クロックの妖精旅

世万江生紬

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鏡の国で見つけた光

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 「実は兄たちのことが憎いんだろう!?」

『オレは兄上たちのこと大好き。兄上たちの旅の話を聞くのがいつも楽しみだった。』

「実はいつか兄たちを出し抜こうと思っているんだろう!?」

『そんなこと思ってない。兄上たちの力になりたいと思ってる。』

「そう考えることしかできなかったからそう思い込んでいるんだろ!」

『本当に心の底から思ってるけど。』

エメトは鏡の中のクロに向かて矢継ぎ早に質問します。クロにぼろを出させようと色んな質問をしましたが、どの質問に対してもエメトの求める返事は返ってきませんでした。あまりにも思い通りの答えが返ってこないので、エメトはだんだんとやけくそになっていきます。

「オレ兄上たちのこと大好きでなんか照れちゃうなぁ。」

「呑気に言ってる場合!?もしかしたら時の国の情報とか聞きだされたりするかもしれないんだよ!?大丈夫なの!?」

「エメトはそんなことしないと思う。ね、ラング。」

「えっ!えぇそうですね。エメトは確かにちょっとバ...変わったところはあるけど、他国の情報をこんな形で出し抜こうとするほど落ちぶれた人じゃないです。」

クローマニオンは数多の国が内在する世界ですが、その国々の関係性はバラバラです。敵対する国もあれば友好関係を築いている国もありますが、基本的には自国を豊かにしたいという考えのもと国政を行うので他国の有益な情報はどう使うのであれ、どの国も欲しがっています。

「くっそ!お前は本当に嘘偽りなく生きているのか...こんなに純粋でまっすぐ生きてる奴もいるというのに、僕は...。」

「あ、クロ、エメト様がしおらしくなっちゃった。満足したのかな。」

エメトはいくら質問しても自分の求める返事を得ることは出来ないと察し、ついに力尽きる様にうなだれました。エメトが鏡に向かって押し問答していた間、クロたちはすぐに飽きて少し離れたところで談笑をしていたのでロックの声を聞いてエメトのもとに戻ります。

「はぁ...何か、悪かった。認めるよ、お前は本当に国を愛しているんだな。えっと、お前名前をクロと言ったか。」

『オレの名前はメサ二フタだよ。』

「え。」

思いもよらないタイミングで反応した鏡の中のクロの言葉に、思わずその場にいた全員の意識が鏡に向き、エメトに至っては目を点にさせるほどぽかんとしました。

「あ、そうだった。オレ嘘は何もついてなかったけど、クロは本名じゃなかったや。そっか、本名じゃないから嘘になるのか。」

「はぁ!?お前、クロって名乗ってたの本名じゃないのか!?なぜだ!」

「え、だってメサ二フタって言いづらいから...深い意味はないよ。気軽にクロって呼んでくれよ。」

そう、クロの本名はクロではありません。メサ二フタ・クロスノテイルというのがクロの本当の名前です。しかし面倒くさがりなクロは自分の名前を名乗る際、長く言いづらいため簡単で呼びやすいクロという名称を名乗っているのでした。本当にそれだけの理由で、深い意味はありません。自分でもクロという名前が気に入っており、家族ですらクロと呼んでいたので自分が名乗っているのが本名ではないと忘れていたほどでした。

「えっと、呼ぶときは今まで通りクロでいいんですよね?」

「はは、確認しなくても大丈夫だよラング。もちろんそう呼んでおくれよ。」

「そう言えばずっとクロって呼んでたからロックもクロが本名じゃないこと忘れてたな。」

「...はは、やっとお前の本心を聞き出せたと思ったらこんな...あー、あほらし。なんか自分があほらしくなったよ。すまなかったな、クロ。」

「んん~、いいよ気にしてない。」

エメトは全身で脱力し、気の抜けた声を出したあと、クロに面と向かって頭を下げて謝りました。そして同時にラングに軽く手を上げ合図すると、鏡にかかった魔法を解きました。

「お前の気にしてないって言葉も本心なんだろうな。...僕はな、第3王子だがただの第3王子ではないんだ。」

「と言うと?」

「僕ら兄弟は3つ子でな、だから生まれた順はせいぜい1分ほどしか変わらない。それなのに生まれた順で王位を継ぐなんてさすがに納得できなかったんだ。父上も妖精旅ラディスラウスで良い旅をしてきた、良い相棒パートナーを見つけた者を王に考えているとは言っておられたが、それでもやはり第1王子の兄上を王にしようと考えているに決まっている。だから王位継承権の与えられた王族が憎いし、王になれなくても良いと考えている王位継承権下位の者は絶対に本心では王になりたがっていると決めつけていた。...すまなかった。」

