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連続寸止めで、イキたくて泣かされちゃう女の子のお話
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「享君、起きて」
「あとちょっとだけ……」
「さっきから、ずっとそればっかり! 今度のお休みは、一緒に色々しよう、って約束したじゃない」
また頭まで被ろうとしていた毛布を取り上げる。
せっかくのお休みだもの。ゆっくり寝たい気持ちも分かっている。だけど、享君と一緒に過ごせる連休を楽しみにしていたから、いつもと違う事もしたくて、享君に早く起きて欲しかった。
「ねえ、享君ってば」
「う~ん、ほら加奈もこっちにおいで……」
「ちょっ、享君、離して…」
「一緒に、ベッドでゴロゴロしよう」
「やっ、だめって」
それなのに、享君は反対にベッドの中に引きずり込もうとしてくる。慌てて逃げようとしても間に合わなくて、腕の中に抱えられるのは、あっという間だった。
「……ふふ、加奈、柔らかくて気持ちいい」
「まって、享君、どこ触ってるの!?」
「うん? 加奈のこの可愛いおっぱいかな?」
「やっ、朝からだめ…」
「でも、エッチな加奈の声に、勃っちゃったんだよな」
そんな声なんて、出した覚えはない。
「そんなの、享君が、スケベなだけ……っ」
「え~、ホントに俺だけ? 加奈も十分エッチでしょ?」
「ち、ちがう…」
「じゃあ、こんな風におっぱいを揉まれても、そういう気分にはならないの?」
おっぱいを掴んでいた享君の大きな掌が、手首を丸く動かしながら、ゆっくり握るように揉み始めた。
「ならないから、離して…」
「ふ~ん、じゃあ、こうやって乳首を触られても、加奈はエッチじゃないから、感じないのかな?」
「っ、感じない、って、ば……」
「じゃあ、もうちょっとだけ、触らせてよ。俺、加奈のこの柔らかいおっぱいも、こうやって指で根元をね、キュッて摘まんだら……」
「ちょっ、やっ、だ……」
「ピンッて固くなって、フルフル震えちゃう乳首も好きなんだよね」
享君の言葉通り、Tシャツの下で勃ってしまった乳首の先が、布に擦れて、ビリッとする。その気持ち良さに、思わず声が出そうになって、慌てて声を我慢した。
だってそれを認めたら、このまま享君に流されてしまう。それに、せっかくの連休なのに、エッチで1日が潰れてしまうのはどうかと思う。
「あれ、加奈? そんなにもぞもぞして、どうしたの?」
「く、擽ったい、から、もうやめ、て……」
最近二人とも忙しくて、こういう事も久しぶりだった。その分だけ、何だか感じやすくなってる気がして、ますます気持ちが焦ってしまう。
「そっか、擽ったいんだ。でも、我慢してる加奈、めちゃくちゃ可愛いから、あとちょっとだけ、触らせてね」
どうにか距離を取ろうとするのに、下腹部辺りに回してきた手で、享君がグイッと身体を引き寄せる。後ろから、享君にすっぽりと抱き込まれて、逃げられなかった。
「きょう、くんっ、待って、ちょっと、離れてっ」
しかも、離れようとじたばたする度に、享君の手がお腹の下辺りに食い込んでしまう。そこが、ちょうど享君のペニスを入れた時に、ぎゅっぎゅって刺激されてる所なせいで、身体の中がジワッと痺れ出してしまった。
キュンッとお腹の奥が疼く。それと一緒に、奥からクチュッと水気のあるモノが溢れてくる。それが何か分かって、誤魔化すように太股を閉じて擦り合わせる。
「そんなに、擽ったい? 太股までもぞもぞしてて、ほんと可愛い」
「っぁ、享君、手、そこだめっ」
太股の間に手を捻じ込まれて、慌てて脚に力を込めた。だけど、押し広げるように動く指先までは、止めきれない。ゆっくり、ゆっくりとショートパンツの裾から入り込んでくる指先に、心臓がバクバクッて鳴っていた。
「ふふっ、我慢してたら汗かいちゃった? すごいしっとりしてて、触ってて気持ちいい」
「ぁっ、ゃぁっ、っゃ…」
享君の指が下着の縁のギリギリまで届く。そこなら、指先をちょっとだけ伸ばすだけで、享君の指が下着の中に入ってしまう。
