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第4話 捕虜
24-2、己の価値
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「お前の価値はなんだ?お前も鷹を操れるのか?それとも、蛮族特有の、敏捷性、動体視力、相手の裏をかく体術、原始的な弓を使った弓術?それとも、医術、馬術……」
馬車と並走させながら、男は少し考えた。
「その顔なら、閨の術というものもあるかもしれないな」
「ベッカム隊長、男ですよ、そいつ!」
やりとりを聞いていた荷台の歩兵たちがどっと沸いた。
ユーディアには閨の術がなにかよくわからない。
ただ、野卑た笑いは受け止めるよりもそのまま流したほうがいいことが大半である。
「馬の世話や調教は得意だよ。逆子だって取り上げられる。東のモルガンは駿馬を産出することで尊敬されている」
隻眼の男は興味がひかれた素振りを見せた。
「ほお?ならお前は調教師か馬番かといったところか?優れた調教師は常に不足しているといえるが、俺がトニーと争ってまでしてもらい受けるぐらいのものか?どうやって己の実力を証明する?」
「僕があんたのところにだって?」
「トニーは羊。俺は馬。捕虜が二人いるのならば、一人ずつというのが順当なところだろ?そうだとしても、出来ないヤツはいらない」
次第にはっきりと見えだした隻眼の男の顔は、トニー隊長よりも10歳は若い。隻眼がらんらんと輝き、ユーディアを見据えていた。
挑戦状をたたきつけられたような気分になる。
自分に価値がないなどとユーディアは思ったことはなかった。
「この手で50頭は取り上げたといっても実力を証明するのに足りない?なら……」
ユーディアはじっと隻眼の男の馬を眺め、次にその後ろに控える男たちの馬をじっと見た。違和感を拾い上げる。
「あんたの後ろについている左の男の馬は、後ろ脚の左の蹄の調子を見た方がいいよ。小石が挟まっているか、怪我をしている。その右の馬は15歳ぐらいなのかな?長く乗りたいのなら、今は乗らないで休ませた方がいい。疲労困憊して、背中の重みを嫌がっている。それから、この馬車の馬は、はみがあっていないのかも。口の中を切っているんじゃないかな。今朝から方向を変える度に、頭をいらいらと振っている」
「確かめろ」
ユーディアに指摘された男たちは、御者も含めて驚いた。
蹄の調子を指摘された男は飛び降り、背後に回ると足裏を覗き込んだ。さっと顔色が変わる。
「なんてことだ。前足に石が挟まっている。クソっ、どうりで少しリズムがおかしい気がしたんだ。気が付かなかったなんて」
「なら、お前の乗っている馬は何歳だ」
ベッカムは高年齢と疲労を指摘された馬に乗る男にきく。
その男も急にそわそわとし始めた。
「えっとわかりません。そう言えば、ベルゼラ国を出る前に、馬番からこの馬で無茶させないようにとは言われました。まだ大丈夫だと勝手に思っていましたが、確かに手綱がやたら重く感じます。……俺は降りて、歩兵組の荷台に乗せてもらうことにします」
そういうと、ベッカムの許可も待たずに飛び降りた。
「小さい方の見立ては正しそうだな。馬の不調に気が付ける者がいるというのは便利かもな」
隻眼の男は思案気に顎をこする。
「だからといって、ふたりもらい受けるつもりのトニーから奪うほどの者でもない」
ユーディアは自分に価値がないといわれた気がして口を引き結んだ。
「……あんたの馬は猛々しいな。鼻息がここまで届くぐらいだ。乗りこなすのは大変だったのでは」
「この馬は現役ではベルゼラの中でも指折りの、獰猛で勇敢な軍馬だ。乗りこなすのは確かに一苦労だったが、一度信頼関係を築ければこれほど頼りになる相棒はいない」
ベッカムは愛馬の首筋を撫でた。
嬉しそうにぶるると喉を震わせる愛馬に、ベッカムの目元がゆるむ。
「……だけどあんたのは、未去勢の、牡馬だ」
「当然だろう。去勢すると戦場で猛々しさが失われてしまう。優れた血統を残せなくなるだろう。俺の隊の馬はできるかぎり未去勢の牡馬を使うことにしている。戦場で槍や剣、弓矢を前にしても未去勢馬は怒りはすれども怯えることはない。お前たちのものだった馬の中には雌馬もいるそうだな。いずれの馬も良く走ると聞いている。いずれ掛け合わせれば、良く走り猛々しい仔が生まれてきそうではないか」
