15 / 28
3-2
しおりを挟む
突然、三島さんに呼び出された。
理由の説明もされないまま、とにかく話があるからと仕事が終わってすぐに指定された場所、1番最初にご飯を食べた高級懐石に行くと、疲れた顔の三島さんがいた。
「あの、どうされたんです?」
「狙われてる、俺じゃなくてあんたが」
「……え?」
狙われてる?私が?
三島さんは脇に置いていた鞄から3枚のクリアファイルを取り出して、それを卓に並べた。
履歴書みたいな、誰かの顔と名前、経歴が書かれている書類だった。
「できるだけ信頼できるやつを選んだ。ヤクザには変わりねぇが、まあ、いいやつだ。好きなやつを選べ」
はい?
この方々と私が狙われているということにどのような関係が?
目を白黒させている私に、三島さんは続けた。
「結婚する相手選ぶのにこれだけじゃ不安か。一回全員会っとくか?」
「は?」
結婚?誰と誰が?
圧倒的に説明が足りない。いつもの三島さんらしくないですよ?相当お疲れなのか、三島さんは出されたばかりのお茶を飲もうと湯呑みを思いっきり掴む。
「熱っ!」
当然熱かったのか、弾みで湯呑みが倒れて中のほうじ茶が溢れる。
咄嗟に書類が濡れないように取ろうとしたけれど、間に合わず3枚中2枚がほとんど読めなくなってしまった。
とりあえずお店の人にお願いして片付けてもらったけど、濡れた書類は元に戻らない。
「あの、本当にどうしたんですか?」
私は残った1枚の書類を見る。
クリップで留められた写真の中の男性は、どうやら三島さんの組の若頭らしい。若干強面ながら、有名大学を卒業して経済面で組を支えているそうだ。
……いや、正直言ってそれが何?という話なんですが。
「結婚すんならどいつがいいか聞こうと思ったんだが、コピー取っときゃよかったな」
「いや、そうじゃなくて、え?結婚って私が?なんで急にそんなことを?」
結婚。全く考えてないわけじゃないですよ?大学や高校の友人の結婚報告を聞きながら内心穏やかじゃないですからね私だって。
そして三島さんにもお見合いについての相談、しましたよ確かに。男作っとけよというアドバイスもいただきました。
でも、だからってヤクザさんとの結婚の仲介を依頼した覚えは無いですよ?
「親父が……いや、蓮有楽会があんたを狙ってる」
「え?あの、なんのことか……」
さっぱりわからない。そう言いかけて気付いた。「狙われてる」と「結婚」って、全く同じようなことが前にあった。そしてそれを、三島さんに相談して助けてもらった。
「まさか、信じてるんですか?私の不運は……」
「親父が神職3人使って調べさせた。守護霊がどうとか、俺はオカルトには興味ねぇが、3人が3人とも同じようなことを言ったんだとさ」
私は言葉を失った。そこまでされるなんて思わなかったから。いや、普通思わない。ヤクザの親玉はやることが違う……のか?
というかそもそもどうして私のことを?三島さんが、話した?それを本気にして調べたとか?
