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第22話:長男の転勤

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 そうして2007年3月15日(木)の夜遅く電話があり出てみると長男、立山輝一からの電話だった。久しぶり元気と挨拶するとKDDIに入社して3年近くで優秀な新人が増えてきて研究開発の部門から営業部門に配置転換させられて首都圏の携帯電話の販売店を任せられるようになった。

 今年の辞令で三島の携帯電話販売店への移動が決まったと言うのだ。そこで伊豆長岡に家を建てたと聞いたので、そちらに下宿させてくれないかと言うのだ。立山泉がもちろん良いよと言い、輝一も、もう30歳でお嫁さんをもらわないとねというと、仕事が忙しくてそれどころじゃないと話していた。

 それで、いつ赴任してくるのかと聞くと4月1日から三島店に出勤するので3月中旬から下旬あたりになると言い、はっきり決まったら電話すると言うと、お母さんの泉さんが楽しみにしてるから早めに来てねと言い2階は部屋は空いてるから、そこで良いじゃないかと言った。

 3月26日「月」の午後2時に長男の立山輝一がやって来て伊豆長岡の家について良いところじゃないかと言った。三島から伊豆長岡まで伊豆鉄道駿豆線で20分と近いし是非、下宿させて欲しいと言った。家賃は、いくら払えば良いかなと言うと、食費、月に3万円で良いと言うと、それは助かると喜んだ。

 月に1日、土日に朝早く出て釣りをする仲間がいて出かけると多くの魚が捕れて、それをこの家でさばいて、みんなで食べるのは楽しいぞと言った。そうだよな、こんな観光地のど真ん中なら、下田、修善寺温泉、箱根、富士山、富士五湖どこでも車で近いし、ゆっくり過ごそうと話していた。

 また、離れが、この地区のコミニティセンターで麻雀も囲碁、将棋、いろんなカルチャースクールをやってるので利用すると良いよと伝えた。修善寺まで行かなくたって、伊豆長岡温泉員は日帰り風呂もたくさんあるので利用したら良いと話した。

 6日間の有給を取ったので、4月1日から三島駅近くのKDDI三島営業所に出勤すれば良いので、それまで、ゆっくり休ましてもらうと言った。哲男が今週の土日のどちらか釣りに行かないかと輝一を誘うと日曜日なら空いてるというので家族3人で出かける事にした。

 土曜日、朝5時に起こし、車で10分で内浦港へ行き、哲男がライトタックルのカゴ釣りの道具を3つ用意して泉と輝一に手渡し、最初に哲男が簡単に釣り方を説明してやり、続いて泉と輝一が釣り始めると、最初に、哲男がメバルを釣り上げ、輝一が、ヤリイカを泉が、メジナを釣り、哲男が。メジナ、シロギスを釣った。

 輝一が、シロギスと、続けざまに釣り、哲男がカワハギとヒラメを釣り5時半から釣り始め9時には多くの魚を釣り上げ釣りを終了した。メジナ、シロギス5匹、カワハギ3匹、メバル4匹、ヤリイカ6匹、ヒラメ4枚であった。輝一は多くの釣果に、いつもこんなに釣れるのかと驚いていた。

 だいたい、こんな物だが、南伊豆に行くともっと大物が釣れる時も多いと話した。家から10分でこんな素晴らしい釣り場があるなんて贅沢だと笑っていた。早速、家に帰り、鉄郎がカワハギは刺身の肝添えが旨いと言い、上手に皮をはいで内臓を取り、三枚におろし、薄く刺身にして皿に盛りつけた。

 肝は沸騰した湯で色が灰色になるまでゆで、キッチンペーパに取り水を切る。ポン酢とネギでだ部手も、刺身を付けても美味しい。メジナも刺身と塩焼きでヒラメ、メバルは煮付けでキスは天ぷらで食べた。輝一が刺身の旨さと、
キス天ぷら、煮付けの味も最高と大喜びだった。残った塩焼き、煮付けは夕飯に残す程、いっぱいとれるのには驚いていて、また、行くのが楽しみだと笑っていた。
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