集団就職の星

ハリマオ65

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28話:忘年会帰り、海藤の億ション拝見

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 斉藤の奥さんの保子さんが、えー、もしかしてみなとみらいのMMタワーと聞いた。池上智惠さんが、そーよと答えると億ションとなのと尋ねると、まーそうねと返した。すごいわね、智惠さんが、出世して重役になったと言う話は聞いたが、たいしたものねと驚いた。すると、海藤努が内藤哲人に所で、今、どこに住んでると聞くと、和光市のマンションに住んでる25年になるといった。

 斉藤はと聞くと、橫浜市青葉区の郊外に27年前に農家を買い、建て替えたと言った。橫浜市と言っても、子供の国の近くで、田舎で不便なので、車は、手放せないと話していた。北京料理のコースで北京ダックが出てきて、店の人が食べ方を教えてくれて食べ始めた。そうか、皮を食べるんだと言い、タレの甘辛さが旨いと、喜んでくれた。フカヒレスープもついてくるぞと海藤がいうと、そりゃ豪勢だ。

 お値段も高いのと聞くのでランチコースだからたいしたことないと言った。すると、内藤が紹興酒、飲まないかと提案すると、斉藤ものったと言い、紹興酒をたのんだ。それぞれ、子供達も家を出て独立して、孫が、可愛いと言う話が、飛び出した。そして、お酒が入り、斉藤が、俺、最近、8人乗りミニバンを購入したが、なかなか良いと言った。詳しい説明をし始めると、海藤が、さすが、セールスマン、相変わらず、口が上手いなと笑った。

 今度、季節の良い時に、箱根、富士五湖、山梨、伊豆、信州とドライブしないかというと、海藤智惠さんが良いわねと言い、女性達が口々に行きたいと言った。すると、斉藤が、また、計画して連絡するよと言った。そして斉藤の奥さんの保子さんが、内藤の奥さんのさおりさんがも、酒が入り、良かったら、海藤さんのみなとみらいの億ションを見せてもらえないと言い出した。すると、智惠さんが、良いわよと言った。そして、午後14時になり、食事会が終了した。

 そして中華街から電車に乗り、みなとみらい駅で降りて、徒歩5分のMMタワーにつくと、直ぐそこが、パシフィコ橫浜で、直ぐ隣が、KU病院。すごいわねと驚いた様に、さおりさんが言った。ランドマークもクイーンズスクエアも直ぐ近く、羨ましいわと保子さんが言った。そしてMMタワー・ウエストの20階の3LDKの海藤の部屋に入った。

 遠くに橫浜ベイブリッジや大きな風力発電機、入港する大型客船も見えるのと聞くと、えー、と智惠さんが答えた。夢のような暮らしねと思わず言った。1億以上でしょうと聞くと、えー、そうよと答えると、ため息がでた。どうして、そんな大金を得られたのと聞くと内藤が、海藤が株や投資のセンスが良いので、投資でかなり儲けたと言った。

 普通の個人投資家だと、儲かるとのめり込んで、ついつい無理するが、彼は、上手に儲けた。ソニー株だけに注目して、ずっと株価を追い、安くなったら買い、高いと思うと売る方法を続けて資産を増やした。1億円を超えてから、海藤努が、内藤が気にしてくれ重要な局面で電話をくれ、助かったと、お礼を言った。

 海藤が、僕だけじゃないよ、智惠さんは、池上智惠が一橋大学を卒業し、三菱銀行に入行し、日本発のインターネット、東大、東工大、慶応大学のネットワークに、最初からかかわった。そして三菱銀行でも活躍して、その後、ある日、謎の男から呼び出されて、ヘッドハンティングされた。その企業は、日本初の大銀行にネットワーク構築する専門企業だった。

 その会社で、プログラマーや回線技術者を派遣し、大手銀行のネットワークを構築し、維持、管理する仕事をした。入社後、いきなり部長として、プログラマーや回線技術者を使い、全国の金融機関のネットワークをつくり、各大手銀行との交渉を継続していき、成功させ、やがて、その会社の専務にまでなった。
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