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無責任
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「……あの、元の世界には帰ろうと思えば帰れるんですか?」
さっきの部屋から少し歩いて客室のような所に移動し、席に着かされた。そして私の前に座った例の白髪碧眼の王子に訊く。元の世界に居場所なんてないし、居る意味なんて見いだせない。でも、こんな意味の分からない異世界とやらにいるよりは向こうの世界で前のようにしていたほうがいいのではないだろうか。王子は未だに胡散臭い笑みを浮かべていて、少し信用しづらかった。
「……すいません、現段階では貴方のいた元の世界に帰る方法は見つかっていません」
その言葉で私は理解した。もう帰れないのだと。私はヘッドホンを軽く触った。知らない世界にいるという不安な気持ちが何年も慣れ親しんだヘッドホンを触ることで軽減された気がした。
「でもっ、貴方が帰りたいと望むのならば方法を絶対に探し出します! なので、少しの間でいいので協力していただけないでしょうか……」
「……いえ、元の世界には帰れなくても構いません」
どうせ居場所などないのだから。人様に迷惑を掛けてまで戻りたいというわけではない。……ただ、私には聖女なんて役割は御免だ。ライトノベルに出てくるような人々を癒やし、助け、慕われる聖女様になんてなれない。なりたくない。
「あの、でも聖女と言われましても…… 私には荷が重いです、他の人を当たってください」
とにかく私に聖女というポジションを与えないでほしい。こんな異世界に来て活躍するなんて荷が重すぎる。そもそも聖女って「神聖な女の人」でしょ? 絶対に引きこもりコミュ障陰キャに与えられるべき職務ではない。そう思っても王子様は納得してくれないらしく、力説し続ける。
「他の人では駄目なんです! 貴方が聖女なんですから。貴方以外は聖女としての力を持っていないし、貴方以外にはその役割を担うことができないんです」
聖女はこの国に満ちている瘴気を浄化し、助からないはずの怪我人を特別な魔法で治し、国に結界を張り国を救う存在。それになれるのは召喚の儀式で呼ばれた人だけなのだ、と。彼は熱弁を繰り広げる。無理、怖い。私には出来ない。そもそも私がそんなことをしている様子自体想像不可能。私はヘッドホンの上から手を覆い、縮こまる。
「私にはこの国がどうなろうと関係ないですし、聖女なんてなりません。魔法なんて夢物語のようなものを信じていられるほど子供でもないんです。そもそも自分さえも上手く扱えないのに、全てを諦めて生きてきたのに、他人が救えるはず無いんだからもう放っておいて」
失礼なことを言ったな、とは分かっていて、相手を困らせることも分かっている。随分と子供っぽいことを言ったということも。でも、私に聖女なんて大層な役割が務まるはずないのも事実であるし、一国の王子だからといって私を聖女の位に無理やり就かせる権利はないと思う。それに私は聖女なんて目立つ位に居たいわけでは断じて無い。ひっそりと暗がりで生きていたいような陰キャコミュ障なのだ。
「すいません、此方だけ盛り上がってしまって…… 来たばかりなのに不安にさせてしまいましたよね。こんな状況で申し訳ないのですが、どうか検討だけでもしてくださると助かります。取り敢えず、お部屋に案内しますね。しばらくはそこに滞在していただくこととなるのですがよろしいでしょうか」
私は無言で頷く。なんでこんな所に来てしまったのだろう。運が悪いのか何なのか。愛着も何もない国のために全てを捧げられるほど私は優しくない。よって検討をすることはないだろう。
『貴方は聖女です』
『分かりました、じゃあ私聖女になります!』
なんて物語のヒロインのようなことはできない。この国が本気で困っているから私のような人を藁にもすがる思いで召喚したのだということくらいは相手の焦り具合を見ていたら分かる。でも、私には人命なんてもの重すぎる。世界を助けるなんてこと出来ない。
「着きました、此処です。しばらくは此処に滞在していただくことになります。この部屋のドアに掛かっているベルを鳴らしたら誰かしらが来てくれるので、困ったら鳴らしてください。常駐のメイドは居たほうがいいですか? 居たほうがいいなら三人ほど用意いたしますが……」
