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59 絵画は無事でした
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夕食が終わり廊下に出た時です。先に席を立った兄が、廊下の壁にもたれていました。まるで私を待っていたかのようです。
「千代子、何か他に隠してない?」
兄が真顔で私の目をじっと見つめてきました。やはり兄には、ばれていますね。伊達に兄妹を永くやっていません。
「お兄様に聞きたいことがあったの」
「そうか。話、長くなる?」
「たぶん...」
きっと長くなりますよね。それに誰にも聞かれないところがいいんですけど。
「じゃあ、僕の部屋でいい?」
「はい!」
そう思っていた私に、兄は嬉しい提案をしてくれました。
私は、「喜んで!」という言葉を飲み込んで、私は大きくうなづきました。最近兄の部屋には行ったことがなかったんですよね。もしかしたら彼女にかかわる物なんかあったりしますかね。この千代子、目を皿のようにして探り出しますわよ。だって、お兄様は社交界で今一番人気ですからね。久子さんも言ってましたよね。お兄様ってお付き合いしている方がいるのかしらって。私は妹なのに全然知りませんよ。もし何か見つかれば次のパーティーの時に、皆さんにいい話題が出来ますしね。
私がにやにやしながら兄の部屋に入ったからでしょうか。
「千代子が思っているものは、何もないよ。残念だったね」
「えっ~!」
そうなの? 何にもないの? 残ね~ん! じゃない、私、口に出していましたっけ。私は思わず自分の口に手を当ててしまいました。すると兄は、にやにや笑いました。
「千代子は、わかりやすいからね」
顔に出ていたんですね。これから気を付けなくてはいけません。私はきりっとした表情を浮かべて部屋を見渡しました。兄の部屋は、カーテンやベッドカバーなどブルーで統一されています。その中でマホガニー材で作られているテーブルや椅子が置かれています。余分なものはなくさっぱりとしてますね。居心地よさそうです。私のごちゃごちゃとした部屋とは大違いです。部屋から見えるもう一つの衣裳部屋も、この部屋と同じ色のトーンで満たされていますね。
私がひとしきり部屋を見渡していたのをじっと見ていた兄が聞いてきました。
「もういい? それより何か話があるんじゃないの?」
兄の言葉ではっと我に返りました。久子さんには、なにも情報がないですね。残念です。でも千代子さんや他のご令嬢には喜ばれそうですね。兄に女性の影がなくて。まあこの部屋を見る限りですが。
そうそう、私にはそんなことより兄に聞かなくてはいけない任務がありました。
「お兄様、子供のころよく行っていたおじいさまお気に入りの別荘の事なんだけど...」
その後の言葉が出ませんでした。聞くのが怖いですね。
「別荘? それが?」
「...昔おじいさまのお気に入りの絵画に、私がボールをぶつけたこと覚えてる?」
「...ああ。あれか。あったね、そんなこと」
「そうそう。それよ。私思い出したの。あれってあの後どうなったのかしら? お兄様知ってる?」
「千代子は覚えていないの? あの後、二人でおじいさまや父さんにずいぶん怒られたよね。まあおじいさまは昔から千代子に甘かったからそう怒れなかったようだけど。僕にはしっかりお説教をしたんだったな。」
「そうでしたの。ごめんなさい、お兄様。お兄様は何もしてなかったのに。飛んだとばっちりでしたわね」
「いや。もう時効だよ」
兄はさっぱりとした口調で言いました。
「でもあの絵画は、すごい価値があるものだったでしょう? やっぱり今でもあのまま?」
「いや。あれはあの後、ちゃんと専門家の人に見てもらったよ。どの絵画も運よくボールは絵画の額縁に当たっていただけで、絵画自体には何の問題もなかったよ」
「そうでしたの! よかった~!」
私が安堵のため息をこぼしたのを聞いた兄が、びっくりしました。
「千代子、そんなに驚いてどうしたんだい? ちゃんと見てもらった後、あの絵を二人で見たじゃないか」
「そうでしたっけ。覚えていませんでしたわ。ごめんなさい」
兄は、その時の事を思い出そうとしていました。そして急に笑い始めました。
