話下手男の優しさ

ハリマオ65

文字の大きさ
上 下
18 / 42

17話:博和の結婚と、娘・若子の就職

しおりを挟む
 若子は営業での競争に密かにファイトを燃やしていた。その姿を見てると頼もしく思えた。2003年4月1日から4週間、泊まり込みに新人研修に出かけて行った。

 5月6日からパンフレットを持って電車と歩きで富裕層の多い目黒区、品川区、世田谷区、渋谷区などを新規訪問をした。自宅に帰ってきても地図をコピーし、効率よい訪問する方法を考えていた。

 2003年6月に長男の博和が、同じ店で働く重村薫子を実家に連れてきて両親に紹介した。彼女が東京、恵比寿で昔からの海苔の店の次女で、上智大学の英文科を卒業しスキーが上手いと話した。元気そう明るそうな娘だった。

 そして、しっかりと宜しくお願い致しますと畳に手をついて頭を下げた。それも見ていた母の若子さんが、良い御両親に育てられましたねと告げ、こちらこそ、宜しくねと挨拶した。

 今年の11月に結婚式を上野精養軒で結婚式を挙げたいと言い11月11日に予約を入れた。つきましては、費用は両家で半々で、お願いしたいと言った。それも聞いて、父の博和が、思わず笑ってしまった。

 もう、そこまで決めているのかと半分あきれたような顔で聞くと善は急げって言うからねと笑いながら言った。あいかわらず、ちゃかりしているなと息子の肩をたたいた。先方にも話したのかと聞くと精養軒がよいと言った。

 そう言ったのは、向こうの母だと教えてくれた。やがて11月11日、結婚式は和式で文金高島田「ぶんきんたかしまだ」で始まった。披露宴の時に、お色直しで、素敵なドレスとタキシードの洋装に変えて登場した。

 参加者の挨拶や余興、歌で盛り上がり最後に両親の言葉で、母が、涙で言葉につまり、その後、父が代読した。そのシーンが感動的だったようで、その後の2次会で話題になっていたようだった。

 結婚式後、上野のホテルに一泊して、2泊3日の南九州へ新婚旅行に出かけた。2004年4月に田中貴金属の新人セールスのキャンペーンで新人7人中2位に入り、表彰状と金一封ともらってきた。

 最初は大喜びしていたが、母がよくやった偉いと頭をなでてやった。すると辛かったことをも思い出したのか、母の胸で大声で泣き始めたのには驚いてしまい可愛い顔して良い根性してるなと父は、若子を見直した。

 翌日は、けろっとして中央線快速に八王子駅から座って東京へ出かけて行った。2004年6月を過ぎると、高科ソロバン教室の生徒が減ってしまい、閉鎖を余儀なくされた。その代わりパソコンの使い方を習いたい人が、増えた。

 そのため、高科孝明が、パソコンの使い方を教え始めた。7月から、地元の公民館でインターネット教室の開催すると、中高年の人たちを中心に生徒が増え、火曜、木曜の午前中9~11、15~17時まで1日、1時間ずつ1日4回実施した。

 そのうちインターネット使った株の売買を教えて欲しいという話が出て、これが、一番人気があった。その他。ワード・エクセル、一太郎の使い方教室を実施した。2004年9月から週に2回。

 生徒さんは、中高年、退職後の人が多く、10人から15人で、4回で45人集まった。そこで、高科孝明が中心となり1回千円で月4回で4千円でマイクロソフト、エクセル、ワード、一太郎の勉強会を開始。

 最近、会社で使う必要が迫られている人が多いようで盛況だった。やがて、年の瀬が迫り、2005年を迎えた。2005年2月10日から高科孝明と桂子は、沖縄旅行に出かけた。

 そして、那覇の2DKのマンスリーマンションを12万円で借りて、過ごし始めた。海辺まで徒歩7分で行ける場所にあり、泊港までも徒歩10分だった。そこで、天気の良い日は、波の上公園に散歩に出かけた。

 小旅行に出かけたいときには、ゆいレールの1日券を買って、おもろ町のサンエー那覇メインプレイスに出かけたり、那覇空港近くのアウトレットモール「あしびなー」に出かけたりして楽しんだ。

 その中でも、おもろ町のサンエー那覇メインプレイスの映画間で、映画を見た。その後、食事をして、買い物をして帰ってきた。毎週2,3回出かけた。また、泊港の港を一望できるカフェにも出かけた。

 そこから、那覇港から多く海苔と上の定期便のフェリーがあり、船が着くと、男女の別れと出会いのシーンを見ては、ジーンとしたり、ハラハラしたりと、とても面白かった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

処理中です...