瀬戸内の勝負師

ハリマオ65

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6話:ソニー株の儲けと子供が小学生に

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 そして早朝の出港の手伝いと船が戻って来た時の荷下ろし手伝いや競りの仕事となり昼間は、比較的時間ができたので家に帰り子供の面倒を見られた。その後も多くの仕事を掛け持ちして忙しくしていると、日が過ぎるのが早く、いつの間にか1985年も暮れになり1986年となった。

 1986年、冬が過ぎ、春を迎え、桜が咲き、暖かくなり、梅雨を迎え、空けると夏となり、7,8、9月には、しけの日が増え、台風が3つ接近して漁に出られない日が続いた。
「しけで、仕事がないと、給料は減り、漁師、漁協の連中も気が立っていた」

「喧嘩し始めると、小山田が、そんなに、とんがるなよ」
「海と女房の機嫌は、ままならないと、怒鳴った」
「そう言うと、いらだった男達も、機嫌を直した」

「そんな姿を見ていた、漁業組合の組合長が、小山田を呼んで、お前をこの組合の課長に任命する」
「だから、漁師や市場の連中の相談相手になってやってくれと頼まれた」
「その話を聞いて、そりゃありがたい、学のない俺なんかが課長になって良いのかと聞いた」

「それに対し、頭の良い奴は、いるが、性格の良い奴は、少ないと、組合長が、小山田の肩をたたいた」
「そして翌月から、課長手当が出て、給料が、さらに上がった」
そうしているうちに1987年が空けた。その頃になると小山田に相談事が増えた。

 その度、真剣に当事者と一緒になって考えてあげる事によって信頼を勝ち得てきた。やがて1987年4月15日、ソニー株を2600円で7000株買いを入れ、3900万円で買い、小山田の残金が1200万円となった。その後、また梅雨が来て、今年は、台風の接近が少ない年で、漁獲量も順調だった。

 漁師の稼ぎと言うものは、魚の捕れる量で決まる。そう言う点で、しけが、少ない年の漁師の顔を笑顔が多くトラブルもなかった。そして1987年は、漁師の取って良い年で、懐具合も良かった。そして冬、12月が終わり、1988年となった。

 今年、小山田家の双子の健一と健二が小学校に入学するのでランドセルと必要な物を買いそろえた。ノートや筆箱、ランドセル、新しい靴を見て、2人とも、うれしそうだった。やがて4月になり、小学校の入学式に、姫子を連れて、行くと、2人とも緊張しているのがわかった。

 秋の運動会では、健二が、1年生の紅組のリレー選手に選ばれ、白組、30mリードで、健二がバトンをもらい、どんどん、差を詰めてきたが、あと一歩という所で、抜けなかった。ご苦労さんと言われても、しょんぼりして、悔し涙を流していた。もうちょっとで抜けたのにといつまでも、言っていた。

 その負けず嫌いの性格に育ったのを見て、父は、目を細めて見ていた。性格も長男の健一は、明るくてひょうきんな性格で人気者だったが、健二の方は、好き嫌いの激しい子で、数人の親友以外とは、余り口をきかなかった。計算が早く算数が好きで、本を読むのと音楽を聴くのが好きだった。

 特に、父が聞いていたアメリカンポップスで、英語って格好いいねと、歌の文句の英語を直ぐ覚えて、口ずさみ、英語も好きになった。翌日から、集団登校のために8時に集合して、お兄ちゃん達について、小学校へ向かった。

 その後、夏休みには、家族みんなで、近くの市民プールに出かけ泳いで、平泳ぎを教えると、見よう見まねで覚えていった。そして、夏休み、海水浴場へ行きたいと言うので、バスに乗って、出かけた。20分で到着し、早速、健一と健二が、海水パンツに着替えた。

 そして泳ぎ出すとプールよりも体か浮く感じがして泳ぎやすいと言った。昼は、持参した、おにぎりと焼き魚を食べた。やがて、15時になり、帰ろうというと、健一も健二も、もう少し泳ぎたいというので、16時までだと言った。16時になると、帰ろうと言うと了解した。

 その後、バスに乗って、座席に座ると、コックリをはじめて、寝てしまった。しかし、その寝顔が、可愛いので、数枚の写真を撮った。長女の姫子も水着に着替えて、母が、ダッコして、海水に入ると、最初は冷たいと言ったが、慣れると、楽しそうに、はしゃいでいた。
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