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ハワイ・インド攻略作戦
日独技術協定
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イラン王国の首都、テヘラン。
この町でドイツアフリカ軍団のロンメル元帥と第18軍の石原中将が”日独技術協定”の調印式を行った。
日独技術協定では双方の技術を相手に惜しげなく提供することと、それぞれの戦線での連合軍の動きを共有することが取り決められた。
イタリアに関してはすでに独伊技術協定で共有済みであったので実質、日独伊技術協定だった。
日独技術協定はほぼ一方的に技術的にドイツに後れを取る日本が利することになったが、これはインド洋作戦を行ったことに対しての対価だった。
対価としては他にもパンター戦車やティーガー戦車、3号突撃砲、4号戦車そしてFw109やBf109などがそれぞれ1両ずつ無償として提供された。
これはすぐに日本本土に送られ技術者によって研究されることになる。
航空兵器廠のある倉庫の中央にぽつんと丸い葉巻のようなものが置いてあった。
「発動5秒前、4、3、2、1、発動!」
金切声のような爆音をあたりに響かせながら周りに衝撃を起こす。
「停止!」
そしてそれが止まると周りにいた陸海の航空関係者が騒めき始める。
「ジェットエンジン、なかなかいいではないか。」
東条は少し興奮気味に言った。
「ドイツではこれを両翼に懸架した戦闘機を開発していると聞きます。これが音速にかなり近い速度で飛ぶのだそうです。」
技術者の言葉に東条や他の関係者も目を輝かせる。
「それに部品もレシプロ機より少なく生産性も高いです。ただ、燃費が悪いので軽爆などは当分レシプロです。」
それを聞いた大西瀧次郎が質問を投げかけた。
「燃費が悪くても空母艦載機には申し分ない。このジェットエンジンを使った航空機を空母に発着艦できるか?」
技術者は考え込み言った。
「小型空母は無理でしょうが隼鷹型空母と同等のものなら運用が可能です。」
大西はしめたと言わんばかりの笑顔になった。
この時、満場一致でこのジェットエンジンを搭載した航空機の開発が決定された。
東条はジェットエンジンを見学した後、陸軍戦車工廠を訪れた。
「ドイツの戦車技術は我々の比ではないな。」
そこにはティーガー重戦車が鎮座しており、周りを圧倒する存在感を放っていた。
「我々でも生産できる強力な戦車となれば、やはり突撃砲か。」
東条の独り言はティーガーを熱心に研究する技術者には聞こえなかった。
既に陸軍中央ではコストが高いわりに故障率が高いティーガーよりも3号突撃砲や4号突撃砲等のコストが低く、故障率も低い戦車の量産を決定していた。
先行試作品でチハの車体に50口径88㎜の戦車砲を搭載したものを製造している。
「ともかく、これで帝国の戦車技術が飛躍的に上昇することは間違いない。」
東条は胸を張りながら言った。
この町でドイツアフリカ軍団のロンメル元帥と第18軍の石原中将が”日独技術協定”の調印式を行った。
日独技術協定では双方の技術を相手に惜しげなく提供することと、それぞれの戦線での連合軍の動きを共有することが取り決められた。
イタリアに関してはすでに独伊技術協定で共有済みであったので実質、日独伊技術協定だった。
日独技術協定はほぼ一方的に技術的にドイツに後れを取る日本が利することになったが、これはインド洋作戦を行ったことに対しての対価だった。
対価としては他にもパンター戦車やティーガー戦車、3号突撃砲、4号戦車そしてFw109やBf109などがそれぞれ1両ずつ無償として提供された。
これはすぐに日本本土に送られ技術者によって研究されることになる。
航空兵器廠のある倉庫の中央にぽつんと丸い葉巻のようなものが置いてあった。
「発動5秒前、4、3、2、1、発動!」
金切声のような爆音をあたりに響かせながら周りに衝撃を起こす。
「停止!」
そしてそれが止まると周りにいた陸海の航空関係者が騒めき始める。
「ジェットエンジン、なかなかいいではないか。」
東条は少し興奮気味に言った。
「ドイツではこれを両翼に懸架した戦闘機を開発していると聞きます。これが音速にかなり近い速度で飛ぶのだそうです。」
技術者の言葉に東条や他の関係者も目を輝かせる。
「それに部品もレシプロ機より少なく生産性も高いです。ただ、燃費が悪いので軽爆などは当分レシプロです。」
それを聞いた大西瀧次郎が質問を投げかけた。
「燃費が悪くても空母艦載機には申し分ない。このジェットエンジンを使った航空機を空母に発着艦できるか?」
技術者は考え込み言った。
「小型空母は無理でしょうが隼鷹型空母と同等のものなら運用が可能です。」
大西はしめたと言わんばかりの笑顔になった。
この時、満場一致でこのジェットエンジンを搭載した航空機の開発が決定された。
東条はジェットエンジンを見学した後、陸軍戦車工廠を訪れた。
「ドイツの戦車技術は我々の比ではないな。」
そこにはティーガー重戦車が鎮座しており、周りを圧倒する存在感を放っていた。
「我々でも生産できる強力な戦車となれば、やはり突撃砲か。」
東条の独り言はティーガーを熱心に研究する技術者には聞こえなかった。
既に陸軍中央ではコストが高いわりに故障率が高いティーガーよりも3号突撃砲や4号突撃砲等のコストが低く、故障率も低い戦車の量産を決定していた。
先行試作品でチハの車体に50口径88㎜の戦車砲を搭載したものを製造している。
「ともかく、これで帝国の戦車技術が飛躍的に上昇することは間違いない。」
東条は胸を張りながら言った。
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