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第二章 黒田リゾート潮汐
第5話 黒田リゾート 潮汐
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摺りガラスの自動ドアから入ると、まるで別世界だった。
エントランス内はどこを見ても一目で上質と楓の目でも判るような品が並べられていた。机や椅子、飾られた絵など、どれも派手ではないのに、それぞれ質の高さが存在感を際立たせている。
それでいてどれも華美になりすぎないように配備されている。押し引きのバランスが絶妙だ。
自分がひどく場違いな場所に来てしまったような気がした。こんな高級旅館は初めてだ。小野瀬をちらと見るが、あまり動じている様子はない。
それが普通なのかもしれないが、安い民宿、場合によっては野宿が当たり前だったオペランド時代には想像もつかない。
各自エントランスロビーに設けられた席に座り、順番にフロントで受付をすることとなった。
それぞれの席に一人ずつアテンドの女性がつき、待っている間の飲み物などを運んでくれた。座っていた椅子は、楓がずっと憧れている家具メーカーのものだ。とても気軽に購入できるような金額の代物ではない。
「古屋様、ご案内いたします。ご無沙汰しております。奥様もお元気そうで」
「剛臣くんも元気そうでよかった」
「ごゆっくり、お寛ぎください」
黒田自らが呼びかける。還暦前後くらいの二人はやはり夫婦であった。
二人とも物腰柔らかな優しい印象だ。バスでも二人は控えめの声で談笑していた。
木島、森月と順番に呼ばれ、一言二言黒田と会話したあとアテンドへ案内を引き継いでいった。
運ばれた紅茶を小野瀬と呑みながら待っていると、最初は気圧されていた気持ちも次第に薄れ、とても居心地のいい空間になっていた。朝早かったここともあり、そのまま眠ってしまいそうだ。
「お待たせいたしました。月島様と小野瀬様」
カップを置き立ち上がった。
「坪川様より『二人を徹底的に楽しませてやってくれ』と仰せつかっております。どうか、ごゆっくりと当施設をお楽しみください」
それまで社長としての顔を装備していた黒田の顔が、自然に綻んだ。
「ありがとうございます。あの、坪川さん本人じゃなくて、私たちで大丈夫でしょうか」
「月島さんはまだしも、僕なんてもっと場違いな気がします」
小野瀬が苦笑する。
「もちろん問題ありません。実は私が代表になってから坪川さんには色々とお世話になっておりました。今回はご本人の希望ですので、どうか卑下なさらずお寛ぎください。坪川さんには後日改めてお礼をさせていただきます」
「おだてるとどこまでも木に登り続けるので気をつけてください」
「ははは、心得てます」
最初は堅いイメージだった黒田だが、話していると普段はとても気さくな人間のようだ。代表という立場と、主催者ということもあり、今日はより一層兜の緒を引き締めていたのかもしれない。
立花という女性が引継ぎ、部屋へと案内された。
「わあ! 綺麗!」
中に入って思わず声が出てしまった。窓の外には、岩肌が深く刻まれた渓谷と、それを見下ろす緑に色づいた山々が広がっていた。
テラス側の窓には全面に透明度の高いガラスが嵌められていて、まるでそのまま外に繋がっているようだ。
ベッドも見たこともないほどのキングサイズの大きさだ。
「ベッドも凄い。……って、あれ? もしかして」
「この部屋はもしかして、ダブル……ですか?」
「はい」
と立花は笑顔を返してきた。
小野瀬と顔を見合わせる。お互いすぐに言葉は出なかった。
そこから館内の説明や食事の時間などを案内されたが、あまり覚えていない。
「──ほとんどの施設は利用できますが、プレオープンのため一部施設や設備が稼働しておりませんのでご了承ください。以上でご案内を終わります。ご不明な点はございますでしょうか」
「……あ、はい。いや、今のところは特にありません!」
「かしこまりました。何かございましたらフロントまでお申しつけください」
一通り説明を終えると、立花は部屋を出て行った。
「僕は、ソファで寝ます」
小野瀬が唐突に口を開く。
「いや! 私がソファで寝ますから、小野瀬さんベッド使ってください! 私なんて廊下でだって寝られるくらいですから」
二人で悠々とスペースをあけて寝れるほど広いベッドはあるが、お互い一緒にという言葉はとても恥ずかしくて出せない。
