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3章
10.#お互いの本音4
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「やめてとか言っても、無駄だからな」
浴衣と下着を剥ぎ取られ、私は一糸纏わぬ姿でベッドの上に転がされた。
昌治さんは私の上に覆い被さるようにして荒々しい口付けを落とす。唇から頬、首筋、肩、指先に至るまで、順番に染め変えられていく。
空いている手は私の下肢に伸ばされて、湿り気を帯びた秘所に昌治さんの指が触れた。それはそのまま襞を捲り、慣れた手つきで花芯を探り当てる。
「あっ!んん……昌治さん、やめ……」
やめてと言葉を紡ぎそうになった口を、私は自ら塞いだ。今更何を恥ずかしがっているんだろう。
「……言われてもやめるつもりはねぇよ。だからその手、どけろ」
でも、どけたら絶対にやめてとか言ってしまう。
昌治さんは私を見下ろして、安心させるようにふっと微笑んだ。
「安心しろ、手加減はできねぇが、最初はちゃんと優しくしてやるから」
「でも、さっきまで怒って……」
「お前にじゃねぇよ。あのクソ野郎に対してだ。やっぱあん時に一条の抗争に巻き込まれてでも、きっちり殺しとくんだったな」
口を覆っていた私の手は払いのけられて、昌治さんの手と絡まった。
「何回も言ってるだろ、お前は悪くない。俺がお前を愛するのに、あいつは関係ねぇだろ。少なくともそれが理由でお前を嫌いになることは絶対にない」
これから先に、春斗さんはいない。考える必要もない。
昌治さんはそう言って私の目を真っ直ぐに見た。氷のような瞳はもうなくて、私を見てくれる時の優しい瞳だ。
「……余計なこと言って、ごめんなさい」
「まあ、そうだな。だが……その責任は取ってくれるんだろ?」
責任……その単語が奇妙に強調されて脳内に響いたときだった。
私の花芯に触れていた昌治さんの指がするりと私の中に入りこんで、柔らかく内壁を押す。
「ひゃ……んんっ……」
「そうだ、楓。お前はそうやって感じてればいい。望み通り、いっぱい気持ちよくしてやるよ」
官能を色濃く含んだ低い声に、私の腰が思わず震えた。これが、腰にくる声ってやつなの……?心臓にめちゃくちゃ悪そうなんですが。
鼓動が全力で走った後みたいにうるさい。脳にその血流が全部行ってるんじゃないかってくらい頭が熱くてクラクラする。
これ、耳元で囁かれたら、理性なんて一瞬で吹き飛ぶ。
「手加減しない分、ちゃんと解してやる。楓、脚開けろ」
「……あ、開けてます」
「もっとだ」
いや、今の状態で十分じゃ……ふるふると首を振って拒否したけど、昌治さんは足りないと言って私の太腿の内側に手を入れ、私の脚を持ち上げた。そしてそのままずるずると私はベッドの端に引きずられていく。
濡れたそこが空気に触れてひやりとした。
「思ったよりは濡れてるな」
そう言うなり、昌治さんの頭が私の脚の間に近付いてきて……
「やっ、やめて!そんなところっ!」
思わず叫んだけど、もう遅かった。
「ひゃうっ!」
昌治さんの舌先が花芯を掠めた。
まさか、そんな部分を舐められても感じるなんて、と自分の体が信じられなくなっていたのも束の間、昌治さんは濡れた外側の襞を舐め始める。時折思い出したように太腿の付け根に少しざらりとした舌を這わされて、私の喉は切なく震える。
やわやわと舐めあげられて、外側に昌治さんの舌が触れていない場所がなくなっていく。
「やぁっ!だめ……だめだっ、て……」
やがて昌治さんはぴちゃりと水音を立てながら、先端を中に滑り込ませた。
初めての感覚に、私の体がびくりと大きく跳ねる。
その反応を楽しむように、昌治さんは何度か出し入れを繰り返す。その度に蜜がじわりと湧き出して、水音が大きくなっていった。
「んん……だ、だめぇ……そんなの、やめ……ああっ!」
そうして自分の蜜と昌治さんの唾液ですっかり濡れたそこに差し込まれた指が二本、ズブズブと沈んでいく。
敏感な部分を舌で弄ばされると同時に、僅かに曲げられた指が内側で弧を描き、ゆっくりと内壁を圧迫した。
「あっ……あっ……それ、だめ……」
体は未知の快楽に震えるばかりで、昌治さんが私の秘部を食んでいるのをただ呆然と見ることしかできない。
ちらりと顔をあげた昌治さんと目が合う。羞恥で耳まで真っ赤になっている私を見て満足げに微笑んだ昌治さんは、中に入れていた指をクイっと曲げると、ワザと音を立てて私の花芯を吸った。
頭がおかしくなりそうなくらいの快楽の奔流にもまれて、私の目の前でチカチカと星が瞬いた。
「ああっ!」
ビクビクと全身が痙攣して、もはや喘ぎ声とも言えない音を発しながら私は達した。
