連合艦隊司令長官、井上成美

ypaaaaaaa

文字の大きさ
24 / 102
勢力拡大

マレー、フィリピン電撃戦

しおりを挟む
上陸に成功したコタバル、ダバオ隊は破竹の勢いで進撃。
増援なども到着しその勢いは加速していく。


「これでクアラルンプールは陥落か。」
山下奉中将は一安心する。
「すでに制空権は確保しているとの事。2月にはシンガポールまで到達できます。」
参謀の言葉を裏付けるように司令部の上空を軽爆隊が通り過ぎていく。
「では半日の休養の後、進撃を再開する。」
山下はそう締めくくった。


その後山下率いる第25軍は自転車と軽戦車を駆使した電撃戦を展開。
4倍と見積もられていたマレー防衛軍を加藤健夫中佐が指揮する飛行第64戦隊と連携して蹴散らしつつ2月にはシンガポールに迫った。


「シンガポールは砲兵隊の事前砲撃の後総攻撃を仕掛ける。」
砲撃音にも負けない声で山下が言った。
「それについてなのですが、海軍が事前砲撃に協力すると言ってきています。」
参謀の言葉に山下は驚く。
「海軍の砲撃はかなり危険ではなかったのか?シンガポールには38㎝砲がある。」
確かにシンガポールには38㎝砲が配備されていたが、この時準備砲撃の協力を打診してきていたのは第2艦隊、つまり41㎝砲を搭載する艦隊だった。
「まぁともかく協力するというのなら断る理由もない。」
この3時間後に第2艦隊の4戦艦は砲撃を開始した。


2月10に突然シンガポールに立て籠っていたイギリス軍が無条件で降伏してきた。
話を聞くと41㎝砲が要塞のあちこちに命中し、ライフラインも寸断され戦意を喪失したようであった。
ともかくこれで東洋のジブラルタルと形容されたシンガポールは陥落したのだった。


第25軍がシンガポールで快進撃している頃、本間雅晴中将が指揮する第14軍も1941年12月20日にマニラに到達。
しかし、米、比軍とその政府はすでにバターン半島とコレヒドール島に退避しており26日にマニラは無防備都市を宣言。
翌年の元旦にマニラは陥落した。
だがバターン半島やコレヒドール島は激しい抵抗が予想されていた。


「如何に攻略したものか…。」
本間はバターン半島とコレヒドール島の航空写真を見る。
かなり要塞化されておりこれを陸軍のみで攻略するとなるとかなりの損害を覚悟しなければならない。
「海軍に支援を頼むか。」
そしてすぐに連合艦隊あてにその支援要請は打電された。


「大和は使わないんですか?」
福留は司令の古賀に問う。
「大和はいわば決戦兵器だ。その情報はできるだけ秘匿しなければならない。」
古賀は断固として言い切り、砲撃を命令した。
また上空にはサイパン陸海共同航空隊から出撃した多数の陸攻、軽爆が爆撃を開始していた。


十分な準備砲撃が行われたと判断した本間はバターン半島、コレヒドール島に総攻撃を命令。
すでに要塞は意味をなさず、1週間もの間戦艦の砲撃と航空機の爆撃機にさらされた守備隊は成すすべなく降伏。
3月23日には逃亡したマッカーサーに代わってジョージ・グルナート少将が降伏を宣言し、全域が確保されフィリピンでの戦いはミンダナオ島に移っていく。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)

MisakiNonagase
現代文学
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜

岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。 けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。 髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。 戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!??? そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

徳川慶勝、黒船を討つ

克全
歴史・時代
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 尾張徳川家(尾張藩)の第14代・第17代当主の徳川慶勝が、美濃高須藩主・松平義建の次男・秀之助ではなく、夭折した長男・源之助が継いでおり、彼が攘夷派の名君となっていた場合の仮想戦記を書いてみました。夭折した兄弟が活躍します。尾張徳川家15代藩主・徳川茂徳、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、特に会津藩主・松平容保と会津藩士にリベンジしてもらいます。 もしかしたら、消去するかもしれません。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

処理中です...