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第一話 アルバート・クラウディアの前途多難な恋路
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大陸の覇者、レイランドの国旗には三本の剣が記されている。
そのうちの一本は建国の祖、アモーゼ・レイランドもので、
そしてもう二本は彼と幾多の戦場をともにした
二人の盟友ミュレン・クラウディアと、ハウル・アルドレッドのものであると伝えられている。
王家レイランド、その参謀を務めるクラウディア家、そして商業の大家、アルドレッド家。
この伝承により、人々は尊敬の念をこめて三つの家のことを御三家と呼ぶ。
時は流れて今は王歴350年である。
◇◇◇
王立アモーゼ学園の玄関前に一台の黒塗りの高級車が停まると、
女生徒たちの黄色いざわめきがおこる。
そんな喧騒の中を、自身につけられたSPたちの後で何食わぬ顔をして降り立つのは、
漆黒の髪に深い闇色の瞳をした、絶対君主のオーラをその身に纏う少年である。
「きゃー! ジークフリート殿下よ」
まるでどこぞのアイドルの追っかけのノリで、女生徒たちが遠巻きに少年を取り囲むが、
少年はそんな女生徒たちを冷たく一瞥し、無言のままに校内へと歩みを進める。
少年の名はジークフリート・レイランド。
この国の王太子である。
エントランスに足を足を踏み入れると、朝の陽光に照らされた薄茶のさら髪も眩しく、
その両脇背後に女生徒を従えた少年が、無駄にまぶしい微笑みをジークに向ける。
彼の名はアルバート・クラウディア。
この国の宰相家の跡取りである。
「おはよう、ジーク」
その微笑みに恋心を抱かぬ女性はいないだろうと誰しもに思わせるほどに、
その容姿は端麗で甘い。
いや、訂正しよう。
ここに一人だけ存在するのである。
この二人に決して恋心を抱くことなく、凛とした眼差しを向ける少女が。
「皆様、ごきげんよう」
少女の一声で、ジークやアルバートのまわりを取り囲んでいた女生徒たちが、
後ろに下がり、この三人に恭順の意を示す。
この少女の名は、シャルロット・アルドレッド。
御三家の一つ、商業の大家アルドレッド家の一人娘である。
シャルロットは大輪の薔薇の笑みを浮かべると、ぱっくりと割れた人垣の間を
悠々とした足取りで進み行く。
「シャル、おい、ちょっと待てよ!」
シャルロットの淡いピンク色の髪が翻ると、
少し焦ったようにジークがシャルロットを追いかける。
その頬が薄っすらと赤らんでいるのを横目で見ると、
アルバートが少し目を細めた。
「おはよ、アルドレッドさん」
アルバートは何食わぬ顔で、笑みを張り付けてシャルロットに並んで歩き出す。
「おはようございます、クラウディア様。
今日も完璧なアルカイックスマイルですわね、
ところで取り巻きの方々を放って置いてよろしいの?」
シャルロットが小首を傾げると、
「さあ、別にいいんじゃないの?」
アルバートが肩を竦めて見せた。
「まあ、あのような熱烈な歓迎を受けておきながら、
クラウディア様は随分つれないのですわね」
シャルロットの言葉には、冷たい棘がある。
「僕が頼んだわけではないよ」
アルバートは少し疲れた眼差しを、窓の外に向ける。
二人の視線は決して交わらない。
独特の緊張感が二人の間に漂う。
「では、これで失礼いたしますわ」
シャルロットは自身の教室の前で二人に会釈をして、
中へと入っていく。
その背中を見送るジークが、ふと、隣に佇むアルバートに視線をやる。
「アルドレッドさんに、クラウディア様……ね」
ジークが小さくため息を吐いた。
「お前ら昔はもっと、仲良かったじゃねぇか。
