34 / 41
パリスの闇
33、運命の人
しおりを挟む
カフェの奥には、二階に続く細い階段がある。
古い木造の家屋で、かつては遊郭として使われていたものを、最近は趣があると好まれていて、カフェや雑貨屋などおしゃれなお店に改装しているという。
水が豊富で、樹海に限らず、森も豊かなパリスならではの木造を活かした建物だった。
「こういう歴史ある建物がなくなるのが忍びなくて、援助している。ここはわたしが建て直したので、わたしのものなのだ」
一国の王子が自分のものだというのも滑稽だと、ルージュも理解している。
「音楽に、歌に、絵画。たまに踊る者もいていつもにぎやかだよ。
今日は祭りだからこんなんだけどね。わたしの息抜き」
あの娘も息抜き?
喉まででかかった問いを飲み込む。
それはリリアスにはまったく関係のないことだ。
「ここでいい?」
そこは、こじんまりした個室で、奥には綺麗に整えられたベッド。
手前にはカフェテーブル。窓は通路側に面していて、いつまでもやまない、悲鳴と笑い声の陽気な喧騒が入ってきていた。
リリアスに椅子をすすめ、ルージュは窓に半分腰かける。
「それで、あなたの話を聞かせてほしい」
リリアスは二人きりの個室に緊張する。
「ルージュ、本当にごめん。エディンバラであなたのもとに戻れなかったことを許して。
あの時は、このまま未来が決まってしまいそうで、あなたが王子だということにも怖気づいていて。
沢山の人にかしずかれていて、急にあなたが遠い人になったように感じたんだ。あのまま、小姓?の宙ぶらりんな感じで外の世界で生きることを決断するには、僕は15で何にも知らない子供だったんだと思う。
もっと色々な世界を見てみたかった、、」
ルージュは目を閉じて聞いている。
「そのために、わたしから逃げたのか?あの男に拘束されていたのではなくて?
わたしの運命の人よ。
わたしがあなたを運命と思ったように、あなたはわたしを運命の人だとは思わなかったのか?
世界ならわたしがいくらでも見せてやったのに!」
リリアスは運命という響きにぶるっと震えた。
樹海でルージュに会い、彼が自分を古き約定の取引としたのは、そうなる運命だったのだと思う。
三百年前に、パリスの建国の王ルシルがリヒターから大事な彼の宝石、リシュアを奪い去ったように、リリアスを樹海から奪ったのはルージュだった。
運命はもう一度、同じ魂を持つもの同士に、同じことを繰り返せというのか?
それが、赤い髪の砂漠の王子の出現により、二人の運命が狂ったのだ。
それをルージュは再びあるべき姿に戻そうとしている。
「あなたのために、パリスの王になることを決意した。
この三年間地盤を固めて、支援者を増やし、神殿のやつらに協力し、プリュッシェル領主の娘と結婚し、」
(結婚、、)
結婚という響きは、リリアスに冷たくのし掛かる。
ルージュは窓から離れていた。
深い夜の闇のような青い目でリリアスを見つめる。
「わたしの元に戻って来てほしい」
部屋の温度が下がり、樹海の香りがしたような気がした。
リリアスは悟った。
約定の条件は森の民とパリスの次期王との間の取り決めだった。
あの時、ルージュは王位を兄に譲るつもりであったのに、リリアスを得るためだけに、その意志を変え、約定の定める次期王になる決心をしたのだ。
パリス国を建国したルシルとまるで同じだった。
リシュアだった感覚が甦る。
(駄目だ!)
リリアスは胸の中のリシュアを必死に封じ込めようとした。
リシュアは夫であるリヒターを愛しながらも、どこかでルシルを愛していた。
リリアスのムハンマドはどうだ?
ムハンマドはリリアスを愛しこそすれ、妻にする気配もないではないか?
その事実は、ムハンマドと喧嘩した頃から知らない内にリリアスの心を芯から冷やしていた。
「あなたを再び手に入れられるのならば、名目ばかりの妻と別れてもいい」
ルージュは手を伸ばした。
無意識の内にリリアスの手はその手をとる。
ルージュはその手の甲にキスをする。
「思い出したんだ、その腕の紋様。
ルシル王とリシュア王妃の肖像画で、王妃の腕に描かれている紋様だ。
あなたはまるでリシュアのようだ」
ルシルの目でリリアスを見る。
(駄目だ!僕に残るリシュアに引きずられる!!)
