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第8章 兄弟の絆 編
第101話 綾の真意
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藤次が柏屋へやって来ると、診察するという名目で、医者と患者以外の退室を促された。
天秀尼もお多江も、その指示に従う。門外漢の二人。後は藤次に託すかしかないのだ。
部屋を出た後、天秀尼は一階の土間の中を行ったり来たりと、何とも落ち着かない。
見かねたお多江が声をかけた。
「後はお医者さんに任せるしかないよ」
「ええ。それは分かっているのですが・・・お多江さん、私、ちょっと出かけてきます」
そう言うと、お多江の返事を聞く間もなく柏屋を飛び出して行く。
ウロウロしていたのは考えがまとまらなかったせい。こうして、迷うくらいなら動くべきだ。
天秀尼は、自分の考えに基づき行動すると決める。
向かう先は、松吉がいる盛田屋だった。
綾が何と言おうが、やはり真実は伝えた方がいい。そして、綾の思いのたけを全て、ぶつけようと思った。
その後、松吉がどういう行動をとるかは、正直、読めない。但し、綾の本意ではない結果となることだけは、絶対に防ぐと天秀尼は誓う。
盛田屋の前に着くと、番頭と思われる男が、驚いた表情を天秀尼に向けた。
よく見ると、以前あった藤次の診療所襲撃事件、その参加者の一人のような気がする。
慌てて、店の中に入って行くと、何やら大きな声を出し、人を呼ぶのだった。
そこで、出てきたのは、盛田屋の主人・松吉、一人である。
「東慶寺さんが、一体、何のようですか?離縁状の催促でしょうかね」
松吉の口調は、やけに刺々しい。まぁ、彼の立場になれば、致し方ないことと思われる。
天秀尼は、いきなり大人数に囲まれることまで覚悟していたのだ。
それを考えれば、かなり紳士的な対応とも言える。
「本日は、綾さんの隠された覚悟をお伝えにきました」
「綾の覚悟?大層な表現ですね・・・、ひとまずは、伺いましょうか」
天下の往来で、立ち話ですます内容ではないと判断した松吉は、天秀尼を店の中へと案内した。
盛田屋の中に足を踏み入れると、天秀尼は多くの視線を感じる。そのどれもが、敵意を込められているのだった。
店の者からすれば、綾は散々、浪費した挙句に逃げ出した女将。
その女将に味方する天秀尼も、同じく憎むべき相手となるのだ。
しかし、天秀尼は怯むことなく、堂々とした態度で松吉について歩く。
その様子に若いながら、大した胆力だと松吉は感心した。
納得するかどうかは別として、天秀尼の話をきちんと聞いてやろうと決める。
天秀尼が案内されたのは、店の中にある表座敷。いわゆる客間のようだ。
松吉が上座につくと、天秀尼は女中に促されて、下座に座る。
お互いに顔を見合わせると、まず、天秀尼が深々とお辞儀をした。
「お時間をいただきまして、大変、感謝いたします」
「前置きはいいので、本題に移りましょう。私も商人の端くれ、あまり、時を無駄にできないのでね」
天秀尼の方も長々と説明する気はない。すべきことは、松吉の誤解を解くことと綾の真意を伝える、この二つ。
まずは、誤解を解く方から取りかかった。
「綾さんが藤次さんの所へ通っていることを、松吉さんは、変な方向に勘違いされております」
「妻が大金を持って、別の男の元へしげしげと通う。そのことを人に話せば、思い当たることは、皆、同じだと思いますが?」
「構図だけを見れば、確かにそうですね」
松吉が勘違いを起こしやすい状況だということは、天秀尼も認める。その上で、違う側面があることにも触れる。
「しかし、藤次さんの職業を思い出して下さい。相手が医者であれば、それは男女の関係ではなく、医師と患者という関係性が見えてきませんか?」
「・・・綾の調子悪そうなところなど、見たことがない」
「綾さんの性格から、そのような姿を松吉さんにお見せになるとお考えでしょうか?」
松吉は、天秀尼の言葉を受け止めて、考え込んだ。ここまでの説明に矛盾がないだけに、心の中で迷いが生じる。
「綾は病気なのか?」
「ええ。藤次さんの診断では脚病とのことです」
病名を聞いて、松吉は息を飲む。脚病は、この時代、不治の病の一つ。
