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第3話 真珠を得る者
29、罠に捕まる
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彼らは食堂をでると後門へと急ぐが、小競り合いや戦の話を聞かない日はないのではないかという血なまぐさい中原の国の王子である。
武器を扱う店の前で自然と脚が止り、研がれた剣に意識が向いてしまう。
テーゼも同様である。
「ボリビアの鋼は奥か」
手に取りやすいところには置かれていないが、奥に鎮座する革鞘の剣は門外不出のボリビアの剣であった。
値段は他国製と比べて凡そ100倍の値段がついている。
その値段ならば、まだパウエラはボリビアの鋼の精製技術の秘密を知った訳ではないようだった。
武器の強さはボリビアの圧倒的優位を決定付けているが、シディたちはそれも長くは続かないと見ている。
いずれ、水が流れるように技術は高いところから低いところへ流れだす。
武器の優劣に差がなくなったそう遠くない未来、勝負を決めるのは結局人だとシディは思っている。
その国のふわっとした幸福度や、満足度。自国の美しい自然や長く育まれた文化を愛し、その豊かさと恵みを享受したいと願う気持ち。
自ずと抱く愛国心といったようなもの。
王家は凝縮した愛国心の象徴だ。
国民の心を集めて、戦にも平和にもかきたてる。
だからこそ、愚かな王族が支配する国家だとしても、彼らの王家を残す方向でいる。
その王家はボリビアの息のかかった傀儡政権であるが、時期に自治は彼らに委譲していく。元々彼らの国だからだ。
完全に委譲するまでに、国家間の無用な争いを未然に防ぐ、圧倒的求心力のある上位国家を打ち立てる。
それは帝国であり、各国の独立や特性を認めながら統べる。
その帝国の下では諸国は対等である。
ボリビアは現在飛び抜けて強い。
その武器の強さに加え、古き因襲の奴隷解放の旗標をかかげ、国境を超えて多くの人々の支持を集めている。
ボリビアこそ、統一国家の頂点に、核になれるとシディは思っている。
一方で、緩衝地帯を挟んだパウエラ国側は奴隷制度を色濃く残す国々である。
過酷な労働は、奴隷の仕事とされているのが通常である。
パウエラ国に限らず、中原の西の世界ではそれが一般的で、奴隷の運用に関しては、各国は独自にルールを定め、反乱が起きないようにうまく尊厳を守りつつ、自分達の良いように活用している。
さらに、激動の時代の今、破れた国家の国民や頼るべき親を無くしたよるべのない者たちなど、奴隷が新たに量産されている時代であるといえた。
早く決着をつける必要があった。
ボリビアの王オーガイトは王弟ザラと最強の国作りを進めている。
今はまだ、シディは今はその駒にすぎないし、できれば自分が矢面に立つことなく平和な世が訪れればいいと願っている。
血なまぐさい国の彼らと違って、ラズは武器商店の隣にある楽器店が気になっていた。
シディにひとこと声をかけて、中にはいる。
戦の世であるからこそ、心をなだめて満足させる音楽や娯楽が必要とされるのかも知れなかった。
お昼の食堂に置かれていた以上の豊富な弦楽器や演奏の仕方が容易に想像できない楽器が陳列されいた。
楽器を見ると心が踊る。
実に持ち手がついた小振りな楽器を手にした。
手首を揺すると、シャラシャラ弾む軽い音がなった。
奥には、笛、オカリナのような物、見たことのない大小様々な楽器が雑多に陳列されている。
食堂でもそうであったが、ラブラドでは歌や音楽に囲まれて生活をしていたせいか、楽器には無条件に惹かれてしまう。
音楽はこの世の苦しみを忘れさせ、ときに鮮やかでときに幽玄な、奏者の描く世界に導き、聴くものの琴線を震わせる。
ラズに限らず、ラブラド国人はみんなそうかもしれない。元騎士アランも食堂でギターを弾いていた。
ラズはさらに奥へと導かれた。
ある意味無法地帯であるという警戒心は、心を弾ませる宝の山のような楽器の前で忘れ去られてしまった。
奥には店員がいた。
元、傭兵だったのだろうか大柄な男だった。楽器店にはそぐわない店番である。
じっと暗い目をラズに目を向けていたが、おもむろに彼は武骨な手にオカリナを持ち、無言でラズに手渡した。
「吹いてもいいの?これぐらいのサイズなら持ち歩けるかも?」
ラズはもう少し警戒すべきだった。
男の暗い目がラズをねめ回すようにじっとりと観察しているのに気がつくべきであった。
ラズはオカリナに唇を寄せる。
いくつか無邪気な音が抜ける。
知っているメロディーを辿る。
吹いているうちに、笑顔になる。
ラズは十分に楽しんだ。
このオカリナは手にすっぽりと収まって、唇の当りもぴったりくる。気に入った。
そして、オカリナに密かに忍ばせられた毒が回り、知らずラズは意識を失ったのだった。
その楽器店は、国内の乱れから奴隷が国外追放になったことを踏まえて、この緩衝地帯に流れ着いたラブラド国人を誘い込む目的を持った、囮の店だった。
ラズやアランが目の前に置かれた楽器につい手にしてしまう、刷り込まれた文化的背景を巧みに利用したものだった。
ラブラドの者は、出身が奴隷であってもラブラドの特徴があれば、他国の王侯貴族や金持ちたちに非常に人気があった。
その多くのものがもつ、明るい色の髪色や多様な眼の色の美しさ、加えて彼ら自身が生まれもっている見事な音楽性などの教養面の高さが、観賞用や愛玩用など、如何様にも好まれたのだった。