「そうか。あの時は、確か清徳正樹君がうちの別荘の近くに来てるって聞いたとたん、千代子は飛び出して行ってしまったんだったね」
そうでしたっけ? 兄の言葉を聞いてそういえばと思い出しました。そうでした。あの後一回だけあの別荘に行っていましたね。ただその時には、清徳さんに夢中だった私はろくに絵画も見ないで、清徳さんが来ているという別荘に突撃訪問をしていったんでした。なるほど。納得です。
いやいや。そうではありません。まだ聞くことがあります。
「お兄様、いくらかかりましたの? 見ていただくだけでも、結構かかったんじゃありません?」
「ああ。確か外国からわざわざ来てもらったらしいんだよね。でもおじいさまは、もし修復が必要なら金に糸目はつけないからとお願いしたそうだよ。でも修復をしたわけじゃあないからね。それにその人からまた何点か美術品を購入していたから、その絵画をみてもらったお金は払ってないって言ってた気がするよ」
「そうでしたの。でもよかったですわ」
私が落ち込んだ声を出したからでしょう。兄が聞いてきました。
「ねえ、どうして今になってそんなに気になるの?」
兄の疑問はもっともです。当時でさえまったく気にしていなかった私が、落ち込むほど気にするなんて不思議ですよね。
「今日美術館に行ったときに思い出したんです。あの絵画の事。ちょうどあの絵画の対になる作品があって」
「なるほどね。それでか。大丈夫だよ。あの作品たちは何ともなかったからね。じゃああの作品、夏休みにでも見に行ってみるかい? 久しぶりにまたあの別荘に行くのもいいね」
「はい! お兄様、行きたいです!」
兄の言葉を聞いて私は途端に元気になりました。そうと決まれば、またあの絵画を見てみたいですね。
「じゃあ行こうか。ちょうどその頃、花火大会が開かれるんじゃなかったかな。昔はその頃、僕たちは海外に行っていたから確か見たことがなかったよね」
そうでした。あの別荘で宿題を終えると、その後両親と海外に行っていましたよね。あの頃は子どもだったから、海外に行けるという事よりも、普段忙しい両親と一緒にいることが嬉しかった気がします。
今年は、会社に勤めていますから夏休みも少ないですしね。近場で花火を見るのもいいですね
「千代子、何か他に隠してない?」
兄が真顔で私の目をじっと見つめてきました。やはり兄には、ばれていますね。伊達に兄妹を永くやっていません。
「お兄様に聞きたいことがあったの」
「そうか。話、長くなる?」
「たぶん...」
きっと長くなりますよね。それに誰にも聞かれないところがいいんですけど。
「じゃあ、僕の部屋でいい?」
「はい!」
そう思っていた私に、兄は嬉しい提案をしてくれました。
私は、「喜んで!」という言葉を飲み込んで、私は大きくうなづきました。最近兄の部屋には行ったことがなかったんですよね。もしかしたら彼女にかかわる物なんかあったりしますかね。この千代子、目を皿のようにして探り出しますわよ。だって、お兄様は社交界で今一番人気ですからね。久子さんも言ってましたよね。お兄様ってお付き合いしている方がいるのかしらって。私は妹なのに全然知りませんよ。もし何か見つかれば次のパーティーの時に、皆さんにいい話題が出来ますしね。
私がにやにやしながら兄の部屋に入ったからでしょうか。
「千代子が思っているものは、何もないよ。残念だったね」
「えっ~!」
そうなの? 何にもないの? 残ね~ん! じゃない、私、口に出していましたっけ。私は思わず自分の口に手を当ててしまいました。すると兄は、にやにや笑いました。
「千代子は、わかりやすいからね」
顔に出ていたんですね。これから気を付けなくてはいけません。私はきりっとした表情を浮かべて部屋を見渡しました。兄の部屋は、カーテンやベッドカバーなどブルーで統一されています。その中でマホガニー材で作られているテーブルや椅子が置かれています。余分なものはなくさっぱりとしてますね。居心地よさそうです。私のごちゃごちゃとした部屋とは大違いです。部屋から見えるもう一つの衣裳部屋も、この部屋と同じ色のトーンで満たされていますね。
私がひとしきり部屋を見渡していたのをじっと見ていた兄が聞いてきました。
