信濃の大空

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敵攻撃隊襲来

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小沢は瑞鶴で南方資源地帯が危機的状況に陥っていることを知らされた。
「もし、資源地帯が陥落すれば我々がどう動こうが帝国は敗北する…。」
顔が青ざめていく。
「我々連合艦隊で水際で殲滅しなければならないでしょう。となると、なるべく早くミッドウェー島を占領し一刻も早く南方へ進出しなければなりません。」
草鹿は冷静に言った。
「ならばはやく…。」
小沢が言いかけた時、またも報告が来た。
「長官!信濃の電探に反応がありました!数は300を超えます!」


「ついに来たか。」
すでに迎撃のために第2航空艦隊から80機、第1、3航空艦隊から70機ずつの紫電改を出撃させた。
本来なら攻撃隊を迎撃するには半数程度でいいが、マリアナ沖の時に我々が行った戦法をやられると…。
そう考えるとこの数がちょうどいい。
ただアメリカの航空隊がこれだけということはない。
別の攻撃隊が向かってくるだろう。
それがどれくらいでどの方角からは分からない。
それでも目の前の敵に全力をかけることが最も肝要だ。
「中将、攻撃隊の発艦はいつ頃発艦するのでしょうか。」
中曽根が聞く。
「まだ、敵空母を発見できていない。艦偵を飛ばしてはいるが今日は難しいかもしれん。」
「分かりました。では防空戦闘に注力いたします。」


カールはサザーランドと他の中隊機とともに攻撃隊の直上を飛んでいた。
ヘルキャットの翼が日光を反射してまぶしかった。
「全機、警戒せよ。」
カールは短く命令する。
その直後、太陽から日本機が急降下してくる。
「回避!」
カールの中隊は全機が回避できた。
だが、他の隊はできなかった。
ある機体は翼をもぎ取られ、ある機体はコックピットは破壊された。
「全機!ドッグファイトはするな!いつも通り落ち着いていけ!」
そう言うと自身もサザーランドと共に日本航空隊に反撃を開始した。


「これより攻撃を開始する。全機、無事な帰還を祈る。」
坂井は無線にそれだけ言うと中隊機は2機編隊で攻撃機に向かっていく。
他の中隊も同様だった。
そして初撃でヘルキャットを撃墜して、編隊の下に抜けてまた上昇する。
ただこのころになるとグラマンも対応し始めていた。
ただ数が違った。


「くそっ!いくら何でも数が多いぞ!さすがに支えきれない!」
カールはただ嘆く。
もうそろそろ敵艦隊に到達するだろうが数はすでに半数を切っていた。
他の攻撃隊も進出はしてきているだろうがこっちの部隊が壊滅するのが先だ。
だが、ついに先頭機が敵艦隊を目視した。
だがその瞬間、爆発を起こして撃墜される。
それでも攻撃隊隊長は攻撃を命令した。
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