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第3話 真珠を得る者
32、奴隷斡旋業者エドの美学
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それは10階建ての石造りの大きな堅牢な砦だった。牢獄のような、籠城もできる要塞のようなものである。
南北にひとつづつ、西のパウエラ、東のボルビアに睨みをきかし、また客人を迎え入れる城門と一体となった砦で、ここがパウエラ側か、ボリビア側なのか、ラズにはわからない。
手首を繋ぐ鎖を捕まれ、ラズはエドに引きずられるように下の階へと連れられていく。
この砦が人のエドたちの拠点として、普通の旅人を捕まえ商品に仕立て斡旋を行うという全うでない商売をしているのなら、緩衝地帯のゲーレの町自体が黙認していると考えられた。
ラズは逃げる隙はないか窓や扉に目をやる。
外界へのドアには、大柄で強そうな男達知が帯刀し、持ち場に立っていた。
穏やかでない目でエドに繋がれたラズを見る。エドは偉い者らしくエドが通るときには彼らは軽く頭を下げる。
ラズが連れていかれたのは、妖気のような湿気がまとわりつく、カビと腐敗臭のする地下だった。
エドは並んだ一室の木扉に付けた覗き窓を跳ねあげて開き、中を見るようにラズに促した。じっとラズの顔をみる。
「あなたの兄と名乗るものがいて、あまりに似てないので隔離しましたが、知っておりますか?」
狭い部屋にはむき出しの床に薄いマットが乗せられただけのベットがひとつ。
そこには顔を片頬を赤黒く腫らした明るい色の髪の男が、ラズと同じ鎖の付いた革の拘束具で手と手、足と足の自由を奪われ、倒れていた。
胸は微かに上下して生きているのがわかる。
顔が歪になってはいてもすぐに誰かわかった。
「アラン!!」
「あなたを離そうとしなかったので、少々手荒な扱いになりました。
彼もあなたの直前に楽器店で捕らえられたのですが、ラブラドの若者なので、顔や体は綺麗な状態でありたいものなのですが」
倒れてからの断片的な記憶のなかで、一緒にいてくれたのは元王騎士の彼だった。
必死でラズを守っていてくれたのだ。
ラズの眼に涙があふれる。首を振った。
「彼は、、兄のような人。酷い怪我をしている。手当てをお願い、、」
「そうなのですか?必死に守る様子は兄か、恋人のようにしかみえませんでしたが?
彼は元王騎士だと言ってたようでしたがほんとうですか?
まあ、いいでしょう。逃げようとしたり、言うことを聞かなければ、あなたを責める変わりに、あの男を折檻していきます。ご理解いただけましたか?
怪我の手当てはご心配なく。手配しておきますので」
慇懃なもの言いに、ラズは黙って頷いた。
ふたたび道を引き返して元の部屋に連れ戻された。
「これは美しくないですから、、」
と、両手首の拘束具は外される。
もう逃げることはないと判断されたようだった。
エドは申し訳なさそうにいう。
「食事は運ばせます。必要な物があればいってください。なんでも取り寄せますよ。あなたは見目が良く、楽器店の息子にしては大変品が良いので、最高のご主人さまをご紹介いたしますが、その前に確認しておきたいのですが、、」
エドは名前、アランとの関係、楽器店の名前と住所、親の名前など確認していく。
ラズは必死で親しかった王宮に出入りをしていた町の楽器屋の息子を思い浮かべながら、答えていく。
すぐに裏付けをとられるとは思わないが、なるべく合わせておく。
「では取り扱っていた楽器をいってもらえますか?」
ラズは思い付く限りの楽器をいう。
王子であることは絶対に知られてはならないと思った。楽器屋の息子になりきる決意をする。
それらをエドは真剣に聞き頷いた。
「後で何かを弾いてもらいましょう」
エドはラズを無言で眺めている。
ラズは何かボロをだしたかとひやっとする。
単にエドは、どのようにこの新しい商品を売り出すかを顔を見ながら考えていただけのようだった。
「男にしておくのがもったいないほど美しいので、あなたの主人がどういう扱いを望まれるかわかりませんが、楽器店の息子を全面に打ち出すことにいたします。
あなたが一番映えるような、美しい演出を考えましょう。
音楽会とかいかがですか?