いや、それはどうでもいい。三島さんは蓮実組の組長だ。誰かが私のことをその上の人に伝えたりしたのかもしれない。三島さんの親切に甘えていたのは私だ。三島さんががヤクザと知りながら。
「私、どうなるんですか?」
狙われている、というのは私を組の誰かと結婚させるつもりということなんだろう。
そうすれば運が舞い込むと、蓮有楽会の会長が信じている。
「……多少は自覚があります。でも、それはただの会社員としてと言うか、一般的な不運です。期待されても、困ります」
蓮有楽会の会長が私に何を求めているのか、単に幸運を招く招き猫としての役割なら、普通に招き猫を買って欲しい。
それにヤクザの中で起こる「不幸」って、想像がつかない。今の私に降り注いでいる不運が極めて一般的な不運だから耐えられるだけだ。
「どうにか、なりませんか」
「……今回ばかりは、俺も親父には逆らえねぇ。だからせめてまともなやつを、と思ったんだが、いきなり結婚相手選べなんざ言われてもそうなるよな」
申し訳なさそうに三島さんは唸る。
どうしてこんなことになってしまったのか。まだホームセンターの副社長とお見合いをしていた方がよかったのか。いや、そんなことはない。
そうなってたら私は今頃猛烈に後悔していたと思う。
「あの、もし知らん顔して普通に生活を続けたら、どうなりますか」
見合い話が来るのか突然知らないヤクザからプロポーズでもされるのかわからないけど、結婚する気はありませんよ、とお伝えしたい場合どうすればいいのか。
「親父が俺に命じたのはあんたの説得だ。拒否させねぇのが俺の役割なんだよ。俺があんたを説得できないとわかれば、攫うなりするだろうな」
味方にはなれない。三島さんはため息をつく。
「元はと言えば俺のせいだ。俺が色々したから、目を付けられた。いや、そもそも俺があん時油断せず、やつに気付いてりゃあんたを巻き込むことはなかった」
あの時、私が偶然三島さんを助けた時のことだろう。三島さんは絞り出すように自分が悪いんだと言った。
「……そんなこと言わないでください」
「いや、一番面倒な時に力になれねぇどころか、敵だ。こんなことならあん時助けねぇ方が……」
「言わないでください!」
気付けば大きな声が出ていた。
私はハッと口を閉じる。
でも、聞きたくなかった。三島さんの口から助けない方がよかったと言われるようで、お互いに助けたことが間違いのように言われて、否定された気分になった。
「でも三島さんがいなかったら私は今頃あの副社長との縁談が進んで、あの醜態を全国で晒す羽目になってました。そんなことを、言わないでください」
私は三島さんに感謝している。それは変わらない。私は、三島さんを恨みたくない。
「考える時間をください。というか、落ち着く時間をください」
もう三島さんに頼ることができない。ただそれだけだ。これまで三島さんに頼っていたツケが回ってきた。これはきっとそういうことだ。
「……なら、俺を選ぶか?」
「え?」
「あんたが嫌じゃなけりゃ、俺を選んでくれ。これはさらに上の組織の意見だ。あんたに手を出そうとするやつを止める力は俺にない。俺が嫌なら、せめてまともそうなやつを組の中から選べ」
「いや、待って、待ってください!」
考える時間をください、の返答になっていない。
それはそれで、いくらなんでもいきなりすぎる。
三島さんが選んだよくわからない人達よりは、三島さんの方が安心なのは確かだ。でも、だから私が三島さんを選んでいい理由にもならない。ヤクザさんと結婚なんてできない。
けど、それとは裏腹に、私の心臓はこれまでになくうるさく鳴っていた。三島さんと私の結婚。
私はまともに三島さんの顔を見ていられなくなってサッと俯いて目を逸らす。
「……そんなに嫌か。いや、そりゃそうだよな」
三島さんはやれやれと諦めたようにため息をつくけど、私の今のこの反応は、おそらく三島さんの想像と少し違う。
無性に恥ずかしいんだ。
突然3人の中から結婚相手選べって言われたときはなんの冗談かと思ったし正直蓮有楽会に対して怒りを覚えた。でも、三島さんの名前を聞いた時、三島さんならいいかもしれないと許容しかけた自分がいた。むしろ悪くないかもしれないとすら思ってしまって、私って三島さんのこと好きなのか?という自問自答に陥っていた。
「やっと自分の不幸を恨む気になれたか?」
「それは結構前からそうです。いや、でもこれはそういうことではなく……」
助けてもらってばかりで本当に感謝している。最初の見合い話も、たぶん今回のテレビの件も、三島さんに相談していなかったらどうなっていたことか。
そもそも、三島さんを嫌いになる要素がない。
けど、三島さんの方はどうか。むしろ迷惑しかかけていない。
蓮有楽会の会長がそういう方針を示したから。その選択を取らされているだけだ。これはきっと三島さんの意思じゃない。
「考えさせてください。なにか妙案が浮かぶかもしれません」
「……そうだといいが」
それっきり三島さんは黙ってしまった。
何か考え込んでいる様子で、そろそろ注文をと現れた女将さんにもしばらく気付いていなかった。
理由の説明もされないまま、とにかく話があるからと仕事が終わってすぐに指定された場所、1番最初にご飯を食べた高級懐石に行くと、疲れた顔の三島さんがいた。
「あの、どうされたんです?」
「狙われてる、俺じゃなくてあんたが」
「……え?」
狙われてる?私が?
