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1章、お嬢様になっちゃった?

2.ほぎゃーん!

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・・・・・ほぎゃー おんぎゃーおぎゃぁーーー・・・・・

「旦那様!お生まれになりました、女の子です!」
「おおついに! さあ、ヘルン、メルン!よく手を洗って!頑張ったお母様と赤ちゃんに会いに行くよ!」
「すぐにいけるぞ!」
「もう洗ったわ!」
「そうか!さあいこう!」

春月13日、本日晴天。
マップル王国サバイヴ領領主家に、新たな命が誕生しました。

「グローヴさま…も、もうしわけ…あぁ…」
「何を言うウォーラ!よく頑張って産んでくれた!やあ、はじめましてアリン。アリン=サバイヴ!可愛いお嬢さん、君の名前だよ!」
「アリン!私がおねえちゃんよ!黒いかみのけがきれいね!」
「ぼくがおにいちゃんだぞ!いっぱいあそんでやるからな!」
「名を…与えていただけるのですか!?この子は黒髪で…!」
「ウォーラ、よく見てごらん。確かにこの子は黒髪だ。だがそれがどうした!天使のようにかわいらしいじゃないか。あなたの国にいた悪魔の像とは似てなんかいない!」
「う、うぅ…うっうっ… はい、はい!似ていません!」
「何も心配いらない。さあ、ゆっくり休んで…愛しているよ。ウォーラ。」




ーーーずいぶんと後から知ることなんだけど。
お母さまのお国は、黒髪は悪魔だと信じられていて、黒髪で生まれたお母さまも殺される前におじい様おばあ様と一緒にこっちの国に逃げてきたそうだ。
おじい様、あなた後継ぎだったろうに、勇気あるなぁ。
まあつまり、お母さまは自分と同じ黒髪のあたしを産んじゃったもんで恐れてたわけだ。
前世が日本人なもんでそれに引っ張られちゃったんだろうなー。ごめんねお母さま。
大丈夫だよー。
悪魔なんているんならむしろ利用しまくってやるからまかせなー。
天使も悪魔も使える物は何でも使ってやりますよー。
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