ルージュは唇を重ねた。
リリアスは抵抗をしようとあがいたが、リリアスの記憶のリシュアは逆に求めていた。
一度、ルージュは唇を離す。
ふわっと浮く感覚に意識もふわっと広がる。
次のキスは舌を絡め、お互い求め合うキスだった。
気がつくとベッドに横たえられていた。
「リリアス」
リシュアと聞こえる。
服が捲り上げられて胸を愛撫される。
そのまま乳首をかじられ、吸い上げられた。
「ああ、、」
喘ぎが洩れる。
これは自分か、リシュアか?
自分を求めるこの美しい男は、ルージュかルシルか?
リリアスの理性はもう崩れ去ったも同然だった。
「あなたは本当に女になったのか?あれだけ男になりたかったのに」
と責めるようにいう。
ルージュはスカートのなかを探ろうとする。
「僕は完全体のプロトタイプ」
「完全体?」
ルージュはその秘密を探ろうと顔を下げていく。
リリアスの肌に金糸が流れる。ルージュの髪さえ愛撫だった。
脚が開かれ、見つめられ、触れられた。
そして、ルージュは完全体の意味を知る。
リリアスはもう性別が決定してもよい頃だったが、どちらも完全な形で存在していた。
「もう、夢に出てくるのはやめて、、」
「夢に?」
「僕を解放して、、」
解放の意味を取り違え、ルージュはリリアスのを口に含んだ。
リリアスの目の奥で沢山の星が瞬いた!
「リリアス!」
激しくドアをたたく音。
どなり声はバラーだ。
リリアスは正気に引き戻された。
ルージュを突き放す。
服をかきあわせた。
(僕は何をしようとしたんだ!)
リリアスはベットから転がるように降りて、ルージュから離れた。
「リリアス!」
リリアスは風でルージュを押し返す。
「ごめん!!僕をもう忘れてほしい」
リリアスはドアにぶつかるようにして開ける。
バラーが今にも蹴破ろうとしているところだった。
「リリアス!無事か!!」
バラーの横を顔を下げたまますり抜ける。
リリアスは通りを走った。
面白がった町の狙撃手が、バシャバシャと水をかける。
服に、顔に、髪にかかる。
一刻も早く、ルージュのそばから離れたかった。
息が切れた。
リリアスは涙のにじむ目で前方がよく見えなかった。激しく誰かにぶつかった。
そのまま、男に抱き止められる。
口許になにかを押し付けられた。
意識が遠退いていく。
「こいつか?」
「そうよ!わたしのルーの前でチョロチョロしている女よ!巫女と替わったと言っていたわ!力ある者を探していたでしょう?巫女だったものならぴったりなんじゃない?
黒髪だし。さっさと引き取って頂戴」
リリアスは完全に意識を失った。
ルージュは部屋に残された。
リリアスが自分の意思でムハンマドのところに留まったことは衝撃だった。
ずっとあの赤毛の男に拉致されたと思っていたのだ。
『僕を解放してほしい』
リリアスの願いは、約定からの完全な解放。
ルージュはリリアスを心より愛している。
彼の願いがそれならば、願い通り解放してあげたい、と思う。
一方で、バラモンと戦争になっても、リリアスを奪い去り自分のものにせよ!
という声も自分の中から湧き上がる。
その声は続ける。
そして、巨大なパリス帝国を築くのだ!
それが自分の声なのか、ルージュにはわからない。
古い木造の家屋で、かつては遊郭として使われていたものを、最近は趣があると好まれていて、カフェや雑貨屋などおしゃれなお店に改装しているという。
水が豊富で、樹海に限らず、森も豊かなパリスならではの木造を活かした建物だった。
「こういう歴史ある建物がなくなるのが忍びなくて、援助している。ここはわたしが建て直したので、わたしのものなのだ」
一国の王子が自分のものだというのも滑稽だと、ルージュも理解している。
「音楽に、歌に、絵画。たまに踊る者もいていつもにぎやかだよ。
今日は祭りだからこんなんだけどね。わたしの息抜き」
あの娘も息抜き?
喉まででかかった問いを飲み込む。
それはリリアスにはまったく関係のないことだ。
「ここでいい?」
そこは、こじんまりした個室で、奥には綺麗に整えられたベッド。
手前にはカフェテーブル。窓は通路側に面していて、いつまでもやまない、悲鳴と笑い声の陽気な喧騒が入ってきていた。
リリアスに椅子をすすめ、ルージュは窓に半分腰かける。
「それで、あなたの話を聞かせてほしい」
リリアスは二人きりの個室に緊張する。
「ルージュ、本当にごめん。エディンバラであなたのもとに戻れなかったことを許して。
あの時は、このまま未来が決まってしまいそうで、あなたが王子だということにも怖気づいていて。
沢山の人にかしずかれていて、急にあなたが遠い人になったように感じたんだ。あのまま、小姓?の宙ぶらりんな感じで外の世界で生きることを決断するには、僕は15で何にも知らない子供だったんだと思う。
もっと色々な世界を見てみたかった、、」
ルージュは目を閉じて聞いている。
「そのために、わたしから逃げたのか?あの男に拘束されていたのではなくて?
