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10話:本田君が夜学へ、佐野の第2子誕生
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それは賢い選択だと言い、やがて1986年となった。1月に塾生の最終模擬試験をして3人が問題を抱えてることが解り、2人が精神的なことなので、座禅をさせたり、ストレッチ、深呼吸であがらないようにする方法を伝授すると楽になったと答えた。残り1人は、やる気が今ひとつで困り果て、この問題だけは、自分自身で解決しなければならないと説得した。
やがて2月に入り3人が不合格で私立大学の受験にのぞみをつないだ。3月になり2人が不合格となった。やはり問題の3人だった。この時、やる気がない受験生に対しての対策が全くないことに佐野は、ふがいなさをしみじみと感じた。そして最終的に70人が合格して3人が不合格となった。グラマーで美人のケイトは1986年中央大学経済学部に合格した。お腹を壊した本田君は中央大学経済学部2部「夜間部」に合格した。
その後、夜18時からの授業に欠かさずギア付きの自転車に乗って通った。本田君の合格が決まり、佐野に会いに来て、お礼を言い、育英会の奨学金を借りた事も話してくれた。もちろん塾は土日祭日の昼間なので働きながら夜学へ通った。しかし悩みがなくなってからは本田君は体調をこわすことが少なくなり、身体も一回り大きくなって逞しさが増した。そして1986年度も塾生募集のチラシ配りを積極的に行った。
その結果、志望校合格率が90%を超してるのが評価されたのか、ついに102名の応募があり100人の大台を超えた。その後、5月連休前に106人になった。本田君が大学生になったので給料を10万円から12万円に増やした。その後、ケイトが佐野の所へ来て塾の講師に雇って欲しいと言ったので理由を聞くと父が厳しい人で子供に小遣いをくれず困っているので、喫茶店に自由に入れくらいの小遣いが欲しいと言い英語なら完璧だから良い講師になると思うわよと念を押した。
仕方ないので了解すると、その話をケイトに話すと大喜びしてくれた。そして講師のアルバイト学生が全員、交代して彼らが自主的に次の後輩を捜してきてくれ、10人の新しいメンバーが揃った。そうして7月になると、本田君から、この家を出て相模湖町の県営団地の2DKが空いたので、そちらに引っ越したいと言われ、了解した。
やがて夏休みが終わり9月になり特に大きな問題もなく1987年を迎えた。そして1月の最終模擬試験をして106人中、8人が問題を抱えてることが解った。3人がメンタルの問題で、その他5人のうち3人が英語、2人が数学の弱点が渡った。すると、ケイトが佐野に3人の英語の弱点を聞いて私が教えると言い3人を呼んで彼女は開口一番、英語は学問ではない単なる語学、覚えるだけよとハッパをかけた。
問題用紙の英文を読ませて、すぐ紙を伏せ英文を話しなさいと言い、これを何回も繰り返し覚えた人から順に席に戻した。つまり特訓をして最後に残った男子生徒に、
「あんた金を稼ぐために勉強してるのよ遊びじゃないのよ」とハッパをかけた。この大きな声に佐野も本田君も生徒達も驚いた。30分位しごかれ、最後の男子生徒も解放された。その時、数学に問題を抱えた2人を佐野が教えていた。
その後、2月の受験シーズンを迎えて、2月終了時、志望校に不合格の生徒が10人いて、まいったな、今年は最先が悪いと佐野が心の中でつぶやいた。3月に終了して最終不合格者数が4人の102人が合格した。ケイトの特訓した3人は全員合格した。国公立の第一志望校に不合格だったのが10人いた。それでも最終合格率96%志望校合格率91%となった。
そして、今年から予備校の人数を100人を超えた時点で募集を中止し最大110人までにした。そして10人中5人が、彼らが捜してきた後輩学生と交代した。そしてケイトに本田君達が出て言ったので英会話教室が出来るようになったと言うと大学卒業後に使わせていただきたいと言われ了解した。
