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-蛇足- 考えたけど、入れられなった小ネタの数々。
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本編の文字数の約半分にも及ぶ、滅茶苦茶長い小ネタの数々。
暇つぶしや、皆様の妄想の糧になれば…自己満足満載なので、読まなくても大丈夫。
***ホワイエ王国***
国王 アルバート(44)
作中パーティー会場で宰相を下がらせて話しただけで、それ以外の場面で発言はない。弟であるワイエ大公ジョシュアに、すでにリリーローズの妹であるマリアローズが嫁入りしていたため、王家とこれ以上繋がりを作る気も必要もなく、さらにその気もなかったリリーローズに土下座してプロポーズし、その後リリーローズの両親にも土下座し、嫁入りしてもらった過去がある。
シュドルフを王太子に決めてすぐに仕事を6割から7割任せたのは、アーノルドが飲んだ毒を自分も飲むため。子供を守れなかった後悔から、せめて身体だけでも同じ罰を、との思いから。自己満足と分かっていても、せずにはおれなかったらしい。アーノルドよりも長い約10日ほど熱を出して寝込み、一時は危なかったが持ち直した。エルーナローズの婚礼時点では持ち直し、国王としてホワイエ王国からの祝辞をシュドルフに持たせた。
ジェームズの成人と、爵位授与式を終えたのちに譲位し、山間部にある離宮にて、同じく家督を譲った弟夫妻と余生を過ごした。
王妃 リリーローズ(43)
作中、一言もしゃべることなく終わった人。名前も出なかった。孫に囲まれておばあちゃま、と言われ、孫を甘やかすだけのばぁばになるのが夢だった人。
アーノルドの周囲への警戒が結果的に足りず、二度と長男を腕に抱くことが出来なくなった事に、後悔している。
"静寂の月"を夫に倣って服用しようとしたが、「あの少女は王妃様のお子ではございません」という、侍女たちの必死の説得でやめた。
次男ジェームズの周りも調べたところ、傀儡政権し隊のしっぽが見え隠れしていたので排除したものの、落ち込む気持ちは変わらない。
次男ジェームズの子供の顔も見れたし、アーノルドの現状の幸せも知り、若干の心の重荷は取れたが、息子を守れなかった無力感は生涯リリーローズの心に重く伸し掛かる事となった。
特殊能力は"一撃必中"。投げるモノによっては暗殺できる技能。
* この方の扇が飛んだのは、最初作ったプロットの中にない事でした。
プロット内では、王子の行動に物凄く怒り、冷徹にアーノルドを切り捨てる人の予定でした。扇も握りしめて半分に折られて、その扇生を終わる予定だったんです。ワラワの子ではない!バキィッ!みたいな。
作中、彼女が扇を飛ばして特技を披露して、アーノルドの失態を強制終了した行動を取られた(私的には勝手に動いた)事で、扇は崩壊して扇生を終わらせ、アーノルドは、なぜか美々しい騎士様が攫っていきました。
そこまで書いて、なんでやねん…と、思考がとまりました。その後、1年半です…
たぶん、酷い親を、見たくなかったんだと思います。子供の環境を整えるのも、親の仕事。国を整えるのが第一の仕事ではありますが、産んだからには、責任あるでしょうよ。という思いもありました。
それに、簡単に切り捨てちゃえるご夫妻の治める王国に、単純に、住みたくないな、と。
この王国は、近隣国と血の盟約を結びつつ、穀倉地帯を抱える比較的食に恵まれた、のんびりした国民性の国のイメージです。特殊技能の一家に生まれたとはいえ、実子の処分になんら葛藤が見えないのはおかしいよね…となって、ギャグだったはずが、シリアスに移行していきました。見事に迷走いたしました。
長男 アーノルド(18)
作中、アホの子を晒して派閥の皆様に大打撃を与えた、国の膿を出すには良い働きをした爆弾王子。敵対派閥や、敵対国のハニートラップは母実家のDNAがもたらした野生の勘でかわしていたが、なぜかアルマに引っかかった。
エルーナローズを自分の婚約者だと勘違いしたのは、
エルーナローズは王太子(皇太子)の婚約者になった情報をゲット→乳母も侍従も、次期王太子はアーノルドだと常日頃言っている→俺の婚約者エルーナローズ。
この勘違いを、乳母と侍従が気づかなかった為に、訂正できずに爆弾王子になった。従姉妹は結婚できる、という浅い理解から生まれた勘違いが発端。
