徳川泰平の秘密

ハリマオ65

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59話:ポルトガル離島巡り2

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 その後、赤い衣装の美女のパレード、次は、ブルーの衣装の美女のパレードが続き、その次が黄色い衣装の美女のパレードと続き、縁談からは拍手の嵐、カメラのシャーターオンの嵐が聞こえた。花車の真ん中には、とびっきりの
選ばれた美女が緑の衣装に身を包み、観客にとびっきりの笑顔を振りまいている。

 センターの美女は多分、選抜されたのだろうと想像される。花車の上には、ピンクのスカート、オレンジのスカートの女性が、センターの美女の脇を固めていた。その後も、白地にピンクの飾りをつけた子供パレード、同じ色で、男女ペアのパレードが続いた。

 その後、ピンクの衣装、黄色のワンピースに赤の花柄、上が赤でスカートが青の子供達がずーっと続いた。その後、大きなひまわりをつけ、赤と黄色のストライプスカートの女性達が踊りながら行進や、黄色い花を持った美女、カラフル衣装の子供達など、とてもあでやかな衣装で、中時間にわたりパレードが続いた。

 そうして楽しい、フンシャル・フラワー・フェスティバルを見て、今度はマディラから更に、西北、約千kmにある、アソーレス諸島のサン・ミゲル島へ向かった。

 首都ポンタ・デルガーダの市内観光は後回しにして、タクシーでカルヴァン洞窟に向かい、そこで昼食をとった。ポルトガル本土のタコのオーブン焼きは足2~3本程度だが、この店のは小ぶりながら一匹まるごと
、頭も付いている。柔らかくてとても美味しい。

 付け合わせはタコが抱きかかえた皮付きジャガイモと、青菜と豆とパンのそぼろ「ミガス」で、塩分控えめだがアソーレス料理にお約束の塩漬けのピメントがアクセントを効かせている。その後、中心地のポンタ・デルガダのホテルに宿泊して、二日目は温泉入浴を含むフォーゴ湖半日ツアーを申し込んだ。ガイド兼ドライバーのサントスさんがホテルに迎えに来てくれた。

 客は我々グルーム4人で、料金は120ユーロ。以前は普通のタクシーに適当に名所を回るよう依頼し、ラボ・デ・ペイシェ村、リベイラ・グランデの旧市街とリキュール店、カルデイラ・ヴェーリャ温泉、フォーゴ湖を周るコース。メインはカルデイラ・ヴェーリャ温泉。現在は道がきれいに整備された。

 敷地内にはサン・ミゲル島の自然を紹介する環境センターがあり、土産やコーヒーも売っている。鬱蒼とした巨大シダや杉の木に囲まれた温泉には3つほど露天風呂があり、若いカップルや熟年夫婦が38間待ちだそうだ。そうして温泉を楽しんで1時間半の滞在時間はあっという間に過ぎた。
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