「乳首もすごい固くなってる。上下にキュッキュッて撫でやすくて、ちょうど良い」
「ゃぁっ、もっ、だめっ」
乳首を摘まんだまま、指先を上下に動かされて、もうハッキリとした快感が、身体全体に広がっていた。
「そんなに擽ったいんだ。すごい身体がぞわぞわしてるよ」
粟立った肌に気が付いて、享君が楽しそうにそう言った。
「ゃっ、ちがう、の…もっ、ゃっ」
ますます、奥から蜜が溢れてきて、もう誤魔化せなかった。もどかしい刺激に堪えきれなくて、擽ったいんじゃない、と思わず首を振ってしまう。
「うん? 擽ったいんじゃないの?」
「ぅん…っ、んっ…」
コクコクと頷けば、下着の縁をなぞっていた享君の指がついに縁から中に潜り込む。
「あれ?」
クチュッ。濡れた場所に触れられる感触のあと、確認するように指がそこを何度も行き来する。それでも、享君の指は肝心な所には触れてくれなくて、ますますもどかしさが溜まってしまう。
「ぁっ、ぁぁっ、…っ」
「あ~、感じちゃったんだ、ごめん」
蜜がどんどん溢れ出す穴に、指先だけを射し込まれる。浅く出し入れをするのに合わせて、くちゅくちゅ、と小さな水音が聞こえてくるのが恥ずかしい。
もっとちゃんと触って欲しくて、指を飲み込むように、腰を押しつけようとする。それなのに、入口を弄っていた指を、享君はちゅぽっと抜いてしまった。
「ぁっ、ゃっ……」
なんで。お腹の奥がジンジンして、とっさに後ろから抱きしめていた享君の顔を仰ぎ見る。
「ごめんごめん、可愛くてやりすぎちゃった。じゃあ、続きはまた夜にしような」
「えっ、きょう、くん……」
でも、こんな中途半端な状態で止められたら、辛いのに…。どうしようって、戸惑っている内に、お股や指をパッとティッシュで拭われる。
「ちょっと手を洗ってくるから、加奈はコーヒーを入れててくれる?」
そのまま、ベッドから降りてしまった享君が、寝室を出て、洗面所へ行ってしまう。尖ったままの乳首も、中途半端に触られたお股も、まだジンジンと疼いている。
洋服が擦れるだけでも辛いのに…。でも、そういう雰囲気じゃなくなった享君に「したい」って言うのは恥ずかしくて、ノロノロとベッドから降りて台所へ向うしかなかった。
取りあえず、キッチンに立って、二人分のコーヒーを入れる。冷めちゃったけど、さっきでトーストと卵は焼いてあるから、気を紛らわせる為にも、ついでにサラダも作ろうかと思う。
「…っぅ、……」
でも、野菜室からトマトとレタスを取り出すために、少し身体をかがめてみただけで、お股や乳首が服に擦れるのが気になった。
「もう…享君のせいで……」
「うん? どうしたの?」
ブツブツと文句を言おうとしたタイミングで、戻ってきた享君が後ろから手元を覗き込んでくる。
「あっ、サラダ? 俺が作ろうか?」
「っ、……」
貸して。と言いながら、享君が冷蔵庫の前から、私の身体を引き上げた。たったそれだけなのに、フワッと享君の匂いと体温が伝わって、またお腹の奥がキュンとする。
「いいっ! 私が作るから、ちょっと、離れてて……」
恥ずかしくて、享君の身体を押しのけようとする。それなのに、享君は反対にその手を掴んでしまった。
「ふふ、いまの加奈。なんだか、すごく色っぽいな」
そして、楽しそうな声でそう言って、逆に身体を引き寄せる。
「あのさ、出かけるのは明日にして、今日は家でゆっくりしない?」
首筋にチュッチュッてキスをしながら、手に持ったトマトを作業スペースの上に置く。享君の声が、ちょっと意地悪そうな声になっている。すっかり享君のペースに乗せられているって分かっているけど、触られて、身体はさっきの続きを期待していた。
「ん…」
「ありがと」
チュゥって首筋に吸い付かれる。きっと痕が残るけど、ぎりぎり隠れる所だし、享君にキスマークを付けられるのはイヤじゃなかった。
「じゃあ、今日は二人でゆっくりイチャイチャしような」
「っ、ぅん…」
ただ、そのままシンクに手を付かされて、服の上からゆっくりと背中にキスをされるのがもどかしい。
「取りあえず、ご飯を食べて、加奈の好きな海外ドラマが配信されてたから、一緒に見ようか」