夜会後の両親との話し合いの最中に、両親達の血の濃さを改めて説明され、そう言えば!とハッとしたくらいのアホの子。
懇々と切々と、しでかした事の重大さを説明され、深く反省し、大人しく処分を受けるに至った素直な子でもある。
この時点でアルマへの恋心どころではなくなっており、男爵として賜った屋敷に移動する時まで忘れていた。
同居後も、仕事を覚えたり、爵位にあった生活を覚えたりと忙しかった為、上司に教えられ納得した額のお小遣いしか渡さなかった事で、盛大にごねるアルマを放置できるほどに興味も薄れていた。
アルマ出奔後に、処分された日に、毒薬の効果で意識が朦朧とした自分を部屋へ連れ出してくれた美々しい近衛騎士が訪ねてきて、茶飲み友達になった。(夜会会場からの退場は知らない)
その後、じわじわと距離を詰められ、気づけば恋人に。近衛騎士が定年退職後は同居を開始。穏やかな愛に包まれて、幸せに暮らす事ができた。
生涯、父アルバートが、自身と同じ毒を飲んだ事は知らなかった。
次男 ジェームズ(15)
名前しか作中に出なかった人。社交デビュー直前での事件だったため、会場にはいなかった。アーノルドより優秀だが、シュドルフ程ではない、という評価をされる思春期の少年。恋人は伯爵令嬢。成人後、彼女の家に婿入りした。
1男2女の三人の子供に恵まれた。三人目の子が生れた日に、母リリーローズが適正を認めた為、"ローズ"の名を引き継ぎ母方実家の特殊訓練に娘を参加させる事になる。何の訓練をしているのか、ジェームズも妻も生涯知ることは出来なかった。
ワイエ大公 ジョシュア(42)
ホワイエ王国先代国王の次男。13歳で一目惚れしたマリアローズに真摯に愛を乞い、結婚式の当日まで毎日一輪のピンクのバラをささげ続けた情熱の人。(毎日花束だと邪魔だと思った)
結婚し、大公位を授爵後、下賜された屋敷には様々な種類のピンクのバラを植えた庭を妻に捧げた愛妻家。
妻の特殊技能は知っているが、それをエルーナローズが過不足なく引き継げているのか少々心配している。だって、俺のマリアローズは世界一だから!娘でも超えられない壁があるから!といった心情。
子供たちの事は愛している。妻の次に。
ワイエ大公妃 マリアローズ(42)
13歳の時に出会ったジョシュアの真摯さにほだされて、結婚までした人。
"ローズ"の名を継ぐ者の一人。特殊技能は"諜報の統制"。
エルーナローズに受け継いだが、国外に出る事になった為、国内での後継者募集中。
アンナベラの子供に期待している。
長男 シュドルフ(24)
同年代にはモテない人。アンナベラの影響が強いと思われる。作中では王太子候補→王太子になり、その後順調に王位を継承した。王妃はアドニア皇国の王女でもユードニア連合国の王女でもなく、王太子時代の外交先で婚約者(王族)に心変わりされた2つ下の公爵令嬢。
悪者にされて婚約解消された為に、嫁ぎ先がなく、シュドルフにとって幸運な事に出会った時点で独身だった。真摯に口説いて連れ帰ってきた。
ロリコンではない。
3男1女に恵まれて、仲睦まじい夫婦となった。
ちなみに、叔母のリリーローズの事は、百発百中の凄い特技を持ってる人、という認識で、それ以上詮索したら危険、と本能レベルで思っている。
長女 アンナベラ(24)
欺瞞を嫌う、狩猟民族。敵対するものを甚振りながら勝利するのが好き。碌な性格じゃないと思う。が、身内には献身的な一面も。婚約者の事は大好き。愛してる。お父さん子でもあるので、ワイエの名が一時でもなくなるのは我慢出来なかったために、婚約期間が延びた。
自身が王太子に指名される可能性も視野に入れて勉強していたため、ジョシュアが王太子として外交に出ている間は、公爵の仕事を夫に任せて、王の補佐についていた。
ジョシュアが婚約者を連れて帰って来た時には、泣いて喜び、義姉のサポートを買って出た。
2男2女、双子二組の子供に恵まれた。子供たち全員に適正あり、と見込まれて母方の実家の特殊訓練に参加させる事になった。女の子は"ローズ"の名を継ぐ事になった。
シュドルフ同様、叔母様の特技は百発百中、位の認識だったが、子供たちが訓練に参加するようになって、あら…?と思いつつも、本能が詮索を拒んでいる。ワタシハナニモシラナイワ。
二女 エルーナローズ(17)