わたしの運命の人よ。
わたしがあなたを運命と思ったように、あなたはわたしを運命の人だとは思わなかったのか?
世界ならわたしがいくらでも見せてやったのに!」
リリアスは運命という響きにぶるっと震えた。
樹海でルージュに会い、彼が自分を古き約定の取引としたのは、そうなる運命だったのだと思う。
三百年前に、パリスの建国の王ルシルがリヒターから大事な彼の宝石、リシュアを奪い去ったように、リリアスを樹海から奪ったのはルージュだった。
運命はもう一度、同じ魂を持つもの同士に、同じことを繰り返せというのか?
それが、赤い髪の砂漠の王子の出現により、二人の運命が狂ったのだ。
それをルージュは再びあるべき姿に戻そうとしている。
「あなたのために、パリスの王になることを決意した。
この三年間地盤を固めて、支援者を増やし、神殿のやつらに協力し、プリュッシェル領主の娘と結婚し、」
(結婚、、)
結婚という響きは、リリアスに冷たくのし掛かる。
ルージュは窓から離れていた。
深い夜の闇のような青い目でリリアスを見つめる。
「わたしの元に戻って来てほしい」
部屋の温度が下がり、樹海の香りがしたような気がした。
リリアスは悟った。
約定の条件は森の民とパリスの次期王との間の取り決めだった。
あの時、ルージュは王位を兄に譲るつもりであったのに、リリアスを得るためだけに、その意志を変え、約定の定める次期王になる決心をしたのだ。
パリス国を建国したルシルとまるで同じだった。
リシュアだった感覚が甦る。
(駄目だ!)
リリアスは胸の中のリシュアを必死に封じ込めようとした。
リシュアは夫であるリヒターを愛しながらも、どこかでルシルを愛していた。
リリアスのムハンマドはどうだ?
ムハンマドはリリアスを愛しこそすれ、妻にする気配もないではないか?
その事実は、ムハンマドと喧嘩した頃から知らない内にリリアスの心を芯から冷やしていた。
「あなたを再び手に入れられるのならば、名目ばかりの妻と別れてもいい」
ルージュは手を伸ばした。
無意識の内にリリアスの手はその手をとる。
ルージュはその手の甲にキスをする。
「思い出したんだ、その腕の紋様。
ルシル王とリシュア王妃の肖像画で、王妃の腕に描かれている紋様だ。
あなたはまるでリシュアのようだ」
ルシルの目でリリアスを見る。
(駄目だ!僕に残るリシュアに引きずられる!!)
ルージュは唇を重ねた。
リリアスは抵抗をしようとあがいたが、リリアスの記憶のリシュアは逆に求めていた。
一度、ルージュは唇を離す。
ふわっと浮く感覚に意識もふわっと広がる。
次のキスは舌を絡め、お互い求め合うキスだった。
気がつくとベッドに横たえられていた。
「リリアス」
リシュアと聞こえる。
服が捲り上げられて胸を愛撫される。
そのまま乳首をかじられ、吸い上げられた。
「ああ、、」
喘ぎが洩れる。
これは自分か、リシュアか?
自分を求めるこの美しい男は、ルージュかルシルか?
リリアスの理性はもう崩れ去ったも同然だった。
「あなたは本当に女になったのか?あれだけ男になりたかったのに」
と責めるようにいう。
ルージュはスカートのなかを探ろうとする。
「僕は完全体のプロトタイプ」
「完全体?」
ルージュはその秘密を探ろうと顔を下げていく。
リリアスの肌に金糸が流れる。ルージュの髪さえ愛撫だった。
脚が開かれ、見つめられ、触れられた。
そして、ルージュは完全体の意味を知る。
リリアスはもう性別が決定してもよい頃だったが、どちらも完全な形で存在していた。
「もう、夢に出てくるのはやめて、、」
「夢に?」
「僕を解放して、、」
解放の意味を取り違え、ルージュはリリアスのを口に含んだ。
リリアスの目の奥で沢山の星が瞬いた!
「リリアス!」
激しくドアをたたく音。
どなり声はバラーだ。
リリアスは正気に引き戻された。
ルージュを突き放す。
服をかきあわせた。
(僕は何をしようとしたんだ!)
