日本の名家の末裔と欧州豪族

ハリマオ65

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14話:両親への結婚の報告とリーマンショック

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 七郎が、私の方は、会社関係社含めても10人だけだと言った。すると恵子さんが、私の方だけ大勢というわけには、いきませんと言い出した。

 ホテルの担当者が一応、25名様以上のウエディングプランでお願いしていますと話した。七郎が、恵子さんの方で、少なくて悪いが15人でお願いできないだろうかと頼んだ。

 わかりました厳選して15人選びますと言った。これでウエディングプランが決まり、後はドレスとタキシードを決めて、着替えて和装もお願いし終了した。

 帰りに元町のスタージュエリーに立ち寄り結婚指輪を受け取り家路を急いだ。数日後、この結婚の話を正式に恵子のお父さん山崎仁さんと、お母さん山崎仁美さんに伝えに実家へ向かった。

 実家につくと山崎仁さんが、あなたが、恵子の勤めている会社の社長さんの木下七郎さんですか、恵子を何卒宜しくお願いしますと言った。

 七郎が、恐縮です。こちらこそ宜しくお願いしますと言った。次に、お母さんの木下仁美さんが、わがままな娘ですが、どうぞ宜しくお願いしますと言った。

 いいえ仕事のできる素晴らしいお嬢さんですと答えた。七郎は、ご両親から正式に結婚の許可をもらい、ほっとした。結婚式の日付と場所、新婚旅行の予定も伝えた。


 訳あって七郎の親族が、少ない事などを話して彼女の実家を後にした。やがて12月、クリスマスが終わり、除夜の鐘なり、その後、2008年が始まった。

 今年は、恵子と二人で、横浜の伊勢皇大神宮に初詣をして2人の健康と幸せと結婚が、うまくいきますようにと、お願いした。

 春めいてきて、3月が去り結婚式の当日、2008年4月16日を迎えて手はず通りホテルニューグランドで、木下七郎の育ての親、リチャードと恵子さんのご両親と出かけた。

 出席者は、七郎商会の社員や新郎新婦の友人など参列者25名で結婚式と披露宴を行った。七郎の育て親リチャードが、祝辞を述べた。

 結婚式は、3時間で終了し4月28日から7泊8日、東北から、新潟、名古屋、神戸、博多、出雲大社、広島、岡山、大阪の旅へ出かけた。

 新婚旅行を無事終え、自宅へ帰ってきた。その後、七郎は、鎌倉のリチャードの家を出て恵子とマンションでも借りようと考えていた。

 しかし、恵子が、横浜の家の離れを使っていた恵子の兄弟が、次々に出て行ったので両親と一緒に住んでくれないかと言ってきた。

 七郎は、長く独身であり、特に断る理由も見つからないので同居に同意した。現在、家の離れが、倉庫代わりになっているので、片付けて2DKのとして使うことにした。

 本宅とは廊下で続いていて行き来するのにも便利だった。新婚旅行から帰ってきた次の日に恵子のご両親に、離れを使わせてもらう挨拶をして同居を開始した。

 この年、世界経済では、大きな出来事が起きた。それは、2008年に9月15日についにアメリカ合衆国の投資銀行であるリーマンブラザースが経営破綻。

 その負債総額は、約6000億ドル「約64兆円」という史上最大の倒産により世界が鎖的な金融危機を招いた。日経平均株価も大暴落した。

 9月12日の金曜日の終値は12214円だったが、10月28日には一時は6000円台「6995円」まで下落し1982年10月以来の安値を記録した。

 2008年10月3日には、アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュが金融システムに7000億ドルの金銭支援をするための法案に署名した。

 2008年に金価格が、高騰して1グラム3300円なり、七郎は2000kgの金を66億円で売却し総資産が67億円1840万円になった。

 売却後、すぐに、金が急落して2008年12月に1グラム2100円で3000キロ、63億円で、金を再度購入し、購入後の資産は2億円となった。

 日本でも2009年10月、日本航空が経営破綻。日本航空の再建案は、3000億円規模の公的資金の注入や2500億円の債権放棄などの支援を必要とした。

 一方、日本航空側には、こうした支援を受けるため月に25万円ともいわれる高額な企業年金のカットや1万人規模の人員削減の必要性も訴えられた。
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