日本の名家の末裔と欧州豪族

ハリマオ65

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13話:七郎のプロポース

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 恵子が、よかったら写真見せてと言うので見せると、わー綺麗な人と言った。若い時で、さぞかし残念だったでしょうねと言い、目にいっぱいの涙を浮かべた。

 七郎は、嫌みの1つでも言わないかと内心、どきどきしていたのだが、涙を浮かべたのには驚いた。でも七郎さんのような素敵な男性と結婚して、きっと、幸せな人生だったに違いない。

 そう言う意味では羨ましいわと続けた。この話を聞いた七郎は、恵子のやさしさを知り結婚を決意した。翌月、七郎が、恵子に元町でも行って、食事し、買い物でもしようと誘った。

 食事の場所は、中華街の美味しい店がいいなと、七郎が言い恵子にどこが良いと聞いた。それなら聘珍樓を予約しましょうと言うので任せると言った。

 当日は、オシャレして出かけた。聘珍樓は、中華街の真ん中にあり、大きな座敷で2人きりで、運ばれてくる料理を食べた、どれも確かに美味しい。

 恵子が美味しいでしょ、多分、日本で一番美味しい中華料理店だと思うわと言い笑った。食事の後は元町で何を買ってくれるのと七郎に聞くと、「それは秘密、行ってからのお楽しみ」と言った。

「意地悪ねと七郎の胸を叩いた」中華街から歩いて橋を渡ると元町商店街。七郎が、スタージュエリーの前で足を止めて突然入るとビックリした恵子が、えー宝石と叫んだ。

「七郎が結婚指輪だよと言うと涙を浮かべて恵子が抱きついた」
「そして、ゆっくりとした口調で、結婚しようと恵子に告げた」
その時、恵子は、あまりのショックに泣き出した。

 ひとしきり、泣いて、やっと落ち着き、ありがとう、本当に恵子を選んでくれて、ありがとうと言った。これには、普段冷静な七郎もうっすらと涙が浮かんできた。

 店のドアを開けて少し落ち着いた恵子に結婚指輪を選んで下さいと言った。初老の店員が微笑みながら結婚指輪をお探しですか、何か、お好みのものがありますかと聞いた。

 恵子が、特にないのですが、何がおすすめですかと聞いた。すると、お二人の名前を入れたダイヤモンドをちりばめた結婚指輪なんて素敵じゃないですかと見本を見せてくれた。

 名前と結婚記念日をいれたものがこれで、こっちは内側に彫ったもので外側からは見えませんと説明してくれた。
これを見て恵子が内側に記念日とイニシャル入りのこれが良いと思う。

 七郎さん「どうかしらと聞いたので良いんじゃないか」と答えた。そのため指輪を購入する事にした。イニシャルは、わかるけど、結婚の予定日は、まだ決めてない。

 と、おどけた口調で言うと、みんなで笑った。日程が、決まったら教えて下さい、そのように彫るようにしますからと言った。お支払いはと言うと、お渡しの時にちょうだい致しますと丁寧に答えた。

 結婚指輪も決まって、今晩は、ホテルニューグランドに泊まっていこうと、七郎が言うと、恵子が、それで決まりと叫んだ。

 帰り道、結婚式もニューグランドが良いなと恵子が言い、それで、いつ頃が良いと聞くと、暖かい4月の中旬の日曜なんかどうかしらと語った。

 これで、ホテルニューグランドで2008年4月16日の日曜と決まった。新婚旅行は、4月28日から5月2日の5泊6日で新幹線と特急電車で本州縦断の旅を計画した。

 ホテル行く途中でウチキパンでフランスパンを買った。ホテルに到着しフロントで来年、結婚式をしたいといい、まず先にチェックインした。

 もうこの時間ですと、ウエディング担当は帰ったので、後日、結婚式の日程は、明日、伺うと言うことで良いですかと言われ、ウエディングの厚いパンフレットを渡してくれた。

 翌朝、海の見えるレストランで朝食を食べながら、これで、結婚式の事も結婚指輪も決まって、めでたしめでたしと恵子が笑った。

 恵子さんが、明日、電話で結婚指輪のイニシャルと結婚式の日付を元町のスタージュエリーに連絡しておきますと言った。

 次の週の土曜日に2人でホテルニューグランドへウエディングの打ち合わせにいく事にした。土曜日は、あいにくの土砂降りだった。

 そこで車でホテルニューグランドへウエディングの打ち合わせに向かった。ウエディング担当者と打ち合わせが始まり、人数の話になった。
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