30 / 238
第3話 王子と舞姫
16、舞姫
しおりを挟む
髪を解いて洗う。波打つウエーブの黒髪を頭の上に結い上げる。
ユーディアとサラサが支度をする馬車に、「入るよ」と声をかけて上がってきたのは真っ赤な髪の女。
「そいつかい?捕虜になっていて女に助けられたのに、女装してまた乗りこんで、かつて世話した恩を忘れ自分たちの部族をめちゃくちゃにした男を殺しに行こうとする東の世継ぎの君っていうのは。目的の男にたどり着くまでにばれて殺されてしまうよ!」
女は一方的にまくしたてた。
その語気から賛成でないことが伝わる。
「わたしです。逃亡に協力してくださって感謝します」
ユーディアは立ち上がった。
まだ化粧はできていない。
ベラは大きく見せたつけまつげの目をバチバチと瞬いた。
その目はユーディアの顔から胸、引き締まったウエスト、やわらかな腰のラインを何度も往復する。
「これはまた驚いた!女に化けたのではなくて、東の世継ぎは女だったのかい!あんたは知ってるよ。新年の祭りで踊っていた娘だろ」
ゼプシーは祭りの時はいつもどこからともなく参加して盛り上げてくれる。
ユーディアもゼプシーの頭領の赤毛のベラは知っていた。
唇の端のほくろは色っぽく、大きく張り出した巨大な胸が迫力である。
「ディアです。せっかく助けてくださったのですが、何もせずにこのまま消えることはどうしても出来ません。これ以上はわたしが勝手にすることです。ゼプシーの皆さまには関係のないこととして捨て置いていただきたいと思うのですが」
「女としてそいつの懐に飛び込み、報復のひと太刀をはなむけたいというのかい!それだと話は違ってくる。男なら無理でも女ならできることもある。だけど、首尾よく報復できたとしても、うまくやらないと逃げ切れないよ」
「報復」
ユーディアはつぶやいた。
サラサも口にした言葉。
ベラの顔に同情が浮かぶ。
「今回のベルゼラのやり口は卑怯だ。多勢に無勢。始まりを無視し、モルガンの掟を理解しようともしない。あたしも聞いたときは憤ったよ。東の男たちは顔は怖いけど、みんな正義感に溢れたいい奴ばかりだった」
ベラは鼻をすする。
「化粧はあたしがしてやるよ。狙った男を落とすメイクを。短剣なんか隠し持っていく必要はない。女の武器は目だよ。男の目を見つめてそいつの天幕のベッドでお前を抱き、我を忘れたその時に、あんたは口で口をふさぎ、男の持っていた短剣の刃でその首をかき切ればいい。ああ、口を塞ぐのは口じゃなくて枕でもいいけどね」
そういいながらベラは手早くユーディアの頬に粉をはたき、きらきらと虹色の細かな星が散らばっているような、輝く肌に仕上げた。
鏡の中のディアはみるみる別人のように美しくなっていく。
ユーディアはベラがいう状況をなんとか想像してみた。
「……首をかき切れば返り血で服が汚れてしまう。そんな服で逃走は無理だ」
「は?なんだって?服が汚れることはないよ。その時はあんたは裸なんだから。始末を終えたら何食わぬ顔をして天幕から出て、逃走する。奴らが探すのはゼプシーの娘であって、東の世継ぎではない。報復は成功するよ」
「ゼプシーの犯行になれば、ベラたちは困るんじゃあ」
ベラはほくろのある唇の端を釣り上げて笑った。
「あたしたちも夜のうちにここを出る。ベルゼラはあたしたちを捕まえることはできないよ。首尾よくいけば、ほとぼりが冷めるまでベルゼラの土は踏めないだろうけど、どこにでもいくあたしたちにはそう問題じゃない。ほら、化粧はできた。衣装はそんなんでいいのかい?もっとそそるような服はあるけどねえ。それでいいんだったら、これをこうして追加して、こうして巻いて……」
馬車の中には等身大の鏡がある。
アイシャドウが濃く引かれ大きな目がさらに強調されている。
アップにした髪に、ベラは色とりどりのガラス玉の髪飾りを何重にも巻き付けた。
手首にも同じガラスのブレスレット、足首には鈴のついたアンクレットを巻く。
衣裳は、袖のない胸の大きく開いた上半身に、薄手のシルクの、足首を絞った形の、まぎれもなくモルガンのかたち。
革ひもを巻いて留めるサンダルをはく。
「……失敗すればどうなりますか」
サラサが思いきってベラに訊く。
「男の欲望を満足させて終わりなだけ」
「そんな……」
サラサが最後に迷い葛藤する。
「これでいいわ」
鏡の中のディアが言った。
※
捕虜の檻から戻る途中だったジプサムは足をとめた。
モルガンに訪れたとき、誰かが口ずさんでいたリ、笛の音が風にのって聞こえてきたりしていたとても馴染みのある曲である。
