26 / 31
25話:お父さんの心筋梗塞と母の痴呆
しおりを挟む
2016年2月12日、全財産の残金が130億円、76%の100億円を米ドルに両替し、約9900万ドルを送るとティムにメールを送った。この9900万ドルを投資ファンドで運用にすることにした。
その残りの30億円を「入間の里」の運営資金に充てようと考えた。実際の費用は、給料総額が2400万円、食費2千万円、電気ガス水道6百万円、その他諸費用1千万円を含めて、年間4千万円程度。
残金が3億円を切った段階で、スイスのファンドから日本に七郎の米ドル口座に送金してもらうように手配した。 苦学生の学生寮が、一段落した。
2016年4月12日の昼、七郎の女房の恵子さんのお父さんが、山崎仁さんが心筋梗塞で倒れたとの連絡が入った。入院先のけいゆう病院に、お見舞いに行き、その時の様子を聞いた。
恵子が病室で待っていて、父と母が散歩している時、急にお父さんが胸の痛みを訴えて倒れ、近くにいた学生さんが、すぐ救急車を呼んでくれ病院に担ぎ込まれて緊急手術で命を取り留めたと告げた。
おかあさんは、口もきけないほど憔悴しきっていた。病室でも、窓の外の一点を見つめる様に、ただ黙っているだけだった。お父さんの方は、すっかり意識をもどしていた。
むしろ、疲れ切った、恵子さんのお母さんを心配して、七郎君、妻をタクシーで送っていってくれと言った。そこで、少しして、恵子とお母さんと3人で実家に帰った。
家に戻るとお母さんが、お父さんは、どうしたのと言うではないか散歩中にいなくなったので探しにいこうと言いだした。入院見舞いに行って帰ってきたばかりよと恵子が言う言葉にも、お父さんがいないと言うばかり。
この様子を見て七郎がKU病院に電話し、お父さんを手術した先生に状況を説明すると、お父さんを特別室に移して、そこにベッドをいれて奥さんもしばらくの間、その特別室へ入ってもらおうと語った。
そして、追加1つベッド入れて入院させた。もう一度、3人で七郎の運転する車で、けいゆう病院に戻り、お父さんの特別室に、お母さんも入院させてもらう事にした。
母が、父の顔を見て安心して心筋梗塞の事を思い出した。明日、お母さんを循環器内科の痴呆外来で診察を受けてもらう事にした。そこで、恵子と七郎はすぐ近くのホテルに泊まる事にした。
そんなやりとりをしている最中に、母が疲れたのか、眠り始めた。そこで、静かに、明日、又来るねと父に言い残して病室をあとにしてホテルにチェックイン。
夕食後、早めに床につき、翌朝は、早めに起きて朝食をとり8時前にホテルを出て病院に入った。母の外来診察の手配をして9時過ぎに循環器内科の外来に母を連れて行った。
10時頃、外来に3人で入り、診察を受けた。先生の問いかけに、ぼーとした感じで受け答えをした。七郎が昨日の出来事を先生に話すと、多分、大きなショックを受け動揺して痴呆症状が顕在化したのでしょうと言われた。
痴呆の検査をしましょうと言い恵子と七郎は、外で待つことにした。20分位で診察を終え七郎が先生に呼ばれた。痴呆の程度は、かなり進んでいた。
そのため、3種類の薬を飲んでもらうことになりショックが収まって普通通りの生活ができるまで数日、お父さんの病室で一緒に入院してもらいましょうといわれ承諾した。
1週間くらいで母が正気に戻り、自宅に戻った。その後、父親の方が、不整脈が見られ程度も悪く、ステント手術後、体調が回復したらペースメーカをいれる手術が必要だろうと言うことになった。
特別室から普通の病室に移り、入院後2週間して、ステント手術を受けることになった。手術は2時間程度で終了した。リハビリなどをして4日後、2017年5月20日に退院した。
その後、夏から普通の生活を始めて9月頃から両親が散歩を開始し今までの生活を取り戻した。その後、七郎は週に2回、入間の学生寮に出かけた。
学生達を集めて、家庭教師の仕事を探すので、希望しない人は手を上げて下さいと言うと、手を上げる人がいないので、全員の家庭教師のバイトの手配を開始する事にした。