「んん~、納得できた。でも、それならエメトにも王になる可能性はまだあるってことだ。」

「はっ、確かにそうかもな。でも第3王子の僕では結局、」

「だってこんなにすごい妖精が相棒パートナーなんでしょ?」

「えっ、私が、すごい?」

急に話を振られたラングは驚きのあまり素っ頓狂な声を上げ、文字通り飛びあがりました。

「確かに、本心を見抜く魔法もすごいけど、それを自国の名産品である鏡にかけてこんなすごい魔法にしちゃうなんて、考えたのはエメト様なんですよね?それすっごいことだとロックも思う。」

「うん。妖精旅ラディスラウスはすごい魔法を持った妖精を探すことも目的かもしれないけど、その妖精の持つ他国の魔法が自国にどんな影響を与えるか考えた上で相棒パートナーを選ぶその力を見られるものだとも思う。だから鏡の国に言葉の国の文化を取り入れた上でこんなにも国のためになる魔法の組み合わせを考えたエメトはすごいよ。王様にもなれるくらい。」

「私を褒めたんじゃないんですね...。」

「んん~、ラングもすごいと思うよ。だってラング、多分だけど自分が王族の相棒パートナーに選ばれるって考えてもなかったでしょ。」

「えっ、なんでそう思うの...ですか?」

「だってラング、敬語に慣れてないでしょ。言葉遣いも時々ん?って思うことがあったし、さっきエメトのこと聞いたとき変わった人って言う前にバカって言おうとしなかった?」

「ラング!?」

思わぬところで飛び火したエメトはラングに詰め寄ります。エメトは驚き、怒り、羞恥などの感情が混ざり合って顔がどんどん赤くなります。そしてその反対に詰め寄られたラングの顔はどんどん青くなっていきます。

「ひぇっ!だ、だって、私は言葉の国では何も珍しくもない魔法で、まさか王族の相棒パートナーに選ばれるなんて思ってなかったんですもん!恐れ多いんですよ!」

この世界では、妖精にとって相棒パートナーに選ばれることは名誉なことだとされています。だからといって無理強いすることは出来ませんが、選ばれた妖精は一般的には拒否することなく相棒パートナーとなります。だからこそ、自分が選ばれるとは考えてもいなかったラングにとって恐れ多く、身に余るものでした。

「王族の相棒パートナーとしての振舞なんて知りませんし、私元々結構口も悪いんですよ...。」

「だからってこの僕のことを馬鹿だと...?」

「そ、れは、何と言いますか、適切な言葉が見つからなかっただけですよ!」

「言葉の国の妖精なのにか!」

「言葉の国の妖精なのにです!」

「ははっ、仲良しだね、ロック。」

「うん。お似合いの2人だね。」

国の王族として凛とした立ち振る舞いでやや高圧的な態度だったエメトと、王族の相棒パートナーに選ばれたことで恐縮し、無理に慎ましやかな立ち振る舞いを心がけていたラング。そんな2人の本来の姿はこうやって、少しお馬鹿な少年とちょっと口の悪い妖精がお互い言いたいことを言い合う姿なのかもしれません。そしてその姿こそ、クロとロックから見れば”仲良し”なのです。

「はぁ、もういい。クロ、ロック。何やら色々すまなかった。お礼にこの僕が直々にこの国を案内してやる。相棒パートナー探しもこれからなら、この国の妖精も斡旋してやろう。」

「おお~、それはありがたい、ぜひお願いしたい。」

「ありがとう、第3王子様。」

「ロック、お前実は結構怒っているのか?」


 それから4日間、エメトは鏡の国を丁寧に案内してくれました。名産品や鏡の国ならではの文化、案内を聞いていればエメトがこの国を口では何と言おうと本心から愛しているということがクロたちにはしっかりと伝わりました。そして妖精も様々な魔法を持つ妖精を紹介してくれました。鏡の世界を作り出す魔法、鏡の中に入る魔法、有事の際には攻撃をすべて跳ね返す魔法を持つ妖精などもいました。しかし、時の国の文化に良い影響を与えると考えられる魔法と考えると中々難しいのでした。そして、鏡の国ではクロの探すような妖精は見つからないと進言したエメトの言葉に、クロたちは別の国に旅立つことにしました。