ユーディアは唇をかんだ。
馬の掛け合わせは何代にもわたって、東の部族長により管理されている。
東の部族が良く走る駿馬を生み出し続けられるのは、優秀な遺伝子を残しつつ、濃くなりすぎないように血統を管理してきたからだ。
東の族長が尊敬されるのも、その血統をそらんじらるところにもあった。
だが、ベルゼラに行けば、ユーディアが必死で馬の血統の枝を覚えたことも無価値なものになるだろう。
「あんたと、あいつと、そっちのヤツは近々落馬するかも。気を付けた方がいいよ」
駄目押しの一言である。
「それは予言か?蛮族の呪術を使って落馬させるとでもいうのなら、せっかくの馬の目利きとはいえ、あやしげなものに俺は関わるつもりはない」
ベッカムは眉を寄せた。
猛々しい顔に嫌悪がにじむ。肩をすくめた。
「無駄話はこれで終わりだ。行くぞ」
「ベッカム隊長、予言だとしても、そもそも俺たちが落馬するはずがありませんよ!はじめから起こるはずがないですよ!」
ユーディアに指をさされた男たちは嘲笑しながら、追い抜いていく。
もう彼らはユーディアたちに興味を失ったようであった。
彼らがユーディアたちを追い越して先を行き、そう間もあかずして前方で馬のいななき声がしたかと思うと野太い叫びがいくつも重なった。
前方のベルゼラ軍はモルガン族の襲撃かと騒然となる。
だが、襲撃を知らせる合図の銅鑼はならされなかった。
進軍は中断するが、ほどなくして何事もなかったかのように動き出す。
昼食を持ってきたジャンは、「今日、こんなことがあったんだぜ」と声をひそめながらユーディアとブルースに教えてくれる。
「いつも偉そうなベッカム隊の二人が、暴れ出し後ろ立ちになった馬の背から、振り落とされたんだぜ、恥ずかしいな……」
落馬した男はユーディアが指摘した男たち。
ベッカム隊長の馬も暴れたが、辛うじて落馬は免れたそうである。
ユーディアとブルースは顔を見合わせた。
「どうしてふたりが落馬したかというと、なんと……」
ベッカム隊長も落馬した者たちもようやく気が付いただろう。
ユーディアたちの馬に発情間近の雌馬がいた。
未去勢のベッカム隊の血気盛んな若い牡馬たちは、とうとう発情した雌馬のフェロモンに当てられたのだった。
馬車と並走させながら、男は少し考えた。
「その顔なら、閨の術というものもあるかもしれないな」
「ベッカム隊長、男ですよ、そいつ!」
やりとりを聞いていた荷台の歩兵たちがどっと沸いた。
ユーディアには閨の術がなにかよくわからない。
ただ、野卑た笑いは受け止めるよりもそのまま流したほうがいいことが大半である。
「馬の世話や調教は得意だよ。逆子だって取り上げられる。東のモルガンは駿馬を産出することで尊敬されている」
隻眼の男は興味がひかれた素振りを見せた。
「ほお?ならお前は調教師か馬番かといったところか?優れた調教師は常に不足しているといえるが、俺がトニーと争ってまでしてもらい受けるぐらいのものか?どうやって己の実力を証明する?」
「僕があんたのところにだって?」
「トニーは羊。俺は馬。捕虜が二人いるのならば、一人ずつというのが順当なところだろ?そうだとしても、出来ないヤツはいらない」
次第にはっきりと見えだした隻眼の男の顔は、トニー隊長よりも10歳は若い。隻眼がらんらんと輝き、ユーディアを見据えていた。
挑戦状をたたきつけられたような気分になる。
自分に価値がないなどとユーディアは思ったことはなかった。
「この手で50頭は取り上げたといっても実力を証明するのに足りない?なら……」
ユーディアはじっと隻眼の男の馬を眺め、次にその後ろに控える男たちの馬をじっと見た。違和感を拾い上げる。
「あんたの後ろについている左の男の馬は、後ろ脚の左の蹄の調子を見た方がいいよ。小石が挟まっているか、怪我をしている。その右の馬は15歳ぐらいなのかな?長く乗りたいのなら、今は乗らないで休ませた方がいい。疲労困憊して、背中の重みを嫌がっている。それから、この馬車の馬は、はみがあっていないのかも。口の中を切っているんじゃないかな。今朝から方向を変える度に、頭をいらいらと振っている」
「確かめろ」
ユーディアに指摘された男たちは、御者も含めて驚いた。