ラブラド国人が闇の奴隷市場で高額で取引されるために、国外へ流出した彼らをとらえるためだけの罠である、表向き楽器店が作られた。
ラズがとらえられたのも、そうした楽器店だった。
武器を扱う店の前で自然と脚が止り、研がれた剣に意識が向いてしまう。
テーゼも同様である。
「ボリビアの鋼は奥か」
手に取りやすいところには置かれていないが、奥に鎮座する革鞘の剣は門外不出のボリビアの剣であった。
値段は他国製と比べて凡そ100倍の値段がついている。
その値段ならば、まだパウエラはボリビアの鋼の精製技術の秘密を知った訳ではないようだった。
武器の強さはボリビアの圧倒的優位を決定付けているが、シディたちはそれも長くは続かないと見ている。
いずれ、水が流れるように技術は高いところから低いところへ流れだす。
武器の優劣に差がなくなったそう遠くない未来、勝負を決めるのは結局人だとシディは思っている。
その国のふわっとした幸福度や、満足度。自国の美しい自然や長く育まれた文化を愛し、その豊かさと恵みを享受したいと願う気持ち。
自ずと抱く愛国心といったようなもの。
王家は凝縮した愛国心の象徴だ。
国民の心を集めて、戦にも平和にもかきたてる。
だからこそ、愚かな王族が支配する国家だとしても、彼らの王家を残す方向でいる。
その王家はボリビアの息のかかった傀儡政権であるが、時期に自治は彼らに委譲していく。元々彼らの国だからだ。
完全に委譲するまでに、国家間の無用な争いを未然に防ぐ、圧倒的求心力のある上位国家を打ち立てる。
それは帝国であり、各国の独立や特性を認めながら統べる。
その帝国の下では諸国は対等である。
ボリビアは現在飛び抜けて強い。
その武器の強さに加え、古き因襲の奴隷解放の旗標をかかげ、国境を超えて多くの人々の支持を集めている。
ボリビアこそ、統一国家の頂点に、核になれるとシディは思っている。
一方で、緩衝地帯を挟んだパウエラ国側は奴隷制度を色濃く残す国々である。
過酷な労働は、奴隷の仕事とされているのが通常である。
パウエラ国に限らず、中原の西の世界ではそれが一般的で、奴隷の運用に関しては、各国は独自にルールを定め、反乱が起きないようにうまく尊厳を守りつつ、自分達の良いように活用している。
さらに、激動の時代の今、破れた国家の国民や頼るべき親を無くしたよるべのない者たちなど、奴隷が新たに量産されている時代であるといえた。
早く決着をつける必要があった。
ボリビアの王オーガイトは王弟ザラと最強の国作りを進めている。
今はまだ、シディは今はその駒にすぎないし、できれば自分が矢面に立つことなく平和な世が訪れればいいと願っている。
血なまぐさい国の彼らと違って、ラズは武器商店の隣にある楽器店が気になっていた。
シディにひとこと声をかけて、中にはいる。
戦の世であるからこそ、心をなだめて満足させる音楽や娯楽が必要とされるのかも知れなかった。
お昼の食堂に置かれていた以上の豊富な弦楽器や演奏の仕方が容易に想像できない楽器が陳列されいた。
楽器を見ると心が踊る。
実に持ち手がついた小振りな楽器を手にした。
手首を揺すると、シャラシャラ弾む軽い音がなった。
奥には、笛、オカリナのような物、見たことのない大小様々な楽器が雑多に陳列されている。
食堂でもそうであったが、ラブラドでは歌や音楽に囲まれて生活をしていたせいか、楽器には無条件に惹かれてしまう。
音楽はこの世の苦しみを忘れさせ、ときに鮮やかでときに幽玄な、奏者の描く世界に導き、聴くものの琴線を震わせる。
ラズに限らず、ラブラド国人はみんなそうかもしれない。元騎士アランも食堂でギターを弾いていた。
ラズはさらに奥へと導かれた。
ある意味無法地帯であるという警戒心は、心を弾ませる宝の山のような楽器の前で忘れ去られてしまった。
奥には店員がいた。
元、傭兵だったのだろうか大柄な男だった。楽器店にはそぐわない店番である。
じっと暗い目をラズに目を向けていたが、おもむろに彼は武骨な手にオカリナを持ち、無言でラズに手渡した。
「吹いてもいいの?これぐらいのサイズなら持ち歩けるかも?」
ラズはもう少し警戒すべきだった。
男の暗い目がラズをねめ回すようにじっとりと観察しているのに気がつくべきであった。
ラズはオカリナに唇を寄せる。
いくつか無邪気な音が抜ける。
知っているメロディーを辿る。
吹いているうちに、笑顔になる。
ラズは十分に楽しんだ。
このオカリナは手にすっぽりと収まって、唇の当りもぴったりくる。気に入った。
そして、オカリナに密かに忍ばせられた毒が回り、知らずラズは意識を失ったのだった。
その楽器店は、国内の乱れから奴隷が国外追放になったことを踏まえて、この緩衝地帯に流れ着いたラブラド国人を誘い込む目的を持った、囮の店だった。
ラズやアランが目の前に置かれた楽器につい手にしてしまう、刷り込まれた文化的背景を巧みに利用したものだった。
ラブラドの者は、出身が奴隷であってもラブラドの特徴があれば、他国の王侯貴族や金持ちたちに非常に人気があった。
その多くのものがもつ、明るい色の髪色や多様な眼の色の美しさ、加えて彼ら自身が生まれもっている見事な音楽性などの教養面の高さが、観賞用や愛玩用など、如何様にも好まれたのだった。
ラブラド国人が闇の奴隷市場で高額で取引されるために、国外へ流出した彼らをとらえるためだけの罠である、表向き楽器店が作られた。
ラズがとらえられたのも、そうした楽器店だった。
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