「んん~、次の国どこにしよう。国の文化との繋がりを考えて探すのってすごく難しい~。」

「当たり前だ。そもそもそれなりに目星をつけてから旅に出るものなんじゃないのか?」

「じゃあエメト様は初めから魔法の鏡のことを考えて言葉の国を選んだんですか?」

「もちろんだ。まあせっかく旅に出るのだから、と様々な国に立ち寄りはしたがな。僕がまだ小さかった頃、父上がとある偉い人と会議をしているところを見学させてもらったことがあるんだが、その時に感じたんだ。心の中で何を考えているのか分かれば腹の探り合いの必要なんてないのに、とな。そして1度魔法の鏡で像を作ることが出来れば、もう本人すらその場に必要がなくなってわざわざ会議のために集まる必要もなくなる。我ながらすごい発見だと思っている。」

「そっかぁ...。」

エメトの幼い頃の経験からくる発見、そしてそれに繋げた実績を目の当たりにし、未だ相棒パートナーの目星も立たないクロは見るからに落ち込んでしまいました。ロックはそんな姿のクロを見てポンポンとクロの頭を叩いて慰めますが、エメトは自分のせいで気を落としてしまったと焦ります。

「エメト様、クロが落ち込んじゃいましたよ。」

「うるさいぞラング!えっ...と、そうだな、おいクロ、僕にも時の国のことを教えろ。何か参考になるかもしれん。」

「時の国のこと?そうだな~、名産品は時計だよ。妖精の使う魔法は、時の流れを変えて水を汲む時間を短縮したり、食料の鮮度をを時を止める魔法で新鮮に保ったり、罪人を永久の時が流れる空間に閉じ込めたりするらしい。時に纏わる魔法だね。」

「最後の情報だけ聞きたくなかったな。」

「時の国に行く予定はありませんけど、行ったとしても絶対に粗相したくないですね...!」

「そう言えば、お前第5王子なら兄たちはすでに旅を終えて相棒パートナーを見つけたんだろう?参考になるんじゃないか?」

クロはすっかり忘れていましたが、兄たちは上から20歳、18歳、15歳、14歳。妖精旅ラディスラウスは1年以内で終えるのが一般的なので、兄たちは全員旅を終えて国に戻っています。そしてそんな兄たちの旅の話を聞くのがクロはとても好きで、よく兄たちに旅の思い出話をして、とせがんでいました。

「おお、確かに。えっと確か、1番上のトワラル兄上はとにかく色んな国を旅した中で、歯車の国ギアステラで運命の歯車が回る分岐点が分かる妖精を相棒パートナーにしたんだって。オレは実際の場に立ち会ったことは無いけど、国の方針を決める時どちらの選択肢を選ぶべきか導いてくれるんだって。一種の未来予知かも。」

「なるほど。だが時の国なら未来予知の魔法を持つ妖精がそもそも存在しないか?」

「ロックも考えたことありますけど、そんな魔法を持つ妖精は見たことないです。時を司る時の国でも未来予知だけが未だ成功させたことがなく、成功させることが時の国の王族にとって悲願になってるほどです。1つの未来を体験した上で過去にタイムスリップすることのできる魔法を持つ妖精はいますよ。」

「なるほど、未来予知...。」

ロックの言葉に、エメトは顎に手を立てて考え込みます。その真面目な顔をしたエメトの隣で、ラングは気の抜けた明るい声を上げます。

「タイムスリップ!すごいですね~。憧れます。」

「妖精同士でも他国の魔法に憧れとかあるんだ。...次だけど、2番目のイラト兄上は太陽の国ピカロで小さな疑似太陽を作り出す妖精を相棒パートナーにして、時の流れを早くする魔法を持つ妖精と協力して作物の成長を早めることに成功したよ。これでちょっと問題になりかけてた食糧不足の問題も解決したんだ。」

「なるほど、食物の問題か。確かに良い着眼点だな。これによって国民からの支持も得らるわけだしな。」

「国民の支持まで考えてたかは知らないけど。次、3番目のワイク兄上はちょっと変わってて、大の虫嫌いで自室から虫を抹消するために蟲の国バグドリアに一直線に向かった。で、近くに存在する蟲の居場所が分かる妖精を相棒パートナーにしたんだよね。これで自室から嫌いな虫を完全に追い出すことに成功したんだって。でもそれだけじゃ終わらなくて、その話が広まって作物を食い荒らす虫を駆除することになったらしくて。結局すごく国に役立ってる。」

「なんか、すごい人だな。私利私欲のために旅に出るなんて初めて聞いたぞ。しかしそれでも国のためになるとは...。」

「ワイク様は天才型って感じです。王族の誰もが一目置いてる。でも本人は王位には興味ないみたいですね。」

「ワイク兄上が王になったら、何かついていけなくて大変そう。最後、4番目のクレス兄上は火の国フェニトで火を生み出す魔法を使う妖精を相棒パートナーにしてました。クレス兄上はもう王位は考えてないらしくて、格好いいからって理由で4大自然国を回ったらしいです。中でも一番格好良かった火の国にしたとか。」