メイド。あのふりふりした可愛らしい洋服を着た少女のことだ。……引きこもりな私と真逆な属性。この世界でのメイドはまたメイドカフェにいるようなものとは違うのかもしれないが、それでも無理である。人と関わること自体が苦手なのだから。独りのほうがよっぽど楽だ。
「大丈夫です、居なくていいです」
「分かりました、ごゆっくり。もし部屋の外に出たければ好きに出ていただいて構いませんので、城の中で好きにお過ごしください」
ふかふかの天蓋ベッド、大きなクローゼット、そしてなぜだか知らないけれど天井に取り付けられた豪華なシャンデリア。全てが馴染みのないものだ。
「もうやだ……」
異世界に来ていきなり聖女になれと言われて。唯一の助けはコードレスのヘッドホンを付けているので辛うじてこの世界の人とコミュニケーションが取れることくらい。ぼふっとベッドに倒れ込む。柔らかさを感じられたが、前のような布団と違う感触が少し気持ち悪く感じられた。
「……聖女になんかなりたくないし! 前の世界がいいって訳でもないけれど! あーもう……」
この世界の人は無責任だ。喚んでおいて帰れないと言ってのけるくらいには。こんなところで本当に生きていけるのだろうか。少しばかり恐怖を感じる。
そんな不安定な精神状態で、さらにこんな慣れない違和感だらけの部屋に居るとだんだん息苦しくなってくるもので。しばらくするといい加減外に出たくなってきていた。
「好きに外に出ていいって言ってたしね。行っていいよね。こんな所に居るの嫌だし、もっと引きこもっていられる快適な場所を探したいし」
引きこもりとして、ライトノベルでいうスローライフとやらを送るのが最適なのではないだろうか。目指すは前世と同じ、空気と同化出来るような引きこもりライフ。今決めた。どうせ戻れないなら引き込もれる環境を整備していかなければ。そして一年後くらいには引きこもりとして優雅に生活できるようにするのだ。幸い此処には私に怒り出す母も、私の悪口ばかり言うご近所さんも居ない。よく考えればとてもいい環境なのかもしれない。此処で生きていくと腹を括ってしまえばもう開放感しか感じなかった。もしかしたら此処は私の居場所になってくれるかもしれないという淡い希望を抱いて私は部屋からとうとう出ることにした。
部屋のドアを周りに気づかれないよう音を立てずにそうっと開く。引きこもりの得意技、空気と同化。周りはきっと誰も気づかない。私は何だか前の世界にいるときではありえなかったようなウキウキした気分で歩き出した。
さっきの部屋から少し歩いて客室のような所に移動し、席に着かされた。そして私の前に座った例の白髪碧眼の王子に訊く。元の世界に居場所なんてないし、居る意味なんて見いだせない。でも、こんな意味の分からない異世界とやらにいるよりは向こうの世界で前のようにしていたほうがいいのではないだろうか。王子は未だに胡散臭い笑みを浮かべていて、少し信用しづらかった。
「……すいません、現段階では貴方のいた元の世界に帰る方法は見つかっていません」
その言葉で私は理解した。もう帰れないのだと。私はヘッドホンを軽く触った。知らない世界にいるという不安な気持ちが何年も慣れ親しんだヘッドホンを触ることで軽減された気がした。
「でもっ、貴方が帰りたいと望むのならば方法を絶対に探し出します! なので、少しの間でいいので協力していただけないでしょうか……」
「……いえ、元の世界には帰れなくても構いません」
どうせ居場所などないのだから。人様に迷惑を掛けてまで戻りたいというわけではない。……ただ、私には聖女なんて役割は御免だ。ライトノベルに出てくるような人々を癒やし、助け、慕われる聖女様になんてなれない。なりたくない。
「あの、でも聖女と言われましても…… 私には荷が重いです、他の人を当たってください」
とにかく私に聖女というポジションを与えないでほしい。こんな異世界に来て活躍するなんて荷が重すぎる。そもそも聖女って「神聖な女の人」でしょ? 絶対に引きこもりコミュ障陰キャに与えられるべき職務ではない。そう思っても王子様は納得してくれないらしく、力説し続ける。
「他の人では駄目なんです! 貴方が聖女なんですから。貴方以外は聖女としての力を持っていないし、貴方以外にはその役割を担うことができないんです」
聖女はこの国に満ちている瘴気を浄化し、助からないはずの怪我人を特別な魔法で治し、国に結界を張り国を救う存在。それになれるのは召喚の儀式で呼ばれた人だけなのだ、と。彼は熱弁を繰り広げる。無理、怖い。私には出来ない。そもそも私がそんなことをしている様子自体想像不可能。私はヘッドホンの上から手を覆い、縮こまる。
