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67 食べた味がわかりませんでした
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私たちは、この付近で検針するときにいつも昼食をとっている公園に向かいました。清徳さんは、先ほど買ったコンビニの商品を眺めていたため、暑いと文句を言ってきませんでした。
公園の駐車場に着いていつもの木陰を目指します。私と青木さんがすたすた歩いていくので、杉さんと清徳さんも仕方なく後に続いてきます。
いつものようにベンチは木々で木陰が出来ていました。夏なのでさすがに暑いのですが、木陰を通る風は少し涼しく感じます。
「あそこで手を洗えますよ。お先にどうぞ」
私は清徳さんと杉さんにそういい、青木さんの分も含めて三人分のコンビニの袋を預かりました。三人が戻ってきたのを見て私も急いで手を洗いに向かいました。
戻ってくると、清徳さんと杉さんが同じベンチに腰掛けていたので、私は空いている青木さんの隣に腰を下ろしました。
すると何を思ったのか、清徳さんが私の隣に座ってきたではありませんか。ただでさえ二人でちょうどいいベンチが狭くなってしまいまいした。
「清徳さ~ん。そっち行っちゃうんですかぁ?」
一人になってしまい寂しくなったのでしょう。今度は杉さんまでもが青木さんの隣に座ってしまいました。ただでさえ狭いベンチに大人四人が座ってよけい狭く感じます。まるでひしめき合っているようです。仕方なく私は先ほどまで杉さんと清徳さんが座っていたベンチに行きました。でないと荷物も置けませんしね。
「なんだ。そっちに行くのか」
私が移ったとたん、再び清徳さんが私の隣に座り込んできました。私はもう無視して先ほどコンビニで買ったものを取り出しました。私はいつものサンドイッチです。飲み物は、紅茶のペットボトルです。そこでハッとしました。そういえば清徳さんに飲み物を選んでいませんでしたね。
「飲み物を選ぶのを忘れてしまいました。紅茶のペットボトルですが、よかったらこれ飲みます?」
「いいのか?」
そういって清徳さんは笑顔で受け取りました。清徳さんて紅茶が好きだったんですね。やけに嬉しそうです。
「これ飲む?」
私は清徳さんに気をとられていて気が付きませんでしたが、青木さんは私たちの様子を見ていたようです。たぶん自分用に買ったであろうコーヒーのペットボトルを、私に差し出してきました。青木さんとはベンチが隣ですので、手を伸ばすだけで受け取れます。でもそうすると、青木さんの飲み物がなくなっちゃいますよね。
私が受け取っていいものか悩んでいると、青木さんの横にある手提げ袋が目に入りました。あれには差し入れの飲み物が入っていましたよね。青木さんが車から持ってきてくれたんですね。車内に置いておいたら沸騰してしまいそうですよね。確かその中にはお茶も入っていましたね。
「すみません。じゃあ手提げ袋の中のお茶をいただいてもいいですか?」
「ああ」
青木さんは手提げ袋からお茶を取り出して私に渡してくれました。おかげで助かりました。今度こそゆっくりとお昼ご飯を食べようとした時です。隣に座っている清徳さんは、買った袋からおもむろにサンドイッチとおにぎりを取り出しました。そしてサンドイッチをちょっと持ち上げてゆっくりと眺めています。もしかして開け方がわからないんでしょうか?