作中の、たぶん、主人公。たぶん。"ローズ"の名を継ぐ者で、母から"諜報の統制"を受け継いだ。アドニア皇国に輿入れするに当たり、分家のような形でついてきてくれる人を募集して20人ほど一緒に移動している。作中登場した侍女Aさんは、エルーナローズの筆頭侍女で、諜報員筆頭でもある。一緒にアドニア皇国に移動してくれた信頼できる人。
結婚後、マークスには説明したが、その際、母方実家作成の配偶者教育マニュアルを渡した。その後、よほどの事がない限り、この話題をマークスが口にする事はなかった。不幸な事故が起こらなくて何よりである。
ホウエ大公 イザベラ(40)
作中、ホウエ女大公、とだけ出てきた人。1女2男の3人の子供に恵まれ、長女に家督を譲る事が決定している。
12歳のころ、王宮で開かれたお茶会で警護に当たっていた新人騎士だった夫に一目ぼれし、つたないながらも、全方位に分かりやすいアプローチを繰り返し結婚に至った努力と根性と根回しの人。
ホウエ大公配 ルーク(46)
作中、妻をエスコートするためだけに出てきた人。歳下の妻を、心から愛している騎士出身。元は伯爵家3男の為、イザベラと結婚するためにかなり頑張って領地経営等を勉強した。
長女 レイラ(14)
絶賛勉強中ではあるが、母から努力と根性と根回しの精神を受け継いだ女の子。現在、父とは全く関係ない伯爵家の次男(19)を攻略中。
長男 リオン(12)
作中、婚約が調った事だけ発表された男の子。連合国女王となる同い年の女の子を支えるために、必死に勉強中。母から努力を、父から大らかな性格を受け継いでいる。
次男 グレアム(10)
名前だけ決めて、活躍の場はなかった。今後にご期待ください枠の男の子。
予定はない。
ジニエ男爵 クライブ(45)
盛大に吐血した不幸の人。王家への忠誠を評価されるだけあって、真面目で誠実な人柄で、友人も多い。
三人の娘は分け隔てなく教育し、育てたはずが、アルマだけ何故かおかしな事になり、何が悪かったのか悩んでいた。
処罰後には、忠誠心からアルマの事は家庭内で話題にする事は禁じたが、出奔したと聞いた時には、思い悩む姿が見られた。
生涯、アルマの事を口にする事はなかった。
男爵夫人 メイベル(39)
クライブの人柄にほれ込んで、押し売りのように嫁にきた子爵家出身。
夫同様、三人の娘は分け隔てなく育てたはずが、何が悪かったのか、と夫と共に悩んでいた中で事件が起きた。
吐血した夫の咄嗟の行動の意図読める、頭の良さもある。
処罰後は、夫に従い、アルマの事は口には出さなかったが、ずっと無事と幸せを祈っていた。
メイベルの祖母が、アドニア皇国の子爵令嬢だった。
長女 ローラ(19)
処罰後、親戚から婿をもらい、ジニエ女男爵となる。過不足なく支えてくれる夫を持てたことで、粛々と領地を運営していくこととなる。
アルマに関しては、父から家督を継いでからも、口に出す事はなく、行方も探さなかった。
姉妹仲は良くも悪くもなかったと思うが、彼女にもたらされた世間からの酷評は、許せるものではなかったと思われる。
3男2女に恵まれ、子供たちの情操教育には特に力をいれた。
二女 アルマ(17)
真面目な男爵家に生まれた異分子。実は転生者、とかいう事もなく、ただの出世欲の強い強欲な性格だっただけ。見目の良いお金持ちをゲットして、贅沢に暮らしたい、というのが行動原理。
間延びした話し方は、顔のいい男にだけ発する発情の鳴き声といえる。
貴族牢に移送された直後は、怒りに任せて暴れていたが、力尽きて落ち着いた頃に出された紅茶と茶菓子に入れられた"静寂の月"を知らずに摂取。
次の日に、ジワジワと胸のむかつきと吐き気に襲われ始め、「つわりかも!」と騒ぎ始めた。えづきながらも元気に貴族籍剥奪撤回を求めるアルマに、監視についていた人々は、その頑丈さと根性に感心したとかしないとか。
アルマの期待もむなしく、薬の影響である事は明白であり、月経に似た出血を確認され、予定通り、アーノルドの屋敷に移動させられた。
自分の家族を見下していた為に、貴族籍を剥奪されたことで、男爵よりもさらに下に落とされたと感じ、家族に頼るということはしなかった。
少ない小遣いとアーノルドの無関心に腹を立て、心配させてやる!と庶民街をふらついていたところ、流れの吟遊詩人に一目ぼれ。
お金はないが、顔が良い。声が良い。と付き纏い、営業妨害をしていた。
吟遊詩人がパトロンの顔役()に愚痴をこぼし、その後、アルマの姿が見えなくなる。