「……ベッドのことは後で考えるとして、せっかくなので館内を見てみましょうか。お昼になったので、食事もしたいですし」
「そうしましょう、是非」
電車で朝ごはんの弁当やお菓子をたらふく食べていたのに、お腹はもう空いていた。
荷物を整理して、廊下に出る。
「すごく広いですよね。迷子になっちゃいそう」
「本当ですね。案内板がなかったら、エントランスまでも戻れそうにありません」
案内板を見ていても道に迷う楓にとっては、不安の種だ。今は小野瀬にお願いして任せよう。
廊下を進むと、ぽつりぽつりと他の部屋の扉があった。これだけ広い館内に十二部屋しかないので、部屋同士の間隔がとても広い。他の招待客ともすれ違わないので、他に人がいないかのように錯覚してしまう。
「あそこが大浴場ですね」
「お風呂、すごく広くていいみたいなんで楽しみですね」
パンフレットによると、露天風呂と内風呂だけでなく、サウナが二種類と岩盤浴の設備もあるらしい。客数を考えれば、かなりのびのびと堪能することができそうだ。
「あ、すみません。ちょっとお手洗い行っていいですか」
「大丈夫です。ここで待ってますね」
浴場の隣にトイレの案内の矢印が出ていた。廊下を進んだところにあるらしい。女子トイレに入ろうとすると、男子トイレの方から声が聞こえてきた。
「今回の旅行はプライベートだろ。聞いてないぞ、そんなこと」
電話で話しているらしい声だった。声の主はどうやら木島のようだ。
「彼女に確認してみろ。え? 彼女がそう言ったって? 嘘つくなよ」
声はかなりいら立っているようだ。「もう切るからな。いいか、絶対に払わないぞ」と声が聞こえ、通話は終わったようだ。
足音がして慌てて女子トイレに逃げ込んだ。
少し間を置いて小野瀬のところへ戻る。
「お待たせしました。さっき木島さんって人がこっち通りました?」
「木島さん?」
「あのバスで一緒だった男性です。かわいい女性を連れた冴えない感じの」
「ああ、あの人ですか。いや、誰も通りませんでしたね。どうかしたんですか」
「いえ、なんでもないんですけど、トイレのところで誰かと電話で話してたみたいで。なんかその、すごく怒ってる感じで、ちょっと気になって」
「怒ってる感じ? 何かあったんですかね」
「あ、全然大したことない話なんで気にしないでください」
「では、向かいますか」
エントランス内はどこを見ても一目で上質と楓の目でも判るような品が並べられていた。机や椅子、飾られた絵など、どれも派手ではないのに、それぞれ質の高さが存在感を際立たせている。
それでいてどれも華美になりすぎないように配備されている。押し引きのバランスが絶妙だ。
自分がひどく場違いな場所に来てしまったような気がした。こんな高級旅館は初めてだ。小野瀬をちらと見るが、あまり動じている様子はない。
それが普通なのかもしれないが、安い民宿、場合によっては野宿が当たり前だったオペランド時代には想像もつかない。
各自エントランスロビーに設けられた席に座り、順番にフロントで受付をすることとなった。
それぞれの席に一人ずつアテンドの女性がつき、待っている間の飲み物などを運んでくれた。座っていた椅子は、楓がずっと憧れている家具メーカーのものだ。とても気軽に購入できるような金額の代物ではない。
「古屋様、ご案内いたします。ご無沙汰しております。奥様もお元気そうで」
「剛臣くんも元気そうでよかった」
「ごゆっくり、お寛ぎください」
黒田自らが呼びかける。還暦前後くらいの二人はやはり夫婦であった。
二人とも物腰柔らかな優しい印象だ。バスでも二人は控えめの声で談笑していた。
木島、森月と順番に呼ばれ、一言二言黒田と会話したあとアテンドへ案内を引き継いでいった。
運ばれた紅茶を小野瀬と呑みながら待っていると、最初は気圧されていた気持ちも次第に薄れ、とても居心地のいい空間になっていた。朝早かったここともあり、そのまま眠ってしまいそうだ。
「お待たせいたしました。月島様と小野瀬様」
カップを置き立ち上がった。
「坪川様より『二人を徹底的に楽しませてやってくれ』と仰せつかっております。どうか、ごゆっくりと当施設をお楽しみください」
それまで社長としての顔を装備していた黒田の顔が、自然に綻んだ。
「ありがとうございます。あの、坪川さん本人じゃなくて、私たちで大丈夫でしょうか」
「月島さんはまだしも、僕なんてもっと場違いな気がします」
小野瀬が苦笑する。