「ここから開けるといいですよ」
私はついついサンドイッチの開け方をレクチャーしていました。清徳さんは、なるほどといって袋に入っていた紙タオルでもう一度手を拭いてから、優雅に封を開けてサンドイッチを食べ始めました。やっぱりそういうところは痩せても枯れても御曹司ですね。食べ方がきれいです。
「これは何味だ?」
「うん?」
わたしはつい清徳さんを二度見してしまいました。そんなに変わった味のサンドイッチを買ったつもりはないのですが。私は慌てて清徳さんが破ったサンドイッチの空の袋を見ました。ごく普通のミックスサンドイッチです。
「卵にハムに野菜の入ったミックスサンドイッチですよ」
「なるほど」
清徳さんはその味が珍しいらしくゆっくり食べています。私も急いで自分の分を食べ始めました。すると、また隣から声が聞こえました。
「これはどうやって開けるんだ?」
隣を見れば、今度はおにぎりを持った清徳さんがおにぎりをよ~く見ています。
「これはこうするんですよ」
私がまた開け方を教えると、先ほどと同じでなるほどといった清徳さんが、優雅に封を開けておにぎりを食べ始めました。また私がサンドイッチを食べ始めた時です。
「これは何味だ?」
また隣から声がしました。私がおにぎりの空の袋を見ると、チキンマヨ味と書いてあります。
「チキンマヨ味ですよ」
「なるほど」
先ほどと同じように清徳さんは、珍しいものでも食べるようにゆっくりとかみしめるように食べています。今度こそ私は再びサンドイッチを食べ始めました。ですがこう中断させられては、なんだか味もわかりません。私がむっとしながら食べていると、再び隣から声がしました。
「これは何だ?」
「もう何ですか?」
ちょっとむっとした私が、声を出した清徳さんを見ると、清徳さんは私が買ったアイスを手に持っています。そうでした。そういえばアイスを買ったんでしたね。すみません。すっかり忘れていました。
「それはアイスです。四人分買っておきました」
私は急いで清徳さんの横においてある袋の中からアイスを取り出して、青木さんと杉さんに渡しました。きっちりと清徳さんのおごりですといいながら。
「ありがとう」
「ありがとうございます」
青木さんと杉さんは清徳さんにお礼を言って、ちょっと溶けかかってしまったアイスを食べ始めました。私も食べます。少し溶けてしまいましたが、冷たくておいしいです。私がのんびりとアイスを食べているときです。また隣から声がしました。
「これどうやって食べるんだ?」
「はあ~」
思わず声に出てしまった私ですが、隣を見やれば清徳さんがアイスを手に持ってのんびり眺めています。そうでした。ごめんなさい。これはスプーンですくうタイプではなかったですね。こうやって開けてそのまま吸う様にして食べるんですよ。
って、少しは隣や周りを見てくださいませんか? 食べ方は見て覚えてくださいね。
公園の駐車場に着いていつもの木陰を目指します。私と青木さんがすたすた歩いていくので、杉さんと清徳さんも仕方なく後に続いてきます。
いつものようにベンチは木々で木陰が出来ていました。夏なのでさすがに暑いのですが、木陰を通る風は少し涼しく感じます。
「あそこで手を洗えますよ。お先にどうぞ」
私は清徳さんと杉さんにそういい、青木さんの分も含めて三人分のコンビニの袋を預かりました。三人が戻ってきたのを見て私も急いで手を洗いに向かいました。
戻ってくると、清徳さんと杉さんが同じベンチに腰掛けていたので、私は空いている青木さんの隣に腰を下ろしました。
すると何を思ったのか、清徳さんが私の隣に座ってきたではありませんか。ただでさえ二人でちょうどいいベンチが狭くなってしまいまいした。
「清徳さ~ん。そっち行っちゃうんですかぁ?」
一人になってしまい寂しくなったのでしょう。今度は杉さんまでもが青木さんの隣に座ってしまいました。ただでさえ狭いベンチに大人四人が座ってよけい狭く感じます。まるでひしめき合っているようです。仕方なく私は先ほどまで杉さんと清徳さんが座っていたベンチに行きました。でないと荷物も置けませんしね。
「なんだ。そっちに行くのか」
私が移ったとたん、再び清徳さんが私の隣に座り込んできました。私はもう無視して先ほどコンビニで買ったものを取り出しました。私はいつものサンドイッチです。飲み物は、紅茶のペットボトルです。そこでハッとしました。そういえば清徳さんに飲み物を選んでいませんでしたね。