何処に行っても、しぶとく元気に生きているような気がする。
三女 リリー(14)
アルマのとばっちりを受けた可哀想な子ではあるが、姉のローラが家督を継いでリリーは国外に嫁に出す事で悪評から守ってもらえたので、ローラにとても感謝している。
母方曾祖母がアドニア皇国の子爵令嬢で、その縁でアドニア皇国の男爵家に先方には事情を説明した上でひっそりと嫁いだ。嫁ぎ先では、夫になった人が若干優柔不断な面があり、女性関係のトラブルがあったりもしたが、舅姑がリリーの父親譲りの誠実さを好み、味方してくれた為、大方、平穏に過ごす。
1男1女に恵まれ、姉ローラを見習い、情操教育に力を入れた。
手紙でのやり取りだったため時間がかかったが、姉ローラと共著で情操教育の本を出版。乳母や若い母親たちに支持され、いつ離婚しても暮らしていける個人資産を得る。
優柔不断の夫はもちろん、誰にも伝えず、死後、子供たちに分配され、初めて家族が知る事となった。
美々しい近衛騎士(26)
実は筆頭侯爵家の4男。恋愛対象は男性、というか、アーノルド。一途といえば聞こえはいいが、執念の人ともいえる。チャンスは進んで掴んでいくスタイルで、やっと巡って来たこの機会を逃してなるものか、と積極的に行動した結果、実を結んだ模様。
上司 強面伯爵(56)
作中で、一番個人情報が多かった人かと思われる。お気に入り。
2男2女のお父さん。皆成人している。
子育ても終わり、愛する妻と、孫を愛でながら定年までしっかり勤めようと思っていたところに、歪んだ大人たちの犠牲者的青年の更生を託された面倒見のとても良い人。彼を慕う人は多く、彼に教えられた文官は、どこに行っても重宝されている。
作中にもふれたが、趣味は、聖歌の独唱。天気の良い日には、自宅の庭で妻の健康と平安を祈りつつ朗々と歌い、ご近所でも楽しみにされている。
長男は外交を担当する部署で働いており、たまに帰ってくると、父に歌を歌ってほしい、とお願いする。心が洗われるような気がするそうだ。
そんな上司のちょっとした悩みは、そんな長男への家督継承の時期と、長男の配偶者の選定。自分で見つけてきてほしい、と思っている。
次男は騎士見習いで、学園時代にであった子爵家令嬢と婚約中。
長女、次女はご縁があり、国内伯爵家へ嫁入り済み。外孫ではあるが、成長を楽しみにしている。
***アドニア皇国***
皇帝 ユリウス
1男2女の子供を持つ、皇国皇帝。年齢未定。皇妃も未定。
長男 マークス(24)
エルーナローズの婚約者。皇太子。作中唯一、具体的な髪色がある人。
エルーナローズの特殊技能と配偶者の心得を読んでから、利用するような事はしちゃダメ、絶対。と、帝位を継いでからも唱えている。ダメ、絶対。
長女 レオナ(20)
名前も出てこなかったけど、実はいた人。ユードニア連合国の大使(公爵)へ嫁ぐ道中で、ホワイエ王国で婚約者と合流、マークスとエルーナローズの婚約式に出席していた。
エルーナローズとはそれなりに仲良しで文通もしているが、アンナベラを先生と慕っている。
二女 ユーリ(16)
シュドルフに幼女趣味の噂がたった火付け役。初恋ではあったが、本気で嫁に行く気はなかった。ただ、顔が好みのど真ん中だというのは本当。アイドルのファン、に近い心理だったと思われる。
無難に国内伯爵家に降嫁し、社交界で一定の影響力を保持しながらエルーナローズを支える心強い小姑となる。
ホワイエ王国リリーローズの特技と言われる投擲に憧れ、練習するも才能がなく、庭の花壇を荒らしたことで、夫から禁止されるという一幕も。
***ユードニア連合国***
国王ヴァーツラフ
連合国宗主国の国王。正妃の他に、側室が何人かいる。
女性好きだが、警戒心も強く、賞罰をはっきりさせ、正妃を第一に扱う為、野心家の女性を後宮に召し上げる事はない。愛人止まり(避妊薬付き)。
正妃の産んだ子供たちが、どの子も優秀で自慢に思っている。
正妃の子 長女 カトラ(12)
正妃の子で、上に二人兄がいる5人兄弟の3番目。
にも拘らず、カトラが王太子に選ばれたのは、彼女が転生者であり、前世の記憶を元に動いていたから。
本人は、活字中毒だっただけで、脳細胞の優秀さは両親のDNAのお陰だろう、と思っている。
前世は作者が日本以外知らないので、日本で。とびぬけて優秀というわけではなく、頑張って大学に入って、頑張って就職して、休日は図書館に入り浸ってささやかな幸せを大事に過ごしていた人。