音の出所を探る。
「ジプサムさま?」
足をとめ、流れてくる空気を嗅ぐようなしぐさにサニジンは怪訝な様子である。
サニジンはこの曲を知らない。
ジプサムの足が自然と音の方へ向いた。
振舞われた酒を飲み陽気に出来上がっている兵士たちの中へ、ジプサムは進む。
腰を下ろした男たちの一角に、ゼプシーの数人の男たちが楽器を奏でていた。
彼らの向かう方向には、誰もいない舞台ができていた。
ぶらりと立ちあがった者が自分で自分の足を絡ませ、よろけてジプサムの肩に手を置いて支えようとする。
サニジンがその手を掴みひねり上げた。
有無を言わさない強硬な拒絶を受けて、酒で真っ赤な顔を苦痛にゆがませた男は、サニジンだと気が付いた。
慌ててだみ声で無礼を詫びた。
周囲の者たちは顔を上げ、ジプサムとサニジンの登場に目を丸くする。
「王子サマか?」
「珍しいな。お坊ちゃんがこんな無礼講の場に」
「戦時には顔も出さなかったのに、なんの気まぐれだ?」
場がざわめいた。
ジプサムは平然と無視をする。
サニジンが場所をつくったところに腰を下ろした。
ジプサムの参加に、場所の力学が微妙に変化する。
ジプサムがいるところが上座になった。
酒を注いで回っていたゼプシーの娘たちはジプサムに流し目を送り、楽器を持つ男たちは体の向きを調整した。
ユーディアとサラサが支度をする馬車に、「入るよ」と声をかけて上がってきたのは真っ赤な髪の女。
「そいつかい?捕虜になっていて女に助けられたのに、女装してまた乗りこんで、かつて世話した恩を忘れ自分たちの部族をめちゃくちゃにした男を殺しに行こうとする東の世継ぎの君っていうのは。目的の男にたどり着くまでにばれて殺されてしまうよ!」
女は一方的にまくしたてた。
その語気から賛成でないことが伝わる。
「わたしです。逃亡に協力してくださって感謝します」
ユーディアは立ち上がった。
まだ化粧はできていない。
ベラは大きく見せたつけまつげの目をバチバチと瞬いた。
その目はユーディアの顔から胸、引き締まったウエスト、やわらかな腰のラインを何度も往復する。
「これはまた驚いた!女に化けたのではなくて、東の世継ぎは女だったのかい!あんたは知ってるよ。新年の祭りで踊っていた娘だろ」
ゼプシーは祭りの時はいつもどこからともなく参加して盛り上げてくれる。
ユーディアもゼプシーの頭領の赤毛のベラは知っていた。
唇の端のほくろは色っぽく、大きく張り出した巨大な胸が迫力である。
「ディアです。せっかく助けてくださったのですが、何もせずにこのまま消えることはどうしても出来ません。これ以上はわたしが勝手にすることです。ゼプシーの皆さまには関係のないこととして捨て置いていただきたいと思うのですが」
「女としてそいつの懐に飛び込み、報復のひと太刀をはなむけたいというのかい!それだと話は違ってくる。男なら無理でも女ならできることもある。だけど、首尾よく報復できたとしても、うまくやらないと逃げ切れないよ」
「報復」
ユーディアはつぶやいた。
サラサも口にした言葉。
ベラの顔に同情が浮かぶ。
「今回のベルゼラのやり口は卑怯だ。多勢に無勢。始まりを無視し、モルガンの掟を理解しようともしない。あたしも聞いたときは憤ったよ。東の男たちは顔は怖いけど、みんな正義感に溢れたいい奴ばかりだった」
ベラは鼻をすする。
「化粧はあたしがしてやるよ。狙った男を落とすメイクを。短剣なんか隠し持っていく必要はない。女の武器は目だよ。男の目を見つめてそいつの天幕のベッドでお前を抱き、我を忘れたその時に、あんたは口で口をふさぎ、男の持っていた短剣の刃でその首をかき切ればいい。ああ、口を塞ぐのは口じゃなくて枕でもいいけどね」
そういいながらベラは手早くユーディアの頬に粉をはたき、きらきらと虹色の細かな星が散らばっているような、輝く肌に仕上げた。
鏡の中のディアはみるみる別人のように美しくなっていく。
ユーディアはベラがいう状況をなんとか想像してみた。
「……首をかき切れば返り血で服が汚れてしまう。そんな服で逃走は無理だ」
「は?なんだって?服が汚れることはないよ。その時はあんたは裸なんだから。始末を終えたら何食わぬ顔をして天幕から出て、逃走する。奴らが探すのはゼプシーの娘であって、東の世継ぎではない。報復は成功するよ」
「ゼプシーの犯行になれば、ベラたちは困るんじゃあ」
ベラはほくろのある唇の端を釣り上げて笑った。
