46 / 67
第4航空群壊滅
しおりを挟む
「司令!大丈夫ですか!?」
参謀長がリーブスの肩をゆする。
「あぁ…なんとかな。損害は?」
甲板がかなり炎上しているから、航空隊は発着が出来なくなってしまっただろう。
「お察しの通り、甲板は使い物になっていません。また、格納庫に敵弾が貫通したようで現在は消火作業に当たっています。」
その時、電気が消えた。
「電気回路もやられたか…。」
電力が届かないということは、両用砲から機銃に至るまで人力でしか動かなくなったということだ。
もちろん、標準機も使えない。
「敵雷撃機接近!」
外周の駆逐艦がワスプⅡを守ろうと必死に弾幕を張るが、それを犠牲を出しながら日本の攻撃隊は突入する。
左右から挟み込むように雷撃が行われ左舷に2本、右舷に3本の魚雷が命中する。
「司令!一刻も早くこの艦を出てください!」
参謀長の言葉のままにリーブスは駆逐艦に移った。
「なんてことだ…。」
リーブスは外から見たワスプⅡの姿に絶句した。
いたる所から火の手が上がり、右に30度以上傾いているワスプⅡにはもはや助かる道はなかった。
リーブスが駆逐艦に移乗してから5分後にワスプⅡは大爆発を起こし沈没した。
ワスプⅡが山口の流星に爆撃された少し後に、他の隊も順次攻撃を開始していた。
だが、さすがに気づいたのか弾幕が張られ少なくない数の爆撃隊が翼を折られたり、機自体が爆散していった。
だがそれでも爆撃に成功する。
各空母に2発ないし3発の命中弾を出した。
その混乱した状態の最中に雷撃隊が魚雷を投下する。
エセックス級のタワラとボクサーはまだ浮いていたが、軽空母であるラングレーはすぐに沈没した。
この後、攻撃隊はすでに瀕死の空母にとどめを刺すような真似はせず損害を極力抑えながら他の補助艦に攻撃。
戦艦サウスダコタが中破、重巡1隻撃沈、1隻中破、1隻小破、軽巡2隻中破、駆逐艦4隻撃沈、5隻小破に至らしめ、攻撃隊は母艦に帰投した。
一方、第2航空艦隊にも敵攻撃機が来襲していた。
「迎撃隊発進!」
阿部の命令の2分後に信濃から紫電改が飛び立ち始める。
後方の航空艦隊からも迎撃隊が編隊を組み信濃の上空を飛んでいく。
電探により、ある程度敵の数が分かっていた。
米軍の攻撃隊の総数は200機程度。
これが全力というわけではないだろうから第2波、第3波が予想される。
そのため、できるだけ早くこの戦闘を終わらせて次に備えなければならない。
それにいつか帰ってくるであろう攻撃隊の収容も行わなければならない。
だが、今は未来の事より目の前のことを考えなけば。
阿部はまた航空隊が空に消えるのを見送った。
何度見送ればいいのだろうか?
そんな疑問が彼の中で生れた。
参謀長がリーブスの肩をゆする。
「あぁ…なんとかな。損害は?」
甲板がかなり炎上しているから、航空隊は発着が出来なくなってしまっただろう。
「お察しの通り、甲板は使い物になっていません。また、格納庫に敵弾が貫通したようで現在は消火作業に当たっています。」
その時、電気が消えた。
「電気回路もやられたか…。」
電力が届かないということは、両用砲から機銃に至るまで人力でしか動かなくなったということだ。
もちろん、標準機も使えない。
「敵雷撃機接近!」
外周の駆逐艦がワスプⅡを守ろうと必死に弾幕を張るが、それを犠牲を出しながら日本の攻撃隊は突入する。
左右から挟み込むように雷撃が行われ左舷に2本、右舷に3本の魚雷が命中する。
「司令!一刻も早くこの艦を出てください!」
参謀長の言葉のままにリーブスは駆逐艦に移った。
「なんてことだ…。」
リーブスは外から見たワスプⅡの姿に絶句した。
いたる所から火の手が上がり、右に30度以上傾いているワスプⅡにはもはや助かる道はなかった。
リーブスが駆逐艦に移乗してから5分後にワスプⅡは大爆発を起こし沈没した。
ワスプⅡが山口の流星に爆撃された少し後に、他の隊も順次攻撃を開始していた。
だが、さすがに気づいたのか弾幕が張られ少なくない数の爆撃隊が翼を折られたり、機自体が爆散していった。
だがそれでも爆撃に成功する。
各空母に2発ないし3発の命中弾を出した。
その混乱した状態の最中に雷撃隊が魚雷を投下する。
エセックス級のタワラとボクサーはまだ浮いていたが、軽空母であるラングレーはすぐに沈没した。
この後、攻撃隊はすでに瀕死の空母にとどめを刺すような真似はせず損害を極力抑えながら他の補助艦に攻撃。
戦艦サウスダコタが中破、重巡1隻撃沈、1隻中破、1隻小破、軽巡2隻中破、駆逐艦4隻撃沈、5隻小破に至らしめ、攻撃隊は母艦に帰投した。
一方、第2航空艦隊にも敵攻撃機が来襲していた。
「迎撃隊発進!」
阿部の命令の2分後に信濃から紫電改が飛び立ち始める。
後方の航空艦隊からも迎撃隊が編隊を組み信濃の上空を飛んでいく。
電探により、ある程度敵の数が分かっていた。
米軍の攻撃隊の総数は200機程度。
これが全力というわけではないだろうから第2波、第3波が予想される。
そのため、できるだけ早くこの戦闘を終わらせて次に備えなければならない。
それにいつか帰ってくるであろう攻撃隊の収容も行わなければならない。
だが、今は未来の事より目の前のことを考えなけば。
阿部はまた航空隊が空に消えるのを見送った。
何度見送ればいいのだろうか?
そんな疑問が彼の中で生れた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる