狛江の訳あり人

ハリマオ65

文字の大きさ
上 下
8 / 27

7話:パソコンと松平のお見合い

しおりを挟む
 これによりNECの同世代機に比し、グラフィック描画性能が、圧倒的な高性能を低価格で実現しベストセラーとなった。パソコンの性能的には高価格帯に移行したとは言え、それでもシステムセット価格ではNECの主流より実売価格で2、3割以上安価に供給された。

 また、高解像度をオプションにし価格を下げたエプソン・PC486GFも発売された。その後、次々に価格の安いPC・AT互換機が発売され割高なPC9800が、食われて苦戦を余儀なくされた。

 その後、OS「オペレーションシステム」が、ウインドウズ95となりPC9800シリーズ売り上げを急激に減らした。1992年8月19日、早朝、証券会社の担当者から電話で、ソニー株の気配値が3600円と安いと言われ同意した。

 その後、ソニー株15000株成り行き買いを指示。その後、5400万円で買え、投資残高が、7600万円となった。1991年、1992年と、アメリカのコンパック、日本のエプソンの攻勢を受けて、防戦一方のNECのPC98の販売チームは、苦戦を強いられた。

 そして、多くの場所でPC98の優位性を説明して回り、疲れ切っていた。そして、柳橋卓二の疲れがピークに達して尿に真っ赤になり血尿と診断され、医者から2週間の自宅で安静を命じられた。この姿をつぶさに見ていた、

 同じ販売グループの見城光子さんが、柳橋の家に何回もお見舞いに来てくれた。その姿にほだされて次第に柳橋は、見城光子さんが好きになり、1993年にプロポーズした。見城さんのご両親の家を訪ねて結婚の承諾をもらった。

 1993年6月に結婚式を挙げる手はずをとった。その後、PC98の販売グループから外してソフトウェア・グループの管理部に回った。1993年6月6日、狛江の結婚式場で、見城光子との結婚式には、総勢53人が参列して盛大に行われた。

 新婚旅行は、伊豆、熱海、箱根の2泊3日の旅行へ出かけた。結婚後、柳橋は、ソフトウェア開発の激務から解放されてソフトウェア保守と点検スケジュール管理となった。そのため、勤務時間の比較的短く、今までより、きつくない仕事をするようになった。

 そして、定時に帰る日々が続いた。ソフトウェアの開発から保守・管理に業務に配置転換してもらい心労も少なくなり。気分的には、楽になった。そんな時、松平さんから電話が入り、日曜に松平さんの家を訪ねた。

 この年の夏休み、柳橋光子さんが、松平さんに、お見合いしてみませんか尋ねた。したいが、全く、女性の知り合いが、いないと答えた。よかったら会社、学生時代の友人と見合いしてみませんかと誘った。

 女性でも同性ばかりの看護婦のような職場の人もいると話した。是非、お願いしたいなと笑顔で語った。承知しましたと告げ、7、8,9、10月に4人の女性と、品川のホテルの景色の素晴らしいレストランで、柳橋夫妻が同席して見合いを予定した。

 女性達は、20代後半の人ばかりだった。そして、松平は、両親が高級官僚だったので、話かたやテーブル・マナーを心得ていて、総じて女性達には好評だった。10月最終週の日曜、柳橋夫妻と松平が、昼食をして、どの人が気に入ったのかと松平に聞いた。

 それに対し、7月の浦田益美さんと10月の隅内紀枝さんの2人の印象が良かったと語った。それでは、11月と12月にもう一度、別々に会ってみませんかと聞くと、できれば、そうして欲しいと答えた。

 その後、浦田益美の方が、結婚に前向きだった松平を気に入った。それがわかり、松平富二が、浦田益美に正式にプロポーズ。1993年12月24日の晩、松平が浦田家を訪問し両親と話し合い了解をもらった。

 そこで来年4月17日の日曜に結婚式をあげる事にした。結婚式は、総勢28人で上野の一流の結婚式場で行われた。その後、伊豆下田と熱海、箱根へ3泊4日の新婚旅行に出かけた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

夜の物語たち

naomikoryo
現代文学
人生の交差点で紡がれる、ささやかな奇跡―― 誰もが日常の中で抱える葛藤、愛情、そして希望。 それらが交錯する瞬間を切り取り、***一話一話完結***の形でお届けします。 警察署で再会する別居中の家族、山奥で出会う見知らぬ登山者、深夜のコンビニで交わる不器用な恋……。 どの物語も、どこかで私たち自身を映し出すような人間模様が広がります。 「今、この瞬間にあなたが手にする何かが、誰かの物語と繋がるかもしれない」 ほろ苦い涙と優しい微笑みが胸に広がる、心に寄り添うオムニバス形式の珠玉の一冊。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

敏腕セールスの移住

ハリマオ65
現代文学
*移住先で仕事のスキルを活かし事業に成功するが、危機が迫る。災害は、忘れた頃にやって来る!! 陰山一郎は敏腕の車セールスで奥さんと3人の子供、稼ぎが良くても都会での生活は苦しい。この年の夏、山陰に出かけ自然の美しさに感動。民宿の主人が、ここでは、10万円もあれば生活できると言われ、奥さんと相談し移住を決め、引越後、公営住宅を借り、田舎での生活がはじまった・・・。その後の活躍については、小説をご覧下さい。小説家になろう、カクヨム、noveldaysに重複投稿中。

微熱の午後 l’aprés-midi(ラプレミディ)

犬束
現代文学
 夢見心地にさせるきらびやかな世界、優しくリードしてくれる年上の男性。最初から別れの定められた、遊びの恋のはずだった…。  夏の終わり。大学生になってはじめての長期休暇の後半をもてあます葉《よう》のもとに知らせが届く。  “大祖父の残した洋館に、映画の撮影クルーがやって来た”  好奇心に駆られて訪れたそこで、葉は十歳年上の脚本家、田坂佳思《けいし》から、ここに軟禁されているあいだ、恋人になって幸福な気分で過ごさないか、と提案される。  《第11回BL小説大賞にエントリーしています。》☜ 10月15日にキャンセルしました。  読んでいただけるだけでも、エールを送って下さるなら尚のこと、お腹をさらして喜びます🐕🐾

処理中です...