「あたしたちも夜のうちにここを出る。ベルゼラはあたしたちを捕まえることはできないよ。首尾よくいけば、ほとぼりが冷めるまでベルゼラの土は踏めないだろうけど、どこにでもいくあたしたちにはそう問題じゃない。ほら、化粧はできた。衣装はそんなんでいいのかい?もっとそそるような服はあるけどねえ。それでいいんだったら、これをこうして追加して、こうして巻いて……」
馬車の中には等身大の鏡がある。
アイシャドウが濃く引かれ大きな目がさらに強調されている。
アップにした髪に、ベラは色とりどりのガラス玉の髪飾りを何重にも巻き付けた。
手首にも同じガラスのブレスレット、足首には鈴のついたアンクレットを巻く。
衣裳は、袖のない胸の大きく開いた上半身に、薄手のシルクの、足首を絞った形の、まぎれもなくモルガンのかたち。
革ひもを巻いて留めるサンダルをはく。
「……失敗すればどうなりますか」
サラサが思いきってベラに訊く。
「男の欲望を満足させて終わりなだけ」
「そんな……」
サラサが最後に迷い葛藤する。
「これでいいわ」
鏡の中のディアが言った。
※
捕虜の檻から戻る途中だったジプサムは足をとめた。
モルガンに訪れたとき、誰かが口ずさんでいたリ、笛の音が風にのって聞こえてきたりしていたとても馴染みのある曲である。
音の出所を探る。
「ジプサムさま?」
足をとめ、流れてくる空気を嗅ぐようなしぐさにサニジンは怪訝な様子である。
サニジンはこの曲を知らない。
ジプサムの足が自然と音の方へ向いた。
振舞われた酒を飲み陽気に出来上がっている兵士たちの中へ、ジプサムは進む。
腰を下ろした男たちの一角に、ゼプシーの数人の男たちが楽器を奏でていた。
彼らの向かう方向には、誰もいない舞台ができていた。
ぶらりと立ちあがった者が自分で自分の足を絡ませ、よろけてジプサムの肩に手を置いて支えようとする。
サニジンがその手を掴みひねり上げた。
有無を言わさない強硬な拒絶を受けて、酒で真っ赤な顔を苦痛にゆがませた男は、サニジンだと気が付いた。
慌ててだみ声で無礼を詫びた。
周囲の者たちは顔を上げ、ジプサムとサニジンの登場に目を丸くする。
「王子サマか?」
「珍しいな。お坊ちゃんがこんな無礼講の場に」
「戦時には顔も出さなかったのに、なんの気まぐれだ?」
場がざわめいた。
ジプサムは平然と無視をする。
サニジンが場所をつくったところに腰を下ろした。
ジプサムの参加に、場所の力学が微妙に変化する。
ジプサムがいるところが上座になった。
酒を注いで回っていたゼプシーの娘たちはジプサムに流し目を送り、楽器を持つ男たちは体の向きを調整した。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】
白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語
※他サイトでも投稿中
本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
本日、私は大切な人達を2人同時に失います
<子供の頃から大好きだった幼馴染が恋する女性は私の5歳年上の姉でした。>
両親を亡くし、私を養ってくれた大切な姉に幸せになって貰いたい・・・そう願っていたのに姉は結婚を約束していた彼を事故で失ってしまった。悲しみに打ちひしがれる姉に寄り添う私の大好きな幼馴染。彼は決して私に振り向いてくれる事は無い。だから私は彼と姉が結ばれる事を願い、ついに2人は恋人同士になり、本日姉と幼馴染は結婚する。そしてそれは私が大切な2人を同時に失う日でもあった―。
※ 本編完結済。他視点での話、継続中。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています
※ 河口直人偏から少し大人向けの内容になります
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
稚拙ながらも投稿初日(11/21)から📝HOTランキングに入れて頂き、本当にありがとうございます🤗 今回初めてHOTランキングの5位(11/23)を頂き感無量です🥲 そうは言いつつも間違ってランキング入りしてしまった感が否めないのも確かです💦 それでも目に留めてくれた読者様には感謝致します✨
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる