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5月8日
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4月29日、体調を崩した弟に陽性という結果が出ました。弟は自宅待機になりましたが、そうなると当然自室隔離。食事も部屋の前まで持って行き、空になって部屋の前に出されたのを見て持って帰るという流れになりました。そしてそれがお医者様から強いられたのは5月9日まででした。
「さすがに俊を元の生活に戻してあげたいから、明日からご飯はここで食べるよ。」
5月7日の母の言葉です。この時の私は、シンプルに移りたくなく、お医者様から言われた隔離期間は守るべきだ、という思いでした。そして同時に、ミソフォニアのこともあり、弟と一緒に食事を取りたくないという思いでいっぱいでした。
「嫌!私はお医者さんの言うこと聞くべきだと思う。どうしてもというなら私がリビングで食べる。」
「んー、じゃあそうし。」
母の中で、私の気持ちより弟の生活習慣なんでしょうか。まあそれはどちらでもいいですけど、これで私は2日だけですが、自分一人でご飯を食べることが出来る様になったのです。他人と一緒に食事をしない、それだけでも大分ストレスから解放されたように感じました。その2日間は久々に本気でご飯を「美味しい」と感じながら食べたと思います。ですが5月9日の夕飯後、これで一人で食べることが出来るのも最後です。また気が重くなっていました
。そんな時母に言われました。
「優、もう明日からは隔離期間終わるんだから、ダイニングで一緒に食べるんよ。リビングで食べちゃダメよ。」
分かっていましたそんなこと。すごく嫌だけど、自分でもちゃんと分かってるのに、他人の口から言われたことに無性に腹が立ちました。「言われなくても分かってる」。そう言って怒鳴りたかったです。でも、言ったって無駄だし、どんなに訴えても私の気持ちを分かってくれることは無い。そう思うと怒りと同時に寂しさややるせなさが溢れました。もうどうでもいい、そんな気持ちになり、結局私は母に何も言わず自室に戻りました。母は何も悪いこと言ってない。それは分かっていても、どうしようもなく悲しくなりました。
「さすがに俊を元の生活に戻してあげたいから、明日からご飯はここで食べるよ。」
5月7日の母の言葉です。この時の私は、シンプルに移りたくなく、お医者様から言われた隔離期間は守るべきだ、という思いでした。そして同時に、ミソフォニアのこともあり、弟と一緒に食事を取りたくないという思いでいっぱいでした。
「嫌!私はお医者さんの言うこと聞くべきだと思う。どうしてもというなら私がリビングで食べる。」
「んー、じゃあそうし。」
母の中で、私の気持ちより弟の生活習慣なんでしょうか。まあそれはどちらでもいいですけど、これで私は2日だけですが、自分一人でご飯を食べることが出来る様になったのです。他人と一緒に食事をしない、それだけでも大分ストレスから解放されたように感じました。その2日間は久々に本気でご飯を「美味しい」と感じながら食べたと思います。ですが5月9日の夕飯後、これで一人で食べることが出来るのも最後です。また気が重くなっていました
。そんな時母に言われました。
「優、もう明日からは隔離期間終わるんだから、ダイニングで一緒に食べるんよ。リビングで食べちゃダメよ。」
分かっていましたそんなこと。すごく嫌だけど、自分でもちゃんと分かってるのに、他人の口から言われたことに無性に腹が立ちました。「言われなくても分かってる」。そう言って怒鳴りたかったです。でも、言ったって無駄だし、どんなに訴えても私の気持ちを分かってくれることは無い。そう思うと怒りと同時に寂しさややるせなさが溢れました。もうどうでもいい、そんな気持ちになり、結局私は母に何も言わず自室に戻りました。母は何も悪いこと言ってない。それは分かっていても、どうしようもなく悲しくなりました。
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