電子カルテの創成期

ハリマオ65

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第19話:コンピュータ研究会で親友ができた2

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 その時、常本が宿代だけでも払うよと3万円を財布から出すと、野暮な事は言いっこないだと言い、俺が誘って、無料と言い、呼んだのだから、もらえないと言った。富士川先生も君は日本電気研究所のコンピュターの専門科なのだから、無料で良い。しかし、また、協力してもらいたい事ができたら、質問するから、是非、協力して欲しいと言った。

 彼らとインターネットのメールアドレスを交換して、個人的に情報交換することを約束して、別れた。この時、富士川先生が、君も、もし自分の分野で行き詰まったら、いつでも相談にのるよと言うと目頭が熱くなり、思わず、おもっきり握手をして、その時は、宜しくお願いしますと言った。

 すると富士川先生も池辺さんも目がうるんでいるのを常本は見逃さなかった。そして、それれは、お元気でと言い、駅に向かって歩き出した。14時の特急で、会社に電話を入れて、常本は、自宅へ帰り、18時頃に到着して、夕食を食べて、早めに床についた。

 1984年、夏は、コンピュータ研究会という、興味深い学会に参加して世の中広くて進んでると再認識した。単に、研究所の中で与えられた仕事をやっていて年老いていくのが、少し馬鹿らしくなった。そこで、この気持ちを誰かに打ち明けたいと言う衝動にかられた。

 そこで日本電気の洋楽好きのメンバーの1人橫浜国大の出身の木下俊彦と菊名駅の居酒屋で1984年8月21日の20時に待ち合わせた。菊名の居酒屋には、ちょうど20時に木下が来ていて、奥の席に移動した。そして、この話は、会社内では、秘密にしておいて欲しいと言うと、笑いながら社内の女子と不倫したのと笑いながら言った。

 俺はそんなタイプじゃないと、怒ると、わかってるよ、真面目な顔で話すから、からかっただけだよと言った。わかった社内では、話さないと約束すると言った。それを聞き今年、8月13,14,15日の諏訪湖でのコンピューター研究会の話をすると、ヘー驚いたね、データベースⅡを使って、患者のデータベースを作ったのかよと驚いていた。

 まずデータベースⅡというリレーショナルデータベースは、価格は、最低でも1千ドルは。するぞと言った。1千ドルとは、36万円で、英語版だけしかないはずだと言った。しかし待てよ、T大とK大で、コピーが出回ってるという噂が、あると言った。

 確か、T大とK大医学部でも医学用のリレーショナルデータベースの研究を始めた医者がいるという噂を聞いたと驚いていた。そこから出回ったのかも知れないと言った。名前は言えないが東大理工学部電気科出身の人が、リレーショナル・データベースの使い方を説明し、何人もの先生がソフトウェアを持っていたようだと話した。

 ここから興味深いという核心部分に入るがと前置きした。その研究会で、リレーショナルデータベースに精通してる人が、そのデータベースのフィールドは、現在、数字が文字データしか入力できないのを何とか画像を入れたいと考える人がいた。そして、レントゲン写真と病歴、検査データを1つのデータベースにしようと考えているのだ伝えた。

 すると、そんな夢みたいな話、にわかに信じろと言われて無理と首を振った。レントゲン写真などをカード式データベースで、アメリカ・カリフォルニアのマッキントッシュというパソコンでクラリスという会社からファイルメーカーというソフトが何とかと言っていたと伝えた。

 その話を木下は、自分の手帳に詳しく書いていた。念のため日本電気のアメリカ支店に連絡して調査して見ると言った。それ位しかわからないけれどと言った。まーがせネタだと思うが、一応、調査してみるかと笑った。その後、話が変わって、木下先輩が、ちょっと話を変えても良いかと聞いた。

 それを聞き、常本が、俺の話は、終わりだから構わないよと言った。ところで常本は入社して何年だと聞かれ6年と答えた。じゃー俺の方が2年先輩かと木下が言い、ずばり、いくら金、持ってると聞いた。なんで聞くのと尋ねると、人に言わないから正直の答えろというので600万円と答えた。

 それを聞き、たいしたものだと言った。聞いてた木下先輩は、入社8年間で、いくら貯めましたかと聞いた。この質問に1600万円と答えた。えー、何でと聞くと、株投資だと答えた。
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