「っ、ぁっ…ぁ……」
そしてゆっくりとズボンの裾から入ってきた指が、また下着の縁から潜り込んでくる。期待してるのが、伝わってしまうのが恥ずかしかった。でも、やっぱり触って欲しくて、少しだけ脚を開いてみる。
クスッ。小さく笑う享君の声に、また顔が一気に熱くなる。恥ずかしくて、顔を隠すように俯いたら、後ろから抱きしめていた享君の反対の手が、口元へ伸びてきた。
「か~な、聞いてる? あのドラマ、もう見ちゃった?」
唇の間から指を差し込まれて、舐めて、というように舌先を指で撫でられる。
「ま、まだ…見てない、……」
「そうなんだ、新しいシリーズもすぐに配信されるみたいだから、溜まる前に見ようか」
素直に享君の指に吸い付いて、舌を這わせて舐めていく。その間も続く会話に、飲み込めなかった涎が、口の端からツゥと垂れた。
「ぁっ、…うん、っふ、ぁ…」
閉じられない口からも、恥ずかしい声が出ているのに、享君の態度はいつものおしゃべりをしている時と変わらなかった。ちょっと意地悪そうな声以外、エッチな雰囲気はどこにもない。でも、下着の中に入った指は、ずっと穴の浅いところで、くちゅくちゅって蜜を掻き出すみたいに動いている。
少しだけ折り曲げられた指が、その度に穴の入口に引っ掛かる。もっとちゃんと中を触って欲しくて、ピクッ、ピクッて身体が震えているのに、享君はまた指を奥にくれなかった。
「ふっ、ぁっ……」
クリトリスもどんどん固くなって、下着がたまに当たってしまう。でも、たまに擦れるだけの快感では、全然足りない。身体だけがどんどん期待して、ジンジンとした痺れは、もうツラいぐらいになっている。
「きょう、くん……もう……」
「あ~、そうだな。もうそろそろ、食事にしようか」
ちゃんと触って、って言いたかったのに。また入口だけを触っていた、享君の指が、呆気なく下着の中から出ていってしまった。
「きょう、くん……?」
どうして、するんじゃないの?
途中で止めてしまった享君を、戸惑いながら振り返る。
「ふふ、加奈、すっごい可愛い顔してる。今日はゆっくり楽しもうな」
エッチな雰囲気なんて全然ないまま、享君はにこにこと楽しそうに笑いながら、またさっと手を洗ってしまった。
「俺が後はやっておくから、加奈は食卓を拭いたら座ってて」
布巾を手渡されて、そのまま食卓へと背を押される。サラダを作り始めた享君は、また、エッチは? なんて、聞けないぐらいさっぱりとした雰囲気で、どうして良いのか分からない。
なんで? どうして止めちゃったの?
享君も、エッチ、したいんじゃなかったの?
聞きたいのに、チラッて享君に視線を向けてみても、もう享君はトマトやレタスしか見ていないから。一人だけ、興奮しているみたいで、恥ずかしくて、結局聞けなかった。
仕方なく、布巾を握りしめて食卓へ向かう。でも、濡れた下着がクリトリスに擦れる感触が、さっきよりもつらかった。
一回、おトイレに行って、せめてお股を拭いてこようか。そう思って拭き終わった布巾を食卓の端に置く。
「か~な、ちゃんと座ってなって」
それなのに、トイレに向かおうとしたところで、享君に止められて、戸惑いながら腰を下ろした
「ぁぅ…っ…」
ショートパンツが座ったせいで、ますますお股に食い込んでくる。固くなったクリトリスが刺激されて、思わず声が出てしまう。慌てて、下着とズボンの位置を直そうと、立ち上がりかけたのに。
「ほら、ちゃんと座ってなって」
サラダとコーヒーを持ってきた享君が、グイッと肩を押してきた。
「ぁぅ、っ、ぁ……」
弾みでますます食い込んだ縫い目が、グリッとお股を刺激する。
「享君、待って、肩離して……っ」
「だ~め、このまま座ってて」
「で、でも……」
「お股食い込んで、気持ちいいでしょ?」
知ってるのに、何で? そんな気持ちと、一人で気持ち良くなってるって気付かれた恥ずかしさに、とっさに言葉が出てこない。
「加奈、ずっとエッチな顔してて、さっきからすっごい可愛い」
「ゃっ、ゃだっ…」
「か~な、椅子から立ったら、もっと意地悪なことするよ?」