「私にはこの国がどうなろうと関係ないですし、聖女なんてなりません。魔法なんて夢物語のようなものを信じていられるほど子供でもないんです。そもそも自分さえも上手く扱えないのに、全てを諦めて生きてきたのに、他人が救えるはず無いんだからもう放っておいて」
失礼なことを言ったな、とは分かっていて、相手を困らせることも分かっている。随分と子供っぽいことを言ったということも。でも、私に聖女なんて大層な役割が務まるはずないのも事実であるし、一国の王子だからといって私を聖女の位に無理やり就かせる権利はないと思う。それに私は聖女なんて目立つ位に居たいわけでは断じて無い。ひっそりと暗がりで生きていたいような陰キャコミュ障なのだ。
「すいません、此方だけ盛り上がってしまって…… 来たばかりなのに不安にさせてしまいましたよね。こんな状況で申し訳ないのですが、どうか検討だけでもしてくださると助かります。取り敢えず、お部屋に案内しますね。しばらくはそこに滞在していただくこととなるのですがよろしいでしょうか」
私は無言で頷く。なんでこんな所に来てしまったのだろう。運が悪いのか何なのか。愛着も何もない国のために全てを捧げられるほど私は優しくない。よって検討をすることはないだろう。
『貴方は聖女です』
『分かりました、じゃあ私聖女になります!』
なんて物語のヒロインのようなことはできない。この国が本気で困っているから私のような人を藁にもすがる思いで召喚したのだということくらいは相手の焦り具合を見ていたら分かる。でも、私には人命なんてもの重すぎる。世界を助けるなんてこと出来ない。
「着きました、此処です。しばらくは此処に滞在していただくことになります。この部屋のドアに掛かっているベルを鳴らしたら誰かしらが来てくれるので、困ったら鳴らしてください。常駐のメイドは居たほうがいいですか? 居たほうがいいなら三人ほど用意いたしますが……」
メイド。あのふりふりした可愛らしい洋服を着た少女のことだ。……引きこもりな私と真逆な属性。この世界でのメイドはまたメイドカフェにいるようなものとは違うのかもしれないが、それでも無理である。人と関わること自体が苦手なのだから。独りのほうがよっぽど楽だ。
「大丈夫です、居なくていいです」
「分かりました、ごゆっくり。もし部屋の外に出たければ好きに出ていただいて構いませんので、城の中で好きにお過ごしください」
ふかふかの天蓋ベッド、大きなクローゼット、そしてなぜだか知らないけれど天井に取り付けられた豪華なシャンデリア。全てが馴染みのないものだ。
「もうやだ……」
異世界に来ていきなり聖女になれと言われて。唯一の助けはコードレスのヘッドホンを付けているので辛うじてこの世界の人とコミュニケーションが取れることくらい。ぼふっとベッドに倒れ込む。柔らかさを感じられたが、前のような布団と違う感触が少し気持ち悪く感じられた。
「……聖女になんかなりたくないし! 前の世界がいいって訳でもないけれど! あーもう……」
この世界の人は無責任だ。喚んでおいて帰れないと言ってのけるくらいには。こんなところで本当に生きていけるのだろうか。少しばかり恐怖を感じる。
そんな不安定な精神状態で、さらにこんな慣れない違和感だらけの部屋に居るとだんだん息苦しくなってくるもので。しばらくするといい加減外に出たくなってきていた。
「好きに外に出ていいって言ってたしね。行っていいよね。こんな所に居るの嫌だし、もっと引きこもっていられる快適な場所を探したいし」
引きこもりとして、ライトノベルでいうスローライフとやらを送るのが最適なのではないだろうか。目指すは前世と同じ、空気と同化出来るような引きこもりライフ。今決めた。どうせ戻れないなら引き込もれる環境を整備していかなければ。そして一年後くらいには引きこもりとして優雅に生活できるようにするのだ。幸い此処には私に怒り出す母も、私の悪口ばかり言うご近所さんも居ない。よく考えればとてもいい環境なのかもしれない。此処で生きていくと腹を括ってしまえばもう開放感しか感じなかった。もしかしたら此処は私の居場所になってくれるかもしれないという淡い希望を抱いて私は部屋からとうとう出ることにした。
部屋のドアを周りに気づかれないよう音を立てずにそうっと開く。引きこもりの得意技、空気と同化。周りはきっと誰も気づかない。私は何だか前の世界にいるときではありえなかったようなウキウキした気分で歩き出した。
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