三島さんは脇に置いていた鞄から3枚のクリアファイルを取り出して、それを卓に並べた。
履歴書みたいな、誰かの顔と名前、経歴が書かれている書類だった。
「できるだけ信頼できるやつを選んだ。ヤクザには変わりねぇが、まあ、いいやつだ。好きなやつを選べ」
はい?
この方々と私が狙われているということにどのような関係が?
目を白黒させている私に、三島さんは続けた。
「結婚する相手選ぶのにこれだけじゃ不安か。一回全員会っとくか?」
「は?」
結婚?誰と誰が?
圧倒的に説明が足りない。いつもの三島さんらしくないですよ?相当お疲れなのか、三島さんは出されたばかりのお茶を飲もうと湯呑みを思いっきり掴む。
「熱っ!」
当然熱かったのか、弾みで湯呑みが倒れて中のほうじ茶が溢れる。
咄嗟に書類が濡れないように取ろうとしたけれど、間に合わず3枚中2枚がほとんど読めなくなってしまった。
とりあえずお店の人にお願いして片付けてもらったけど、濡れた書類は元に戻らない。
「あの、本当にどうしたんですか?」
私は残った1枚の書類を見る。
クリップで留められた写真の中の男性は、どうやら三島さんの組の若頭らしい。若干強面ながら、有名大学を卒業して経済面で組を支えているそうだ。
……いや、正直言ってそれが何?という話なんですが。
「結婚すんならどいつがいいか聞こうと思ったんだが、コピー取っときゃよかったな」
「いや、そうじゃなくて、え?結婚って私が?なんで急にそんなことを?」
結婚。全く考えてないわけじゃないですよ?大学や高校の友人の結婚報告を聞きながら内心穏やかじゃないですからね私だって。
そして三島さんにもお見合いについての相談、しましたよ確かに。男作っとけよというアドバイスもいただきました。
でも、だからってヤクザさんとの結婚の仲介を依頼した覚えは無いですよ?
「親父が……いや、蓮有楽会があんたを狙ってる」
「え?あの、なんのことか……」
さっぱりわからない。そう言いかけて気付いた。「狙われてる」と「結婚」って、全く同じようなことが前にあった。そしてそれを、三島さんに相談して助けてもらった。
「まさか、信じてるんですか?私の不運は……」
「親父が神職3人使って調べさせた。守護霊がどうとか、俺はオカルトには興味ねぇが、3人が3人とも同じようなことを言ったんだとさ」
私は言葉を失った。そこまでされるなんて思わなかったから。いや、普通思わない。ヤクザの親玉はやることが違う……のか?
というかそもそもどうして私のことを?三島さんが、話した?それを本気にして調べたとか?
