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新八八艦隊計画
高速艦
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改金剛型1番艦は11月2日に横須賀海軍工廠で、大型巡洋艦は翌年の5月12日に神戸川崎造船所で起工される予定だった。
改金剛型戦艦
全長:218.6m
全幅:29.5m
装甲:船舷305㎜(傾斜装甲)主砲防盾305㎜
排水量:26000t
出力:64000馬力
最大速力:27.5ノット
兵装:45口径36㎝連装砲4基、45口径20.3㎝連装砲片舷2基、53.3㎝魚雷発射管8基
航続距離:14ノットで8000海里
金剛型との違いは副砲が15.5㎝砲から20.3㎝砲へ強化され、昔ながらの戦列艦のような横舷に搭載する方式から甲板上に砲塔で搭載する方式に変更された。
これは兵装の換装を容易にするためだった。
あと特筆すべき点は装甲である。
改金剛型は自らの主砲を持つ超える戦艦と戦う可能性があった。
なので装甲は当時の戦艦級のものとなった。
この点はイギリスというよりドイツの巡洋戦艦を参考にしたと言っていいだろう
大型巡洋艦
全長:192.4m
全幅:25.4m
装甲:船舷203㎜(傾斜装甲)主砲防盾203㎜
排水量:21000t
出力:56000馬力
最大速力:28ノット
兵装:50口径30.5㎝連装砲4基、50口径15.5㎝三連装砲片舷2基、53.3㎝魚雷発射管6基
航続距離:14ノットで8000海里
金剛型を小さくしたものであった。
こちらも同じように副砲を砲塔に収めていた。
また金剛型や改金剛型と共に艦隊を組むことを考え航続距離は同一のものとなった。
このように日本海軍は高速艦隊への道を歩み始めていたが問題が浮上していた。
それは現在、呉と横須賀で建造中の扶桑型戦艦の扶桑、山城であった。
これら2戦艦は竣工すれば世界で5本の指には入るほどの戦艦になるが、如何せん速度が遅かった。
「扶桑と山城はどうするべきだろうか…」
東郷は秋山に諮る。
「機関を強化することである程度の速度は出すことができると思いますが金剛型のような巡洋戦艦と統一行動をとれるかと言われますと十中八九無理でしょう。ですので扶桑型は将来的に他国に売却することも視野に入れておく必要があるでしょう」
やはりかそれしかないか。
東郷は少し肩を落とした。
「ですが、もしかしたら航空機を運用する艦になるかもしれません」
東郷はその言葉に弾かれたように秋山を見る。
「あれくらいの大きさがあれば航空機の発着は楽にできるでしょうし、それに主砲や艦橋を取っ払うことになると思うので少しの機関の改善で金剛型と行動を共にできる艦になるでしょう」
この秋山の言葉を東郷はすかさずメモに書き留めた。
改金剛型戦艦
全長:218.6m
全幅:29.5m
装甲:船舷305㎜(傾斜装甲)主砲防盾305㎜
排水量:26000t
出力:64000馬力
最大速力:27.5ノット
兵装:45口径36㎝連装砲4基、45口径20.3㎝連装砲片舷2基、53.3㎝魚雷発射管8基
航続距離:14ノットで8000海里
金剛型との違いは副砲が15.5㎝砲から20.3㎝砲へ強化され、昔ながらの戦列艦のような横舷に搭載する方式から甲板上に砲塔で搭載する方式に変更された。
これは兵装の換装を容易にするためだった。
あと特筆すべき点は装甲である。
改金剛型は自らの主砲を持つ超える戦艦と戦う可能性があった。
なので装甲は当時の戦艦級のものとなった。
この点はイギリスというよりドイツの巡洋戦艦を参考にしたと言っていいだろう
大型巡洋艦
全長:192.4m
全幅:25.4m
装甲:船舷203㎜(傾斜装甲)主砲防盾203㎜
排水量:21000t
出力:56000馬力
最大速力:28ノット
兵装:50口径30.5㎝連装砲4基、50口径15.5㎝三連装砲片舷2基、53.3㎝魚雷発射管6基
航続距離:14ノットで8000海里
金剛型を小さくしたものであった。
こちらも同じように副砲を砲塔に収めていた。
また金剛型や改金剛型と共に艦隊を組むことを考え航続距離は同一のものとなった。
このように日本海軍は高速艦隊への道を歩み始めていたが問題が浮上していた。
それは現在、呉と横須賀で建造中の扶桑型戦艦の扶桑、山城であった。
これら2戦艦は竣工すれば世界で5本の指には入るほどの戦艦になるが、如何せん速度が遅かった。
「扶桑と山城はどうするべきだろうか…」
東郷は秋山に諮る。
「機関を強化することである程度の速度は出すことができると思いますが金剛型のような巡洋戦艦と統一行動をとれるかと言われますと十中八九無理でしょう。ですので扶桑型は将来的に他国に売却することも視野に入れておく必要があるでしょう」
やはりかそれしかないか。
東郷は少し肩を落とした。
「ですが、もしかしたら航空機を運用する艦になるかもしれません」
東郷はその言葉に弾かれたように秋山を見る。
「あれくらいの大きさがあれば航空機の発着は楽にできるでしょうし、それに主砲や艦橋を取っ払うことになると思うので少しの機関の改善で金剛型と行動を共にできる艦になるでしょう」
この秋山の言葉を東郷はすかさずメモに書き留めた。
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