やっぱり享君の意地悪だったんだ。これ以上、変なことをされない内に、距離を取ろうとする。それなのに、享君は椅子から立ち上がることさえ許してくれなかった。
「あとちょっとだけ……」
「さっきから、ずっとそればっかり! 今度のお休みは、一緒に色々しよう、って約束したじゃない」
また頭まで被ろうとしていた毛布を取り上げる。
せっかくのお休みだもの。ゆっくり寝たい気持ちも分かっている。だけど、享君と一緒に過ごせる連休を楽しみにしていたから、いつもと違う事もしたくて、享君に早く起きて欲しかった。
「ねえ、享君ってば」
「う~ん、ほら加奈もこっちにおいで……」
「ちょっ、享君、離して…」
「一緒に、ベッドでゴロゴロしよう」
「やっ、だめって」
それなのに、享君は反対にベッドの中に引きずり込もうとしてくる。慌てて逃げようとしても間に合わなくて、腕の中に抱えられるのは、あっという間だった。
「……ふふ、加奈、柔らかくて気持ちいい」
「まって、享君、どこ触ってるの!?」
「うん? 加奈のこの可愛いおっぱいかな?」
「やっ、朝からだめ…」
「でも、エッチな加奈の声に、勃っちゃったんだよな」
そんな声なんて、出した覚えはない。
「そんなの、享君が、スケベなだけ……っ」
「え~、ホントに俺だけ? 加奈も十分エッチでしょ?」
「ち、ちがう…」
「じゃあ、こんな風におっぱいを揉まれても、そういう気分にはならないの?」
おっぱいを掴んでいた享君の大きな掌が、手首を丸く動かしながら、ゆっくり握るように揉み始めた。
「ならないから、離して…」
「ふ~ん、じゃあ、こうやって乳首を触られても、加奈はエッチじゃないから、感じないのかな?」
「っ、感じない、って、ば……」
「じゃあ、もうちょっとだけ、触らせてよ。俺、加奈のこの柔らかいおっぱいも、こうやって指で根元をね、キュッて摘まんだら……」
「ちょっ、やっ、だ……」
「ピンッて固くなって、フルフル震えちゃう乳首も好きなんだよね」
享君の言葉通り、Tシャツの下で勃ってしまった乳首の先が、布に擦れて、ビリッとする。その気持ち良さに、思わず声が出そうになって、慌てて声を我慢した。
だってそれを認めたら、このまま享君に流されてしまう。それに、せっかくの連休なのに、エッチで1日が潰れてしまうのはどうかと思う。
「あれ、加奈? そんなにもぞもぞして、どうしたの?」
「く、擽ったい、から、もうやめ、て……」
最近二人とも忙しくて、こういう事も久しぶりだった。その分だけ、何だか感じやすくなってる気がして、ますます気持ちが焦ってしまう。
「そっか、擽ったいんだ。でも、我慢してる加奈、めちゃくちゃ可愛いから、あとちょっとだけ、触らせてね」
どうにか距離を取ろうとするのに、下腹部辺りに回してきた手で、享君がグイッと身体を引き寄せる。後ろから、享君にすっぽりと抱き込まれて、逃げられなかった。
「きょう、くんっ、待って、ちょっと、離れてっ」
しかも、離れようとじたばたする度に、享君の手がお腹の下辺りに食い込んでしまう。そこが、ちょうど享君のペニスを入れた時に、ぎゅっぎゅって刺激されてる所なせいで、身体の中がジワッと痺れ出してしまった。
キュンッとお腹の奥が疼く。それと一緒に、奥からクチュッと水気のあるモノが溢れてくる。それが何か分かって、誤魔化すように太股を閉じて擦り合わせる。
「そんなに、擽ったい? 太股までもぞもぞしてて、ほんと可愛い」
「っぁ、享君、手、そこだめっ」
太股の間に手を捻じ込まれて、慌てて脚に力を込めた。だけど、押し広げるように動く指先までは、止めきれない。ゆっくり、ゆっくりとショートパンツの裾から入り込んでくる指先に、心臓がバクバクッて鳴っていた。
「ふふっ、我慢してたら汗かいちゃった? すごいしっとりしてて、触ってて気持ちいい」
「ぁっ、ゃぁっ、っゃ…」
享君の指が下着の縁のギリギリまで届く。そこなら、指先をちょっとだけ伸ばすだけで、享君の指が下着の中に入ってしまう。
「乳首もすごい固くなってる。上下にキュッキュッて撫でやすくて、ちょうど良い」
「ゃぁっ、もっ、だめっ」
乳首を摘まんだまま、指先を上下に動かされて、もうハッキリとした快感が、身体全体に広がっていた。
