皇国の栄光

ypaaaaaaa

文字の大きさ
上 下
43 / 57

紅いワイキキ

しおりを挟む
ハワイ沖で大規模な海戦が発生していたころ、ハワイにも米軍が上陸を開始。
その数20万。
対する日本軍は栗林中将率いる6万人のみであった。


どんどん揚陸されていく歩兵部隊。
「撃ってこないな。」
となりの戦友が浜で身を隠しながらつぶやく。
「あぁ。逃げたのか?」
そうしていると前進命令が下った。
「まぁ、いてもいなくてもジャップだから変わらないだろう。」
戦友はそう自分に言い聞かせるように言った。
少し前進したところで米軍は日本軍が撤退したと確信し、全部隊を前にだした。
その瞬間、そこかしこから銃弾が飛んできた。
「伏せろ!」
そういわれて伏せる。
戦友も伏せているのが見えた。
護衛の重巡も支援砲撃を行っているが一向に日本軍の攻撃がやむ気配がない。
すると戦友の近くに砲弾が命中し、戦友が見えなくなった。
彼は恐ろしくなり立ち上がり、ひたすら走った。
浜は血と炎で真っ赤に染まっていた。
「はぁ…はぁ…。」
なんとか物陰に隠れることができ、彼は崩れ落ちた。
すると頭に冷たいものが突き付けられた。
彼はどうすることもできず、小銃を手放した。


「中将、米軍の第一波上陸部隊の撃退に成功しました。」
報告をうけた栗林中将はうなずいた。
「そうか。ならもう大丈夫だな。じきに海軍が来る。」


小沢は稼働機の低下した瑞鳳、鳳翔、飛鷹、隼鷹、生駒、天城と大鷹型4隻、鈍足戦艦伊勢、日向、扶桑、山城を率いてハワイ基地に撤退していた。
「提督、敵上陸部隊補足。」
「よし、戦艦隊砲撃用意!」
その後の戦闘はただただ射程外から敵の護衛艦隊を撃つ作業と化し、上陸を開始していた米軍部隊もともに海の底に沈んだ。


16時34分。
山口機動部隊は米軍の機動部隊に対して最後の攻撃を行おうとしていた
「攻撃準備、整いました。」
「では、発艦はじめ!」
その号令とともに発艦していく攻撃隊。
その数合わせて400機以上。
米軍の機動部隊も一部撤退しており、攻撃隊は残る米艦隊に向けた飛んで行った。


江草は敵空母艦隊を発見した。
迎撃機も飛んできたが烈風の活躍でほとんどが撃墜されていた。
艦隊の弾幕が展開され始めたが、江草は気にすることなく空母のエレベーターに標準を合わせた。
爆弾が投下されるのと同時に機体を引き起こす。
後ろで大爆発が起き、江草は撃沈を確信した。


18時ごろに攻撃隊が収容され、山口艦隊は帰路に立とうとしていた。
「そういえば戦艦を見ませんでしたね。」
淵田が思い出しながら言った。
「撤退したのでしょう。」
源田が歯切れが悪いながらも言う。
すると黒島が走ってきた。
「電探に感あり!米海軍です!」
「なんだと!?」
山口は立ち上がって驚いた。
その時すでに日は沈んみ、星々が顔を覗かしていた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

戦神の星・武神の翼 ~ もしも日本に2000馬力エンジンが最初からあったなら

もろこし
歴史・時代
架空戦記ファンが一生に一度は思うこと。 『もし日本に最初から2000馬力エンジンがあったなら……』 よろしい。ならば作りましょう! 史実では中途半端な馬力だった『火星エンジン』を太平洋戦争前に2000馬力エンジンとして登場させます。そのために達成すべき課題を一つ一つ潰していく開発ストーリーをお送りします。 そして火星エンジンと言えば、皆さんもうお分かりですね。はい『一式陸攻』の運命も大きく変わります。 しかも史実より遙かに強力になって、さらに1年早く登場します。それは戦争そのものにも大きな影響を与えていきます。 え?火星エンジンなら『雷電』だろうって?そんなヒコーキ知りませんw お楽しみください。

風を翔る

ypaaaaaaa
歴史・時代
彼の大戦争から80年近くが経ち、ミニオタであった高萩蒼(たかはぎ あおい)はある戦闘機について興味本位で調べることになる。二式艦上戦闘機、またの名を風翔。調べていく過程で、当時の凄惨な戦争についても知り高萩は現状を深く考えていくことになる。

土方歳三ら、西南戦争に参戦す

山家
歴史・時代
 榎本艦隊北上せず。  それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。  生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。  また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。  そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。  土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。  そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。 (「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です) 

暁のミッドウェー

三笠 陣
歴史・時代
 一九四二年七月五日、日本海軍はその空母戦力の総力を挙げて中部太平洋ミッドウェー島へと進撃していた。  真珠湾以来の歴戦の六空母、赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴が目指すのは、アメリカ海軍空母部隊の撃滅。  一方のアメリカ海軍は、暗号解読によって日本海軍の作戦を察知していた。  そしてアメリカ海軍もまた、太平洋にある空母部隊の総力を結集して日本艦隊の迎撃に向かう。  ミッドウェー沖で、レキシントン、サラトガ、ヨークタウン、エンタープライズ、ホーネットが、日本艦隊を待ち構えていた。  日米数百機の航空機が入り乱れる激戦となった、日米初の空母決戦たるミッドウェー海戦。  その幕が、今まさに切って落とされようとしていた。 (※本作は、「小説家になろう」様にて連載中の同名の作品を転載したものです。)

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

旧陸軍の天才?に転生したので大東亜戦争に勝ちます

竹本田重朗
ファンタジー
転生石原閣下による大東亜戦争必勝論 東亜連邦を志した同志達よ、ごきげんようである。どうやら、私は旧陸軍の石原莞爾に転生してしまったらしい。これは神の思し召しなのかもしれない。どうであれ、現代日本のような没落を回避するために粉骨砕身で働こうじゃないか。東亜の同志と手を取り合って真なる独立を掴み取るまで… ※超注意書き※ 1.政治的な主張をする目的は一切ありません 2.そのため政治的な要素は「濁す」又は「省略」することがあります 3.あくまでもフィクションのファンタジーの非現実です 4.そこら中に無茶苦茶が含まれています 5.現実的に存在する如何なる国家や地域、団体、人物と関係ありません 6.カクヨムとマルチ投稿 以上をご理解の上でお読みください

処理中です...