4大自然国というのは火の国フェニト、水の国アクアラクア、風の国フーモス、そして土の国ギガテハです。クローマニオンの内在する国はどれも領地は同じほどの広さですが、4大自然国だけは領地が広く商業も経済もすべてにおいて他国より優れている大国です。そのためこの世界の人間はどこかこの4大自然国に憧れがあります。

「格好いいという理由で決めたのか...。」

「でもクレス兄上、その火の魔法の力を亡くなった方の埋葬に使ってるんだって。亡くなった方を炎で灰にして壺に入れていつまでも親族と一緒にいられるようにしたって。」

「格好いいからって理由でしかなかったのにそんなにすごいことをしてるんですか!私ならそんなこと考えも付きません...。」

「だがこれだけ話を聞いて、僕はお前が選ぶべき国、探すべき妖精を思いついたぞ。」

「本当!?」

エメトの言葉にクロは声を上げます。ロックとラングも驚いた顔でエメトを見つめます。3人に見つめられたエメトは少し背中を仰け反り、誇らしげにします。

「お前が行くべき国、それは言葉の国だ。」

「えぇ、私の国ですか?」

「エメト様と同じ国?」

「期待して損した、みたいな顔をするな妖精ども!理由はちゃんとあるんだ!僕が言葉の国に行った時、書物を使ってもう1人の自分と会話をする魔法を持つ妖精がいたんだ。そのもう1人の自分に、時の国の妖精の、時の流れを変える魔法をかけて”未来の自分と会話する魔法”にしたらどうなる?」

「「「未来予知が可能になる!?」」」

「そうだ、そしてかなり複雑ではあるが、時の流れを少しずつ変えれば3日後の自分や1週間後の自分なんてことも出来るだろう。未来への分岐点がたくさんあるというなら、それこそ兄の相棒パートナーの歯車の国の妖精と協力すればいい。どうだ、お前の国の文化を最大に生かした相棒パートナーだと思うが。」

エメトは誇らしげな顔で自分の考えを熱弁します。が、話終わった途端静まり返り、誰も声を漏らさなくなりました。

「お、おい、どうなんだこの考、」

「それすっごいと思う!エメト!」

「私も、すごいと思います!正直今までお馬鹿な王子様だななんて考えてたけど謝ります!すみません!」

「実は結構頭良かったんですね!ラングを選んだことも偶然かと疑ってたんですけど、本当にすごいですねエメト様!」

「妖精2人はどさくさに紛れて失礼なこと言ってなかったか!?」

エメトの考えに3人は大興奮です。それもそのはず、もしエメトの考えが上手くいけば今まで時の国の誰も成功させることが出来なかった悲願の未来予知を達成できるかもしれないのです。誰も考えもしなかった魔法の使い方、そしてそれを思いつくだけの地頭力。やはりエメトは王になれないなんてことは無い、王たる器を持っていると誰もが思いました。

「じゃあオレさっそく言葉の国に行くよ!エメト、ラング、ありがとー!エメトなら王になれるって信じてる。」

「エメト様、次会う時は立派なお姿見せて下さい!ラングも!元気で!」

「行動が早いな!?まあいい、僕もお前たちを応援している!頑張れよ!」

「私の方こそありがとうございましたー!2人とも、お気をつけて―!」

こうしてクロとロックは、興奮のままに走って2人の元から去っていきました。そうして、鏡の国の門の前まで来ると、ゆっくりと門を開け外に出ました。

「鏡の国も楽しかった!旅を終えた王族の話も聞けて、参考になったし。友達にもなれたかな。」

「エメト様、クロのこと友達だと思ってるのかな。」

「んん~、一緒に頑張る同士、仲間って方が近そう。でもオレもエメトと、それからラングの魔法のおかげで目指すべき光が見えた。旅っていいね。」

「ははっ、そうだね。じゃ、次の目的地は言葉の国グラッティロンドだ!行こうクロ!」

「うん。行こうロック。」


 鏡の国で、先に目指すべき光を見つけた王子様に出会いました。それはクロにとって、次に繋がる光を与えてくれた存在。共に前を向き、励まし、応援する存在は旅に出たから出会えました。クロにとっての旅の意味は相棒パートナーを見つけることだけじゃない、そう思わせてくれた大事な出会いでした。
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