龍神様の住む村

世万江生紬

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季節話

龍神様と年明け

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 龍神様と暮らし始めて初めての年明け、でしたが不思議と特に変わったことも無く、新年の挨拶をしてから一週間が過ぎた頃のことでした。

「龍平、姫始めをしようぞぉ!」

「ブッ!!!!!」

龍神様の言葉に龍平は飲んでいた味噌汁を盛大に吹き出しました。

「ひ、ひめ!?…フーッ…………しません。」

「一瞬で動揺を抑えるとは、龍平、お主成長したなぁ。」

「成長したなぁ、じゃありません。急に何なんですか。」

龍平は吹き出した味噌汁を拭きながら話します。

「いやのぉ、さすがに年を明けてすぐに姫はじめしようと言うのも龍平も心の準備が出来ないかなぁと思おて、今日で年明けて1週間だから今日言ってみたぁ。」

「年明けて何日経とうが、嫌です。ご馳走様でした。」

「龍平お主つれないのぉ。ご馳走様でした。」

龍神様と龍平は食べ終わった食器を片付け、寝室の準備をしながら話を続けます。

「そもそも俺たち一緒の布団どころか一緒の部屋でも寝てないんですからね。」

「お主が嫌がるからだろぉ。私は好いた者の嫌がることはしない主義だからな、我慢しておるぅ。」

「そうですね。じゃあずっと嫌なので、ずっと我慢しててください。」

「お主本当につれないのぉ!いいさ、私は心が広いからなぁ、いつか龍平が可愛く『龍神様…一緒に寝てくだされ…』と言ってくるまで我慢しようぞぉ。」

「想像の俺、すごい乙女!!!!!!」


 年も明けて一週間、今日も二人は別々の寝室で静かに眠りにつくのでした。
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