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7話:箕島巌男の結婚
しおりを挟む年が明けて1977年となった。その後、1977年3月9日木曜、大事な話があると箕島巌男から恵美子に言われて夜7時に関内駅で、待ち合わせ、中華街の同発の個室に入り、箕島巌男が照れながら、僕と結婚してくれませんかと言われた。
あまりに突然だったので恵美子が、もう少し時間を下さいと言うと、いつまでと聞くと3月15日迄には、お答えしますと言った。わかりましたと言い運ばれてきた料理を緊張しながら食べた。この日は、プロポーズもあって、話も弾まずに、1時間足らずで、別れて帰った。
この話を母の絹子に話すと結婚申し込まれたの良かったわね、おめでとうと言うと、どうしたら良いかなと聞くと、あなたの気持ちはどうなの聞き返され良い人だと思っていると答えると、それなら、お受けしたらどうなのと言われ、心配なのよと言うと、だれでも、そーよ。でも決めるのは、あなただからと母に言った。
続けて特に断る理由はあるのと聞かれ、ないと答えると結婚しちゃいなさいと笑いながら母が言った。でも、と言うと、明日の晩に家に連れてきなさいと言われ、わかりましたと答えた。そして1977年3月15日、仕事を終えた夜7時に一緒に高尾の自宅へ行くと、母の絹子さんが夕飯の支度をして、まずは、夕飯を食べてからと言われた。
夕食を終えた後、母が箕島巌男さんにお住まいはと聞くと川崎と答え、御両親の出身は聞かれ新潟県長岡と答え、あなたはどこで生まれたのと聞かれ、長岡でうまれ、6ヶ月で東京に出て来たと言い、東京タワーの建設のために
父が上京したと答えた。今、何してらっしゃるの聞かれ建設会社に勤めていますと答え、ご自宅はと聞くと2DKのアパートに住んでますと言った。
お母さんはと聞かれ近くの商店で働いていますと言った。それであなたを早稲田大学、お姉さんを東京工業大学を卒業させたの随分、頑張ったのねと言うと、もう御存知なんですかと箕島巌男が驚いた。娘から、あなたの事は聞いてますと言うと初めて笑った。姉も私も奨学金を借りて両親が共働きで頑張ったお陰ですと言い、両親には感謝していますと言った。
だから、この会社で多くの給料をもらって両親に楽させたいですと言うと素晴らしい。そして恵美子に、あなた、この人と結婚すべきですと言った。これには恵美子も驚いてしまった。この話をじっと聞いていた、父の副島行雄が、立派な御両親だと言った。そして最後に恵美子に、どうするんだと聞くと、結婚しますと顔を赤らめて言った。
すると、こりゃめでたいと言い、奥さんに、あれ持って来いと言い、新潟銘酒「久保田」を持って来させ、封を開けて、祝いの杯だと言い、箕島巌男に盃を渡し注いだ、その後、箕島巌男が副島行雄さんの盃に酒を注いで乾杯をした。すると母が笑顔で、おめとうございますと言った。
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