善次の投資と家族達

２９話：難民の欧州への流入と株と北海道旅行

　１１月のパリ同時テロでは、一部の容疑者が難民に紛れて欧州入りしたことが判明し、テロリスト流入対策の不備が顕在化した。欧州各国は国境審査を相次いで強化しており、欧州統合の柱である「域内移動の自由」も揺らいでいる。

　パリ郊外で１１月３０日から開かれた国連気候変動枠組み条約第２１回締約国会議「ＣＯＰ２１」は、２０２０年以降の地球温暖化対策の新たな国際枠組み「パリ協定」を採択した。新枠組みの合意は現行の枠組みである京都議定書以来、１８年ぶり。

　京都議定書が先進国だけに温室効果ガスの削減義務を課すのに対しパリ協定は、途上国を含む１９６の全締約国に温室ガス削減目標の提出や５年毎の見直しを義務付ける。協定には、産業革命前からの世界の平均気温の上昇幅を２度未満に抑える事を目標。

　最低でも１.５度未満にするように努力する方針も盛り込んだ。そして２０１５年が終わり２０１６年となった。２０１６年６月１０日、朝８時過ぎ証券会社の担当者からＪＡＣリクルート株が１８４４円の気配値売りと助言された。

　それを聞き、全株成り行き売りを指示した。２０１３年１２月２６日に３分割。２０１４年１２月２６日２分割の計６分割してるのでしているので、持ち株数が１万株が６万株になった。そのため税引き後利益が９０４０万円で残金が９３６２万円となった。

　島村善次は、奥さんの節子さんと話して１００坪の土地付き４ＬＤＫ太陽光発電装置付き木造住宅を６千万円でを購入。支払と夫婦の残金が４０００万円となった。

　その後、２０１６年６月２７日朝、東京エレクトロン株を成り行きで７６８０円で３００株２３０４万円で買い、夫婦の残金が１７００万円となった。年内に完成すると聞き、心待ちにしていた。やがて、１２月１２日、完成して入居し始めた。

　しばらくすると２０１７年となった。この年は、米国大統領選挙で、接戦の末、トランプ氏が大統領に決定。その後、トランプ氏は地球温暖化対策の国際枠組み脱退も表明。内政ではイスラム圏からの入国禁止や国境の壁建設など矢継ぎ早に打ち出した。

　その頃、中国では習近平氏が、習氏は２０１２年の政権発足以来、反腐敗闘争での政敵打倒、言論統制での異論排除という特異な政治手法で権力を固め、２期目を迎え「１強」を確立。

　習氏は党大会政治報告で、建国１００周年を迎える今世紀半ばまでに「社会主義現代化強国」になると宣言。建国」の毛沢東、「富国」のトウ小平を意識し、「強国」路線に基づく長期戦略を示した。

　人事では自身の後継者となり得る若手指導者を最高指導部・政治局常務委に入れず、慣例を破って長期政権で臨む意向を示した。常務委の下の政治局員にはかつての部下らを大量登用した。

　夏休み、島村善次は、奥さんの節子さんが、２０１７年８月９日の早朝、新潟からフェリーで北海道に避暑旅行に出かけた。１１時に新潟港に到着し１２時にフェリーに車を入れ、出向て、８月１０日４時半に到着。

　そのまま、函館に向かって、途中、数回休みを取って１０時に函館に到着。函館駅近くのホテルに１３時にチェックインして、仮眠した。１６時過ぎに起きて、倉庫街を散歩して、カフェに入って、珈琲を飲んで、１８時前に部屋に戻った。

　その後、函館の市電に乗って函館山ロープウェイに乗り山頂に到着した。そこで、函館の夜景を眺めた。少しずつ見る角度を変えながら、じっくりと夜景を見て写真を撮った。

　夜景を楽しみ２０時過ぎにロープウェイで下り、市電で、ホテルに２１時に到着。ビールを飲んで今日の長距離ドライブの話をして床についた。翌２日目、８時にホテルを出て、北上し洞爺湖に１０時に到着。

　サイロ展望台へ行き昭和新山をはじめとした山と湖を見学し早めに昼食をとった。次に支笏湖温泉近くの展望台で恵庭岳の山を見て、写真を撮り、昼食をとって１６時に出発し１７時には千歳市内のホテルに入り、２２時には床についた。