以上、ありがとうございました。
暇つぶしや、皆様の妄想の糧になれば…自己満足満載なので、読まなくても大丈夫。
***ホワイエ王国***
国王 アルバート(44)
作中パーティー会場で宰相を下がらせて話しただけで、それ以外の場面で発言はない。弟であるワイエ大公ジョシュアに、すでにリリーローズの妹であるマリアローズが嫁入りしていたため、王家とこれ以上繋がりを作る気も必要もなく、さらにその気もなかったリリーローズに土下座してプロポーズし、その後リリーローズの両親にも土下座し、嫁入りしてもらった過去がある。
シュドルフを王太子に決めてすぐに仕事を6割から7割任せたのは、アーノルドが飲んだ毒を自分も飲むため。子供を守れなかった後悔から、せめて身体だけでも同じ罰を、との思いから。自己満足と分かっていても、せずにはおれなかったらしい。アーノルドよりも長い約10日ほど熱を出して寝込み、一時は危なかったが持ち直した。エルーナローズの婚礼時点では持ち直し、国王としてホワイエ王国からの祝辞をシュドルフに持たせた。
ジェームズの成人と、爵位授与式を終えたのちに譲位し、山間部にある離宮にて、同じく家督を譲った弟夫妻と余生を過ごした。
王妃 リリーローズ(43)
作中、一言もしゃべることなく終わった人。名前も出なかった。孫に囲まれておばあちゃま、と言われ、孫を甘やかすだけのばぁばになるのが夢だった人。
アーノルドの周囲への警戒が結果的に足りず、二度と長男を腕に抱くことが出来なくなった事に、後悔している。
"静寂の月"を夫に倣って服用しようとしたが、「あの少女は王妃様のお子ではございません」という、侍女たちの必死の説得でやめた。
次男ジェームズの周りも調べたところ、傀儡政権し隊のしっぽが見え隠れしていたので排除したものの、落ち込む気持ちは変わらない。
次男ジェームズの子供の顔も見れたし、アーノルドの現状の幸せも知り、若干の心の重荷は取れたが、息子を守れなかった無力感は生涯リリーローズの心に重く伸し掛かる事となった。
特殊能力は"一撃必中"。投げるモノによっては暗殺できる技能。
* この方の扇が飛んだのは、最初作ったプロットの中にない事でした。
プロット内では、王子の行動に物凄く怒り、冷徹にアーノルドを切り捨てる人の予定でした。扇も握りしめて半分に折られて、その扇生を終わる予定だったんです。ワラワの子ではない!バキィッ!みたいな。
作中、彼女が扇を飛ばして特技を披露して、アーノルドの失態を強制終了した行動を取られた(私的には勝手に動いた)事で、扇は崩壊して扇生を終わらせ、アーノルドは、なぜか美々しい騎士様が攫っていきました。
そこまで書いて、なんでやねん…と、思考がとまりました。その後、1年半です…
たぶん、酷い親を、見たくなかったんだと思います。子供の環境を整えるのも、親の仕事。国を整えるのが第一の仕事ではありますが、産んだからには、責任あるでしょうよ。という思いもありました。
それに、簡単に切り捨てちゃえるご夫妻の治める王国に、単純に、住みたくないな、と。
この王国は、近隣国と血の盟約を結びつつ、穀倉地帯を抱える比較的食に恵まれた、のんびりした国民性の国のイメージです。特殊技能の一家に生まれたとはいえ、実子の処分になんら葛藤が見えないのはおかしいよね…となって、ギャグだったはずが、シリアスに移行していきました。見事に迷走いたしました。
長男 アーノルド(18)
作中、アホの子を晒して派閥の皆様に大打撃を与えた、国の膿を出すには良い働きをした爆弾王子。敵対派閥や、敵対国のハニートラップは母実家のDNAがもたらした野生の勘でかわしていたが、なぜかアルマに引っかかった。
エルーナローズを自分の婚約者だと勘違いしたのは、
エルーナローズは王太子(皇太子)の婚約者になった情報をゲット→乳母も侍従も、次期王太子はアーノルドだと常日頃言っている→俺の婚約者エルーナローズ。
この勘違いを、乳母と侍従が気づかなかった為に、訂正できずに爆弾王子になった。従姉妹は結婚できる、という浅い理解から生まれた勘違いが発端。
夜会後の両親との話し合いの最中に、両親達の血の濃さを改めて説明され、そう言えば!とハッとしたくらいのアホの子。
懇々と切々と、しでかした事の重大さを説明され、深く反省し、大人しく処分を受けるに至った素直な子でもある。
