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学園編
パーティなんて嫌いです
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やはり私はやらかしてしまったようだ。異常なほど魔石を光らせてしまったせいで周りはざわめき、軽く列が崩れている。……カオス。先生まで驚いて腰を抜かしていた。
「何だよあいつ……」
「ヤバくね? 化け物か何かかよ」
「しー! 聞こえてるって」
周りがそんなのになっているおかげで私も何一つ言えない。……ああぁ、私の馬鹿。なんでネロに言われたことを忘れていたのだろう。
「……次の人のステータス確認を行います! エリック・シトリン侯爵子息、出てきてください」
先生が混乱を収めるため、彼女自身も混乱しているにも関わらず死にそうな表情でそう叫んだ。……騒いでる奴らも一応貴族ですので先生にそう言われたら収まった。前世の馬鹿としか言いようがなく騒ぐしか能のない男子とは大違いである。
夜に王城である入学祝いのパーティ(という名の媚び売りの場)に向かう前に一旦家に帰る。
「疲れたぁ……」
家に引きこもりたい。パーティなんて無くていいから。ついついそう思ってしまう。私は到底貴族らしからぬようなガサツな動きでベッドに寝っ転がった。
……ああ、たくさん声かけられるだろうな。さっき派手にやらかしたから。あとうちに繋がりを持っておきたい人からも。私をエスコートしてくれる人が残念なことにいないので余計関わろうとする人が増えるだろう。
「お嬢様、中に入っても? そろそろ用意を始めないと間に合いませんので」
「はーい! アンナ、ちょっと待って」
ベッドから起きて急いで服を整える。アンナにこんなガサツな行動を取っていたのがバレたら怒られてしまう。アンナは怒ったら怖いから怒られたくない。転生してからの二年で学んだことである。
「もういいですか? 入りますよ」
アンナはクローゼットを漁り色々な物を出す。拷問具としか思えない、いつも私を苦しめてくるコルセットや、すぐ転びそうになる歩きにくいヒールの靴。
「服はどれにしますか?」
王子から貰ったものは論外として、それ以外から何か選ばねば。何がいいだろうか。
「紺のベルベットのものを。髪飾りは魔石を使ったもので」
魔石は宝石の代わりとしても使える。虹に輝いているので、普通の宝石よりきれいなくらい。……ただ宝石より魔石は段違いに高価なので滅多に使われないが。使うのは上位貴族か王族くらいである。ちなみに今回使うのはお母様に入学祝いで貰ったもの。
「お嬢様、締めますよ」
空腹で良かった、と思わされるほどの異様な締め付け。毎度のことだが吐きそうになる。……絶対これ体に悪いよね。そして容赦なくその上から手際よく着せられるドレス。鏡を見ると見事なくびれが出来ている。……うーん、嬉しいような嬉しくないような。
「では、髪をセットするので座ってくださいな」
ミカエルのストレートで扱いにくい銀の髪を魔法で熱を加えながらくるくる巻いていくアンナ。……いつも思っていたのだが、アンナは何者なのだろう。明らかに使っている魔法が高度だ。それにこれをここまで精密に制御できるのは王族か高位貴族か。それかネロのような余程の天才か。
「アンナって何者なの?」
取り敢えず率直に疑問をぶつける。が、「いくらお嬢様にでも内緒ですよ」とかわされてしまった。そしてアンナは丁寧に私の髪を編み込み始める。全く、私の周りには謎な人が多い。
「さ、髪が編めたのでお化粧しますよ! 身を瞑ってください」
アンナがふわふわの筆のようなものを持つ。おそらく多くあれはアイシャドウ。……げ、お化粧苦手なのだけれど。私はゆっくり瞼を閉じた。
「何だよあいつ……」
「ヤバくね? 化け物か何かかよ」
「しー! 聞こえてるって」
周りがそんなのになっているおかげで私も何一つ言えない。……ああぁ、私の馬鹿。なんでネロに言われたことを忘れていたのだろう。
「……次の人のステータス確認を行います! エリック・シトリン侯爵子息、出てきてください」
先生が混乱を収めるため、彼女自身も混乱しているにも関わらず死にそうな表情でそう叫んだ。……騒いでる奴らも一応貴族ですので先生にそう言われたら収まった。前世の馬鹿としか言いようがなく騒ぐしか能のない男子とは大違いである。
夜に王城である入学祝いのパーティ(という名の媚び売りの場)に向かう前に一旦家に帰る。
「疲れたぁ……」
家に引きこもりたい。パーティなんて無くていいから。ついついそう思ってしまう。私は到底貴族らしからぬようなガサツな動きでベッドに寝っ転がった。
……ああ、たくさん声かけられるだろうな。さっき派手にやらかしたから。あとうちに繋がりを持っておきたい人からも。私をエスコートしてくれる人が残念なことにいないので余計関わろうとする人が増えるだろう。
「お嬢様、中に入っても? そろそろ用意を始めないと間に合いませんので」
「はーい! アンナ、ちょっと待って」
ベッドから起きて急いで服を整える。アンナにこんなガサツな行動を取っていたのがバレたら怒られてしまう。アンナは怒ったら怖いから怒られたくない。転生してからの二年で学んだことである。
「もういいですか? 入りますよ」
アンナはクローゼットを漁り色々な物を出す。拷問具としか思えない、いつも私を苦しめてくるコルセットや、すぐ転びそうになる歩きにくいヒールの靴。
「服はどれにしますか?」
王子から貰ったものは論外として、それ以外から何か選ばねば。何がいいだろうか。
「紺のベルベットのものを。髪飾りは魔石を使ったもので」
魔石は宝石の代わりとしても使える。虹に輝いているので、普通の宝石よりきれいなくらい。……ただ宝石より魔石は段違いに高価なので滅多に使われないが。使うのは上位貴族か王族くらいである。ちなみに今回使うのはお母様に入学祝いで貰ったもの。
「お嬢様、締めますよ」
空腹で良かった、と思わされるほどの異様な締め付け。毎度のことだが吐きそうになる。……絶対これ体に悪いよね。そして容赦なくその上から手際よく着せられるドレス。鏡を見ると見事なくびれが出来ている。……うーん、嬉しいような嬉しくないような。
「では、髪をセットするので座ってくださいな」
ミカエルのストレートで扱いにくい銀の髪を魔法で熱を加えながらくるくる巻いていくアンナ。……いつも思っていたのだが、アンナは何者なのだろう。明らかに使っている魔法が高度だ。それにこれをここまで精密に制御できるのは王族か高位貴族か。それかネロのような余程の天才か。
「アンナって何者なの?」
取り敢えず率直に疑問をぶつける。が、「いくらお嬢様にでも内緒ですよ」とかわされてしまった。そしてアンナは丁寧に私の髪を編み込み始める。全く、私の周りには謎な人が多い。
「さ、髪が編めたのでお化粧しますよ! 身を瞑ってください」
アンナがふわふわの筆のようなものを持つ。おそらく多くあれはアイシャドウ。……げ、お化粧苦手なのだけれど。私はゆっくり瞼を閉じた。
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