「もういい? それより何か話があるんじゃないの?」
兄の言葉ではっと我に返りました。久子さんには、なにも情報がないですね。残念です。でも千代子さんや他のご令嬢には喜ばれそうですね。兄に女性の影がなくて。まあこの部屋を見る限りですが。
そうそう、私にはそんなことより兄に聞かなくてはいけない任務がありました。
「お兄様、子供のころよく行っていたおじいさまお気に入りの別荘の事なんだけど...」
その後の言葉が出ませんでした。聞くのが怖いですね。
「別荘? それが?」
「...昔おじいさまのお気に入りの絵画に、私がボールをぶつけたこと覚えてる?」
「...ああ。あれか。あったね、そんなこと」
「そうそう。それよ。私思い出したの。あれってあの後どうなったのかしら? お兄様知ってる?」
「千代子は覚えていないの? あの後、二人でおじいさまや父さんにずいぶん怒られたよね。まあおじいさまは昔から千代子に甘かったからそう怒れなかったようだけど。僕にはしっかりお説教をしたんだったな。」
「そうでしたの。ごめんなさい、お兄様。お兄様は何もしてなかったのに。飛んだとばっちりでしたわね」
「いや。もう時効だよ」
兄はさっぱりとした口調で言いました。
「でもあの絵画は、すごい価値があるものだったでしょう? やっぱり今でもあのまま?」
「いや。あれはあの後、ちゃんと専門家の人に見てもらったよ。どの絵画も運よくボールは絵画の額縁に当たっていただけで、絵画自体には何の問題もなかったよ」
「そうでしたの! よかった~!」
私が安堵のため息をこぼしたのを聞いた兄が、びっくりしました。
「千代子、そんなに驚いてどうしたんだい? ちゃんと見てもらった後、あの絵を二人で見たじゃないか」
「そうでしたっけ。覚えていませんでしたわ。ごめんなさい」
兄は、その時の事を思い出そうとしていました。そして急に笑い始めました。
「そうか。あの時は、確か清徳正樹君がうちの別荘の近くに来てるって聞いたとたん、千代子は飛び出して行ってしまったんだったね」
そうでしたっけ? 兄の言葉を聞いてそういえばと思い出しました。そうでした。あの後一回だけあの別荘に行っていましたね。ただその時には、清徳さんに夢中だった私はろくに絵画も見ないで、清徳さんが来ているという別荘に突撃訪問をしていったんでした。なるほど。納得です。
いやいや。そうではありません。まだ聞くことがあります。
「お兄様、いくらかかりましたの? 見ていただくだけでも、結構かかったんじゃありません?」
「ああ。確か外国からわざわざ来てもらったらしいんだよね。でもおじいさまは、もし修復が必要なら金に糸目はつけないからとお願いしたそうだよ。でも修復をしたわけじゃあないからね。それにその人からまた何点か美術品を購入していたから、その絵画をみてもらったお金は払ってないって言ってた気がするよ」
「そうでしたの。でもよかったですわ」
私が落ち込んだ声を出したからでしょう。兄が聞いてきました。
「ねえ、どうして今になってそんなに気になるの?」
兄の疑問はもっともです。当時でさえまったく気にしていなかった私が、落ち込むほど気にするなんて不思議ですよね。
「今日美術館に行ったときに思い出したんです。あの絵画の事。ちょうどあの絵画の対になる作品があって」
「なるほどね。それでか。大丈夫だよ。あの作品たちは何ともなかったからね。じゃああの作品、夏休みにでも見に行ってみるかい? 久しぶりにまたあの別荘に行くのもいいね」
「はい! お兄様、行きたいです!」
兄の言葉を聞いて私は途端に元気になりました。そうと決まれば、またあの絵画を見てみたいですね。
「じゃあ行こうか。ちょうどその頃、花火大会が開かれるんじゃなかったかな。昔はその頃、僕たちは海外に行っていたから確か見たことがなかったよね」
そうでした。あの別荘で宿題を終えると、その後両親と海外に行っていましたよね。あの頃は子どもだったから、海外に行けるという事よりも、普段忙しい両親と一緒にいることが嬉しかった気がします。
今年は、会社に勤めていますから夏休みも少ないですしね。近場で花火を見るのもいいですね
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