この時点でアルマへの恋心どころではなくなっており、男爵として賜った屋敷に移動する時まで忘れていた。
同居後も、仕事を覚えたり、爵位にあった生活を覚えたりと忙しかった為、上司に教えられ納得した額のお小遣いしか渡さなかった事で、盛大にごねるアルマを放置できるほどに興味も薄れていた。
アルマ出奔後に、処分された日に、毒薬の効果で意識が朦朧とした自分を部屋へ連れ出してくれた美々しい近衛騎士が訪ねてきて、茶飲み友達になった。(夜会会場からの退場は知らない)
その後、じわじわと距離を詰められ、気づけば恋人に。近衛騎士が定年退職後は同居を開始。穏やかな愛に包まれて、幸せに暮らす事ができた。
生涯、父アルバートが、自身と同じ毒を飲んだ事は知らなかった。
次男 ジェームズ(15)
名前しか作中に出なかった人。社交デビュー直前での事件だったため、会場にはいなかった。アーノルドより優秀だが、シュドルフ程ではない、という評価をされる思春期の少年。恋人は伯爵令嬢。成人後、彼女の家に婿入りした。
1男2女の三人の子供に恵まれた。三人目の子が生れた日に、母リリーローズが適正を認めた為、"ローズ"の名を引き継ぎ母方実家の特殊訓練に娘を参加させる事になる。何の訓練をしているのか、ジェームズも妻も生涯知ることは出来なかった。
ワイエ大公 ジョシュア(42)
ホワイエ王国先代国王の次男。13歳で一目惚れしたマリアローズに真摯に愛を乞い、結婚式の当日まで毎日一輪のピンクのバラをささげ続けた情熱の人。(毎日花束だと邪魔だと思った)
結婚し、大公位を授爵後、下賜された屋敷には様々な種類のピンクのバラを植えた庭を妻に捧げた愛妻家。
妻の特殊技能は知っているが、それをエルーナローズが過不足なく引き継げているのか少々心配している。だって、俺のマリアローズは世界一だから!娘でも超えられない壁があるから!といった心情。
子供たちの事は愛している。妻の次に。
ワイエ大公妃 マリアローズ(42)
13歳の時に出会ったジョシュアの真摯さにほだされて、結婚までした人。
"ローズ"の名を継ぐ者の一人。特殊技能は"諜報の統制"。
エルーナローズに受け継いだが、国外に出る事になった為、国内での後継者募集中。
アンナベラの子供に期待している。
長男 シュドルフ(24)
同年代にはモテない人。アンナベラの影響が強いと思われる。作中では王太子候補→王太子になり、その後順調に王位を継承した。王妃はアドニア皇国の王女でもユードニア連合国の王女でもなく、王太子時代の外交先で婚約者(王族)に心変わりされた2つ下の公爵令嬢。
悪者にされて婚約解消された為に、嫁ぎ先がなく、シュドルフにとって幸運な事に出会った時点で独身だった。真摯に口説いて連れ帰ってきた。
ロリコンではない。
3男1女に恵まれて、仲睦まじい夫婦となった。
ちなみに、叔母のリリーローズの事は、百発百中の凄い特技を持ってる人、という認識で、それ以上詮索したら危険、と本能レベルで思っている。
長女 アンナベラ(24)
欺瞞を嫌う、狩猟民族。敵対するものを甚振りながら勝利するのが好き。碌な性格じゃないと思う。が、身内には献身的な一面も。婚約者の事は大好き。愛してる。お父さん子でもあるので、ワイエの名が一時でもなくなるのは我慢出来なかったために、婚約期間が延びた。
自身が王太子に指名される可能性も視野に入れて勉強していたため、ジョシュアが王太子として外交に出ている間は、公爵の仕事を夫に任せて、王の補佐についていた。
ジョシュアが婚約者を連れて帰って来た時には、泣いて喜び、義姉のサポートを買って出た。
2男2女、双子二組の子供に恵まれた。子供たち全員に適正あり、と見込まれて母方の実家の特殊訓練に参加させる事になった。女の子は"ローズ"の名を継ぐ事になった。
シュドルフ同様、叔母様の特技は百発百中、位の認識だったが、子供たちが訓練に参加するようになって、あら…?と思いつつも、本能が詮索を拒んでいる。ワタシハナニモシラナイワ。
二女 エルーナローズ(17)
作中の、たぶん、主人公。たぶん。"ローズ"の名を継ぐ者で、母から"諜報の統制"を受け継いだ。アドニア皇国に輿入れするに当たり、分家のような形でついてきてくれる人を募集して20人ほど一緒に移動している。作中登場した侍女Aさんは、エルーナローズの筆頭侍女で、諜報員筆頭でもある。一緒にアドニア皇国に移動してくれた信頼できる人。