悪化すれば死に至ることは、当然、知っている。
「それで、病の状態は?」
「薬で抑えていたのですが、その服用を止めたせいもあり・・・実は、昨日、倒れています」
「えっ」
松吉は驚くと同時に天秀尼に詰め寄って、顔を近づけた。
その表情には、動揺の色が強く出ている。
「それで、綾は?」
「今は落ち着いています。藤次さんが治療しているところだと思います」
「ふぅーっ」
松吉が大きく息を吐きだした。最悪の事態を回避したことを知り、力が抜けたようである。
だが、予断を許さないのは変わらない。
そのことにすぐ気づくと、松吉は、ある疑問を天秀尼にぶつけた。
「綾は、どうして薬の服用を止めたのでしょうか?」
「それは、そのお薬が高価だからです」
それで、松吉はハッとする。
綾の金遣いが荒くなった件と符号が一致したのだ。
「・・・まさか、藤次の元へ持って行ったお金は?」
「そうです。九味檳榔湯という薬を購入する費用でした」
松吉は、がっくりと肩を落とし、ぽつりとつぶやく。
「話してくれれば、いくらでも費用は出したのに・・・」
「それです」
松吉の独り言を天秀尼は拾い上げ、強く指摘した。
それこそが、まさに綾が離縁を決めた理由につながるからだ。
「正直、薬では完治する見込みはないとのこと。それを知った綾さんは、高額な薬を利用するのを止めたのです」
「しかし、命はお金に換えられない」
「まさしくその通りです。・・・ただ、失礼ながら盛田屋さんの経営状態は、あまり良くないと聞いています」
「・・・まさか」
天秀尼が頷くと、続いて松吉は天を仰いだ。
それでは・・・
「松吉さんが病気のことを知ると、それこそ、商家のことを気にせず、費用を捻出することでしょう。綾さんは、それを嫌がったのです」
「それで・・・私と離縁しようとしたのですか?」
「綾さんは、自分の体以上に松吉さん、盛田屋さんのことを気にかけた。・・・どうか、ご理解ください」
松吉は、天秀尼の言葉に放心したように動けなくなる。
どうして、そのことに気づかなかったのかと、自身の不明を悔いた。
涙で、目の前の天秀尼姿が滲んで見える中、松吉は「綾は、今、どこに?」と絞り出す。
「東慶寺、御用宿の柏屋におります」
松吉は立が上がると、天秀尼を残して盛田屋を飛び出すのだった。
天秀尼もお多江も、その指示に従う。門外漢の二人。後は藤次に託すかしかないのだ。
部屋を出た後、天秀尼は一階の土間の中を行ったり来たりと、何とも落ち着かない。
見かねたお多江が声をかけた。
「後はお医者さんに任せるしかないよ」
「ええ。それは分かっているのですが・・・お多江さん、私、ちょっと出かけてきます」
そう言うと、お多江の返事を聞く間もなく柏屋を飛び出して行く。
ウロウロしていたのは考えがまとまらなかったせい。こうして、迷うくらいなら動くべきだ。
天秀尼は、自分の考えに基づき行動すると決める。
向かう先は、松吉がいる盛田屋だった。
綾が何と言おうが、やはり真実は伝えた方がいい。そして、綾の思いのたけを全て、ぶつけようと思った。
その後、松吉がどういう行動をとるかは、正直、読めない。但し、綾の本意ではない結果となることだけは、絶対に防ぐと天秀尼は誓う。
盛田屋の前に着くと、番頭と思われる男が、驚いた表情を天秀尼に向けた。
よく見ると、以前あった藤次の診療所襲撃事件、その参加者の一人のような気がする。
慌てて、店の中に入って行くと、何やら大きな声を出し、人を呼ぶのだった。
そこで、出てきたのは、盛田屋の主人・松吉、一人である。
「東慶寺さんが、一体、何のようですか?離縁状の催促でしょうかね」
松吉の口調は、やけに刺々しい。まぁ、彼の立場になれば、致し方ないことと思われる。
天秀尼は、いきなり大人数に囲まれることまで覚悟していたのだ。
それを考えれば、かなり紳士的な対応とも言える。
「本日は、綾さんの隠された覚悟をお伝えにきました」
「綾の覚悟?大層な表現ですね・・・、ひとまずは、伺いましょうか」
天下の往来で、立ち話ですます内容ではないと判断した松吉は、天秀尼を店の中へと案内した。
盛田屋の中に足を踏み入れると、天秀尼は多くの視線を感じる。そのどれもが、敵意を込められているのだった。
店の者からすれば、綾は散々、浪費した挙句に逃げ出した女将。