「飲み物を選ぶのを忘れてしまいました。紅茶のペットボトルですが、よかったらこれ飲みます?」
「いいのか?」
そういって清徳さんは笑顔で受け取りました。清徳さんて紅茶が好きだったんですね。やけに嬉しそうです。
「これ飲む?」
私は清徳さんに気をとられていて気が付きませんでしたが、青木さんは私たちの様子を見ていたようです。たぶん自分用に買ったであろうコーヒーのペットボトルを、私に差し出してきました。青木さんとはベンチが隣ですので、手を伸ばすだけで受け取れます。でもそうすると、青木さんの飲み物がなくなっちゃいますよね。
私が受け取っていいものか悩んでいると、青木さんの横にある手提げ袋が目に入りました。あれには差し入れの飲み物が入っていましたよね。青木さんが車から持ってきてくれたんですね。車内に置いておいたら沸騰してしまいそうですよね。確かその中にはお茶も入っていましたね。
「すみません。じゃあ手提げ袋の中のお茶をいただいてもいいですか?」
「ああ」
青木さんは手提げ袋からお茶を取り出して私に渡してくれました。おかげで助かりました。今度こそゆっくりとお昼ご飯を食べようとした時です。隣に座っている清徳さんは、買った袋からおもむろにサンドイッチとおにぎりを取り出しました。そしてサンドイッチをちょっと持ち上げてゆっくりと眺めています。もしかして開け方がわからないんでしょうか?
「ここから開けるといいですよ」
私はついついサンドイッチの開け方をレクチャーしていました。清徳さんは、なるほどといって袋に入っていた紙タオルでもう一度手を拭いてから、優雅に封を開けてサンドイッチを食べ始めました。やっぱりそういうところは痩せても枯れても御曹司ですね。食べ方がきれいです。
「これは何味だ?」
「うん?」
わたしはつい清徳さんを二度見してしまいました。そんなに変わった味のサンドイッチを買ったつもりはないのですが。私は慌てて清徳さんが破ったサンドイッチの空の袋を見ました。ごく普通のミックスサンドイッチです。
「卵にハムに野菜の入ったミックスサンドイッチですよ」
「なるほど」
清徳さんはその味が珍しいらしくゆっくり食べています。私も急いで自分の分を食べ始めました。すると、また隣から声が聞こえました。
「これはどうやって開けるんだ?」
隣を見れば、今度はおにぎりを持った清徳さんがおにぎりをよ~く見ています。
「これはこうするんですよ」
私がまた開け方を教えると、先ほどと同じでなるほどといった清徳さんが、優雅に封を開けておにぎりを食べ始めました。また私がサンドイッチを食べ始めた時です。
「これは何味だ?」
また隣から声がしました。私がおにぎりの空の袋を見ると、チキンマヨ味と書いてあります。
「チキンマヨ味ですよ」
「なるほど」
先ほどと同じように清徳さんは、珍しいものでも食べるようにゆっくりとかみしめるように食べています。今度こそ私は再びサンドイッチを食べ始めました。ですがこう中断させられては、なんだか味もわかりません。私がむっとしながら食べていると、再び隣から声がしました。
「これは何だ?」
「もう何ですか?」
ちょっとむっとした私が、声を出した清徳さんを見ると、清徳さんは私が買ったアイスを手に持っています。そうでした。そういえばアイスを買ったんでしたね。すみません。すっかり忘れていました。
「それはアイスです。四人分買っておきました」
私は急いで清徳さんの横においてある袋の中からアイスを取り出して、青木さんと杉さんに渡しました。きっちりと清徳さんのおごりですといいながら。
「ありがとう」
「ありがとうございます」
青木さんと杉さんは清徳さんにお礼を言って、ちょっと溶けかかってしまったアイスを食べ始めました。私も食べます。少し溶けてしまいましたが、冷たくておいしいです。私がのんびりとアイスを食べているときです。また隣から声がしました。
「これどうやって食べるんだ?」
「はあ~」
思わず声に出てしまった私ですが、隣を見やれば清徳さんがアイスを手に持ってのんびり眺めています。そうでした。ごめんなさい。これはスプーンですくうタイプではなかったですね。こうやって開けてそのまま吸う様にして食べるんですよ。
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