日本の名家の末裔と欧州豪族

ハリマオ65

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5話:七郎商会で、RSCの仕事を請け負う

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 翌月、七郎がサリーに電話を入れて横浜の道場へ一緒に出かけた。1時間の練習を終えて汗びっしょりでサリーの所へ来ると、サリーが柔道着をさわらせて言うので了解。

 すると柔道着の帯、袖、合わせなどを手で触り両手で生地を引っ張ったりし頑丈で切れそうもないと笑った。汗臭いだろうと七郎が言うと、その位の方が、好きとサリーが笑った。

 その後、サリーの写真を何枚も写真をとり3ヶ月が過ぎてリチャードが七郎にサリーいい娘だろと言うと照れながら七郎が最高ですと言うと、お互いに大笑いした。

 リチャードが結婚しろよと唐突に言うと七郎が恥ずかしそうに結婚したいですと言うと、じゃー決まりだな。サリーが七郎の柔道の練習を見て彼なら間違いないと言った様だ。

 七郎に結婚の事を聞いて欲しいと言われたとリチャードが白状。1979年の紅葉の美しい鎌倉の鶴岡八幡宮でリチャードなど数人が見守る中、神前結婚式を行い夫婦の契りを結んだ。

 この2年後の春、子供ができ日米の架け橋の様な夫婦が誕生。夜、七郎が、リチャードにコンピューターのソフトのRDB「リレーショナルデータベース」に興味を持っていると話した。

 それを聞きリチャードが驚いた。しばらくして1980年、新春を迎え、日本でもパーソナルコンピューター・第1号、PC8001というパソコンが発売され早速、購入した。

 その数年後、本格的なPC9801も購入。七郎が、アメリカ時代の友人に連絡するとデータベースⅡと言うリレーショナルデータベースソフトを送ってくれた。

 それを使い模擬データベースをつくりリレーショナルデータベースソフトを試し始めた。この話をリチャードに話すと面白いシステムでロスチャイルド家の財産管理のデータベースをつくってくれと言わた。

 そこで、早速、作成するとロスチャイルド家の財産管理の仕事をやって欲しいと言われた。その数年後、コンピューター作業スタッフ男性3人と事務係の女性1人を雇った。

 木下七郎のための事務所も借りた。アメリカのロスチャイルド家から送られてくるデータに日本での行ったロスチャイルド家の株式、為替、貴金属、原油の取引記録を書き加えた。

 その完成したデータを16時にイギリスのシティのロスチャイルド家のデータセンターへ送る業務を開始。そして、日本では、1982年に日本電気からPC9801が発売されパソコン時代が幕を開けた。

 その後、1984年、アシュトンテイトからDBⅢ2.0JというMSDOS版の本格的データベースソフトが発売された。リチャードから財産管理だけでなく顧客管理も作成する様に依頼された。

 了解し仕事を開始。しかしネット通信費、事務所費、コンピュータ購入費は、全てロスチャイルド家が、支払ってくれた。それとは別に給料として月に2百万円を支払うと言われた。

 そのため、数年後からロスチャイルド家の仕事を開始。その後、DBⅢ2.0が、廃れていき、マイクロソフトのアクセスというソフトに代わっていった。

 将来、大型コンピュータの時代からパーソナルコンピュータの時代になると七郎は考えていたが、まさに、その時代がやってきた。

 データベースと共に学生時代研究していたのがネットワーク。一方、日本では、1984年に東京大学、東京工業大学、慶応義塾大学を実験的にUUCPで結んだ「JUNET」が誕生。

 リチャードは、学費を全額出すから七郎に慶応義塾大学に研究生として入り込んで勉強して欲しいと言った。すると七郎が、面白そうですねと言い了解した。

 早速、手続きを取り慶応大学の工学部、電気工学科へ入り込んだ。サンノゼ州立大学で電気工学科卒業と言う事で研究室では有名になった。

 その頃、七郎は、リチャードに言われて、ロスチャイルド家の資産運用の経理担当会社として、正式に七郎商会を1985年「32歳」に設立。

 ニューヨークのロスチャイルドから送られてくる、アメリカでの1日の投資活動の経理情報をまとめた。そして作成したデータベースをニューヨークの仕事が終わると日本に送って来る。

つまり、ニューヨーク時間の17時、日本夏時間5時、冬時間6時にニューヨークでのロスチャイルド家の取引と取引後のデータを日本の七郎商会に送信した。
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