いや、それはどうでもいい。三島さんは蓮実組の組長だ。誰かが私のことをその上の人に伝えたりしたのかもしれない。三島さんの親切に甘えていたのは私だ。三島さんががヤクザと知りながら。
「私、どうなるんですか?」
狙われている、というのは私を組の誰かと結婚させるつもりということなんだろう。
そうすれば運が舞い込むと、蓮有楽会の会長が信じている。
「……多少は自覚があります。でも、それはただの会社員としてと言うか、一般的な不運です。期待されても、困ります」
蓮有楽会の会長が私に何を求めているのか、単に幸運を招く招き猫としての役割なら、普通に招き猫を買って欲しい。
それにヤクザの中で起こる「不幸」って、想像がつかない。今の私に降り注いでいる不運が極めて一般的な不運だから耐えられるだけだ。
「どうにか、なりませんか」
「……今回ばかりは、俺も親父には逆らえねぇ。だからせめてまともなやつを、と思ったんだが、いきなり結婚相手選べなんざ言われてもそうなるよな」
申し訳なさそうに三島さんは唸る。
どうしてこんなことになってしまったのか。まだホームセンターの副社長とお見合いをしていた方がよかったのか。いや、そんなことはない。
そうなってたら私は今頃猛烈に後悔していたと思う。
「あの、もし知らん顔して普通に生活を続けたら、どうなりますか」
見合い話が来るのか突然知らないヤクザからプロポーズでもされるのかわからないけど、結婚する気はありませんよ、とお伝えしたい場合どうすればいいのか。
「親父が俺に命じたのはあんたの説得だ。拒否させねぇのが俺の役割なんだよ。俺があんたを説得できないとわかれば、攫うなりするだろうな」
味方にはなれない。三島さんはため息をつく。
「元はと言えば俺のせいだ。俺が色々したから、目を付けられた。いや、そもそも俺があん時油断せず、やつに気付いてりゃあんたを巻き込むことはなかった」
あの時、私が偶然三島さんを助けた時のことだろう。三島さんは絞り出すように自分が悪いんだと言った。
「……そんなこと言わないでください」
「いや、一番面倒な時に力になれねぇどころか、敵だ。こんなことならあん時助けねぇ方が……」
「言わないでください!」
気付けば大きな声が出ていた。
私はハッと口を閉じる。
でも、聞きたくなかった。三島さんの口から助けない方がよかったと言われるようで、お互いに助けたことが間違いのように言われて、否定された気分になった。
「でも三島さんがいなかったら私は今頃あの副社長との縁談が進んで、あの醜態を全国で晒す羽目になってました。そんなことを、言わないでください」
私は三島さんに感謝している。それは変わらない。私は、三島さんを恨みたくない。
「考える時間をください。というか、落ち着く時間をください」
もう三島さんに頼ることができない。ただそれだけだ。これまで三島さんに頼っていたツケが回ってきた。これはきっとそういうことだ。
「……なら、俺を選ぶか?」
「え?」
「あんたが嫌じゃなけりゃ、俺を選んでくれ。これはさらに上の組織の意見だ。あんたに手を出そうとするやつを止める力は俺にない。俺が嫌なら、せめてまともそうなやつを組の中から選べ」
「いや、待って、待ってください!」
考える時間をください、の返答になっていない。
それはそれで、いくらなんでもいきなりすぎる。
三島さんが選んだよくわからない人達よりは、三島さんの方が安心なのは確かだ。でも、だから私が三島さんを選んでいい理由にもならない。ヤクザさんと結婚なんてできない。
けど、それとは裏腹に、私の心臓はこれまでになくうるさく鳴っていた。三島さんと私の結婚。
私はまともに三島さんの顔を見ていられなくなってサッと俯いて目を逸らす。
「……そんなに嫌か。いや、そりゃそうだよな」
三島さんはやれやれと諦めたようにため息をつくけど、私の今のこの反応は、おそらく三島さんの想像と少し違う。
無性に恥ずかしいんだ。
突然3人の中から結婚相手選べって言われたときはなんの冗談かと思ったし正直蓮有楽会に対して怒りを覚えた。でも、三島さんの名前を聞いた時、三島さんならいいかもしれないと許容しかけた自分がいた。むしろ悪くないかもしれないとすら思ってしまって、私って三島さんのこと好きなのか?という自問自答に陥っていた。
「やっと自分の不幸を恨む気になれたか?」
「それは結構前からそうです。いや、でもこれはそういうことではなく……」
助けてもらってばかりで本当に感謝している。最初の見合い話も、たぶん今回のテレビの件も、三島さんに相談していなかったらどうなっていたことか。
そもそも、三島さんを嫌いになる要素がない。
けど、三島さんの方はどうか。むしろ迷惑しかかけていない。
蓮有楽会の会長がそういう方針を示したから。その選択を取らされているだけだ。これはきっと三島さんの意思じゃない。
「考えさせてください。なにか妙案が浮かぶかもしれません」
「……そうだといいが」
それっきり三島さんは黙ってしまった。
何か考え込んでいる様子で、そろそろ注文をと現れた女将さんにもしばらく気付いていなかった。
21
お気に入りに追加
180
あなたにおすすめの小説
ヤンデレヤクザの束縛婚から逃れられません!