「そんなに擽ったいんだ。すごい身体がぞわぞわしてるよ」
粟立った肌に気が付いて、享君が楽しそうにそう言った。
「ゃっ、ちがう、の…もっ、ゃっ」
ますます、奥から蜜が溢れてきて、もう誤魔化せなかった。もどかしい刺激に堪えきれなくて、擽ったいんじゃない、と思わず首を振ってしまう。
「うん? 擽ったいんじゃないの?」
「ぅん…っ、んっ…」
コクコクと頷けば、下着の縁をなぞっていた享君の指がついに縁から中に潜り込む。
「あれ?」
クチュッ。濡れた場所に触れられる感触のあと、確認するように指がそこを何度も行き来する。それでも、享君の指は肝心な所には触れてくれなくて、ますますもどかしさが溜まってしまう。
「ぁっ、ぁぁっ、…っ」
「あ~、感じちゃったんだ、ごめん」
蜜がどんどん溢れ出す穴に、指先だけを射し込まれる。浅く出し入れをするのに合わせて、くちゅくちゅ、と小さな水音が聞こえてくるのが恥ずかしい。
もっとちゃんと触って欲しくて、指を飲み込むように、腰を押しつけようとする。それなのに、入口を弄っていた指を、享君はちゅぽっと抜いてしまった。
「ぁっ、ゃっ……」
なんで。お腹の奥がジンジンして、とっさに後ろから抱きしめていた享君の顔を仰ぎ見る。
「ごめんごめん、可愛くてやりすぎちゃった。じゃあ、続きはまた夜にしような」
「えっ、きょう、くん……」
でも、こんな中途半端な状態で止められたら、辛いのに…。どうしようって、戸惑っている内に、お股や指をパッとティッシュで拭われる。
「ちょっと手を洗ってくるから、加奈はコーヒーを入れててくれる?」
そのまま、ベッドから降りてしまった享君が、寝室を出て、洗面所へ行ってしまう。尖ったままの乳首も、中途半端に触られたお股も、まだジンジンと疼いている。
洋服が擦れるだけでも辛いのに…。でも、そういう雰囲気じゃなくなった享君に「したい」って言うのは恥ずかしくて、ノロノロとベッドから降りて台所へ向うしかなかった。
取りあえず、キッチンに立って、二人分のコーヒーを入れる。冷めちゃったけど、さっきでトーストと卵は焼いてあるから、気を紛らわせる為にも、ついでにサラダも作ろうかと思う。
「…っぅ、……」
でも、野菜室からトマトとレタスを取り出すために、少し身体をかがめてみただけで、お股や乳首が服に擦れるのが気になった。
「もう…享君のせいで……」
「うん? どうしたの?」
ブツブツと文句を言おうとしたタイミングで、戻ってきた享君が後ろから手元を覗き込んでくる。
「あっ、サラダ? 俺が作ろうか?」
「っ、……」
貸して。と言いながら、享君が冷蔵庫の前から、私の身体を引き上げた。たったそれだけなのに、フワッと享君の匂いと体温が伝わって、またお腹の奥がキュンとする。
「いいっ! 私が作るから、ちょっと、離れてて……」
恥ずかしくて、享君の身体を押しのけようとする。それなのに、享君は反対にその手を掴んでしまった。
「ふふ、いまの加奈。なんだか、すごく色っぽいな」
そして、楽しそうな声でそう言って、逆に身体を引き寄せる。
「あのさ、出かけるのは明日にして、今日は家でゆっくりしない?」
首筋にチュッチュッてキスをしながら、手に持ったトマトを作業スペースの上に置く。享君の声が、ちょっと意地悪そうな声になっている。すっかり享君のペースに乗せられているって分かっているけど、触られて、身体はさっきの続きを期待していた。
「ん…」
「ありがと」
チュゥって首筋に吸い付かれる。きっと痕が残るけど、ぎりぎり隠れる所だし、享君にキスマークを付けられるのはイヤじゃなかった。
「じゃあ、今日は二人でゆっくりイチャイチャしような」
「っ、ぅん…」
ただ、そのままシンクに手を付かされて、服の上からゆっくりと背中にキスをされるのがもどかしい。
「取りあえず、ご飯を食べて、加奈の好きな海外ドラマが配信されてたから、一緒に見ようか」
「っ、ぁっ…ぁ……」
そしてゆっくりとズボンの裾から入ってきた指が、また下着の縁から潜り込んでくる。期待してるのが、伝わってしまうのが恥ずかしかった。でも、やっぱり触って欲しくて、少しだけ脚を開いてみる。
