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新八八艦隊計画
欧州派遣艦隊
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11月23日。
欧州派遣艦隊は司令長官に伏見宮博恭海軍中将(20日付で昇進)を据え横須賀を出港した。
横須賀では万を優に超える群衆の歓声と軍楽隊の軍艦行進曲が合わさりそれはそれは賑やかだった。
欧州派遣艦隊
司令長官:伏見宮博恭海軍中将
参謀長:加藤寛治海軍少将
旗艦:河内
戦艦:河内、摂津
巡洋戦艦:金剛、鞍馬
巡洋艦:明石、筑摩
駆逐艦:海風、山風、桜、橘
欧州派遣艦隊は順調に航海し年が明けた1915年1月3日にイギリスのドーバーに寄港した。
伏見宮は少しは落ち着けるだろうと踏んでいたがそんな幻想はすぐに打ち砕かれることになる。
イギリス国王でありインド皇帝でもあるジョージ5世が歓迎会を開くというのだ。
「父の葬式以来だろうか」
ジョージ5世の言葉は何故かはわからないが重みがあった。
「はい。陛下のおっしゃる通りです」
「帰国の艦隊派遣、国を代表して礼を言う」
「いえ、我々は同盟国です。困ったときはお互い様です」
ジョージ5世は柔和な笑顔を浮かべた。
「その通りだ。では今後の両国の友好を祈って、乾杯」
日本の皇族である伏見宮が艦隊を率いてイギリスに到着したことはすぐに新聞の1面を飾り日英同盟の強固さが示された。
この時には”戦争はクリスマスまでに終わる”という考えが崩壊しておりすでに総力戦の様相を呈していたということもあり久しぶりな明るいニュースだった。
欧州派遣艦隊は補給を行い1月10日にドーバーを出港しイギリス海軍の本拠地であるスカパ・フローに寄港した。
スカパ・フローに寄港した日本海軍の水兵達は現地の水兵や、港町の人々と親しく過ごした。
日英合同で近くの山へ散策に行ったりそれぞれの艦を訪問したりした。
だがここで問題が起きた。
ある水兵と現地の少女が恋仲となってしまったのである。
これはやはり軍紀を乱す危険性があったが、伏見の宮が
「いいではないか」
とにやけながら言ったのでこのことは黙認された。
この後、さらに10人を超える水兵は恋を患い伏見宮は結局苦悩することになる。
それでもスカパ・フローは本当に戦争中なのかというほど平和だった。
だがついに1916年5月29日、日英合同艦隊はスカパ・フローを出撃した。
ドイツ大洋艦隊、すなわちドイツ海軍の主力がイギリスの海上封鎖を破るために出撃したという情報が入ったからである。
日英合同艦隊の指揮官は統一してジェリコー提督が務めることになった。
そして艦隊はユトランド沖へ歩みを進めていく。
欧州派遣艦隊は司令長官に伏見宮博恭海軍中将(20日付で昇進)を据え横須賀を出港した。
横須賀では万を優に超える群衆の歓声と軍楽隊の軍艦行進曲が合わさりそれはそれは賑やかだった。
欧州派遣艦隊
司令長官:伏見宮博恭海軍中将
参謀長:加藤寛治海軍少将
旗艦:河内
戦艦:河内、摂津
巡洋戦艦:金剛、鞍馬
巡洋艦:明石、筑摩
駆逐艦:海風、山風、桜、橘
欧州派遣艦隊は順調に航海し年が明けた1915年1月3日にイギリスのドーバーに寄港した。
伏見宮は少しは落ち着けるだろうと踏んでいたがそんな幻想はすぐに打ち砕かれることになる。
イギリス国王でありインド皇帝でもあるジョージ5世が歓迎会を開くというのだ。
「父の葬式以来だろうか」
ジョージ5世の言葉は何故かはわからないが重みがあった。
「はい。陛下のおっしゃる通りです」
「帰国の艦隊派遣、国を代表して礼を言う」
「いえ、我々は同盟国です。困ったときはお互い様です」
ジョージ5世は柔和な笑顔を浮かべた。
「その通りだ。では今後の両国の友好を祈って、乾杯」
日本の皇族である伏見宮が艦隊を率いてイギリスに到着したことはすぐに新聞の1面を飾り日英同盟の強固さが示された。
この時には”戦争はクリスマスまでに終わる”という考えが崩壊しておりすでに総力戦の様相を呈していたということもあり久しぶりな明るいニュースだった。
欧州派遣艦隊は補給を行い1月10日にドーバーを出港しイギリス海軍の本拠地であるスカパ・フローに寄港した。
スカパ・フローに寄港した日本海軍の水兵達は現地の水兵や、港町の人々と親しく過ごした。
日英合同で近くの山へ散策に行ったりそれぞれの艦を訪問したりした。
だがここで問題が起きた。
ある水兵と現地の少女が恋仲となってしまったのである。
これはやはり軍紀を乱す危険性があったが、伏見の宮が
「いいではないか」
とにやけながら言ったのでこのことは黙認された。
この後、さらに10人を超える水兵は恋を患い伏見宮は結局苦悩することになる。
それでもスカパ・フローは本当に戦争中なのかというほど平和だった。
だがついに1916年5月29日、日英合同艦隊はスカパ・フローを出撃した。
ドイツ大洋艦隊、すなわちドイツ海軍の主力がイギリスの海上封鎖を破るために出撃したという情報が入ったからである。
日英合同艦隊の指揮官は統一してジェリコー提督が務めることになった。
そして艦隊はユトランド沖へ歩みを進めていく。
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