狛江の訳あり人

ハリマオ65

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 世の中には、親に恵まれている人と、そうでない人がいる。この小説の主人公の1人、松平富二は、前者である。松平富二の両親は、外交官で、アメリカに渡り事情がありアメリカ国籍を取って向こうに住んでいる。

 松平富二は、両親が、残した狛江の家に住んでいる。しかし、以前、竹の子を植えて、食べていたが、いつの間にか、竹林の廃墟のような家となってしまった。そして両親が残してくれた貯金で、富二は、生活した。

 やがて明治大学を卒業し銀行に入行し、新規開拓の仕事を命じられた。しかし、人に頭を下げることをした事のない、良家のお坊ちゃんには、所詮つとまるはずもなく、業績が悪く、程なくして、退職勧告を受け、退職。

 仕方ないので、進学塾経営と株投資で、食いつなぐことした。しかし、ひょんな事で、松平の家というか、雑木林の前の道を通学路にしていた柳橋卓二が、その家の主人、松平富二と出会う。

 それは、ゴールデン・ウイークの連休の時、自宅から近い大きな竹林の家へ小学校の先輩達と4人で竹の子を堀るため松平家の庭に入った。そして3本の「たけのこ」を掘り終えて家に帰ろうとした。

 その時、その家から人が、出て来て、自己紹介するではないか。驚いて逃げようとすると、竹の子ならいっぱいあるから、御自由にどうぞと言われた。何か秘密があるなと思い、竹の子屋敷の男に興味を持った。

 その後、松平さんを訪ね、家に上がり、彼の事情を聞いて、驚いた。柳橋が、竹林をきれいにしないと、誰も寄りつかないよと言われ、その後、辞意元の工務店に依頼して竹林をきれいにした。

 その時、松平が、柳橋に、大学を出て、銀行員時代の話をすると、すっかり、意気投合して親しくなっていった。そして、松平が、株投資で成功して財産を殖やしていき、マッキントッシュパソコンを購入。

 それから、松平と柳橋が、二人三脚のようにして、人生、世の中の荒波を渡って行くと言うストーリーです。是非、ご覧下さい。
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