今年も今まで通りアルバイト学生全員で進学塾の塾生募集を各駅で、1人2回、行いビラ配り100枚を超えたら、塾で待ってる佐野に電話をする事にしていた。そして100人集まった団塊で募集をすぐ止めた。その後、知名度が上がったのか、進学塾に直接12人来たので入学させた。
やがて2月に入り3人が不合格で私立大学の受験にのぞみをつないだ。3月になり2人が不合格となった。やはり問題の3人だった。この時、やる気がない受験生に対しての対策が全くないことに佐野は、ふがいなさをしみじみと感じた。そして最終的に70人が合格して3人が不合格となった。グラマーで美人のケイトは1986年中央大学経済学部に合格した。お腹を壊した本田君は中央大学経済学部2部「夜間部」に合格した。
その後、夜18時からの授業に欠かさずギア付きの自転車に乗って通った。本田君の合格が決まり、佐野に会いに来て、お礼を言い、育英会の奨学金を借りた事も話してくれた。もちろん塾は土日祭日の昼間なので働きながら夜学へ通った。しかし悩みがなくなってからは本田君は体調をこわすことが少なくなり、身体も一回り大きくなって逞しさが増した。そして1986年度も塾生募集のチラシ配りを積極的に行った。
その結果、志望校合格率が90%を超してるのが評価されたのか、ついに102名の応募があり100人の大台を超えた。その後、5月連休前に106人になった。本田君が大学生になったので給料を10万円から12万円に増やした。その後、ケイトが佐野の所へ来て塾の講師に雇って欲しいと言ったので理由を聞くと父が厳しい人で子供に小遣いをくれず困っているので、喫茶店に自由に入れくらいの小遣いが欲しいと言い英語なら完璧だから良い講師になると思うわよと念を押した。
仕方ないので了解すると、その話をケイトに話すと大喜びしてくれた。そして講師のアルバイト学生が全員、交代して彼らが自主的に次の後輩を捜してきてくれ、10人の新しいメンバーが揃った。そうして7月になると、本田君から、この家を出て相模湖町の県営団地の2DKが空いたので、そちらに引っ越したいと言われ、了解した。
やがて夏休みが終わり9月になり特に大きな問題もなく1987年を迎えた。そして1月の最終模擬試験をして106人中、8人が問題を抱えてることが解った。3人がメンタルの問題で、その他5人のうち3人が英語、2人が数学の弱点が渡った。すると、ケイトが佐野に3人の英語の弱点を聞いて私が教えると言い3人を呼んで彼女は開口一番、英語は学問ではない単なる語学、覚えるだけよとハッパをかけた。
問題用紙の英文を読ませて、すぐ紙を伏せ英文を話しなさいと言い、これを何回も繰り返し覚えた人から順に席に戻した。つまり特訓をして最後に残った男子生徒に、
「あんた金を稼ぐために勉強してるのよ遊びじゃないのよ」とハッパをかけた。この大きな声に佐野も本田君も生徒達も驚いた。30分位しごかれ、最後の男子生徒も解放された。その時、数学に問題を抱えた2人を佐野が教えていた。
その後、2月の受験シーズンを迎えて、2月終了時、志望校に不合格の生徒が10人いて、まいったな、今年は最先が悪いと佐野が心の中でつぶやいた。3月に終了して最終不合格者数が4人の102人が合格した。ケイトの特訓した3人は全員合格した。国公立の第一志望校に不合格だったのが10人いた。それでも最終合格率96%志望校合格率91%となった。
そして、今年から予備校の人数を100人を超えた時点で募集を中止し最大110人までにした。そして10人中5人が、彼らが捜してきた後輩学生と交代した。そしてケイトに本田君達が出て言ったので英会話教室が出来るようになったと言うと大学卒業後に使わせていただきたいと言われ了解した。
今年も今まで通りアルバイト学生全員で進学塾の塾生募集を各駅で、1人2回、行いビラ配り100枚を超えたら、塾で待ってる佐野に電話をする事にしていた。そして100人集まった団塊で募集をすぐ止めた。その後、知名度が上がったのか、進学塾に直接12人来たので入学させた。
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