完全に言うことをきかなくなり高く上がった腰が震える。そして熱い液体が秘部から溢れて、昌治さんの頬を掠めた。
浴衣と下着を剥ぎ取られ、私は一糸纏わぬ姿でベッドの上に転がされた。
昌治さんは私の上に覆い被さるようにして荒々しい口付けを落とす。唇から頬、首筋、肩、指先に至るまで、順番に染め変えられていく。
空いている手は私の下肢に伸ばされて、湿り気を帯びた秘所に昌治さんの指が触れた。それはそのまま襞を捲り、慣れた手つきで花芯を探り当てる。
「あっ!んん……昌治さん、やめ……」
やめてと言葉を紡ぎそうになった口を、私は自ら塞いだ。今更何を恥ずかしがっているんだろう。
「……言われてもやめるつもりはねぇよ。だからその手、どけろ」
でも、どけたら絶対にやめてとか言ってしまう。
昌治さんは私を見下ろして、安心させるようにふっと微笑んだ。
「安心しろ、手加減はできねぇが、最初はちゃんと優しくしてやるから」
「でも、さっきまで怒って……」
「お前にじゃねぇよ。あのクソ野郎に対してだ。やっぱあん時に一条の抗争に巻き込まれてでも、きっちり殺しとくんだったな」
口を覆っていた私の手は払いのけられて、昌治さんの手と絡まった。
「何回も言ってるだろ、お前は悪くない。俺がお前を愛するのに、あいつは関係ねぇだろ。少なくともそれが理由でお前を嫌いになることは絶対にない」
これから先に、春斗さんはいない。考える必要もない。
昌治さんはそう言って私の目を真っ直ぐに見た。氷のような瞳はもうなくて、私を見てくれる時の優しい瞳だ。
「……余計なこと言って、ごめんなさい」
「まあ、そうだな。だが……その責任は取ってくれるんだろ?」
責任……その単語が奇妙に強調されて脳内に響いたときだった。
私の花芯に触れていた昌治さんの指がするりと私の中に入りこんで、柔らかく内壁を押す。
「ひゃ……んんっ……」
「そうだ、楓。お前はそうやって感じてればいい。望み通り、いっぱい気持ちよくしてやるよ」
官能を色濃く含んだ低い声に、私の腰が思わず震えた。これが、腰にくる声ってやつなの……?心臓にめちゃくちゃ悪そうなんですが。
鼓動が全力で走った後みたいにうるさい。脳にその血流が全部行ってるんじゃないかってくらい頭が熱くてクラクラする。
これ、耳元で囁かれたら、理性なんて一瞬で吹き飛ぶ。
「手加減しない分、ちゃんと解してやる。楓、脚開けろ」
「……あ、開けてます」
「もっとだ」
いや、今の状態で十分じゃ……ふるふると首を振って拒否したけど、昌治さんは足りないと言って私の太腿の内側に手を入れ、私の脚を持ち上げた。そしてそのままずるずると私はベッドの端に引きずられていく。
濡れたそこが空気に触れてひやりとした。
「思ったよりは濡れてるな」
そう言うなり、昌治さんの頭が私の脚の間に近付いてきて……
「やっ、やめて!そんなところっ!」
思わず叫んだけど、もう遅かった。
「ひゃうっ!」
昌治さんの舌先が花芯を掠めた。
まさか、そんな部分を舐められても感じるなんて、と自分の体が信じられなくなっていたのも束の間、昌治さんは濡れた外側の襞を舐め始める。時折思い出したように太腿の付け根に少しざらりとした舌を這わされて、私の喉は切なく震える。
やわやわと舐めあげられて、外側に昌治さんの舌が触れていない場所がなくなっていく。
「やぁっ!だめ……だめだっ、て……」
やがて昌治さんはぴちゃりと水音を立てながら、先端を中に滑り込ませた。
初めての感覚に、私の体がびくりと大きく跳ねる。
その反応を楽しむように、昌治さんは何度か出し入れを繰り返す。その度に蜜がじわりと湧き出して、水音が大きくなっていった。
「んん……だ、だめぇ……そんなの、やめ……ああっ!」
そうして自分の蜜と昌治さんの唾液ですっかり濡れたそこに差し込まれた指が二本、ズブズブと沈んでいく。
敏感な部分を舌で弄ばされると同時に、僅かに曲げられた指が内側で弧を描き、ゆっくりと内壁を圧迫した。
「あっ……あっ……それ、だめ……」
体は未知の快楽に震えるばかりで、昌治さんが私の秘部を食んでいるのをただ呆然と見ることしかできない。
ちらりと顔をあげた昌治さんと目が合う。羞恥で耳まで真っ赤になっている私を見て満足げに微笑んだ昌治さんは、中に入れていた指をクイっと曲げると、ワザと音を立てて私の花芯を吸った。
頭がおかしくなりそうなくらいの快楽の奔流にもまれて、私の目の前でチカチカと星が瞬いた。
「ああっ!」
ビクビクと全身が痙攣して、もはや喘ぎ声とも言えない音を発しながら私は達した。
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