26 / 102
マーシャル迎撃戦
B17迎撃
しおりを挟む
ラバウルは開戦から少しして日本軍が占領し飛行場を建設していた。
配備されている総数は50機少々だが、ラバウルはあくまでポートもレスビーから襲来するであろうアメリカ重爆隊を抑えるためだったため配備数が多少少なくても問題は無かった。
「司令、電探に反応があります。数は30程。」
ラバウル航空隊の臨時司令の中佐はすぐにこの機影がB17かそれに準ずるものであると判断した。
「屠龍隊に出撃を命じろ。」
そうして30機の屠龍が滑走路を蹴って空に舞いあがった。
「ジャップの飛行場はあとどれくらいですか?」
副操縦士は暇を紛らわすように尋ねる。
「あと1時間はかかるだろうな。」
機長は時計を見て答える。
「どうせジャップの奴らはこの空の要塞に敵うはずがないんです。1時間も暇です。」
「そう駄々をこねるな。」
機長はそうたしなめた。
その時、通信が入った。
『敵機のような物が雲の隙間から見えた。注意せよ。』
「聞いたか。銃座は警戒してくれ。」
機長は大声で言う。
だが間に合わなかった。
瞬く間に機内で爆発が起こり爆弾倉が誘爆した。
屠龍隊は上空から3機1組でB17に襲い掛かった。
初撃で10機のB17が37㎜の直撃を受けエンジンが破壊されたり機体が切断されたりして墜落した。
ここでB17編隊は密集して防護機銃による弾幕を厚くしようとした。
だがそれは37㎜の命中率を高めるだけの結果となった。
屠龍は3機が被弾し帰還したがB17 を21機撃墜し9機を撤退させた。
「これは…B17か。」
ラバウルの臨時司令が見ていたのは海に不時着したB17だった。
エンジンが2機停止していたが機体は無事だった。
「これとフィリピンで鹵獲した機体を合わせれば国産4発機、またその先の6発の研究に大いに役立つことになるでしょう。」
技師が興奮気味に言った。
「6発か。それならアメリカの西海岸を爆撃できるだろうか。」
司令は漠然と思ったことを口に出す。
「西海岸だけではありません。東海岸を爆撃しそのままドイツを経由して日本に帰還するという風な作戦が可能になります。」
東海岸爆撃。
その言葉に司令は大きな魅力を感じた。
「もしかしたらその6発機がこの戦争の勝敗の鍵を握っているのかもしれないな。」
彼はB17を優に超えるまさに超空の要塞が編隊を組み、襲い来る敵機を銃座で撃墜しながらニューヨークのビル群に多数の爆弾を投下するという妄想を広げていた。
司令はすぐに上官に6発爆撃機の計画を上申しまずは海軍内で研究が行われることになった。
配備されている総数は50機少々だが、ラバウルはあくまでポートもレスビーから襲来するであろうアメリカ重爆隊を抑えるためだったため配備数が多少少なくても問題は無かった。
「司令、電探に反応があります。数は30程。」
ラバウル航空隊の臨時司令の中佐はすぐにこの機影がB17かそれに準ずるものであると判断した。
「屠龍隊に出撃を命じろ。」
そうして30機の屠龍が滑走路を蹴って空に舞いあがった。
「ジャップの飛行場はあとどれくらいですか?」
副操縦士は暇を紛らわすように尋ねる。
「あと1時間はかかるだろうな。」
機長は時計を見て答える。
「どうせジャップの奴らはこの空の要塞に敵うはずがないんです。1時間も暇です。」
「そう駄々をこねるな。」
機長はそうたしなめた。
その時、通信が入った。
『敵機のような物が雲の隙間から見えた。注意せよ。』
「聞いたか。銃座は警戒してくれ。」
機長は大声で言う。
だが間に合わなかった。
瞬く間に機内で爆発が起こり爆弾倉が誘爆した。
屠龍隊は上空から3機1組でB17に襲い掛かった。
初撃で10機のB17が37㎜の直撃を受けエンジンが破壊されたり機体が切断されたりして墜落した。
ここでB17編隊は密集して防護機銃による弾幕を厚くしようとした。
だがそれは37㎜の命中率を高めるだけの結果となった。
屠龍は3機が被弾し帰還したがB17 を21機撃墜し9機を撤退させた。
「これは…B17か。」
ラバウルの臨時司令が見ていたのは海に不時着したB17だった。
エンジンが2機停止していたが機体は無事だった。
「これとフィリピンで鹵獲した機体を合わせれば国産4発機、またその先の6発の研究に大いに役立つことになるでしょう。」
技師が興奮気味に言った。
「6発か。それならアメリカの西海岸を爆撃できるだろうか。」
司令は漠然と思ったことを口に出す。
「西海岸だけではありません。東海岸を爆撃しそのままドイツを経由して日本に帰還するという風な作戦が可能になります。」
東海岸爆撃。
その言葉に司令は大きな魅力を感じた。
「もしかしたらその6発機がこの戦争の勝敗の鍵を握っているのかもしれないな。」
彼はB17を優に超えるまさに超空の要塞が編隊を組み、襲い来る敵機を銃座で撃墜しながらニューヨークのビル群に多数の爆弾を投下するという妄想を広げていた。
司令はすぐに上官に6発爆撃機の計画を上申しまずは海軍内で研究が行われることになった。
21
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
徳川慶勝、黒船を討つ
克全
歴史・時代
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
尾張徳川家(尾張藩)の第14代・第17代当主の徳川慶勝が、美濃高須藩主・松平義建の次男・秀之助ではなく、夭折した長男・源之助が継いでおり、彼が攘夷派の名君となっていた場合の仮想戦記を書いてみました。夭折した兄弟が活躍します。尾張徳川家15代藩主・徳川茂徳、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、特に会津藩主・松平容保と会津藩士にリベンジしてもらいます。
もしかしたら、消去するかもしれません。
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる