを感じていると、幸がキレてしまった。
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