その女将に味方する天秀尼も、同じく憎むべき相手となるのだ。
しかし、天秀尼は怯むことなく、堂々とした態度で松吉について歩く。
その様子に若いながら、大した胆力だと松吉は感心した。
納得するかどうかは別として、天秀尼の話をきちんと聞いてやろうと決める。
天秀尼が案内されたのは、店の中にある表座敷。いわゆる客間のようだ。
松吉が上座につくと、天秀尼は女中に促されて、下座に座る。
お互いに顔を見合わせると、まず、天秀尼が深々とお辞儀をした。
「お時間をいただきまして、大変、感謝いたします」
「前置きはいいので、本題に移りましょう。私も商人の端くれ、あまり、時を無駄にできないのでね」
天秀尼の方も長々と説明する気はない。すべきことは、松吉の誤解を解くことと綾の真意を伝える、この二つ。
まずは、誤解を解く方から取りかかった。
「綾さんが藤次さんの所へ通っていることを、松吉さんは、変な方向に勘違いされております」
「妻が大金を持って、別の男の元へしげしげと通う。そのことを人に話せば、思い当たることは、皆、同じだと思いますが?」
「構図だけを見れば、確かにそうですね」
松吉が勘違いを起こしやすい状況だということは、天秀尼も認める。その上で、違う側面があることにも触れる。
「しかし、藤次さんの職業を思い出して下さい。相手が医者であれば、それは男女の関係ではなく、医師と患者という関係性が見えてきませんか?」
「・・・綾の調子悪そうなところなど、見たことがない」
「綾さんの性格から、そのような姿を松吉さんにお見せになるとお考えでしょうか?」
松吉は、天秀尼の言葉を受け止めて、考え込んだ。ここまでの説明に矛盾がないだけに、心の中で迷いが生じる。
「綾は病気なのか?」
「ええ。藤次さんの診断では脚病とのことです」
病名を聞いて、松吉は息を飲む。脚病は、この時代、不治の病の一つ。
悪化すれば死に至ることは、当然、知っている。
「それで、病の状態は?」
「薬で抑えていたのですが、その服用を止めたせいもあり・・・実は、昨日、倒れています」
「えっ」
松吉は驚くと同時に天秀尼に詰め寄って、顔を近づけた。
その表情には、動揺の色が強く出ている。
「それで、綾は?」
「今は落ち着いています。藤次さんが治療しているところだと思います」
「ふぅーっ」
松吉が大きく息を吐きだした。最悪の事態を回避したことを知り、力が抜けたようである。
だが、予断を許さないのは変わらない。
そのことにすぐ気づくと、松吉は、ある疑問を天秀尼にぶつけた。
「綾は、どうして薬の服用を止めたのでしょうか?」
「それは、そのお薬が高価だからです」
それで、松吉はハッとする。
綾の金遣いが荒くなった件と符号が一致したのだ。
「・・・まさか、藤次の元へ持って行ったお金は?」
「そうです。九味檳榔湯という薬を購入する費用でした」
松吉は、がっくりと肩を落とし、ぽつりとつぶやく。
「話してくれれば、いくらでも費用は出したのに・・・」
「それです」
松吉の独り言を天秀尼は拾い上げ、強く指摘した。
それこそが、まさに綾が離縁を決めた理由につながるからだ。
「正直、薬では完治する見込みはないとのこと。それを知った綾さんは、高額な薬を利用するのを止めたのです」
「しかし、命はお金に換えられない」
「まさしくその通りです。・・・ただ、失礼ながら盛田屋さんの経営状態は、あまり良くないと聞いています」
「・・・まさか」
天秀尼が頷くと、続いて松吉は天を仰いだ。
それでは・・・
「松吉さんが病気のことを知ると、それこそ、商家のことを気にせず、費用を捻出することでしょう。綾さんは、それを嫌がったのです」
「それで・・・私と離縁しようとしたのですか?」
「綾さんは、自分の体以上に松吉さん、盛田屋さんのことを気にかけた。・・・どうか、ご理解ください」
松吉は、天秀尼の言葉に放心したように動けなくなる。
どうして、そのことに気づかなかったのかと、自身の不明を悔いた。
涙で、目の前の天秀尼姿が滲んで見える中、松吉は「綾は、今、どこに?」と絞り出す。
「東慶寺、御用宿の柏屋におります」
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