いっつも手を繋いで、二人は唯一無二の親友なのだと……」
ジークの言葉にアルバートが自嘲する。
「昔のことだよ、ジーク」
遠目にクラスメイトに囲まれて、わっと笑っているシャルロットが見えた。
男女問わず、シャルロットは人気者である。
自分たちと同様に、御三家というこの国の特権階級に属し、
他者を眼差し一つで震え上がらせるだけの絶対王者のオーラを持っているくせに、
彼女はそれを決して鼻にかけたりはせず、誰とでもフランクに付き合う。
弱きを助け強きを挫く、彼女はそんな正義感を持って今まで色んな人を助けてきた。
それはあるときは、この学園で幅を利かせる貴族院と対立した平民の子だったり、
気難しい公爵令嬢に難癖をつけていじめられていた、メイドだったり、
そしてアルバートは追憶に耽る。
自分もまた、シャルロットに助けられた者の一人であるのだ。
特権階級である御三家の一つ、宰相家に生まれながら、母親の身分が低いからと、
上級生に絡まれていた自分をその背に庇い、
「突然だけど、わたくしあなたと友達になりたいの」
そう言ってシャルロットは自分に手を差し出したのだ。
(その手の温もりを、僕は今も忘れることが出来ない)
アルバートは胸に過る痛みを堪えるために、目を閉じた。
「昔っていうか、現時点でお前たちって一応婚約者なんだよな?」
ジークが不思議そうに、アルバートを窺う。
「非公式だけどね」
アルバートは言葉少なにそう答えた。
視線が無意識にシャルロットを追う。
彼女はやっぱり至極幸せそうに笑っていた。
「彼女はその事実を知らないんだ」
アルバートの声が沈む。
「ええ? マジかよ? それはヤバイぞ! アルバート」
衝撃の事実にジークが顔色を変えた。
「前後左右に女を侍らせてる場合じゃないぞ!」
ジークの言葉に、アルバートががっくりと肩を落とす。
「ちょっ! 侍らせてって……。人をなんだと思っているのさ?
僕だって好きでやってるわけじゃない」
アルバートが心底へこんでいる。
その恋路はなかなかに前途多難な様子である。
そのうちの一本は建国の祖、アモーゼ・レイランドもので、
そしてもう二本は彼と幾多の戦場をともにした
二人の盟友ミュレン・クラウディアと、ハウル・アルドレッドのものであると伝えられている。
王家レイランド、その参謀を務めるクラウディア家、そして商業の大家、アルドレッド家。
この伝承により、人々は尊敬の念をこめて三つの家のことを御三家と呼ぶ。
時は流れて今は王歴350年である。
◇◇◇
王立アモーゼ学園の玄関前に一台の黒塗りの高級車が停まると、
女生徒たちの黄色いざわめきがおこる。
そんな喧騒の中を、自身につけられたSPたちの後で何食わぬ顔をして降り立つのは、
漆黒の髪に深い闇色の瞳をした、絶対君主のオーラをその身に纏う少年である。
「きゃー! ジークフリート殿下よ」
まるでどこぞのアイドルの追っかけのノリで、女生徒たちが遠巻きに少年を取り囲むが、
少年はそんな女生徒たちを冷たく一瞥し、無言のままに校内へと歩みを進める。
少年の名はジークフリート・レイランド。
この国の王太子である。
エントランスに足を足を踏み入れると、朝の陽光に照らされた薄茶のさら髪も眩しく、
その両脇背後に女生徒を従えた少年が、無駄にまぶしい微笑みをジークに向ける。
彼の名はアルバート・クラウディア。
この国の宰相家の跡取りである。
「おはよう、ジーク」
その微笑みに恋心を抱かぬ女性はいないだろうと誰しもに思わせるほどに、
その容姿は端麗で甘い。
いや、訂正しよう。
ここに一人だけ存在するのである。
この二人に決して恋心を抱くことなく、凛とした眼差しを向ける少女が。
「皆様、ごきげんよう」
少女の一声で、ジークやアルバートのまわりを取り囲んでいた女生徒たちが、