結婚後、マークスには説明したが、その際、母方実家作成の配偶者教育マニュアルを渡した。その後、よほどの事がない限り、この話題をマークスが口にする事はなかった。不幸な事故が起こらなくて何よりである。
ホウエ大公 イザベラ(40)
作中、ホウエ女大公、とだけ出てきた人。1女2男の3人の子供に恵まれ、長女に家督を譲る事が決定している。
12歳のころ、王宮で開かれたお茶会で警護に当たっていた新人騎士だった夫に一目ぼれし、つたないながらも、全方位に分かりやすいアプローチを繰り返し結婚に至った努力と根性と根回しの人。
ホウエ大公配 ルーク(46)
作中、妻をエスコートするためだけに出てきた人。歳下の妻を、心から愛している騎士出身。元は伯爵家3男の為、イザベラと結婚するためにかなり頑張って領地経営等を勉強した。
長女 レイラ(14)
絶賛勉強中ではあるが、母から努力と根性と根回しの精神を受け継いだ女の子。現在、父とは全く関係ない伯爵家の次男(19)を攻略中。
長男 リオン(12)
作中、婚約が調った事だけ発表された男の子。連合国女王となる同い年の女の子を支えるために、必死に勉強中。母から努力を、父から大らかな性格を受け継いでいる。
次男 グレアム(10)
名前だけ決めて、活躍の場はなかった。今後にご期待ください枠の男の子。
予定はない。
ジニエ男爵 クライブ(45)
盛大に吐血した不幸の人。王家への忠誠を評価されるだけあって、真面目で誠実な人柄で、友人も多い。
三人の娘は分け隔てなく教育し、育てたはずが、アルマだけ何故かおかしな事になり、何が悪かったのか悩んでいた。
処罰後には、忠誠心からアルマの事は家庭内で話題にする事は禁じたが、出奔したと聞いた時には、思い悩む姿が見られた。
生涯、アルマの事を口にする事はなかった。
男爵夫人 メイベル(39)
クライブの人柄にほれ込んで、押し売りのように嫁にきた子爵家出身。
夫同様、三人の娘は分け隔てなく育てたはずが、何が悪かったのか、と夫と共に悩んでいた中で事件が起きた。
吐血した夫の咄嗟の行動の意図読める、頭の良さもある。
処罰後は、夫に従い、アルマの事は口には出さなかったが、ずっと無事と幸せを祈っていた。
メイベルの祖母が、アドニア皇国の子爵令嬢だった。
長女 ローラ(19)
処罰後、親戚から婿をもらい、ジニエ女男爵となる。過不足なく支えてくれる夫を持てたことで、粛々と領地を運営していくこととなる。
アルマに関しては、父から家督を継いでからも、口に出す事はなく、行方も探さなかった。
姉妹仲は良くも悪くもなかったと思うが、彼女にもたらされた世間からの酷評は、許せるものではなかったと思われる。
3男2女に恵まれ、子供たちの情操教育には特に力をいれた。
二女 アルマ(17)
真面目な男爵家に生まれた異分子。実は転生者、とかいう事もなく、ただの出世欲の強い強欲な性格だっただけ。見目の良いお金持ちをゲットして、贅沢に暮らしたい、というのが行動原理。
間延びした話し方は、顔のいい男にだけ発する発情の鳴き声といえる。
貴族牢に移送された直後は、怒りに任せて暴れていたが、力尽きて落ち着いた頃に出された紅茶と茶菓子に入れられた"静寂の月"を知らずに摂取。
次の日に、ジワジワと胸のむかつきと吐き気に襲われ始め、「つわりかも!」と騒ぎ始めた。えづきながらも元気に貴族籍剥奪撤回を求めるアルマに、監視についていた人々は、その頑丈さと根性に感心したとかしないとか。
アルマの期待もむなしく、薬の影響である事は明白であり、月経に似た出血を確認され、予定通り、アーノルドの屋敷に移動させられた。
自分の家族を見下していた為に、貴族籍を剥奪されたことで、男爵よりもさらに下に落とされたと感じ、家族に頼るということはしなかった。
少ない小遣いとアーノルドの無関心に腹を立て、心配させてやる!と庶民街をふらついていたところ、流れの吟遊詩人に一目ぼれ。
お金はないが、顔が良い。声が良い。と付き纏い、営業妨害をしていた。
吟遊詩人がパトロンの顔役()に愚痴をこぼし、その後、アルマの姿が見えなくなる。
何処に行っても、しぶとく元気に生きているような気がする。
三女 リリー(14)
アルマのとばっちりを受けた可哀想な子ではあるが、姉のローラが家督を継いでリリーは国外に嫁に出す事で悪評から守ってもらえたので、ローラにとても感謝している。