クスッ。小さく笑う享君の声に、また顔が一気に熱くなる。恥ずかしくて、顔を隠すように俯いたら、後ろから抱きしめていた享君の反対の手が、口元へ伸びてきた。
「か~な、聞いてる? あのドラマ、もう見ちゃった?」
唇の間から指を差し込まれて、舐めて、というように舌先を指で撫でられる。
「ま、まだ…見てない、……」
「そうなんだ、新しいシリーズもすぐに配信されるみたいだから、溜まる前に見ようか」
素直に享君の指に吸い付いて、舌を這わせて舐めていく。その間も続く会話に、飲み込めなかった涎が、口の端からツゥと垂れた。
「ぁっ、…うん、っふ、ぁ…」
閉じられない口からも、恥ずかしい声が出ているのに、享君の態度はいつものおしゃべりをしている時と変わらなかった。ちょっと意地悪そうな声以外、エッチな雰囲気はどこにもない。でも、下着の中に入った指は、ずっと穴の浅いところで、くちゅくちゅって蜜を掻き出すみたいに動いている。
少しだけ折り曲げられた指が、その度に穴の入口に引っ掛かる。もっとちゃんと中を触って欲しくて、ピクッ、ピクッて身体が震えているのに、享君はまた指を奥にくれなかった。
「ふっ、ぁっ……」
クリトリスもどんどん固くなって、下着がたまに当たってしまう。でも、たまに擦れるだけの快感では、全然足りない。身体だけがどんどん期待して、ジンジンとした痺れは、もうツラいぐらいになっている。
「きょう、くん……もう……」
「あ~、そうだな。もうそろそろ、食事にしようか」
ちゃんと触って、って言いたかったのに。また入口だけを触っていた、享君の指が、呆気なく下着の中から出ていってしまった。
「きょう、くん……?」
どうして、するんじゃないの?
途中で止めてしまった享君を、戸惑いながら振り返る。
「ふふ、加奈、すっごい可愛い顔してる。今日はゆっくり楽しもうな」
エッチな雰囲気なんて全然ないまま、享君はにこにこと楽しそうに笑いながら、またさっと手を洗ってしまった。
「俺が後はやっておくから、加奈は食卓を拭いたら座ってて」
布巾を手渡されて、そのまま食卓へと背を押される。サラダを作り始めた享君は、また、エッチは? なんて、聞けないぐらいさっぱりとした雰囲気で、どうして良いのか分からない。
なんで? どうして止めちゃったの?
享君も、エッチ、したいんじゃなかったの?
聞きたいのに、チラッて享君に視線を向けてみても、もう享君はトマトやレタスしか見ていないから。一人だけ、興奮しているみたいで、恥ずかしくて、結局聞けなかった。
仕方なく、布巾を握りしめて食卓へ向かう。でも、濡れた下着がクリトリスに擦れる感触が、さっきよりもつらかった。
一回、おトイレに行って、せめてお股を拭いてこようか。そう思って拭き終わった布巾を食卓の端に置く。
「か~な、ちゃんと座ってなって」
それなのに、トイレに向かおうとしたところで、享君に止められて、戸惑いながら腰を下ろした
「ぁぅ…っ…」
ショートパンツが座ったせいで、ますますお股に食い込んでくる。固くなったクリトリスが刺激されて、思わず声が出てしまう。慌てて、下着とズボンの位置を直そうと、立ち上がりかけたのに。
「ほら、ちゃんと座ってなって」
サラダとコーヒーを持ってきた享君が、グイッと肩を押してきた。
「ぁぅ、っ、ぁ……」
弾みでますます食い込んだ縫い目が、グリッとお股を刺激する。
「享君、待って、肩離して……っ」
「だ~め、このまま座ってて」
「で、でも……」
「お股食い込んで、気持ちいいでしょ?」
知ってるのに、何で? そんな気持ちと、一人で気持ち良くなってるって気付かれた恥ずかしさに、とっさに言葉が出てこない。
「加奈、ずっとエッチな顔してて、さっきからすっごい可愛い」
「ゃっ、ゃだっ…」
「か~な、椅子から立ったら、もっと意地悪なことするよ?」
やっぱり享君の意地悪だったんだ。これ以上、変なことをされない内に、距離を取ろうとする。それなのに、享君は椅子から立ち上がることさえ許してくれなかった。
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