「もちろん問題ありません。実は私が代表になってから坪川さんには色々とお世話になっておりました。今回はご本人の希望ですので、どうか卑下なさらずお寛ぎください。坪川さんには後日改めてお礼をさせていただきます」
「おだてるとどこまでも木に登り続けるので気をつけてください」
「ははは、心得てます」
最初は堅いイメージだった黒田だが、話していると普段はとても気さくな人間のようだ。代表という立場と、主催者ということもあり、今日はより一層兜の緒を引き締めていたのかもしれない。
立花という女性が引継ぎ、部屋へと案内された。
「わあ! 綺麗!」
中に入って思わず声が出てしまった。窓の外には、岩肌が深く刻まれた渓谷と、それを見下ろす緑に色づいた山々が広がっていた。
テラス側の窓には全面に透明度の高いガラスが嵌められていて、まるでそのまま外に繋がっているようだ。
ベッドも見たこともないほどのキングサイズの大きさだ。
「ベッドも凄い。……って、あれ? もしかして」
「この部屋はもしかして、ダブル……ですか?」
「はい」
と立花は笑顔を返してきた。
小野瀬と顔を見合わせる。お互いすぐに言葉は出なかった。
そこから館内の説明や食事の時間などを案内されたが、あまり覚えていない。
「──ほとんどの施設は利用できますが、プレオープンのため一部施設や設備が稼働しておりませんのでご了承ください。以上でご案内を終わります。ご不明な点はございますでしょうか」
「……あ、はい。いや、今のところは特にありません!」
「かしこまりました。何かございましたらフロントまでお申しつけください」
一通り説明を終えると、立花は部屋を出て行った。
「僕は、ソファで寝ます」
小野瀬が唐突に口を開く。
「いや! 私がソファで寝ますから、小野瀬さんベッド使ってください! 私なんて廊下でだって寝られるくらいですから」
二人で悠々とスペースをあけて寝れるほど広いベッドはあるが、お互い一緒にという言葉はとても恥ずかしくて出せない。
「……ベッドのことは後で考えるとして、せっかくなので館内を見てみましょうか。お昼になったので、食事もしたいですし」
「そうしましょう、是非」
電車で朝ごはんの弁当やお菓子をたらふく食べていたのに、お腹はもう空いていた。
荷物を整理して、廊下に出る。
「すごく広いですよね。迷子になっちゃいそう」
「本当ですね。案内板がなかったら、エントランスまでも戻れそうにありません」
案内板を見ていても道に迷う楓にとっては、不安の種だ。今は小野瀬にお願いして任せよう。
廊下を進むと、ぽつりぽつりと他の部屋の扉があった。これだけ広い館内に十二部屋しかないので、部屋同士の間隔がとても広い。他の招待客ともすれ違わないので、他に人がいないかのように錯覚してしまう。
「あそこが大浴場ですね」
「お風呂、すごく広くていいみたいなんで楽しみですね」
パンフレットによると、露天風呂と内風呂だけでなく、サウナが二種類と岩盤浴の設備もあるらしい。客数を考えれば、かなりのびのびと堪能することができそうだ。
「あ、すみません。ちょっとお手洗い行っていいですか」
「大丈夫です。ここで待ってますね」
浴場の隣にトイレの案内の矢印が出ていた。廊下を進んだところにあるらしい。女子トイレに入ろうとすると、男子トイレの方から声が聞こえてきた。
「今回の旅行はプライベートだろ。聞いてないぞ、そんなこと」
電話で話しているらしい声だった。声の主はどうやら木島のようだ。
「彼女に確認してみろ。え? 彼女がそう言ったって? 嘘つくなよ」
声はかなりいら立っているようだ。「もう切るからな。いいか、絶対に払わないぞ」と声が聞こえ、通話は終わったようだ。
足音がして慌てて女子トイレに逃げ込んだ。
少し間を置いて小野瀬のところへ戻る。
「お待たせしました。さっき木島さんって人がこっち通りました?」
「木島さん?」
「あのバスで一緒だった男性です。かわいい女性を連れた冴えない感じの」
「ああ、あの人ですか。いや、誰も通りませんでしたね。どうかしたんですか」
「いえ、なんでもないんですけど、トイレのところで誰かと電話で話してたみたいで。なんかその、すごく怒ってる感じで、ちょっと気になって」
「怒ってる感じ? 何かあったんですかね」
「あ、全然大したことない話なんで気にしないでください」
「では、向かいますか」
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