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11話:21世紀テロ戦争、ネットバブル崩壊
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発足して半年ほどのブッシュ政権は、当初、リベラル派も取り込み教育改革などで実績を残した健派の政権であったが、この日以降、保守派のネオコンが、一気に台頭し軍拡路線に突き進んだ
テロの首謀者であるオサマ・ビン・ラディンの引き渡しに応じなかったタリバン政権を攻撃した2001年の10月のアフガニスタン紛争開始までは、世界の多くの国がアメリカの動きを支援していた。
その後、アメリカ軍は報復としてアフガニスタン紛争、イラク戦争を戦った。2003年3月のイラク戦争開戦時期には、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を保有していると主張するアメリカ。
それに対して、フランス、ロシアなどが反対し、国際社会とアメリカとの溝が広がっていき、結局、国連安保理は明確な決議を出せないままアメリカ、イギリスなどで有志連合でイラクに攻め込んだ。
イラク戦争は開始から2カ月ほどで「大規模戦闘終結宣言」を出せるほど、当初はアメリカにとって順調なものだった。しかし、開戦の理由だった大量破壊兵器は結局見つからず、イラク戦争の大義は揺らいだままだった。
2000年度年間売上高1110億ドル「全米第7位」2001年の社員数2万1千名という全米でも有数の大企業であったエンロンの巨額の不正経理・不正取引による粉飾決算が明るみに出た。
そして2001年12月に破綻。破綻時の負債総額は諸説あるが少なくとも310億ドル。その他、簿外債務を含めると400億ドルを超えていたのではないかとも言われている。
それに続き2002年7月21日に米国の大手電気通信業者ワールドコムが倒産。負債総額は410億ドル「約4兆7千億円」資産総額、1070億ドル「12兆4千億円」で米国史上最大の経営破綻を記録。
米国経済市場、最悪の出来事だった。その他、欧州では、2002年から欧州統一通貨ユーロが導入された。その後、2005年には、ロンドン同時爆破事件が発生しテロリスト達の報復が始まった。
2005年、ジョージから職場の女性が気に入り交際1年後の2006年4月に結婚したいと電話があった。七郎は、喜んでジョージを祝福した。
2005年の秋に、ジョージが、フィアンセのマーガレットを連れて帰国。銀座で食事をしてマーガレットがシアトルで育った話とか料理が上手、日本が好きで魚料理も好きだという話を聞いた。
現在、マイクロソフトの本社で働き、シアトル郊外のレドモントにある会社から近い所に家を借りて同棲していると言った。
幸せそうな2人を見ていると七郎は、13年前「1993年」に亡くなった妻のサリーの事を思い出さずにはいられなかった。月日のたつのは早く七郎も40歳になってしまった。
「食事後、息子のジョージが、僕たちだけ幸せになるのは、不公平」
「だから、親父も、良い人を見つけて、幸せになってくれと言うではないか」
「いつの間にか、大きくなってと胸が熱くなって、思わず涙がこぼれた」
「そうーだなー、仕事ばかりしていては、つまらない人生かも知れない」
「新しいパートナーでも探してみるかと、おどけて言った」
「すると、マーガレットがそうして下さい、お父さんと語った」
「別れ際、ジョージが、僕、日本に帰ってこないか、どうもアメリカの方が性に合うんだと言った」
「七郎は、どこで生活しても構わない、お金に困らず、幸せに暮らせればそれで十分だと答えた」
「ジョージが、あー良かった、親父にそう言ってもらって本当に安心したと言いシアトルへ帰った」
その翌年、2006年、いつもの様に、七郎商会でロスチャイルドの経理情報を更新していた。そんな冬の晩の電話の応対をしている秘書の吉永恵子が、ちょっと複雑な顔になっていた。
その後、バレンタイン・チョコをくれた。気になった七郎は、吉永さんにどうしたのと聞くと、何でもないですと言うばかり・・・。