その残りの30億円を「入間の里」の運営資金に充てようと考えた。実際の費用は、給料総額が2400万円、食費2千万円、電気ガス水道6百万円、その他諸費用1千万円を含めて、年間4千万円程度。
残金が3億円を切った段階で、スイスのファンドから日本に七郎の米ドル口座に送金してもらうように手配した。 苦学生の学生寮が、一段落した。
2016年4月12日の昼、七郎の女房の恵子さんのお父さんが、山崎仁さんが心筋梗塞で倒れたとの連絡が入った。入院先のけいゆう病院に、お見舞いに行き、その時の様子を聞いた。
恵子が病室で待っていて、父と母が散歩している時、急にお父さんが胸の痛みを訴えて倒れ、近くにいた学生さんが、すぐ救急車を呼んでくれ病院に担ぎ込まれて緊急手術で命を取り留めたと告げた。
おかあさんは、口もきけないほど憔悴しきっていた。病室でも、窓の外の一点を見つめる様に、ただ黙っているだけだった。お父さんの方は、すっかり意識をもどしていた。
むしろ、疲れ切った、恵子さんのお母さんを心配して、七郎君、妻をタクシーで送っていってくれと言った。そこで、少しして、恵子とお母さんと3人で実家に帰った。
家に戻るとお母さんが、お父さんは、どうしたのと言うではないか散歩中にいなくなったので探しにいこうと言いだした。入院見舞いに行って帰ってきたばかりよと恵子が言う言葉にも、お父さんがいないと言うばかり。
この様子を見て七郎がKU病院に電話し、お父さんを手術した先生に状況を説明すると、お父さんを特別室に移して、そこにベッドをいれて奥さんもしばらくの間、その特別室へ入ってもらおうと語った。
そして、追加1つベッド入れて入院させた。もう一度、3人で七郎の運転する車で、けいゆう病院に戻り、お父さんの特別室に、お母さんも入院させてもらう事にした。
母が、父の顔を見て安心して心筋梗塞の事を思い出した。明日、お母さんを循環器内科の痴呆外来で診察を受けてもらう事にした。そこで、恵子と七郎はすぐ近くのホテルに泊まる事にした。
そんなやりとりをしている最中に、母が疲れたのか、眠り始めた。そこで、静かに、明日、又来るねと父に言い残して病室をあとにしてホテルにチェックイン。
夕食後、早めに床につき、翌朝は、早めに起きて朝食をとり8時前にホテルを出て病院に入った。母の外来診察の手配をして9時過ぎに循環器内科の外来に母を連れて行った。
10時頃、外来に3人で入り、診察を受けた。先生の問いかけに、ぼーとした感じで受け答えをした。七郎が昨日の出来事を先生に話すと、多分、大きなショックを受け動揺して痴呆症状が顕在化したのでしょうと言われた。
痴呆の検査をしましょうと言い恵子と七郎は、外で待つことにした。20分位で診察を終え七郎が先生に呼ばれた。痴呆の程度は、かなり進んでいた。
そのため、3種類の薬を飲んでもらうことになりショックが収まって普通通りの生活ができるまで数日、お父さんの病室で一緒に入院してもらいましょうといわれ承諾した。
1週間くらいで母が正気に戻り、自宅に戻った。その後、父親の方が、不整脈が見られ程度も悪く、ステント手術後、体調が回復したらペースメーカをいれる手術が必要だろうと言うことになった。
特別室から普通の病室に移り、入院後2週間して、ステント手術を受けることになった。手術は2時間程度で終了した。リハビリなどをして4日後、2017年5月20日に退院した。
その後、夏から普通の生活を始めて9月頃から両親が散歩を開始し今までの生活を取り戻した。その後、七郎は週に2回、入間の学生寮に出かけた。
学生達を集めて、家庭教師の仕事を探すので、希望しない人は手を上げて下さいと言うと、手を上げる人がいないので、全員の家庭教師のバイトの手配を開始する事にした。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
敏腕セールスの移住
ハリマオ65
現代文学
*移住先で仕事のスキルを活かし事業に成功するが、危機が迫る。災害は、忘れた頃にやって来る!!