古亜
恋愛
旧題:ヤンデレヤクザの束縛婚〜何も覚えていませんが〜
なぜかここ一年の間の記憶を失い、なぜかその間にヤクザの若頭と結婚することになってました。
書いてみたかった記憶喪失もの。相変わらずのヤクザものです。
文字数バラバラで40話くらい。
なんでも許せる方向け。苦手な方は即回れ右でお願いします。
お肌に合わないと感じたら即座に使用を止めてください。誤字脱字等はご指摘いただければありがたく修正させていただきます。肌に合わない、想像と違った等の批判否定は豆腐メンタルにきて泣きますのでご遠慮ください。
この話はフィクションです。
狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
羽村美海
恋愛
古式ゆかしき華道の家元のお嬢様である美桜は、ある事情から、家をもりたてる駒となれるよう厳しく育てられてきた。
とうとうその日を迎え、見合いのため格式高い高級料亭の一室に赴いていた美桜は貞操の危機に見舞われる。
そこに現れた男により救われた美桜だったが、それがきっかけで思いがけない展開にーー
住む世界が違い、交わることのなかったはずの尊の不器用な優しさに触れ惹かれていく美桜の行き着く先は……?
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
✧天澤美桜•20歳✧
古式ゆかしき華道の家元の世間知らずな鳥籠のお嬢様
✧九條 尊•30歳✧
誰もが知るIT企業の経営者だが、実は裏社会の皇帝として畏れられている日本最大の極道組織泣く子も黙る極心会の若頭
✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦・━・✦
*西雲ササメ様より素敵な表紙をご提供頂きました✨
※TL小説です。設定上強引な展開もあるので閲覧にはご注意ください。
※設定や登場する人物、団体、グループの名称等全てフィクションです。
※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。
✧
✧連載期間22.4.29〜22.7.7 ✧
✧22.3.14 エブリスタ様にて先行公開✧
【第15回らぶドロップス恋愛小説コンテスト一次選考通過作品です。コンテストの結果が出たので再公開しました。※エブリスタ様限定でヤス視点のSS公開中】
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。

ヤクザと私と。~養子じゃなく嫁でした
瀬名。
恋愛
大学1年生の冬。母子家庭の私は、母に逃げられました。
家も取り押さえられ、帰る場所もない。
まず、借金返済をしてないから、私も逃げないとやばい。
…そんな時、借金取りにきた私を買ってくれたのは。
ヤクザの若頭でした。
*この話はフィクションです
現実ではあり得ませんが、物語の過程としてむちゃくちゃしてます
ツッコミたくてイラつく人はお帰りください
またこの話を鵜呑みにする読者がいたとしても私は一切の責任を負いませんのでご了承ください*

虚弱なヤクザの駆け込み寺
菅井群青
恋愛
突然ドアが開いたとおもったらヤクザが抱えられてやってきた。
「今すぐ立てるようにしろ、さもなければ──」
「脅してる場合ですか?」
ギックリ腰ばかりを繰り返すヤクザの組長と、治療の相性が良かったために気に入られ、ヤクザ御用達の鍼灸院と化してしまった院に軟禁されてしまった女の話。
※なろう、カクヨムでも投稿
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる