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5章 別離
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王座を手にすることになった我が身に貴方を望むことは出来ないと思った。
これまで、エルンストの婚約者として散々に王家に振り回されてきた貴方を、再び渦中に放り込むことは出来ないと思った。
諦めようとも思ったのだけれど、やはり、貴方がいいんだ。
我が妻となる方は貴方がいい。
私は貴方を妻にと望むだけだけれど、周囲の者はそれだけでは納得しないだろう。貴方が王妃となることに納得しない者もいるだろうし、貴方が王妃として多くの責務を担うことにもなるだろう。
それでも、どうしても貴方だけは、もう二度と、他の誰にも譲りたくない。
「シェイラ=マティアス侯爵令嬢、私の妻となり、我が国の王妃となり、私とともに歩んでくださいませんか」
告げられた言葉の重みにシェイラは一瞬躊躇した。
思わず自身の手のひらを見、自身にその力はあるのだろうかと自問した。
目を閉じる。
勇気を要するのであればこの瞬間しかないと思った。
望むことが許されるのはこの瞬間しかないと知っていた。
シェイラはこの声を知っている。
『どうか、この石を婚約の証として』
5年前、そう告げ渡された守り石は今日もこの胸の内にある。
あの日、あまりに無知だった自分はなんと言っただろうか。
あぁ、そうだ。
思わず唇が緩んだ。
同じ願いが今なお自らの内にあることを知っているからだ。
この願いをかなえるためならば、力の限りを尽くすだろう。
「我が家名は役に立たず、私などでは力不足かもしれません。それでもお許しいただけますか」
「シェイラ」
「それでも、殿下がお許しくださるのであれば、私は私の持てる力のすべてをもって、この願いをかなえたいと思います」
「ジークヴァルト=エイル=ティトゥーリア殿下、初めてお会いしたその時からずっとお慕い申し上げております」
「それは」
「どうか私を殿下のお側に置いてくださいませ」
そう言ってくしゃりと表情を歪めた少女の碧から涙がこぼれ落ちる。
泣きながら、けれど無理やり笑みを作ろうとする彼女が愛しくて、どうしようも愛しくて、胸のうちに抱え込む。
心地よい体温に自身の内に彼女がいることを実感する。
「殿下」
やがて、ぐずりながらもごもごと呼ばれ、顔を見てもいいかと尋ねる。
「だめです、私、きっとひどい顔を」
「構わないよ、貴方ならどんな顔でもきっとかわいらしい」
「殿下?」
そして、驚きに一瞬顔を上げた彼女の顎を取り上げ、上を向かせる。
「シェイラ、顔をよく見せてくれ」
「殿、下…」
泣いたせいか顔が熱っている。
目が充血し、少し腫れている。
少し困ったような顔をしているのもかわいらしく思えて、触れても構わないかという短いの問いの後、最初に左の瞼に唇を落とす。ほんの数週間前まで失われてた左の碧を確かめて、右の瞼へと移動する。
左手で引き寄せたまま、右の手を彼女の頬へと滑らせる。
そして唇を塞ぐ。
まだ17歳の彼女は緊張に肩を震わせたけれど、近づく別れがジークヴァルトを少し強引にさせた。
その日の夜、ジークヴァルト達はシレジアへと発った。
王家とマティアス侯爵家によって了承された婚約は、当然ながらユーリエ、ゲディングを中心としたユーリエ派の猛反対に遭うはずだったのだが、意外にもそれは大きくなかった。
何処からともなく噂が流れたのだ。
王太弟殿下とマティアス侯爵令嬢は元々婚約されていたにもかかわらず、あのエルンスト殿下を王太子とするために無理やり引き離されていたらしい。
それでもずっと忘れられなかったらしいよ。
噂には卒業パーティーでのやり取りも含まれていて、倒れたご令嬢をそれはそれは大切そうに王太弟殿下が抱えられていたんだって、と話題となる。
長きに渡って王家の都合によって引き裂かれていた2人が、ようやう元に戻ることができたらしい。
恋愛小説さながらの恋物語とエルンストの凶行を前に王都の民衆は2人を同情し、歓迎をした。
とはいえ、まったく反対がなかったわけではない。
特に娘を王妃にしようとしていたゲディング侯爵の怒りは凄まじかった。
が、王家は謝りつつも告げたのだ。
一度無理に引き離した2人を二度引き離せというのはあまりに哀れであろうとアーデルベルトが擁護し、シェイラはよき王妃となるでしょうとカテリーナは笑んだ。
その頃、どうやらお茶会の場でリデル嬢が声を荒げたらしいとの話が出てきて、ゲディング侯爵は途中からその噂を打ち消すことに注力しなければならなくなった。
まだ学生の立場にあることが大人の世界からシェイラを多少なりとも引き離した。学術院内にももちろんユーリエ派がおり、多くの陰口と少なくはあるが表立っての非難を受けたが、リデル自身が卒業した中、さして大きなものとはならず、自身で十分にかわせる程度のものだった。
そんな風に、思ったよりは穏やかな日々となったのだが、結局は自分の力で地位を得るしかないのだとよく理解していたシェイラはカテリーナに当てがわれた公務にさらに真摯に取り組み続けた。
4月の初旬、春の花が一気に芽吹く頃、この国の新学期は始まる。
シレジアの地は、時折ライドゥル派の抵抗活動が起こったものの、ほとんどはジークヴァルト率いるティトゥーリア軍により事前にまたは軽微に抑えられていた。
ライドゥル本軍も大きな動きを見せることはなく、膠着状態が続く。
多くの労力は諜報活動に費やされる、6月、初夏の頃。
シェイラは1つの覚悟を決める。
「本当によろしいのですね」