陰山一郎は敏腕の車セールスで奥さんと3人の子供、稼ぎが良くても都会での生活は苦しい。この年の夏、山陰に出かけ自然の美しさに感動。民宿の主人が、ここでは、10万円もあれば生活できると言われ、奥さんと相談し移住を決め、引越後、公営住宅を借り、田舎での生活がはじまった・・・。その後の活躍については、小説をご覧下さい。小説家になろう、カクヨム、noveldaysに重複投稿中。
紀尾井坂ノスタルジック
涼寺みすゞ
恋愛
士農工商の身分制度は、御一新により変化した。
元公家出身の堂上華族、大名家の大名華族、勲功から身分を得た新華族。
明治25年4月、英国視察を終えた官の一行が帰国した。その中には1年前、初恋を成就させる為に宮家との縁談を断った子爵家の従五位、田中光留がいた。
日本に帰ったら1番に、あの方に逢いに行くと断言していた光留の耳に入ってきた噂は、恋い焦がれた尾井坂男爵家の晃子の婚約が整ったというものだった。
大正石華恋蕾物語
響 蒼華
キャラ文芸
■一:贄の乙女は愛を知る
旧題:大正石華戀奇譚<一> 桜の章
――私は待つ、いつか訪れるその時を。
時は大正。処は日の本、華やぐ帝都。
珂祥伯爵家の長女・菫子(とうこ)は家族や使用人から疎まれ屋敷内で孤立し、女学校においても友もなく独り。
それもこれも、菫子を取り巻くある噂のせい。
『不幸の菫子様』と呼ばれるに至った過去の出来事の数々から、菫子は誰かと共に在る事、そして己の将来に対して諦観を以て生きていた。
心許せる者は、自分付の女中と、噂畏れぬただ一人の求婚者。
求婚者との縁組が正式に定まろうとしたその矢先、歯車は回り始める。
命の危機にさらされた菫子を救ったのは、どこか懐かしく美しい灰色の髪のあやかしで――。
そして、菫子を取り巻く運命は動き始める、真実へと至る悲哀の終焉へと。
■二:あやかしの花嫁は運命の愛に祈る
旧題:大正石華戀奇譚<二> 椿の章
――あたしは、平穏を愛している
大正の時代、華の帝都はある怪事件に揺れていた。
其の名も「血花事件」。
体中の血を抜き取られ、全身に血の様に紅い花を咲かせた遺体が相次いで見つかり大騒ぎとなっていた。
警察の捜査は後手に回り、人々は怯えながら日々を過ごしていた。
そんな帝都の一角にある見城診療所で働く看護婦の歌那(かな)は、優しい女医と先輩看護婦と、忙しくも充実した日々を送っていた。
目新しい事も、特別な事も必要ない。得る事が出来た穏やかで変わらぬ日常をこそ愛する日々。
けれど、歌那は思わぬ形で「血花事件」に関わる事になってしまう。
運命の夜、出会ったのは紅の髪と琥珀の瞳を持つ美しい青年。
それを契機に、歌那の日常は変わり始める。
美しいあやかし達との出会いを経て、帝都を揺るがす大事件へと繋がる運命の糸車は静かに回り始める――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。
リバースバンドリバース
kamin0
現代文学
中下大学に通う大学二年生、辺野人成は、軽音サークルで出来た友人達と平和な夏休みを過ごそうとしていた。そんなある日、辺野の元に高校時代の同級生、初恋の人青井空が訪ねてきて言った。
「また高校のメンバーとバンドを組んでほしい」
なんでも、高校時代の恩師、川瀬先生が重い病にかかってしまい、その川瀬先生が最後の願いとして、辺野がかつて組んでいたバンド、『バンドリバース』の演奏が聴きたいらしいのだ。ためらう辺野だったが、高額の報酬に目がくらみ、結局その提案を承諾してしまう。その後、順調に元メンバーを集める辺野達だったが、一人のメンバーが既に死亡していることを知る。しかもその元メンバーは呪い殺されたというのだ。これをきっかけに辺野達は、呪いとはなにか、そして呪いに関わる人々の苦悩と後悔を知ることになる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる