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中二病の発症
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「君、世界を救ってみない?」
この誘いがすべての始まりだった。
東 快斗(あずま かいと)は国内屈指の名門校に通う高校二年生である。
学校では成績上位層に位置しており将来を約束されたエリートだ。
そんな彼だが実は誰にも言えない秘密を抱えている。そう快斗は「中二病」なのである。しかし中二病とは言っても、漫画やアニメに出てくるキャラクターに影響を受けてマネをするようなものではない。本気なのである。本気で自分は何かしらの能力を備えてると確信しているのだ。
それには訳がある。あれは中学二年生の時、いつものように友達と幼馴染の葵と下校しているときのこと、なぜか「誰が一番高くジャンプできるか」という話になり皆でジャンプ力を競うことになった。
もちろん僕は負けず嫌いだったので本気でジャンプした。その時だった、あまりに力み過ぎたのか右手の中指に変な力が入った。その瞬間全身にエネルギーが走るような感覚に襲われた。あまりに一瞬の出来事だったために自分の勘違いだと思ったが、着地した後なぜか皆が唖然とした顔で僕のほうを見ていた。
「いっ、今お前どうやったんだ??」
「え?何が?」
「お前今ジャンプした後空中で数秒静止してたぞ⁈」
どうやら友達の話だと、僕はジャンプした後空中に数秒間静止していたらしい。それも見間違いなどではなく、見ていた全員がそう言った。それを聞いて僕はうれしかった。自分には何やら特別な力があるんじゃないかと確信した。しかし、その後どんなに力強くジャンプしても空中で静止などできなかった。おそらく手に変な力が入ったからだとは思ったが、意識的にやったわけではなかったので再現することはできなかった。
それから数年間、毎日家でジャンプしたりいろいろやった。そして科学的に解明するために勉強も頑張った。その甲斐あって僕は国内屈指の名門校に合格できた。
これが僕が「中二病」を発症した理由である。そして高校生になった今でも毎日、空中浮遊の練習を続けている。ちなみに幼馴染の葵も同じ高校に進学して今は恋人の仲である。
この誘いがすべての始まりだった。
東 快斗(あずま かいと)は国内屈指の名門校に通う高校二年生である。
学校では成績上位層に位置しており将来を約束されたエリートだ。
そんな彼だが実は誰にも言えない秘密を抱えている。そう快斗は「中二病」なのである。しかし中二病とは言っても、漫画やアニメに出てくるキャラクターに影響を受けてマネをするようなものではない。本気なのである。本気で自分は何かしらの能力を備えてると確信しているのだ。
それには訳がある。あれは中学二年生の時、いつものように友達と幼馴染の葵と下校しているときのこと、なぜか「誰が一番高くジャンプできるか」という話になり皆でジャンプ力を競うことになった。
もちろん僕は負けず嫌いだったので本気でジャンプした。その時だった、あまりに力み過ぎたのか右手の中指に変な力が入った。その瞬間全身にエネルギーが走るような感覚に襲われた。あまりに一瞬の出来事だったために自分の勘違いだと思ったが、着地した後なぜか皆が唖然とした顔で僕のほうを見ていた。
「いっ、今お前どうやったんだ??」
「え?何が?」
「お前今ジャンプした後空中で数秒静止してたぞ⁈」
どうやら友達の話だと、僕はジャンプした後空中に数秒間静止していたらしい。それも見間違いなどではなく、見ていた全員がそう言った。それを聞いて僕はうれしかった。自分には何やら特別な力があるんじゃないかと確信した。しかし、その後どんなに力強くジャンプしても空中で静止などできなかった。おそらく手に変な力が入ったからだとは思ったが、意識的にやったわけではなかったので再現することはできなかった。
それから数年間、毎日家でジャンプしたりいろいろやった。そして科学的に解明するために勉強も頑張った。その甲斐あって僕は国内屈指の名門校に合格できた。
これが僕が「中二病」を発症した理由である。そして高校生になった今でも毎日、空中浮遊の練習を続けている。ちなみに幼馴染の葵も同じ高校に進学して今は恋人の仲である。
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