蹄の調子を指摘された男は飛び降り、背後に回ると足裏を覗き込んだ。さっと顔色が変わる。
「なんてことだ。前足に石が挟まっている。クソっ、どうりで少しリズムがおかしい気がしたんだ。気が付かなかったなんて」
「なら、お前の乗っている馬は何歳だ」
ベッカムは高年齢と疲労を指摘された馬に乗る男にきく。
その男も急にそわそわとし始めた。
「えっとわかりません。そう言えば、ベルゼラ国を出る前に、馬番からこの馬で無茶させないようにとは言われました。まだ大丈夫だと勝手に思っていましたが、確かに手綱がやたら重く感じます。……俺は降りて、歩兵組の荷台に乗せてもらうことにします」
そういうと、ベッカムの許可も待たずに飛び降りた。
「小さい方の見立ては正しそうだな。馬の不調に気が付ける者がいるというのは便利かもな」
隻眼の男は思案気に顎をこする。
「だからといって、ふたりもらい受けるつもりのトニーから奪うほどの者でもない」
ユーディアは自分に価値がないといわれた気がして口を引き結んだ。
「……あんたの馬は猛々しいな。鼻息がここまで届くぐらいだ。乗りこなすのは大変だったのでは」
「この馬は現役ではベルゼラの中でも指折りの、獰猛で勇敢な軍馬だ。乗りこなすのは確かに一苦労だったが、一度信頼関係を築ければこれほど頼りになる相棒はいない」
ベッカムは愛馬の首筋を撫でた。
嬉しそうにぶるると喉を震わせる愛馬に、ベッカムの目元がゆるむ。
「……だけどあんたのは、未去勢の、牡馬だ」
「当然だろう。去勢すると戦場で猛々しさが失われてしまう。優れた血統を残せなくなるだろう。俺の隊の馬はできるかぎり未去勢の牡馬を使うことにしている。戦場で槍や剣、弓矢を前にしても未去勢馬は怒りはすれども怯えることはない。お前たちのものだった馬の中には雌馬もいるそうだな。いずれの馬も良く走ると聞いている。いずれ掛け合わせれば、良く走り猛々しい仔が生まれてきそうではないか」
ユーディアは唇をかんだ。
馬の掛け合わせは何代にもわたって、東の部族長により管理されている。
東の部族が良く走る駿馬を生み出し続けられるのは、優秀な遺伝子を残しつつ、濃くなりすぎないように血統を管理してきたからだ。
東の族長が尊敬されるのも、その血統をそらんじらるところにもあった。
だが、ベルゼラに行けば、ユーディアが必死で馬の血統の枝を覚えたことも無価値なものになるだろう。
「あんたと、あいつと、そっちのヤツは近々落馬するかも。気を付けた方がいいよ」
駄目押しの一言である。
「それは予言か?蛮族の呪術を使って落馬させるとでもいうのなら、せっかくの馬の目利きとはいえ、あやしげなものに俺は関わるつもりはない」
ベッカムは眉を寄せた。
猛々しい顔に嫌悪がにじむ。肩をすくめた。
「無駄話はこれで終わりだ。行くぞ」
「ベッカム隊長、予言だとしても、そもそも俺たちが落馬するはずがありませんよ!はじめから起こるはずがないですよ!」
ユーディアに指をさされた男たちは嘲笑しながら、追い抜いていく。
もう彼らはユーディアたちに興味を失ったようであった。
彼らがユーディアたちを追い越して先を行き、そう間もあかずして前方で馬のいななき声がしたかと思うと野太い叫びがいくつも重なった。
前方のベルゼラ軍はモルガン族の襲撃かと騒然となる。
だが、襲撃を知らせる合図の銅鑼はならされなかった。
進軍は中断するが、ほどなくして何事もなかったかのように動き出す。
昼食を持ってきたジャンは、「今日、こんなことがあったんだぜ」と声をひそめながらユーディアとブルースに教えてくれる。
「いつも偉そうなベッカム隊の二人が、暴れ出し後ろ立ちになった馬の背から、振り落とされたんだぜ、恥ずかしいな……」
落馬した男はユーディアが指摘した男たち。
ベッカム隊長の馬も暴れたが、辛うじて落馬は免れたそうである。
ユーディアとブルースは顔を見合わせた。
「どうしてふたりが落馬したかというと、なんと……」
ベッカム隊長も落馬した者たちもようやく気が付いただろう。
ユーディアたちの馬に発情間近の雌馬がいた。
未去勢のベッカム隊の血気盛んな若い牡馬たちは、とうとう発情した雌馬のフェロモンに当てられたのだった。
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