これから各方面に連絡をいれますので、この数日は何人かとあっていただきますね」
その日はそれで終わりだった。
その夜、石造りの壁や板床からの冷気に体が冷える。
奴隷として売られる、奴隷として生活する人生がくるとは思ってもみなかった。
以前、シディが自分を凌辱した時は、彼の奴隷であると思ったが、それはラブラドの国のためにという大義があった。
今の自分は、間抜けに捕らえられたただのラズで、本当にただの奴隷として扱われる。
そこには何もない。
シディが探してくれているのだろうか、諦めてボルビアに戻ったのだろうか、人を売買するようなやつらに捕まっていると知らせることができたのなら、助けに来てくれるのだろうかと思考がぐるぐる廻る。
ラズにはシディに連絡を取る手段はなかった。
そして、翌日には、ラズはさらに上の階のそれまでの部屋の二倍の広さで、調度品がそろった眺めの良い部屋へ移動させられる。
ラズを賓客の扱いをすることに決めたようだった。
普通の賓客と異なるのは、外から鍵がかけられているというところだった。
昼前に、いくつかエドが持ってきた楽器を弾く。目を閉じて聞くエドは満足そうである。楽器を一通りひきおえると、質素な格好の20代の娘が部屋に招き入れられる。
エドはラズに着ている物をすべての脱ぐように指示される。
なんのため、とも聞かず、息を飲む娘にも構わずラズは上半身裸になった。
細身の滑らかな発光するような体に、片胸を波打つ金の髪が隠す。
顔立ちは中性的であるのに、体は骨格がはっきりし始めた今まさに男となる成長過程の体であった。
「これでいいか?」
エドは目を見開き、食い入るようにみていた。驚嘆に息を詰めるエドに言う。
「、、ああ。すまんが下も脱いでほしい。ついでに採寸をさせてくれ」
ラズはいわれるまま、素っ裸になった。
太陽の高い時間にはひた隠しにされるラズの金の茂みから現れる男の部分も隠しもしない。
これはこれから売り出す商品の、外見の瑕疵の確認だった。
エドに何度も促され、お針子の娘がありえないほど顔を真っ赤にしてメジャーで身丈そで丈、肩幅、腕回りなどを測定してはメモしていく。
胸を計るときにはその手は震えて目のやり場に困って泣き出しそうであった。
何度も肌に直接触れてしまい、メジャーを取り落としてしまう。
ラズは平然となされるがままである。
まっ裸で測定などしたことがないが、王子育ちでかしずかれることが日常だったラズは体を見られることに羞恥を感じにくい。
おたおたと可愛そうな娘が採寸をしている間、二人の回りをぐるぐるとエドは回わり、ラズの体を検分した。
「どこにも傷ひとつない、極上の真珠のような肌だな」
嘘偽りのない賛辞の言葉が口をつく。
「その通りです、、。ありえないほど美しいです」
娘は目をしばたたかせながら言った。
採寸後は、ふたたび一人になり自由な時間が与えられた。
エドが持ち込ませた楽器が残されている。
思ったより酷いことはされない。
それはこの奴隷斡旋を生業とするエドの、美学のようであった。
ラズはいわれるがまま。
抵抗もしないでなされるがまま。
従順な振りをする。
逃亡のチャンスを待つことにした。
南北にひとつづつ、西のパウエラ、東のボルビアに睨みをきかし、また客人を迎え入れる城門と一体となった砦で、ここがパウエラ側か、ボリビア側なのか、ラズにはわからない。
手首を繋ぐ鎖を捕まれ、ラズはエドに引きずられるように下の階へと連れられていく。
この砦が人のエドたちの拠点として、普通の旅人を捕まえ商品に仕立て斡旋を行うという全うでない商売をしているのなら、緩衝地帯のゲーレの町自体が黙認していると考えられた。
ラズは逃げる隙はないか窓や扉に目をやる。
外界へのドアには、大柄で強そうな男達知が帯刀し、持ち場に立っていた。
穏やかでない目でエドに繋がれたラズを見る。エドは偉い者らしくエドが通るときには彼らは軽く頭を下げる。
ラズが連れていかれたのは、妖気のような湿気がまとわりつく、カビと腐敗臭のする地下だった。
エドは並んだ一室の木扉に付けた覗き窓を跳ねあげて開き、中を見るようにラズに促した。じっとラズの顔をみる。
「あなたの兄と名乗るものがいて、あまりに似てないので隔離しましたが、知っておりますか?」
狭い部屋にはむき出しの床に薄いマットが乗せられただけのベットがひとつ。
そこには顔を片頬を赤黒く腫らした明るい色の髪の男が、ラズと同じ鎖の付いた革の拘束具で手と手、足と足の自由を奪われ、倒れていた。
胸は微かに上下して生きているのがわかる。
顔が歪になってはいてもすぐに誰かわかった。
「アラン!!」
「あなたを離そうとしなかったので、少々手荒な扱いになりました。
彼もあなたの直前に楽器店で捕らえられたのですが、ラブラドの若者なので、顔や体は綺麗な状態でありたいものなのですが」
倒れてからの断片的な記憶のなかで、一緒にいてくれたのは元王騎士の彼だった。
必死でラズを守っていてくれたのだ。
ラズの眼に涙があふれる。首を振った。
「彼は、、兄のような人。酷い怪我をしている。手当てをお願い、、」
「そうなのですか?必死に守る様子は兄か、恋人のようにしかみえませんでしたが?
彼は元王騎士だと言ってたようでしたがほんとうですか?