母方曾祖母がアドニア皇国の子爵令嬢で、その縁でアドニア皇国の男爵家に先方には事情を説明した上でひっそりと嫁いだ。嫁ぎ先では、夫になった人が若干優柔不断な面があり、女性関係のトラブルがあったりもしたが、舅姑がリリーの父親譲りの誠実さを好み、味方してくれた為、大方、平穏に過ごす。
1男1女に恵まれ、姉ローラを見習い、情操教育に力を入れた。
手紙でのやり取りだったため時間がかかったが、姉ローラと共著で情操教育の本を出版。乳母や若い母親たちに支持され、いつ離婚しても暮らしていける個人資産を得る。
優柔不断の夫はもちろん、誰にも伝えず、死後、子供たちに分配され、初めて家族が知る事となった。
美々しい近衛騎士(26)
実は筆頭侯爵家の4男。恋愛対象は男性、というか、アーノルド。一途といえば聞こえはいいが、執念の人ともいえる。チャンスは進んで掴んでいくスタイルで、やっと巡って来たこの機会を逃してなるものか、と積極的に行動した結果、実を結んだ模様。
上司 強面伯爵(56)
作中で、一番個人情報が多かった人かと思われる。お気に入り。
2男2女のお父さん。皆成人している。
子育ても終わり、愛する妻と、孫を愛でながら定年までしっかり勤めようと思っていたところに、歪んだ大人たちの犠牲者的青年の更生を託された面倒見のとても良い人。彼を慕う人は多く、彼に教えられた文官は、どこに行っても重宝されている。
作中にもふれたが、趣味は、聖歌の独唱。天気の良い日には、自宅の庭で妻の健康と平安を祈りつつ朗々と歌い、ご近所でも楽しみにされている。
長男は外交を担当する部署で働いており、たまに帰ってくると、父に歌を歌ってほしい、とお願いする。心が洗われるような気がするそうだ。
そんな上司のちょっとした悩みは、そんな長男への家督継承の時期と、長男の配偶者の選定。自分で見つけてきてほしい、と思っている。
次男は騎士見習いで、学園時代にであった子爵家令嬢と婚約中。
長女、次女はご縁があり、国内伯爵家へ嫁入り済み。外孫ではあるが、成長を楽しみにしている。
***アドニア皇国***
皇帝 ユリウス
1男2女の子供を持つ、皇国皇帝。年齢未定。皇妃も未定。
長男 マークス(24)
エルーナローズの婚約者。皇太子。作中唯一、具体的な髪色がある人。
エルーナローズの特殊技能と配偶者の心得を読んでから、利用するような事はしちゃダメ、絶対。と、帝位を継いでからも唱えている。ダメ、絶対。
長女 レオナ(20)
名前も出てこなかったけど、実はいた人。ユードニア連合国の大使(公爵)へ嫁ぐ道中で、ホワイエ王国で婚約者と合流、マークスとエルーナローズの婚約式に出席していた。
エルーナローズとはそれなりに仲良しで文通もしているが、アンナベラを先生と慕っている。
二女 ユーリ(16)
シュドルフに幼女趣味の噂がたった火付け役。初恋ではあったが、本気で嫁に行く気はなかった。ただ、顔が好みのど真ん中だというのは本当。アイドルのファン、に近い心理だったと思われる。
無難に国内伯爵家に降嫁し、社交界で一定の影響力を保持しながらエルーナローズを支える心強い小姑となる。
ホワイエ王国リリーローズの特技と言われる投擲に憧れ、練習するも才能がなく、庭の花壇を荒らしたことで、夫から禁止されるという一幕も。
***ユードニア連合国***
国王ヴァーツラフ
連合国宗主国の国王。正妃の他に、側室が何人かいる。
女性好きだが、警戒心も強く、賞罰をはっきりさせ、正妃を第一に扱う為、野心家の女性を後宮に召し上げる事はない。愛人止まり(避妊薬付き)。
正妃の産んだ子供たちが、どの子も優秀で自慢に思っている。
正妃の子 長女 カトラ(12)
正妃の子で、上に二人兄がいる5人兄弟の3番目。
にも拘らず、カトラが王太子に選ばれたのは、彼女が転生者であり、前世の記憶を元に動いていたから。
本人は、活字中毒だっただけで、脳細胞の優秀さは両親のDNAのお陰だろう、と思っている。
前世は作者が日本以外知らないので、日本で。とびぬけて優秀というわけではなく、頑張って大学に入って、頑張って就職して、休日は図書館に入り浸ってささやかな幸せを大事に過ごしていた人。
以上、ありがとうございました。
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本当にありがとうございます。
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