そこで、仕事を終えて、食事に誘うと意外な事実がわかった。吉永恵子さんは大学を卒業してから8年「29歳」、七郎商会に入社し秘書の仕事を続ける真面目な娘だった。この日は、食事をしてワインを飲んでいると、突然、吉永さんが、社長、私、両親のすすめで、最近見合いをさせられたんです。
テロの首謀者であるオサマ・ビン・ラディンの引き渡しに応じなかったタリバン政権を攻撃した2001年の10月のアフガニスタン紛争開始までは、世界の多くの国がアメリカの動きを支援していた。
その後、アメリカ軍は報復としてアフガニスタン紛争、イラク戦争を戦った。2003年3月のイラク戦争開戦時期には、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を保有していると主張するアメリカ。
それに対して、フランス、ロシアなどが反対し、国際社会とアメリカとの溝が広がっていき、結局、国連安保理は明確な決議を出せないままアメリカ、イギリスなどで有志連合でイラクに攻め込んだ。
イラク戦争は開始から2カ月ほどで「大規模戦闘終結宣言」を出せるほど、当初はアメリカにとって順調なものだった。しかし、開戦の理由だった大量破壊兵器は結局見つからず、イラク戦争の大義は揺らいだままだった。
2000年度年間売上高1110億ドル「全米第7位」2001年の社員数2万1千名という全米でも有数の大企業であったエンロンの巨額の不正経理・不正取引による粉飾決算が明るみに出た。
そして2001年12月に破綻。破綻時の負債総額は諸説あるが少なくとも310億ドル。その他、簿外債務を含めると400億ドルを超えていたのではないかとも言われている。
それに続き2002年7月21日に米国の大手電気通信業者ワールドコムが倒産。負債総額は410億ドル「約4兆7千億円」資産総額、1070億ドル「12兆4千億円」で米国史上最大の経営破綻を記録。
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2005年、ジョージから職場の女性が気に入り交際1年後の2006年4月に結婚したいと電話があった。七郎は、喜んでジョージを祝福した。
2005年の秋に、ジョージが、フィアンセのマーガレットを連れて帰国。銀座で食事をしてマーガレットがシアトルで育った話とか料理が上手、日本が好きで魚料理も好きだという話を聞いた。
現在、マイクロソフトの本社で働き、シアトル郊外のレドモントにある会社から近い所に家を借りて同棲していると言った。
幸せそうな2人を見ていると七郎は、13年前「1993年」に亡くなった妻のサリーの事を思い出さずにはいられなかった。月日のたつのは早く七郎も40歳になってしまった。
「食事後、息子のジョージが、僕たちだけ幸せになるのは、不公平」
「だから、親父も、良い人を見つけて、幸せになってくれと言うではないか」
「いつの間にか、大きくなってと胸が熱くなって、思わず涙がこぼれた」
「そうーだなー、仕事ばかりしていては、つまらない人生かも知れない」
「新しいパートナーでも探してみるかと、おどけて言った」
「すると、マーガレットがそうして下さい、お父さんと語った」
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「七郎は、どこで生活しても構わない、お金に困らず、幸せに暮らせればそれで十分だと答えた」
「ジョージが、あー良かった、親父にそう言ってもらって本当に安心したと言いシアトルへ帰った」
その翌年、2006年、いつもの様に、七郎商会でロスチャイルドの経理情報を更新していた。そんな冬の晩の電話の応対をしている秘書の吉永恵子が、ちょっと複雑な顔になっていた。
その後、バレンタイン・チョコをくれた。気になった七郎は、吉永さんにどうしたのと聞くと、何でもないですと言うばかり・・・。
そこで、仕事を終えて、食事に誘うと意外な事実がわかった。吉永恵子さんは大学を卒業してから8年「29歳」、七郎商会に入社し秘書の仕事を続ける真面目な娘だった。この日は、食事をしてワインを飲んでいると、突然、吉永さんが、社長、私、両親のすすめで、最近見合いをさせられたんです。
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