まあ、いいでしょう。逃げようとしたり、言うことを聞かなければ、あなたを責める変わりに、あの男を折檻していきます。ご理解いただけましたか?
怪我の手当てはご心配なく。手配しておきますので」
慇懃なもの言いに、ラズは黙って頷いた。
ふたたび道を引き返して元の部屋に連れ戻された。
「これは美しくないですから、、」
と、両手首の拘束具は外される。
もう逃げることはないと判断されたようだった。
エドは申し訳なさそうにいう。
「食事は運ばせます。必要な物があればいってください。なんでも取り寄せますよ。あなたは見目が良く、楽器店の息子にしては大変品が良いので、最高のご主人さまをご紹介いたしますが、その前に確認しておきたいのですが、、」
エドは名前、アランとの関係、楽器店の名前と住所、親の名前など確認していく。
ラズは必死で親しかった王宮に出入りをしていた町の楽器屋の息子を思い浮かべながら、答えていく。
すぐに裏付けをとられるとは思わないが、なるべく合わせておく。
「では取り扱っていた楽器をいってもらえますか?」
ラズは思い付く限りの楽器をいう。
王子であることは絶対に知られてはならないと思った。楽器屋の息子になりきる決意をする。
それらをエドは真剣に聞き頷いた。
「後で何かを弾いてもらいましょう」
エドはラズを無言で眺めている。
ラズは何かボロをだしたかとひやっとする。
単にエドは、どのようにこの新しい商品を売り出すかを顔を見ながら考えていただけのようだった。
「男にしておくのがもったいないほど美しいので、あなたの主人がどういう扱いを望まれるかわかりませんが、楽器店の息子を全面に打ち出すことにいたします。
あなたが一番映えるような、美しい演出を考えましょう。
音楽会とかいかがですか?
これから各方面に連絡をいれますので、この数日は何人かとあっていただきますね」
その日はそれで終わりだった。
その夜、石造りの壁や板床からの冷気に体が冷える。
奴隷として売られる、奴隷として生活する人生がくるとは思ってもみなかった。
以前、シディが自分を凌辱した時は、彼の奴隷であると思ったが、それはラブラドの国のためにという大義があった。
今の自分は、間抜けに捕らえられたただのラズで、本当にただの奴隷として扱われる。
そこには何もない。
シディが探してくれているのだろうか、諦めてボルビアに戻ったのだろうか、人を売買するようなやつらに捕まっていると知らせることができたのなら、助けに来てくれるのだろうかと思考がぐるぐる廻る。
ラズにはシディに連絡を取る手段はなかった。
そして、翌日には、ラズはさらに上の階のそれまでの部屋の二倍の広さで、調度品がそろった眺めの良い部屋へ移動させられる。
ラズを賓客の扱いをすることに決めたようだった。
普通の賓客と異なるのは、外から鍵がかけられているというところだった。
昼前に、いくつかエドが持ってきた楽器を弾く。目を閉じて聞くエドは満足そうである。楽器を一通りひきおえると、質素な格好の20代の娘が部屋に招き入れられる。
エドはラズに着ている物をすべての脱ぐように指示される。
なんのため、とも聞かず、息を飲む娘にも構わずラズは上半身裸になった。
細身の滑らかな発光するような体に、片胸を波打つ金の髪が隠す。
顔立ちは中性的であるのに、体は骨格がはっきりし始めた今まさに男となる成長過程の体であった。
「これでいいか?」
エドは目を見開き、食い入るようにみていた。驚嘆に息を詰めるエドに言う。
「、、ああ。すまんが下も脱いでほしい。ついでに採寸をさせてくれ」
ラズはいわれるまま、素っ裸になった。
太陽の高い時間にはひた隠しにされるラズの金の茂みから現れる男の部分も隠しもしない。
これはこれから売り出す商品の、外見の瑕疵の確認だった。
エドに何度も促され、お針子の娘がありえないほど顔を真っ赤にしてメジャーで身丈そで丈、肩幅、腕回りなどを測定してはメモしていく。
胸を計るときにはその手は震えて目のやり場に困って泣き出しそうであった。
何度も肌に直接触れてしまい、メジャーを取り落としてしまう。
ラズは平然となされるがままである。
まっ裸で測定などしたことがないが、王子育ちでかしずかれることが日常だったラズは体を見られることに羞恥を感じにくい。
おたおたと可愛そうな娘が採寸をしている間、二人の回りをぐるぐるとエドは回わり、ラズの体を検分した。
「どこにも傷ひとつない、極上の真珠のような肌だな」
嘘偽りのない賛辞の言葉が口をつく。
「その通りです、、。ありえないほど美しいです」
娘は目をしばたたかせながら言った。
採寸後は、ふたたび一人になり自由な時間が与えられた。
エドが持ち込ませた楽器が残されている。
思ったより酷いことはされない。
それはこの奴隷斡旋を生業とするエドの、美学のようであった。
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