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53話:珠代と鉄男の結婚式

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 後は、無礼講「ぶれいこう」で、うまい料理をたべながら、杵渕正男さんが佐野鉄男に儲かる株ありますかと聞いた。株で十分儲かったので、その後は危険な橋は渡りませんというと、それが賢明ですなと笑った。そして今後奥さんと一緒に、また、銀座の店に来て下さいと言た。特別に良いダイヤモンドを原価で安くお譲りしますからと言ってくれた。それを聞いてそれは助かりますと言い、家では宝石を買ったことがないのですと正直に言った。

 それなら良い情報を差し上げるから、前もって電話して、どういうものが欲しいか言っていただければ勉強しますよと言ってくれた。こうして結婚が決まった。その後結婚式が2012年6月20日水曜日になり新婚旅行は宝石点が暇になるまで、お預けとなった。結婚式は総勢52人の出席で橫浜のホテルニューグランドで盛大に行われることになった。当日は梅雨にもかかわらず、良い天気に恵まれた。

 11時から洋式で結婚式が行われてバージンロードを父と歩き新郎に代わる儀式や最後のブーケトスも上手く終わった。その後、結婚式場から披露宴会場へ移動した。佐野鉄男の友人が司会をして今、結婚式場から帰ってきたばかりの新婚ほやほやの湯気が出てる2人に拍手をと言うと大きな拍手がおこった。披露宴会場に2人が入ってきた。そして各テーブルを回って挨拶をして回った。

 その後、中座し、お色直しをして再度登場すると、また拍手で迎えられ奥さんは満面笑顔だった。その鉄男は普段あまり酒を飲まない。そのため、披露宴で多くの友人達に少しずつ酒を飲まされて披露宴が終わる頃には、真っ赤になってしまいコックリを始めると司会者が面白がって、新郎に寝てる間に新婦が盗まれるぞと言うと、おおうけして大爆笑になった。しかし鉄男は何があったかわからずぽかんとしていた。

 それを見て、また大爆笑となった。いずれにせよ和気あいあいのうちに結婚式が滞りなく終わった。その後、若者達だけで2次会に行って飲み過ぎた新郎の鉄男は、かなり、からかわれたようだった。そして結婚式の翌週、佐野鉄男が、みなとみらいのマンションを出て、東京の奥さんとの新居のマンションに入った。2012年8月11日に久しぶりに長男の鉄男がみなとみらいの実の両親のマンションを訪ねて来た。

 その後、お盆休みをもらい8月12日だけ出勤した。8月14日の夕方、珠代さんとの東京のマンションに帰るので厄介になりますとやってきた。その後、どうなのと母の文代さんが聞くと、みなとみらいの橫浜銀行への通勤はラッシュとは反対で、空いていて座れるから楽ちんだと言い時間も30分位と遠くないと言った。しかし、ここみたいに景色の良い海が見られないし東京は街全体が狭くて圧迫感があると話した。結婚して変わったことはと聞かれた。

 すると鉄男が珠代さんが2人の名義を使って日本株で稼いでよと言われている事くらいかなと言った。実は1年前から実際に、その方法で1回の利益が数倍に増えていると行った。そして、どの位の利益が出ている聞くと累計で3200万円と言った。目標はと聞くと、あと5年間で1億円を超したいと豪語した。その話を聞いて、父の佐野公康がどんな株を売買してると聞いた。

 すると最近成功したのは村田製作所、アドバンテスト、ローム、SMCなどハイテク関連株かなと言い、投資金額が大きいので売買金額の大きい大型株中心だと言った。それを聞いて、よく勉強しているなと誉めた。1億円を超えたらどう言う、投資に変えるのかと聞くと、それは為替だろうと言い、円と米ドル、ユーロ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドドルまでかなと言った。

 お父さんはと聞かれると投資はしていないが進学塾の利益が年間4千万円、ビルの利益が2、3千万円で十分だと言った。それに対して親父のすごいのはローンが全くないことだと言い、金がたまる一方だものなーと言った。その点、東京のマンションも月に20万円もかかるし、車や食費、旅行、娯楽費で計50万円、年間600万円のマイナスは大きいと言った。それを聞いて簡単に解決とできるじゃないか、使う金を減らせば良いのだと話した。
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