『こうすりゃ日本、もっと良くなるんじゃね？』的な妄想エッセイ

第一話 萌菜加あん、選挙に行く。

ある日、萌菜加あんは考えた。

「税金って高くね？」

昨今、『若者の選挙離れ』っていうのが、
けっこう深刻な問題として取り上げられて久しいっていうか、
（もう当たり前になって、誰も話題にすらしないけど）

例にもれず、私も20代の頃、
独身時代に親と同居していた頃は、まったく選挙に興味が無かった。

選挙に興味が無いってことは、政治に興味がないってことで、

「政治って、な～んか油ギッシュなオジサンたちの世界の話なんだろうな」

くらいのふわふわとした認識しかなかった。

だがしかし、結婚し新居を構えると
嫌が応にも『納税通知書』なるものが容赦なく届くようになる。

それらを自分で支払う過程で気付く様々なこと。

これもまた、自分が大人の階段を上った瞬間だったと思う。

その愕然とした現実の前に、
萌菜加あんは心を入れ替えて以後は結構まじめに選挙に行くようになった。

政治家たちの発言が、
モロに自分たちの生活に影響することを知ったからだ。

やっぱり私は選挙に行かなければならないと思う。

『自分の一票がなんぼのもんじゃい！』なんて若い頃は言っていたけど、
それでもやっぱり日本国民としてのこの権利を決して放棄しちゃいかん、と私は思う。

世界を見たときに、本当にこの自由選挙が許された国っていうのが、
どれほど恵まれているか。

それを勝ち取るために、どれだけの血が流れているかと思うと、

本当に無下にしちゃいかんと思うのです。

それともっと自由に、みんながこの国の未来を
語り合うことができたらとても素敵だと思うのです。