のぼせもんの奮闘記

３１話：アパート構想、寄付の輪とウイルス感染

　その席で、町長が、断熱・気密性を高めた木造アパートを格安で作ってもらいたいので各社、試案と見積もりを出して欲しいと伝えた。それを見て、どこに会社に発注するか決めると宣言。期限は４月中と伝えた。やがて各社から２つずつの試案が出た。

　その中でコストと工期を考え合わせてＣ社の木造住宅に決定。１室、定員４人、最大６名、インターネット、トイレ、シャワー付き１２室でのアパートを２棟で１億円とした。レストランの方は、山形村、朝日村と松本市から資金提供を受け食堂で地元野菜を中心に使う事にした。

　食堂を外来者も使えるようにする条件で建設の同意を得られた。入居希望者は、独身の男女で、家賃は月に１人２万円と別に電気、ガス、水道、光熱費とした。仕事がない人も農家の手伝いを世話することを条件にした。

　５月２～３日に首都圏、名古屋圏の子の福祉アパートの事を新聞に載せると、問い合わせが殺到。仕事を持っている若者を優先として決める事にし、５月１０日には、７２人ずつの男女が、決定。内訳を見ると、松本市内に住んでいる人が、約半数を占めたのには、驚いた。

　県外者は、残りの半分で、首都圏、名古屋圏に住んでいてインターネットを使い仕事をする人々だった。その後、各自と面接して厳守してもらう事を伝えて部屋にも貼った。これで、ほぼ、スタッフの拠出した資金を使うこととなった。

　５月１日から建築を開始、現在、建築業界も暇であり、他社からの応援を依頼して、７月中の完成と言うことで建設工事が始まった。こうして８月１日、アパートが、完成し続々と若者達が、やってきた。その中には、自分でインターネット会社を起業している人も含まれた。

　車を持っている人達が１０人グループおり、そのうち５台が、定員７人以上のワンボックスカーあった。食堂のスタッフも地元のアルバイト希望者が、日給５千円で、交代で食事作りの手伝いに来てもらうことができた。

　一方、２０２０年９月３日、早朝、証券会社の担当者から如月にＳ＆Ｐ５００ＥＴＦの気配値が、３８０５０円と高いと電話が入った。そこで、１５００株成り行き売りを指示した。その後、すぐ売れ税引き後利益が５２６５万円で、残金が９７９２万円となった。

　この話題が、地元、長野県の地元新聞社の特集に載り長野県内でも話題になり最初に松本近郊の製薬企業のＫ社、精密機械のＥ社、銀行２社から寄付金拠出の話が舞い込んだ。その後、長野市のＳＫ電気、ＨＫＴ社、Ｋ建設、御代田の精密機器のＭＭ社、地元のＳＲ社。

　さらに農協から総合計５億円の寄付金と現物支給の話が、舞い込んだ。そして、パソコン、食品などの提供も受ける事になった。これらの窓口は、山形村の薮井村長とスタッフにお願いすることにした。そして、２０２１年にも同じ規模の福祉アパートを１億円かけて建てる事にした。

　２０２０年１１月２日、早朝、証券会社の担当者からＳ＆Ｐ５００ＥＴＦの気配値が、３４０５０と安いと電話が入った。そこで、１５００株成り行き買いを指示、９時、すぐ、５１０８万円で買え、残金が４６８４万円となった。

　１２月２７日、新型ウイルスの全世界の感染者数が、８千万人を超える。国別には、アメリカ合衆国が、約１８７９万人で世界最多。次いでインド約１０１７万人、ブラジル約７４５万人と続く。これまでより感染力が強いとされる変異株もイギリスをはじめ各地で確認された。

　そのため感染拡大ペースの加速が、依然として続いている。こうして、２０２１年となった。２０２１年１月６日、アメリカ大統領選でのドナルド・トランプの敗北を認めない支持者が、ジョー・バイデンを次期大統領に正式に指名しようとしたアメリカ合衆国議会を襲撃。

　民主主義を揺るがす重大事件となる。１７日、ロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイがシェレメーチエヴォ国際空港でロシア当局に拘束された。釈放を求める大規模なデモが発生し、１月３１日までに参加者・報道関係者など５３００人以上が拘束された。