「はい、よろしくお願いいたします、お母さま」
左目にアンバーを宿した少女が、王都を出立しようとしていた。
これまで、エルンストの婚約者として散々に王家に振り回されてきた貴方を、再び渦中に放り込むことは出来ないと思った。
諦めようとも思ったのだけれど、やはり、貴方がいいんだ。
我が妻となる方は貴方がいい。
私は貴方を妻にと望むだけだけれど、周囲の者はそれだけでは納得しないだろう。貴方が王妃となることに納得しない者もいるだろうし、貴方が王妃として多くの責務を担うことにもなるだろう。
それでも、どうしても貴方だけは、もう二度と、他の誰にも譲りたくない。
「シェイラ=マティアス侯爵令嬢、私の妻となり、我が国の王妃となり、私とともに歩んでくださいませんか」
告げられた言葉の重みにシェイラは一瞬躊躇した。
思わず自身の手のひらを見、自身にその力はあるのだろうかと自問した。
目を閉じる。
勇気を要するのであればこの瞬間しかないと思った。
望むことが許されるのはこの瞬間しかないと知っていた。
シェイラはこの声を知っている。
『どうか、この石を婚約の証として』
5年前、そう告げ渡された守り石は今日もこの胸の内にある。
あの日、あまりに無知だった自分はなんと言っただろうか。
あぁ、そうだ。
思わず唇が緩んだ。
同じ願いが今なお自らの内にあることを知っているからだ。
この願いをかなえるためならば、力の限りを尽くすだろう。
「我が家名は役に立たず、私などでは力不足かもしれません。それでもお許しいただけますか」
「シェイラ」
「それでも、殿下がお許しくださるのであれば、私は私の持てる力のすべてをもって、この願いをかなえたいと思います」
「ジークヴァルト=エイル=ティトゥーリア殿下、初めてお会いしたその時からずっとお慕い申し上げております」
「それは」
「どうか私を殿下のお側に置いてくださいませ」
そう言ってくしゃりと表情を歪めた少女の碧から涙がこぼれ落ちる。
泣きながら、けれど無理やり笑みを作ろうとする彼女が愛しくて、どうしようも愛しくて、胸のうちに抱え込む。
心地よい体温に自身の内に彼女がいることを実感する。
「殿下」
やがて、ぐずりながらもごもごと呼ばれ、顔を見てもいいかと尋ねる。
「だめです、私、きっとひどい顔を」
「構わないよ、貴方ならどんな顔でもきっとかわいらしい」
「殿下?」
そして、驚きに一瞬顔を上げた彼女の顎を取り上げ、上を向かせる。
「シェイラ、顔をよく見せてくれ」
「殿、下…」
泣いたせいか顔が熱っている。
目が充血し、少し腫れている。
少し困ったような顔をしているのもかわいらしく思えて、触れても構わないかという短いの問いの後、最初に左の瞼に唇を落とす。ほんの数週間前まで失われてた左の碧を確かめて、右の瞼へと移動する。
左手で引き寄せたまま、右の手を彼女の頬へと滑らせる。
そして唇を塞ぐ。
まだ17歳の彼女は緊張に肩を震わせたけれど、近づく別れがジークヴァルトを少し強引にさせた。
その日の夜、ジークヴァルト達はシレジアへと発った。
王家とマティアス侯爵家によって了承された婚約は、当然ながらユーリエ、ゲディングを中心としたユーリエ派の猛反対に遭うはずだったのだが、意外にもそれは大きくなかった。
何処からともなく噂が流れたのだ。
王太弟殿下とマティアス侯爵令嬢は元々婚約されていたにもかかわらず、あのエルンスト殿下を王太子とするために無理やり引き離されていたらしい。
それでもずっと忘れられなかったらしいよ。
噂には卒業パーティーでのやり取りも含まれていて、倒れたご令嬢をそれはそれは大切そうに王太弟殿下が抱えられていたんだって、と話題となる。
長きに渡って王家の都合によって引き裂かれていた2人が、ようやう元に戻ることができたらしい。
恋愛小説さながらの恋物語とエルンストの凶行を前に王都の民衆は2人を同情し、歓迎をした。
とはいえ、まったく反対がなかったわけではない。
特に娘を王妃にしようとしていたゲディング侯爵の怒りは凄まじかった。
が、王家は謝りつつも告げたのだ。
一度無理に引き離した2人を二度引き離せというのはあまりに哀れであろうとアーデルベルトが擁護し、シェイラはよき王妃となるでしょうとカテリーナは笑んだ。
その頃、どうやらお茶会の場でリデル嬢が声を荒げたらしいとの話が出てきて、ゲディング侯爵は途中からその噂を打ち消すことに注力しなければならなくなった。
まだ学生の立場にあることが大人の世界からシェイラを多少なりとも引き離した。学術院内にももちろんユーリエ派がおり、多くの陰口と少なくはあるが表立っての非難を受けたが、リデル自身が卒業した中、さして大きなものとはならず、自身で十分にかわせる程度のものだった。
そんな風に、思ったよりは穏やかな日々となったのだが、結局は自分の力で地位を得るしかないのだとよく理解していたシェイラはカテリーナに当てがわれた公務にさらに真摯に取り組み続けた。
4月の初旬、春の花が一気に芽吹く頃、この国の新学期は始まる。
シレジアの地は、時折ライドゥル派の抵抗活動が起こったものの、ほとんどはジークヴァルト率いるティトゥーリア軍により事前にまたは軽微に抑えられていた。
ライドゥル本軍も大きな動きを見せることはなく、膠着状態が続く。
多くの労力は諜報活動に費やされる、6月、初夏の頃。
シェイラは1つの覚悟を決める。
「本当によろしいのですね」
「はい、よろしくお願いいたします、お母さま」
左目にアンバーを宿した少女が、王都を出立しようとしていた。
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