後ろに下がり、この三人に恭順の意を示す。
この少女の名は、シャルロット・アルドレッド。
御三家の一つ、商業の大家アルドレッド家の一人娘である。
シャルロットは大輪の薔薇の笑みを浮かべると、ぱっくりと割れた人垣の間を
悠々とした足取りで進み行く。
「シャル、おい、ちょっと待てよ!」
シャルロットの淡いピンク色の髪が翻ると、
少し焦ったようにジークがシャルロットを追いかける。
その頬が薄っすらと赤らんでいるのを横目で見ると、
アルバートが少し目を細めた。
「おはよ、アルドレッドさん」
アルバートは何食わぬ顔で、笑みを張り付けてシャルロットに並んで歩き出す。
「おはようございます、クラウディア様。
今日も完璧なアルカイックスマイルですわね、
ところで取り巻きの方々を放って置いてよろしいの?」
シャルロットが小首を傾げると、
「さあ、別にいいんじゃないの?」
アルバートが肩を竦めて見せた。
「まあ、あのような熱烈な歓迎を受けておきながら、
クラウディア様は随分つれないのですわね」
シャルロットの言葉には、冷たい棘がある。
「僕が頼んだわけではないよ」
アルバートは少し疲れた眼差しを、窓の外に向ける。
二人の視線は決して交わらない。
独特の緊張感が二人の間に漂う。
「では、これで失礼いたしますわ」
シャルロットは自身の教室の前で二人に会釈をして、
中へと入っていく。
その背中を見送るジークが、ふと、隣に佇むアルバートに視線をやる。
「アルドレッドさんに、クラウディア様……ね」
ジークが小さくため息を吐いた。
「お前ら昔はもっと、仲良かったじゃねぇか。
いっつも手を繋いで、二人は唯一無二の親友なのだと……」
ジークの言葉にアルバートが自嘲する。
「昔のことだよ、ジーク」
遠目にクラスメイトに囲まれて、わっと笑っているシャルロットが見えた。
男女問わず、シャルロットは人気者である。
自分たちと同様に、御三家というこの国の特権階級に属し、
他者を眼差し一つで震え上がらせるだけの絶対王者のオーラを持っているくせに、
彼女はそれを決して鼻にかけたりはせず、誰とでもフランクに付き合う。
弱きを助け強きを挫く、彼女はそんな正義感を持って今まで色んな人を助けてきた。
それはあるときは、この学園で幅を利かせる貴族院と対立した平民の子だったり、
気難しい公爵令嬢に難癖をつけていじめられていた、メイドだったり、
そしてアルバートは追憶に耽る。
自分もまた、シャルロットに助けられた者の一人であるのだ。
特権階級である御三家の一つ、宰相家に生まれながら、母親の身分が低いからと、
上級生に絡まれていた自分をその背に庇い、
「突然だけど、わたくしあなたと友達になりたいの」
そう言ってシャルロットは自分に手を差し出したのだ。
(その手の温もりを、僕は今も忘れることが出来ない)
アルバートは胸に過る痛みを堪えるために、目を閉じた。
「昔っていうか、現時点でお前たちって一応婚約者なんだよな?」
ジークが不思議そうに、アルバートを窺う。
「非公式だけどね」
アルバートは言葉少なにそう答えた。
視線が無意識にシャルロットを追う。
彼女はやっぱり至極幸せそうに笑っていた。
「彼女はその事実を知らないんだ」
アルバートの声が沈む。
「ええ? マジかよ? それはヤバイぞ! アルバート」
衝撃の事実にジークが顔色を変えた。
「前後左右に女を侍らせてる場合じゃないぞ!」
ジークの言葉に、アルバートががっくりと肩を落とす。
「ちょっ! 侍らせてって……。人をなんだと思っているのさ?
僕だって好きでやってるわけじゃない」
アルバートが心底へこんでいる。
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