リリアスはベットから転がるように降りて、ルージュから離れた。
「リリアス!」
リリアスは風でルージュを押し返す。
「ごめん!!僕をもう忘れてほしい」
リリアスはドアにぶつかるようにして開ける。
バラーが今にも蹴破ろうとしているところだった。
「リリアス!無事か!!」
バラーの横を顔を下げたまますり抜ける。
リリアスは通りを走った。
面白がった町の狙撃手が、バシャバシャと水をかける。
服に、顔に、髪にかかる。
一刻も早く、ルージュのそばから離れたかった。
息が切れた。
リリアスは涙のにじむ目で前方がよく見えなかった。激しく誰かにぶつかった。
そのまま、男に抱き止められる。
口許になにかを押し付けられた。
意識が遠退いていく。
「こいつか?」
「そうよ!わたしのルーの前でチョロチョロしている女よ!巫女と替わったと言っていたわ!力ある者を探していたでしょう?巫女だったものならぴったりなんじゃない?
黒髪だし。さっさと引き取って頂戴」
リリアスは完全に意識を失った。
ルージュは部屋に残された。
リリアスが自分の意思でムハンマドのところに留まったことは衝撃だった。
ずっとあの赤毛の男に拉致されたと思っていたのだ。
『僕を解放してほしい』
リリアスの願いは、約定からの完全な解放。
ルージュはリリアスを心より愛している。
彼の願いがそれならば、願い通り解放してあげたい、と思う。
一方で、バラモンと戦争になっても、リリアスを奪い去り自分のものにせよ!
という声も自分の中から湧き上がる。
その声は続ける。
そして、巨大なパリス帝国を築くのだ!
それが自分の声なのか、ルージュにはわからない。
1
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜
ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。
高校生×中学生。
1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。
潜入した僕、専属メイドとしてラブラブセックスしまくる話
ずー子
BL
敵陣にスパイ潜入した美少年がそのままボスに気に入られて女装でラブラブセックスしまくる話です。冒頭とエピローグだけ載せました。
悪のイケオジ×スパイ美少年。魔王×勇者がお好きな方は多分好きだと思います。女装シーン書くのとっても楽しかったです。可愛い男の娘、最強。
本編気になる方はPixivのページをチェックしてみてくださいませ!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21381209
やばい彼氏にご注意を
SIVA
BL
俺は今、恐怖に怯えながら高校生活を送っている。
……何故か…… そいつは、毎日見ている学校の教師のせいだ!! 何故、こいつと一夜を共にしたのか?!
「俺の“女”にしてやるよ」 ギラリと光る眼光。
欲に飢えた狼に喰われる俺の貞操!!! 変態教師と、学校イチモテ男のハチャメチャ ラブコメディー?!
*-*-*-*-*-登場人物*-*-*-*-*-*-
武田 倫太郎 (タケダ リンタロウ)18歳
学校イチのモテ男だが、何にも興味を示さない冷めた男子。
眼鏡をかけているせいで、真面目に見られるが、頭の中は、漫画やアニメの事しか考えていない。
実は隠れアニオタ。の、くせに成績は常にトップ。
176㌢の68㌔ 誕生日:5/1
有栖川 恭平 (アリスガワ キョウヘイ)28歳
現在臨時教師、担当科目社会。
無駄にイケメンで、女子達にモテるのだが、脳ミソは、倫太郎を襲うことしか考えていない。
私生活は今は謎。
189㌢の79㌔ 誕生日:7/1
相良 有太(サガラ ユウタ)18歳
倫太郎と、同じくらいモテ男。
倫太郎と同じクラスで倫太郎唯一の友。
一見チャラく見えがちだが、根は真面目。 倫太郎を密かに好きなことは、隠しているつもりだが、バレバレ。
181㌢の73㌔誕生日:12/26
*加筆、修正がはいるかもしれません。ごめんなさい!
登場人物は増えます!! 頑張って仕上げます!
出産は一番の快楽
及川雨音
BL
出産するのが快感の出産フェチな両性具有総受け話。
とにかく出産が好きすぎて出産出産言いまくってます。出産がゲシュタルト崩壊気味。
【注意事項】
*受けは出産したいだけなので、相手や産まれた子どもに興味はないです。
*寝取られ(NTR)属性持ち攻め有りの複数ヤンデレ攻め
*倫理観・道徳観・貞操観が皆無、不謹慎注意
*軽く出産シーン有り
*ボテ腹、母乳、アクメ、授乳、女性器、おっぱい描写有り
続編)
*近親相姦・母子相姦要素有り
*奇形発言注意
*カニバリズム発言有り
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる