連合艦隊司令長官、井上成美

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マーシャル迎撃戦

B17迎撃

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ラバウルは開戦から少しして日本軍が占領し飛行場を建設していた。
配備されている総数は50機少々だが、ラバウルはあくまでポートもレスビーから襲来するであろうアメリカ重爆隊を抑えるためだったため配備数が多少少なくても問題は無かった。


「司令、電探に反応があります。数は30程。」
ラバウル航空隊の臨時司令の中佐はすぐにこの機影がB17かそれに準ずるものであると判断した。
「屠龍隊に出撃を命じろ。」
そうして30機の屠龍が滑走路を蹴って空に舞いあがった。


「ジャップの飛行場はあとどれくらいですか?」
副操縦士は暇を紛らわすように尋ねる。
「あと1時間はかかるだろうな。」
機長は時計を見て答える。
「どうせジャップの奴らはこの空の要塞に敵うはずがないんです。1時間も暇です。」
「そう駄々をこねるな。」
機長はそうたしなめた。
その時、通信が入った。
『敵機のような物が雲の隙間から見えた。注意せよ。』
「聞いたか。銃座は警戒してくれ。」
機長は大声で言う。
だが間に合わなかった。
瞬く間に機内で爆発が起こり爆弾倉が誘爆した。


屠龍隊は上空から3機1組でB17に襲い掛かった。
初撃で10機のB17が37㎜の直撃を受けエンジンが破壊されたり機体が切断されたりして墜落した。
ここでB17編隊は密集して防護機銃による弾幕を厚くしようとした。
だがそれは37㎜の命中率を高めるだけの結果となった。
屠龍は3機が被弾し帰還したがB17 を21機撃墜し9機を撤退させた。


「これは…B17か。」
ラバウルの臨時司令が見ていたのは海に不時着したB17だった。
エンジンが2機停止していたが機体は無事だった。
「これとフィリピンで鹵獲した機体を合わせれば国産4発機、またその先の6発の研究に大いに役立つことになるでしょう。」
技師が興奮気味に言った。
「6発か。それならアメリカの西海岸を爆撃できるだろうか。」
司令は漠然と思ったことを口に出す。
「西海岸だけではありません。東海岸を爆撃しそのままドイツを経由して日本に帰還するという風な作戦が可能になります。」
東海岸爆撃。
その言葉に司令は大きな魅力を感じた。
「もしかしたらその6発機がこの戦争の勝敗の鍵を握っているのかもしれないな。」
彼はB17を優に超えるまさに超空の要塞が編隊を組み、襲い来る敵機を銃座で撃墜しながらニューヨークのビル群に多数の爆弾を投下するという妄想を広げていた。
司令はすぐに上官に6発爆撃機の計画を上申しまずは海軍内で研究が行われることになった。
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